「先月送ったあのメール、どこにいったっけ?」「3日前に届いたはずのメールが見つからない…」こんな経験はありませんか?
メールボックスに大量のメールが溜まっていると、特定のメールを探すだけで時間がかかってしまいます。そんな時に便利なのが、Outlookの日付検索機能です。
Outlookでは、送信日や受信日を指定してメールを検索できる機能が充実しています。「昨日」「先週」といった大まかな期間指定から、「2024年1月15日から2月28日まで」のような詳細な期間指定まで、さまざまな方法でメールを絞り込めるんです。
今回は、Outlookで日付を使ってメールを効率的に検索する方法を、基本から応用まで詳しく解説していきます。
Outlookの日付検索でできること

まず、日付検索機能でどんなことができるのか理解しましょう。
受信日や送信日で絞り込める
「いつ受け取ったメール」「いつ送ったメール」という形で、日付を基準に検索できます。
例えば、「昨日受信したメール」や「先週送信したメール」といった検索が可能です。
特定の期間を指定できる
「○月○日から○月○日まで」のように、開始日と終了日を指定して期間を限定した検索もできます。
月次レポートや四半期ごとのメールをまとめて探したい時に便利ですね。
相対的な日付指定ができる
「今日」「昨日」「今週」「先月」など、相対的な時間表現を使った検索も可能です。
カレンダーを開いて具体的な日付を確認しなくても、直感的に検索できるのが魅力でしょう。
基本的な日付検索の方法
まずは、最もシンプルな日付検索の方法から見ていきます。
検索ボックスを使った基本検索
- 検索ボックスをクリック:Outlook画面上部にある検索ボックスをクリックします
- 「検索」タブが表示される:リボンメニューに検索オプションが表示されます
- 「日付」をクリック:検索タブ内にある「日付」ボタンを選択します
- 期間を選ぶ:ドロップダウンメニューから希望の期間を選択しましょう
選択できる期間の種類
日付ボタンをクリックすると、以下のような選択肢が表示されます:
- 今日
- 昨日
- 今週
- 先週
- 今月
- 先月
- カスタム(独自の期間を設定)
これらの中から適切なものを選ぶだけで、該当する期間のメールが絞り込まれます。
検索演算子を使った高度な日付検索
より詳細な検索を行いたい場合は、検索演算子を使った方法が便利です。
検索演算子とは、検索の条件を細かく指定するための特別なキーワードのことです。
受信日で検索する
基本的な書き方:
received:日付
具体例:
received:昨日→ 昨日受信したメールを検索received:今週→ 今週受信したメールを検索received:2024/11/15→ 2024年11月15日に受信したメールを検索
送信日で検索する
基本的な書き方:
sent:日付
具体例:
sent:今日→ 今日送信したメールを検索sent:先週→ 先週送信したメールを検索sent:2024/10/01→ 2024年10月1日に送信したメールを検索
期間を指定した検索
基本的な書き方:
received:開始日..終了日
具体例:
received:2024/11/01..2024/11/30→ 2024年11月1日から30日までに受信したメールを検索sent:2024/10/15..2024/10/31→ 2024年10月15日から31日までに送信したメールを検索
ポイントは、日付と日付の間に「..」(ピリオド2つ)を入れることです。
便利な相対日付の指定方法
具体的な日付を覚えていない時に便利な、相対的な日付指定の方法を紹介します。
「今日」「昨日」を使った検索
received:今日→ 今日受信したメールreceived:昨日→ 昨日受信したメールsent:今日→ 今日送信したメール
「今週」「先週」を使った検索
received:今週→ 今週受信したメールreceived:先週→ 先週受信したメールsent:今週→ 今週送信したメール
週の区切りは、通常は日曜日から土曜日までとなります。
「今月」「先月」を使った検索
received:今月→ 今月受信したメールreceived:先月→ 先月受信したメールsent:今月→ 今月送信したメール
月初めから現在までのメールを一括で探したい時に便利です。
日付と他の条件を組み合わせた検索
日付検索を他の検索条件と組み合わせると、さらに効率的にメールを探せます。
差出人と日付で絞り込む
書き方:
from:差出人名 received:日付
具体例:
from:田中 received:今週→ 田中さんから今週受信したメールfrom:yamada@example.com received:先月→ 山田さんから先月受信したメール
件名と日付で絞り込む
書き方:
subject:キーワード received:日付
具体例:
subject:会議 received:今日→ 件名に「会議」が含まれる今日のメールsubject:請求書 received:2024/11/01..2024/11/30→ 件名に「請求書」が含まれる11月のメール
添付ファイルの有無と日付で絞り込む
書き方:
hasattachments:yes received:日付
具体例:
hasattachments:yes received:先週→ 添付ファイル付きの先週のメールhasattachments:yes sent:今月→ 添付ファイル付きの今月送信したメール
日付の書き方のバリエーション
Outlookでは、日付をさまざまな形式で入力できます。
日本語での入力
- 今日、昨日、明日
- 今週、先週、来週
- 今月、先月、来月
- 今年、昨年
スラッシュ区切りでの入力
2024/11/15→ 2024年11月15日11/15/2024→ 2024年11月15日2024/11→ 2024年11月全体
ハイフン区切りでの入力
2024-11-15→ 2024年11月15日11-15-2024→ 2024年11月15日
どの形式で入力しても、Outlookが自動的に認識してくれます。
Web版Outlookでの日付検索

ブラウザで使うOutlook(Outlook.com、Office 365のWeb版)でも、同様の日付検索が可能です。
検索フィルターを使う方法
- 検索ボックスにカーソルを合わせる:画面上部の検索ボックスをクリックします
- 「フィルター」をクリック:検索ボックスの下に表示されるフィルターオプションを選びます
- 「日付」を選択:フィルターメニューから日付の条件を選択しましょう
- 期間を指定する:プルダウンメニューやカレンダーから期間を設定します
検索キーワードを直接入力する方法
Web版でも、デスクトップ版と同じ検索演算子が使えます。
検索ボックスに直接以下のように入力してください:
received:昨日sent:今週received:2024/11/01..2024/11/30
モバイルアプリでの日付検索
スマートフォンのOutlookアプリでも日付検索が可能です。
iOS版・Android版での検索方法
- 検索アイコンをタップ:画面上部の虫眼鏡アイコンをタップします
- 検索ボックスに入力:検索キーワードを入力します
- フィルターをタップ:検索結果画面で「フィルター」または「絞り込み」をタップしましょう
- 日付範囲を選択:表示されるオプションから日付範囲を選びます
モバイル版では、画面が小さいため検索演算子よりもフィルター機能を使う方が便利です。
検索結果を保存して再利用する
頻繁に使う検索条件は、「検索フォルダー」として保存できます。
検索フォルダーの作成方法
- 検索条件を設定:日付や差出人などの条件で検索を実行します
- 「検索フォルダー」を作成:検索タブから「検索フォルダーとして保存」を選びます
- 名前を付ける:分かりやすい名前を付けて保存しましょう
検索フォルダーの活用例
- 「今週の重要メール」→
received:今週 importance:high - 「先月の請求書」→
subject:請求書 received:先月 - 「添付ファイル付きの今月のメール」→
hasattachments:yes received:今月
保存した検索フォルダーは、画面左側のフォルダ一覧に表示され、クリックするだけで同じ条件で再検索できます。
よくある質問とトラブルシューティング
Q1:検索しても目的のメールが見つからない
いくつかの原因が考えられます:
検索範囲を確認する:
- 現在開いているフォルダだけを検索していないか確認しましょう
- 「すべてのフォルダ」または「すべてのメールボックス」に切り替えて再検索してください
日付の書き方を変えてみる:
2024/11/15と2024-11-15など、異なる形式で試してみましょう- 期間を広げて検索してみるのも有効です
インデックスの再構築:
- 検索インデックスが破損している可能性があります
- Outlookの設定から「検索インデックスの再構築」を実行してみてください
Q2:「今週」で検索すると思った結果にならない
週の開始日が期待と異なる可能性があります。
Outlookの週の開始日は、通常は日曜日に設定されています。月曜日始まりの週で考えている場合、結果が一致しません。
その場合は、具体的な日付範囲で指定する方が確実でしょう。
Q3:古いメールが検索できない
保存されているメールの容量や、サーバーの設定によって、古いメールがローカルに保存されていない場合があります。
対処法:
- オンラインアーカイブを有効にしている場合は、そちらも検索対象に含めましょう
- Web版Outlookで検索すると、サーバー上のすべてのメールを対象に検索できます
Q4:日付検索が英語でしか機能しない
Outlookの言語設定が英語になっている可能性があります。
日本語の相対日付:
- 今日 → today
- 昨日 → yesterday
- 今週 → this week
- 先週 → last week
英語版の場合は、英語のキーワードを使って検索してください。
Q5:検索演算子が覚えられない
無理に覚える必要はありません。以下の方法を活用しましょう:
- 検索タブのボタンを使って条件を設定する
- よく使う検索は検索フォルダーとして保存する
- この記事をブックマークして必要な時に参照する
効率的な日付検索のコツ
最後に、日付検索をさらに効率的に使うためのテクニックを紹介します。
曖昧な記憶でも探せる工夫
「いつだったか正確には覚えていない」という場合は:
- 広めの期間で検索してから絞り込む
- 「先月」や「今月」など大まかな期間から始める
- 他のキーワードと組み合わせて候補を減らす
定期的なメール整理に活用
- 月末に「今月」のメールを整理する
- 四半期ごとに期間指定でアーカイブする
- 古いメール(例:1年以上前)を定期的に確認して削除する
ショートカットキーと組み合わせる
- Ctrl + E または F3:検索ボックスに移動
- Esc:検索をクリアして通常表示に戻る
これらを使えば、キーボードだけで素早く検索できます。
まとめ
Outlookの日付検索機能を使えば、大量のメールの中から必要なものを素早く見つけられます。
重要なポイントをおさらいしましょう:
- 検索タブの「日付」ボタンで簡単に期間指定できる
received:日付やsent:日付の検索演算子が便利- 期間指定は
2024/11/01..2024/11/30のように「..」で繋ぐ - 「今日」「昨日」「今週」など相対的な指定も可能
- 差出人や件名と組み合わせてさらに絞り込める
- よく使う検索は検索フォルダーとして保存できる
日付検索は、メール管理の効率を大きく向上させる強力な機能です。
最初は基本的な「今週」「先月」といった検索から始めて、慣れてきたら検索演算子を使った高度な検索にチャレンジしてみましょう。自分に合った検索方法を見つけて、快適なメール環境を作ってくださいね!

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