パソコンやスマートフォンを使っていると、「OSのサポート期間が終了します」というお知らせを見かけることがあります。
でも、このサポート期間って実際には何を意味しているのでしょうか?そして、サポートが終わるとどうなってしまうのか気になりますよね。
この記事では、OSサポート期間の基本的な仕組みと、なぜサポート期間が重要なのかをわかりやすく解説していきます。
OSサポート期間とは何か

OSサポート期間とは、OS(オペレーティングシステム)の開発元が、利用者に対して保守サービスを提供する期間のことです。
もう少し具体的に説明すると、この期間中は以下のようなサービスが受けられます。
サポート期間中に受けられるサービス
- セキュリティの問題を修正するプログラムの配布
- OSの不具合を直す更新プログラムの提供
- 使い方や動作に関する問い合わせへの対応
- 新機能の追加や改善(サポートの種類によって異なる)
つまり、サポート期間内であれば、OSを安全で快適に使い続けるためのメンテナンスをメーカーが行ってくれるわけです。
逆に言えば、サポート期間が終わると、これらのサービスがすべて終了してしまいます。
Windowsのサポート期間の仕組み
OSによってサポート期間の考え方は異なりますが、代表的なWindowsを例に説明しましょう。
マイクロソフトのWindows OSは、基本的に最低10年間のサポートが提供される仕組みになっています。
ただし、この10年間は2つの段階に分かれているのがポイントです。
メインストリームサポート期間(製品発売後、最低5年間)
新しいWindowsが発売されてから最初の5年間は、「メインストリームサポート」と呼ばれる期間です。
この期間中は、セキュリティ対策はもちろん、以下のようなサービスも受けられます。
- 新機能の追加
- 仕様の変更
- ユーザーからのリクエストへの対応
- プログラムの不具合修正
つまり、OSが積極的に進化し続ける期間と言えるでしょう。
延長サポート期間(メインストリーム終了後、最低5年間)
メインストリームサポートが終わった後も、さらに5年間は「延長サポート」が続きます。
ただし、この期間に提供されるのは主にセキュリティ関連の更新プログラムに限定されます。
新機能の追加や仕様変更のリクエストは受け付けられなくなるので、次のOSへ移行するための準備期間と考えるとよいでしょう。
主要なWindowsバージョンのサポート期間
具体的なサポート終了日を知っておくと、計画的にOSの更新ができます。
サポートがすでに終了したWindows
- Windows XP:2014年4月にサポート終了
- Windows Vista:すでにサポート終了
- Windows 7:2020年1月にサポート終了
- Windows 8:すでにサポート終了
- Windows 8.1:すでにサポート終了
現在サポートされているWindows
- Windows 10:2025年10月14日に延長サポート終了予定
- Windows 11:継続中(年1回のアップデートでサポートが続く仕組み)
Windows 11では、年に一度の大型アップデートを通じてサポートが継続される新しい方式が採用されています。
サポート期間が終了するとどうなるのか
では、サポート期間が終了したOSを使い続けると、実際にどんなことが起こるのでしょうか。
セキュリティ更新プログラムが提供されなくなる
これが最も深刻な問題です。
サポート終了後は、新しいウイルスやマルウェアが発見されても、それらに対抗する修正プログラムが配布されません。
つまり、セキュリティの穴が開いたままの状態で使い続けることになります。
セキュリティソフトを入れていても、OS自体の脆弱性は防げないため、次のようなリスクが高まります。
- ウイルスやマルウェアへの感染
- 個人情報の漏洩
- フィッシング詐欺の被害
- 不正アクセスによるデータの盗難
不具合の修正が行われなくなる
サポート終了後に発見されたOSの不具合は、そのまま放置されることになります。
その結果、次のような問題が起こる可能性があります。
- パソコンの動作が不安定になる
- 突然使えなくなる
- 大切なデータが失われる
使えるソフトウェアや周辺機器が限られる
OSのサポートが終了すると、各種ソフトウェアメーカーも順次そのOSへのサポートを終了していきます。
具体的には以下のような影響が出てきます。
- 新しいアプリやソフトウェアが使えない
- プリンターなどの周辺機器のドライバーが更新されない
- セキュリティソフトも対象外になっていく
時間が経つほど使えるものが減っていくため、業務や日常生活に支障が出るようになります。
Windows以外のOSのサポート期間
Windowsだけでなく、他のOSにもそれぞれサポート期間があります。
macOS
Appleは公式にサポート終了日を発表していませんが、一般的に現在のバージョンと過去2つのバージョンに対してセキュリティアップデートを提供しています。
つまり、新しいmacOSがリリースされると、古いバージョンは順次サポート対象から外れていく仕組みです。
Linux系OS
UbuntuやCentOSなどのLinux系OSも、それぞれ独自のサポート期間を設定しています。
ディストリビューション(配布形態)によってサポート期間は異なりますが、一般的に長期サポート版(LTS版)では5年程度のサポートが提供されることが多いです。
サポート終了への対策

サポートが終了したOSを使い続けるリスクを避けるには、どうすればよいのでしょうか。
最新のOSにアップグレードする
Windows 10からWindows 11へのアップグレードは、現時点では無償で提供されています。
ただし、Windows 11には動作するための最低要件があるため、お使いのパソコンがその要件を満たしているか確認が必要です。
Windows 11の最低システム要件の例
- プロセッサ:1GHz以上、2コア以上の64ビット互換プロセッサ
- メモリ:4GB以上
- ストレージ:64GB以上
- セキュリティ:TPM 2.0対応
古いパソコンではこれらの要件を満たさない場合があります。
新しいパソコンに買い替える
お使いのパソコンがWindows 11の要件を満たしていない場合は、新しいパソコンへの買い替えを検討しましょう。
最新のOSがインストールされたパソコンなら、当面はサポート期間の心配をせずに安心して使えます。
また、古いパソコンからのデータ移行には専用のソフトウェアを使うと便利です。
計画的な更新を心がける
「壊れるまで使う」という考え方は、パソコンにおいてはリスクが高いと言えます。
サポート期間を事前に確認し、終了する前に余裕を持って対策を立てることが大切です。
特に業務で使用しているパソコンの場合、突然使えなくなると仕事に大きな影響が出てしまいます。
OSサポート期間に関するよくある疑問
サポート終了後もパソコンは使えるの?
技術的には使い続けることは可能です。
しかし、セキュリティリスクが非常に高く、また使えるソフトウェアも限られてくるため、推奨されません。
企業ではなぜ古いOSを使い続けているところがあるの?
大企業などでは、以下のような理由から古いOSを使い続けているケースがあります。
- 全社的なOSアップグレードにかかるコストが高い
- 業務で使っている専用ソフトウェアが新しいOSに対応していない
- データ移行や設定変更に時間がかかる
ただし、これらの企業でも延長サポート期間を利用して、計画的に新しいOSへの移行を進めています。
サポート終了の何か月前から準備すればいい?
一般的には、サポート終了の半年から1年前には準備を始めることが推奨されます。
特にOSのアップグレードやパソコンの買い替えには、データのバックアップや動作確認など、時間のかかる作業が必要になるためです。
まとめ:OSサポート期間を意識して安全にパソコンを使おう
OSサポート期間とは、開発元がセキュリティ更新や不具合修正などの保守サービスを提供する期間のことです。
Windowsの場合、基本的に10年間(メインストリーム5年+延長サポート5年)のサポートが提供されます。
サポート期間が終了すると、セキュリティリスクが高まり、使えるソフトウェアも限られてくるため、OSのアップグレードやパソコンの買い替えが必要です。
現在Windows 10を使っている方は、2025年10月14日のサポート終了に向けて、早めに対策を検討しましょう。
パソコンを安全に使い続けるためには、OSのサポート期間を意識し、計画的な更新を心がけることが大切です。

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