「OneNoteを使わなくなったけど、どうやってアンインストールすればいいの?」「削除したらデータは消えてしまうの?」そんな疑問を抱えていませんか。
OneNoteのアンインストールとは、パソコンやデバイスからOneNoteアプリケーションを完全に除去することです。ただし、この作業にはいくつかの注意すべきポイントがあるんですね。
特に重要なのは、アプリを削除してもクラウド上のデータは残るという点です。また、Windowsに標準搭載されているバージョンと、別途インストールしたバージョンでは削除方法が異なる場合もあります。
この記事では、様々な環境でのOneNote削除方法から、データの取り扱い、完全削除の手順まで、初心者の方でも安心して作業できるよう丁寧に解説します。
OneNoteの種類と削除可能性

Windows標準搭載版の特徴
Windows 10や11には、OneNoteが標準でインストールされています。
この標準搭載版は「OneNote for Windows 10」と呼ばれ、Windowsのシステムと密接に統合されているんです。そのため、通常のソフトのように簡単には削除できない場合があります。
ただし、使用を停止したり、スタートメニューから非表示にしたりすることは可能でしょう。完全な削除には管理者権限や特別な手順が必要になることもあります。
Microsoft Office版の違い
Microsoft Office スイートに含まれるOneNoteは、標準版とは別のアプリケーションです。
Office版のOneNoteは「OneNote 2016」や「OneNote for Microsoft 365」として提供されており、他のOfficeアプリと同様に個別にアンインストールできます。
Office全体をアンインストールする際に一緒に削除されることもありますが、OneNoteのみを選択的に削除することも可能なんですね。
Web版・モバイル版の扱い
ブラウザ版のOneNoteは、Webサービスのためアンインストールという概念がありません。
ブラウザのブックマークを削除したり、Microsoft アカウントからサインアウトしたりすることで、アクセスを制限できます。
スマートフォンやタブレットのOneNoteアプリは、通常のアプリと同様にアンインストールできるでしょう。ただし、アプリを削除してもクラウドのデータは残ります。
データの保存場所
OneNoteのデータがどこに保存されているかを理解することが重要です。
ローカルデータは、パソコンの特定フォルダに保存されています。アプリをアンインストールしても、このデータが残る場合があるんです。
クラウドデータは、OneDriveやSharePointに保存されており、アプリを削除しても影響を受けません。別のデバイスからアクセスすれば、同じデータを確認できるでしょう。
この章では、OneNoteの種類と削除の可能性についてお伝えしました。次の章では、Windows環境での具体的な削除方法を詳しく解説します。
Windows環境でのアンインストール方法
設定アプリからの削除
Windows 10/11では、設定アプリから簡単にアプリを削除できます。
「スタート」ボタンをクリックして「設定」を選択してください。「アプリ」または「アプリと機能」という項目を探してみましょう。
アプリ一覧が表示されたら、「OneNote」を検索します。検索ボックスに「OneNote」と入力すると、該当するアプリが表示されるはずです。
OneNoteを見つけたら、クリックして「アンインストール」ボタンを押してください。確認画面が表示されるので、「アンインストール」を再度クリックすれば削除が開始されます。
コントロールパネルからの削除
従来の方法として、コントロールパネルからも削除できます。
「Windows キー + R」を押して「実行」ダイアログを開き、「appwiz.cpl」と入力してEnterを押してください。「プログラムと機能」画面が開きます。
インストールされたプログラムの一覧から「Microsoft OneNote」を探してみましょう。見つかったら、右クリックして「アンインストール」を選択します。
アンインストールウィザードが起動するので、画面の指示に従って進めてください。途中で削除する機能を選択する画面が出る場合は、OneNote関連の項目にチェックを入れましょう。
PowerShellを使った削除
標準搭載版OneNoteを削除したい場合は、PowerShellを使用します。
「スタート」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択してください。管理者権限でPowerShellが起動します。
以下のコマンドを入力して実行してください: Get-AppxPackage *OneNote* | Remove-AppxPackage
このコマンドにより、OneNoteアプリがシステムから削除されます。ただし、この方法は慎重に実行することをおすすめします。
Microsoft Office Deployment Toolの活用
Office版OneNoteを完全に削除したい場合は、専用ツールの使用を検討しましょう。
Microsoft公式の「Office Deployment Tool」を使用することで、Office製品の詳細な管理が可能になります。このツールを使えば、OneNoteのみを選択的に削除できるんです。
ツールのダウンロードと設定には技術的な知識が必要ですが、完全な削除を実現できるでしょう。
レジストリクリーニング
アンインストール後にレジストリの残存エントリを削除したい場合があります。
ただし、レジストリの直接編集は危険を伴うため、専用のクリーニングソフトの使用をおすすめします。「CCleaner」などの信頼できるソフトを使用してください。
レジストリエディタを直接使用する場合は、必ず事前にバックアップを作成しましょう。
この章では、Windows環境での削除方法をお伝えしました。次の章では、Mac環境でのアンインストール手順を解説します。
Mac環境でのアンインストール方法
アプリケーションフォルダからの削除
Macでは、アプリケーションフォルダから直接削除するのが基本的な方法です。
Finderを開いて「アプリケーション」フォルダに移動してください。OneNoteアプリを探して、ゴミ箱にドラッグ&ドロップします。
または、OneNoteアプリを右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択することもできるでしょう。その後、ゴミ箱を空にすればアンインストール完了です。
Launchpadからの削除
Launchpadからも簡単に削除できます。
Dock の Launchpad アイコンをクリックするか、トラックパッドで4本指でピンチしてください。Launchpad が開いたら、OneNote アイコンを探します。
OneNote アイコンを長押しすると、アプリが揺れ始めて「×」ボタンが表示されます。この「×」をクリックすれば削除できるんです。
確認ダイアログが表示されるので、「削除」をクリックしてください。
関連ファイルの完全削除
アプリ本体を削除した後も、関連ファイルが残る場合があります。
ライブラリフォルダの確認 Finder で「移動」メニューを開き、Option キーを押しながら「ライブラリ」を選択してください。以下のフォルダを確認しましょう:
- ~/Library/Application Support/Microsoft/OneNote
- ~/Library/Preferences/com.microsoft.onenote.mac.plist
- ~/Library/Caches/com.microsoft.OneNote
これらのフォルダやファイルがあれば、手動で削除してください。
専用アンインストーラーの使用
Microsoftが提供する専用の削除ツールを使用する方法もあります。
Microsoft公式サイトから「Microsoft Office for Mac 削除ツール」をダウンロードできます。このツールを使用することで、OneNoteとその関連ファイルを一括削除できるでしょう。
ツールを実行すると、削除する製品を選択できる画面が表示されます。OneNoteのみを選択して実行してください。
サードパーティ製アンインストーラー
より確実な削除を希望する場合は、専用のアンインストールソフトの使用を検討しましょう。
「AppCleaner」や「CleanMyMac」などのツールを使用することで、アプリ本体と関連ファイルを同時に削除できます。これらのツールは無料または有料で提供されているんです。
ただし、重要なファイルを誤って削除しないよう、削除対象をよく確認してから実行することをおすすめします。
Time Machine バックアップの考慮
削除前に、Time Machine でバックアップを作成しておくことをおすすめします。
万が一、必要なファイルを誤って削除してしまった場合でも、バックアップから復元できるでしょう。特に、システムファイルに影響を与える可能性がある操作を行う前は、必ずバックアップを取ってください。
この章では、Mac環境での削除方法をお伝えしました。次の章では、モバイルデバイスでのアンインストール方法を解説します。
モバイル端末でのアンインストール
iOS(iPhone・iPad)での削除方法
iOSデバイスでは、複数の方法でOneNoteアプリを削除できます。
ホーム画面からの削除 OneNoteアプリのアイコンを長押ししてください。iOS 13以降では、クイックアクションメニューが表示されるので「Appを削除」を選択します。iOS 12以前では、アイコンが揺れ始めたら「×」ボタンをタップしましょう。
確認画面で「削除」をタップすれば、アプリがデバイスから除去されます。
設定アプリからの削除 「設定」アプリを開いて「一般」→「iPhoneストレージ」(iPadの場合は「iPadストレージ」)を選択してください。
アプリ一覧から「OneNote」を探してタップします。「Appを削除」ボタンが表示されるので、これをタップして削除を実行しましょう。
この方法では、削除前にアプリのサイズや最後に使用した日付も確認できるんです。
Android端末での削除方法
Android端末では、機種によって若干操作が異なる場合があります。
ホーム画面・アプリドロワーからの削除 OneNoteアプリのアイコンを長押ししてください。画面上部に「アンインストール」または「削除」の文字が表示されるので、そこにアプリをドラッグします。
または、長押し後に表示されるメニューから「アンインストール」を選択することもできるでしょう。
設定からの削除 「設定」アプリを開いて「アプリ」または「アプリケーション管理」を選択してください。インストール済みアプリの一覧からOneNoteを探します。
OneNoteをタップして詳細画面を開き、「アンインストール」ボタンをタップしてください。確認画面で「OK」を選択すれば削除完了です。
タブレット端末での注意点
タブレット端末では、スマートフォンとは異なる consideration があります。
画面サイズによる表示の違い 大画面タブレットでは、OneNoteの機能をフル活用している可能性があります。削除前に、代替アプリでの作業が可能かを確認しておきましょう。
キーボード連携の確認 外付けキーボードを使用している場合、OneNoteのショートカットキーに慣れている可能性があります。代替アプリでも同様の操作ができるかをチェックしてください。
データ同期の確認
モバイルアプリを削除する前に、データの同期状況を確認することが重要です。
オフライン データの処理 OneNoteにオフラインで作成したデータがある場合、アプリを削除する前にクラウドとの同期を完了させてください。
「設定」から「同期」を選択し、手動同期を実行しましょう。「最終同期」の時刻が最新になっていることを確認してから削除してください。
他のデバイスでのアクセス確認 アプリを削除した後でも、別のデバイスやWebブラウザからOneNoteにアクセスできることを確認しておくと安心です。
アプリ内課金・サブスクリプションの処理
OneNote関連のサブスクリプションがある場合の処理も重要です。
Microsoft 365サブスクリプション Microsoft 365を契約している場合、OneNoteアプリを削除してもサブスクリプションは継続されます。不要であれば、Microsoftアカウントから個別に解約手続きを行ってください。
アプリ内課金の確認 iOS の場合は「設定」→「iTunes StoreとApp Store」→「Apple ID」→「サブスクリプション」から確認できます。Android では「Google Play ストア」の「定期購入」から確認しましょう。
この章では、モバイル端末での削除方法をお伝えしました。次の章では、削除前後のデータ処理について詳しく解説します。
データの バックアップと復旧
削除前のデータ保護
OneNoteをアンインストールする前に、重要なデータを保護する方法をご紹介します。
エクスポート機能の活用 Windows版OneNoteでは、ノートブックをPDFやWordファイルとして書き出すことができます。「ファイル」→「エクスポート」から、必要な部分を選択して保存してください。
長期間保存したい情報や、他のアプリで使用したい内容は、この方法で確実に残せるでしょう。
スクリーンショットでの保存 手書きメモや複雑なレイアウトの内容は、スクリーンショットとして保存しておくことをおすすめします。画面全体または必要な部分のみをキャプチャして、画像ファイルとして保存しましょう。
他のクラウドサービスへの移行 Google DriveやDropboxなど、他のクラウドサービスにデータを移行することも可能です。テキストデータをコピーして新しいドキュメントを作成すれば、内容を継続利用できるんです。
クラウドデータの扱い
OneNoteのクラウドデータは、アプリを削除しても残り続けます。
OneDriveでの確認 OneNoteのデータは、OneDrive上の「ドキュメント」フォルダに保存されています。Web ブラウザで OneDrive にアクセスし、ノートブックファイルが存在することを確認してください。
共有設定の見直し 他の人と共有しているノートブックがある場合、共有設定を見直すことをおすすめします。不要になった共有は解除し、必要に応じて所有権を他の人に移譲しましょう。
ストレージ容量の最適化 OneNoteを使わなくなった場合、OneDriveの容量を節約するためにノートブックを削除することも検討してください。ただし、削除は慎重に行ってくださいね。
データの完全削除方法
OneNoteのデータを完全に削除したい場合の手順をご説明します。
ローカルキャッシュの削除 Windowsでは、以下の場所にキャッシュファイルが保存されています:
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneNote
%APPDATA%\Microsoft\OneNote
これらのフォルダを手動で削除することで、ローカルに残ったデータを除去できるでしょう。
レジストリエントリの削除 上級者向けですが、レジストリエディタで以下のキーを削除することも可能です:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\OneNote
ただし、レジストリの編集は慎重に行い、事前にバックアップを作成してください。
復旧の可能性と方法
万が一、削除後にデータが必要になった場合の復旧方法です。
OneDriveごみ箱の活用 OneDrive上で削除したファイルは、30日間(個人アカウント)または93日間(法人アカウント)はごみ箱に保管されます。Web版OneDriveからごみ箱にアクセスし、復元できるかを確認してみましょう。
Microsoftサポートへの相談 自力での復旧が困難な場合は、Microsoftサポートに連絡することをおすすめします。アカウント情報や削除時期などの詳細を提供することで、復旧支援を受けられる可能性があります。
サードパーティ製復旧ツール ローカルに保存されていたデータについては、「Recuva」などのファイル復旧ソフトを使用することで復元できる場合があります。ただし、成功率は削除からの経過時間やディスクの使用状況によって左右されるでしょう。
この章では、データの保護と復旧について解説しました。次の章では、アンインストール後の代替手段をご紹介します。
アンインストール後の代替手段
他のノートアプリの選択
OneNoteを削除した後の代替アプリケーションをご紹介します。
Notion 最近人気が高まっている多機能ノートアプリです。データベース機能やタスク管理機能が充実しており、OneNoteより高度な情報管理ができるでしょう。
ただし、学習コストが高いため、シンプルなノート作成が目的の場合は他の選択肢を検討することをおすすめします。
Evernote 老舗のノートアプリとして、長年多くのユーザーに愛用されています。Web クリッピング機能や高度な検索機能が特徴的です。
無料版でも基本的な機能は十分使えますが、デバイス同期数に制限があるため注意してください。
Google Keep Google が提供するシンプルなメモアプリです。付箋感覚で気軽に使えて、音声メモや画像メモにも対応しています。
Googleアカウントがあれば追加設定不要で利用開始できるため、手軽さを重視する方におすすめでしょう。
Microsoft製品での代替
OneNote以外のMicrosoft製品でも、似たような機能を利用できます。
Microsoft Word 文書作成がメインの用途であれば、Wordで十分対応できる場合があります。コメント機能や変更履歴機能を活用することで、協働作業も可能です。
Microsoft Teams チームでの情報共有が目的であれば、Teamsのチャット機能やファイル共有機能で代替できるでしょう。会議録の共有や進捗報告などに適しています。
Microsoft To Do タスク管理やToDo リスト作成が主な用途なら、専用アプリである Microsoft To Do の方が使いやすい場合があります。
オフライン代替手段
インターネット接続が不安定な環境では、オフラインでも使える代替手段が重要です。
メモ帳・テキストエディタ 最もシンプルな代替手段として、Windowsのメモ帳や「Notepad++」などのテキストエディタがあります。軽量で高速に動作するため、素早くメモを取りたい場合に便利でしょう。
手書きノート デジタルツールに依存しない方法として、紙のノートに回帰することも選択肢の一つです。手書きには、記憶の定着や創造性の向上といった独特のメリットがあるんです。
ローカル保存対応アプリ 「CherryTree」や「Zim」など、データをローカルに保存するノートアプリもあります。クラウド同期に頼らないため、プライバシーを重視する方に適しているでしょう。
段階的な移行方法
OneNoteから他のアプリに移行する際の効果的な方法をご紹介します。
試用期間の活用 新しいアプリを選ぶ前に、複数のアプリを並行して試用することをおすすめします。1〜2週間程度使ってみることで、自分の作業スタイルに合うかを判断できるでしょう。
データ移行の計画 重要なデータから順次移行していく段階的なアプローチが効果的です。まずは頻繁に参照する情報から移行し、徐々に範囲を広げていってください。
操作習得の時間確保 新しいアプリの操作に慣れるまで、ある程度の時間が必要です。急いで完全移行するのではなく、並行運用期間を設けることで、スムーズな transition が可能になります。
業務・学習継続のための工夫
OneNote削除後も業務や学習を継続するための practical な工夫をお伝えします。
作業フローの見直し 新しいツールに合わせて、情報整理や作業の進め方を見直すことが重要です。OneNoteでできていたことを無理に再現するのではなく、新しいツールの長所を活かした方法を模索してみましょう。
チーム内での情報共有 職場や学習グループでOneNoteを共有していた場合、メンバーとの事前相談が必要です。代替ツールの提案や移行期間の調整を行うことで、円滑な変更が可能になるでしょう。
この章では、アンインストール後の代替手段をお伝えしました。最後に、全体のまとめと注意点をご紹介します。
まとめ
OneNoteのアンインストールは、環境や目的に応じて適切な方法を選択することが重要です。
Windows標準搭載版、Office版、モバイル版それぞれに削除方法が異なるため、事前に自分の環境を正確に把握してから作業を始めてください。データの完全削除を希望する場合は、アプリ本体だけでなく、関連ファイルやレジストリエントリの除去も検討する必要があるでしょう。
最も重要なのは、削除前のデータ保護です。必要な情報はエクスポートやバックアップを取っておくことで、後悔のない削除作業が可能になります。クラウド上のデータは削除後も残るため、完全な削除を希望する場合は別途対処が必要です。
代替アプリの選択肢も豊富にあるため、自分の用途や作業スタイルに最適なツールを見つけることができるはずです。段階的な移行を心がけることで、業務や学習の継続性を保ちながらスムーズな変更を実現できるでしょう。
今回ご紹介した方法を参考に、安全で確実なOneNote削除作業を進めてみてください。事前準備を怠らず、慎重に作業することで、トラブルのない環境変更が可能になるはずです。
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