OneNoteで作成したノートを他の人と共有したいけれど、「どうやって送ればいいの?」と迷ったことはありませんか?実は、OneNoteには様々な方法でノートを送信・共有する機能が備わっています。
メールで送る方法から、リアルタイムでの共同編集まで、用途に応じて最適な共有方法を選ぶことができます。これらの機能を使いこなすことで、チームでの情報共有がぐっと効率的になるでしょう。
この記事では、OneNoteの送信・共有機能について、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説していきます。
OneNoteの基本的な送信方法

メール送信の基本操作
OneNoteでは、作成したページを直接メールで送信することができます。送信したいページを開いた状態で、「ファイル」メニューから「送信」を選択し、「メールで送信」をクリックします。
自動的にメールソフトが起動し、選択したページの内容が本文に挿入されます。件名には自動的にページタイトルが設定されるため、そのまま宛先を入力して送信できます。
この方法なら、OneNoteを使っていない相手にも簡単に情報を共有できるのがメリットです。
PDFファイルとして送信
より正式な文書として送りたい場合は、PDF形式での送信がおすすめです。「ファイル」メニューの「エクスポート」から「PDFとして保存」を選択し、作成されたPDFファイルをメールに添付して送信します。
PDF形式なら、相手の環境に関係なく同じ見た目で表示されるため、レイアウトが崩れる心配がありません。重要な会議資料や提案書の共有に適しています。
ページのコピー機能
簡単な内容であれば、ページの内容をコピーして他のアプリケーションに貼り付けることも可能です。Ctrl+Aですべてを選択し、Ctrl+Cでコピーした後、WordやPowerPointなどに貼り付けて編集・送信できます。
この方法は、OneNoteの内容を他の文書に組み込みたい場合に便利です。
基本的な送信方法がわかったところで、次はより高度な共有機能について見ていきましょう。
リアルタイム共有とコラボレーション機能
ノートブック全体の共有
OneNoteの最大の魅力は、ノートブック全体を他の人と共有してリアルタイムで共同編集できることです。共有したいノートブックを右クリックし、「共有」を選択します。
共有リンクを作成して相手に送るか、直接メールアドレスを入力して招待することができます。共有されたノートブックは、複数の人が同時に編集でき、変更内容は自動的に同期されます。
セクション単位での共有
ノートブック全体ではなく、特定のセクションだけを共有したい場合もあります。共有したいセクションを右クリックし、「このセクションを共有」を選択することで、セクション単位での共有が可能です。
プロジェクトごとにセクションを分けている場合、関係者だけに必要な情報を共有できるため、情報の整理がしやすくなります。
権限設定の管理
共有する際は、相手にどこまでの権限を与えるかを設定できます。「表示のみ」に設定すれば、相手は内容を見ることはできますが編集はできません。「編集可能」に設定すれば、自由に内容を変更してもらえます。
機密性の高い情報や、参考資料として共有する場合は「表示のみ」、共同作業を行う場合は「編集可能」というように使い分けましょう。
共有リンクの管理
作成した共有リンクは後から設定を変更したり、削除したりすることができます。「ファイル」メニューの「共有」から現在の共有状況を確認し、必要に応じて権限を変更したり共有を停止したりできます。
不要になった共有リンクは削除することで、セキュリティを保つことができます。
Teams・Outlookとの連携
Microsoft Teamsでの活用
OneNoteはMicrosoft Teamsと密接に連携しており、チームのチャネルに直接ノートブックを関連付けることができます。Teamsのチャネル内で「OneNote」タブを追加すれば、メンバー全員が同じノートブックにアクセスできます。
会議の議事録や、プロジェクトの進捗管理など、チーム全体で情報を共有したい場合に非常に便利です。
Outlookメールとの統合
Outlookを使っている場合、メール本文やスケジュールを直接OneNoteに送信することができます。Outlookのメール画面で「OneNoteに送信」ボタンをクリックすれば、メールの内容がOneNoteのページとして保存されます。
重要なメールや資料を後から参照しやすい形で整理できるため、情報管理が格段に楽になります。
SharePointとの連携
企業環境では、SharePointにOneNoteを保存して組織全体で共有することも可能です。SharePointのドキュメントライブラリにOneNoteファイルを保存すれば、適切な権限を持つメンバーがアクセスできるようになります。
大規模な組織での情報共有や、部門を跨いだプロジェクトでの活用に適しています。
連携機能がわかったところで、次は具体的な共有設定の手順を詳しく見ていきましょう。
詳細な共有設定の手順
新しい共有リンクの作成
共有リンクを作成する際は、まず共有したいノートブックまたはセクションを選択します。「共有」ボタンをクリックすると、共有設定の画面が表示されます。
「リンクを知っている○○内のすべてのユーザー」「特定のユーザー」など、共有範囲を選択できます。社内のみで共有したい場合と、外部の人とも共有したい場合で設定を使い分けましょう。
パスワード保護の設定
機密性の高い情報を共有する場合は、共有リンクにパスワードを設定することができます。リンク作成時に「パスワードを設定」オプションを選択し、任意のパスワードを入力します。
相手には共有リンクとパスワードを別々に伝えることで、セキュリティを高めることができます。
有効期限の設定
一時的な共有を行いたい場合は、共有リンクに有効期限を設定できます。プロジェクトの期間中だけ共有したい場合や、一定期間後に自動的に共有を停止したい場合に便利です。
期限が近づくと、管理者に通知が送られるため、必要に応じて期限を延長することも可能です。
招待メールのカスタマイズ
相手を直接招待する場合、招待メールにメッセージを追加することができます。共有の目的や注意事項などを記載することで、相手に共有の意図を正確に伝えることができます。
また、招待相手の役割(編集者、閲覧者など)も個別に設定できるため、きめ細かい権限管理が可能です。
モバイルアプリでの送信機能
スマートフォンでの共有操作
iPhone・Android版のOneNoteアプリでも、基本的な共有機能を利用できます。共有したいページを開いて、画面右上の共有アイコンをタップし、「共有」を選択します。
モバイル版では、システムの共有機能と連携しているため、インストールされている様々なアプリに直接送信することができます。
写真やファイルの添付送信
モバイル版では、カメラで撮影した写真を直接OneNoteに追加し、それを含めて共有することが可能です。現場での作業記録や、ホワイトボードの内容を撮影して即座に共有するといった使い方ができます。
また、他のアプリで作成したファイルをOneNoteに取り込んで送信することも可能です。
オフライン環境での制限
モバイルアプリでは、オフライン環境でも一部の機能を利用できますが、共有機能はインターネット接続が必要です。オフラインで作成した内容は、接続が復旧した際に自動的に同期されます。
重要な共有を行う前は、必ずインターネット接続を確認しましょう。
セキュリティと プライバシーの配慮
共有範囲の適切な設定
OneNoteで情報を共有する際は、必要最小限の範囲で共有することが重要です。「組織内の全員」や「リンクを知っている全員」といった広範囲の共有は、情報漏洩のリスクを高める可能性があります。
具体的なメンバーを指定して招待する方法が、最もセキュアな共有方法と言えるでしょう。
外部共有の注意点
外部の人とOneNoteを共有する場合は、特に注意が必要です。組織のセキュリティポリシーに従って、外部共有が許可されているかを事前に確認しましょう。
また、共有後も定期的に共有状況を見直し、不要になった共有は速やかに停止することが大切です。
監査ログの活用
企業版のOneNoteでは、誰がいつアクセスしたか、どのような変更を行ったかを記録する監査ログ機能があります。これらのログを定期的に確認することで、不正アクセスや情報漏洩を早期に発見できます。
重要な情報を扱う場合は、この機能を積極的に活用しましょう。
セキュリティについて理解したところで、次は実際の活用事例を見ていきます。
実際の活用事例とベストプラクティス

プロジェクト管理での活用
プロジェクトチームでOneNoteを共有する場合、プロジェクト開始時にメンバー全員を招待し、役割に応じて権限を設定します。プロジェクトマネージャーは編集権限、ステークホルダーは閲覧権限というように使い分けます。
進捗報告や課題管理、アイデア共有など、プロジェクトに関する全ての情報を一箇所に集約することで、情報の見落としを防げます。
教育現場での利用
学校や研修機関では、講師が授業資料をOneNoteで共有し、学生が自由にメモを追加できる環境を作ることができます。質問やコメントもリアルタイムで共有されるため、双方向の学習が促進されます。
グループワークの成果物をまとめる際にも、複数の学生が同時に編集できるため、効率的な協働学習が実現できます。
営業チームでの情報共有
営業チームでは、顧客情報や提案資料、競合分析などをOneNoteで共有することで、チーム全体の営業力向上を図れます。新しいメンバーが加わった際も、過去の資料に簡単にアクセスできるため、早期の戦力化が可能です。
営業会議の議事録や、成功事例の共有にも活用できます。
家族やサークルでの使用
ビジネス用途だけでなく、家族の予定管理や、趣味のサークル活動でもOneNoteの共有機能は威力を発揮します。旅行の計画を家族で共同編集したり、サークルのイベント企画をメンバー全員で作り上げたりできます。
写真や動画も簡単に共有できるため、思い出の記録としても活用できるでしょう。
トラブルシューティングと解決方法
共有リンクが開けない場合
共有リンクにアクセスできない場合は、まず権限設定を確認しましょう。相手が適切な権限を持っているか、リンクが有効期限内かをチェックします。
また、相手がMicrosoftアカウントでサインインしているかも重要なポイントです。必要に応じて、サインイン方法を説明してあげましょう。
同期がうまくいかない問題
複数人で編集していて同期がうまくいかない場合は、一度OneNoteを閉じて再起動してみましょう。それでも解決しない場合は、手動同期を実行したり、インターネット接続を確認したりします。
競合する編集が発生した場合は、OneNoteが自動的にバージョンを保存するため、必要な内容を手動でマージすることもできます。
権限の変更ができない問題
共有相手の権限を変更できない場合は、自分がそのノートブックの所有者であるかを確認しましょう。所有者以外は、他のメンバーの権限を変更することができません。
また、組織のポリシーによって外部共有が制限されている場合もあるため、システム管理者に確認することも必要です。
まとめ:OneNoteの送信・共有機能で効率的なコラボレーションを実現しよう
OneNoteの送信・共有機能を活用することで、情報共有の効率が格段に向上し、チームでの協働作業がスムーズになります。メール送信からリアルタイム共有まで、様々な方法を使い分けることで、あらゆる場面で効果的な情報共有が可能です。
重要なポイントをまとめると以下のとおりです:
基本的な送信方法として、メール送信やPDF変換があり、用途に応じて使い分けることが大切です。リアルタイム共有では、適切な権限設定とセキュリティ配慮が重要になります。Microsoft TeamsやOutlookとの連携により、さらに効率的な情報共有が実現できます。
モバイルアプリでも基本的な共有機能が利用でき、外出先からでも情報を送信できます。セキュリティを意識した共有設定と、定期的な見直しが情報漏洩を防ぐ鍵となります。
OneNoteの送信・共有機能をマスターして、あなたのチームや組織での情報共有を次のレベルに引き上げてみませんか?きっと、これまで以上に効率的で楽しい協働作業を体験できるはずです。
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