「OneNoteで違うページを同時に見ながら作業したいけど、どうやるの?」
レポートを書いているときに参考資料のページを見ながら作業したり、会議の議事録を取りながら前回の資料を確認したりすることってありますよね。でも、OneNoteのタブを行ったり来たりするのは面倒で、効率が悪いと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、OneNoteで複数のウィンドウを開いて、同時に複数のページやセクションを表示する方法を詳しく説明します。これをマスターすれば、作業効率が格段にアップしますよ!
OneNote複数ウィンドウとは?

複数ウィンドウ表示の基本概念
複数ウィンドウ表示とは、OneNoteの内容を複数の独立したウィンドウで同時に開く機能です。
どんなときに便利?
- 参考資料を見ながら新しいページに書き込む
- 異なるセクションの内容を比較する
- 会議中に前回の議事録を参照しながらメモを取る
- 研究ノートを見ながらレポートを作成する
従来の方法との違い 今までは、ページを切り替えながら作業していましたが、複数ウィンドウなら同時に表示できるため、情報の行き来がスムーズになります。
OneNoteのバージョンによる違い
複数ウィンドウの対応状況は、使用しているOneNoteのバージョンによって異なります。
OneNote for Windows 10/11(UWPアプリ版) 基本的に複数ウィンドウには対応していません。単一ウィンドウでの動作が前提です。
OneNote 2016/2019(デスクトップ版) 完全に複数ウィンドウに対応しており、様々な方法で新しいウィンドウを開けます。
OneNote for the web(ブラウザー版) ブラウザーの複数タブ機能を活用すれば、実質的に複数ウィンドウでの作業が可能です。
使用しているバージョンを確認してから、適切な方法を選択しましょう。
デスクトップ版での複数ウィンドウ操作
新しいウィンドウを開く基本方法
OneNote 2016/2019では、いくつかの方法で新しいウィンドウを作成できます。
方法1:メニューから開く
- 「表示」タブをクリック
- 「新しいウィンドウ」ボタンをクリック
- 現在表示中のページが新しいウィンドウで開かれる
方法2:ショートカットキーを使用 Ctrl + M を押すと、素早く新しいウィンドウが開きます。
方法3:ページを右クリック
- 左側のページ一覧で、開きたいページを右クリック
- 「新しいウィンドウで開く」を選択
この方法なら、特定のページを直接新しいウィンドウで開けるので便利ですね。
ウィンドウの配置と整理
複数のウィンドウを効率的に使うには、画面上での配置が重要です。
Windowsのスナップ機能を活用
- 一つのウィンドウを画面の左半分にドラッグ
- もう一つのウィンドウを画面の右半分にドラッグ
- 左右に並べて同時に作業
縦に並べる方法
- 上下に分割したい場合は、ウィンドウサイズを手動で調整
- 長い文書を扱う場合は縦並びが効果的
複数モニター環境での活用 デュアルモニターをお使いの場合は、それぞれのモニターにOneNoteウィンドウを配置すると、より広い作業スペースが確保できます。
ブラウザー版での複数タブ活用
Webブラウザーの特性を活かす
OneNote for the webでは、ブラウザーのタブ機能を使って複数の内容を同時に表示できます。
新しいタブでページを開く方法
- 左側のページ一覧で、開きたいページを右クリック
- 「新しいタブで開く」を選択(ブラウザーによって表現が異なります)
- または、Ctrlキーを押しながらページをクリック
複数ノートブックの同時表示 異なるノートブックを複数のタブで開くことで、ノートブック間での情報の参照や移動が簡単になります。
ブラウザー別の便利機能
Google Chrome の場合
- タブグループ機能で関連するOneNoteタブをまとめる
- ピクチャーインピクチャー機能で小さなウィンドウを常時表示
Microsoft Edge の場合
- 垂直タブ機能でタブを縦に並べて管理
- コレクション機能でOneNoteと連携した情報整理
Firefox の場合
- タブをサイドバーに移動して、より多くのタブを管理
- マルチアカウントコンテナーで複数のMicrosoftアカウントを使い分け
効率的な活用シーン
学習・研究での活用
複数ウィンドウは、特に学習や研究の場面で威力を発揮します。
レポート作成時
- 一つのウィンドウ:参考資料や文献ノート
- もう一つのウィンドウ:作成中のレポート
この方法なら、参考資料を見ながらスムーズに執筆できますね。
語学学習での活用
- 一つのウィンドウ:新出単語リスト
- もう一つのウィンドウ:練習問題や日記
単語を確認しながら文章を作成する練習が効率的に行えます。
試験勉強での比較学習
- 複数の科目のノートを同時に開いて関連性を確認
- 前年度の問題と今年度の問題を比較
- 理論のノートと実践問題を並べて学習
ビジネスでの活用例
会議の準備と実行
- 一つのウィンドウ:今回の議題とアジェンダ
- もう一つのウィンドウ:前回の議事録や資料
会議中に前回の内容を確認しながら、新しい議事録を作成できます。
プロジェクト管理
- 一つのウィンドウ:プロジェクト全体の進捗表
- もう一つのウィンドウ:今週のタスク詳細
全体像を把握しながら、細かい作業に集中できるため、効率的なプロジェクト管理が可能です。
プレゼンテーション作成
- 一つのウィンドウ:資料の元となるアイデアノート
- もう一つのウィンドウ:プレゼンテーションの構成メモ
アイデアを整理しながら、実際のプレゼンテーション構成を考えることができます。
トラブルシューティング
よくある問題と解決法
複数ウィンドウを使用していると、時々問題が発生することがあります。
ウィンドウが開かない場合
- OneNoteを一度完全に終了して再起動
- Windowsを再起動してメモリをリフレッシュ
- OneNoteのアップデートを確認
動作が重くなる場合 複数ウィンドウを開くと、メモリ使用量が増加します。
対処法
- 不要なウィンドウは閉じる
- 他のアプリケーションを終了してメモリを確保
- OneNoteのキャッシュをクリアする
同期の問題 複数ウィンドウで同じページを編集すると、まれに同期の問題が発生することがあります。
予防策
- 同じページを複数ウィンドウで同時編集しない
- 定期的に手動で同期を実行(Ctrl + S)
- 重要な変更後は一度ウィンドウを閉じて再開
パフォーマンス最適化のコツ
メモリ使用量を抑える方法
- 必要最小限のウィンドウ数に留める
- 大容量の画像が多いページは避ける
- 定期的にOneNoteを再起動
レスポンス向上のテクニック
- OneNoteの自動保存間隔を調整
- 不要なアドインを無効化
- SSDを使用してディスクアクセス速度を向上
代替手段と組み合わせ技
他のアプリとの連携
OneNote単体で複数ウィンドウが利用できない場合の代替手段もあります。
スマートフォンとの連携
- パソコン:メインの作業用ウィンドウ
- スマートフォン:参考資料の表示
同期機能により、どちらの端末で編集しても内容が反映されます。
タブレットとの組み合わせ
- タブレット:手書きノートや図表の作成
- パソコン:テキスト入力や整理
異なるデバイスの特性を活かした効率的な作業が可能です。
Windowsの仮想デスクトップ活用
Windows 10/11の仮想デスクトップ機能を組み合わせると、さらに効率的になります。
設定方法
- Win + Tab で仮想デスクトップを表示
- 「新しいデスクトップ」を作成
- 各デスクトップで異なるOneNoteウィンドウを開く
活用例
- デスクトップ1:作業用OneNote
- デスクトップ2:参考資料用OneNote
- デスクトップ3:その他のアプリケーション
Win + Ctrl + 左右矢印キーで素早く切り替えができるため、非常に効率的です。
今後のアップデート予定
Microsoft の開発方針
Microsoftは、OneNoteのマルチウィンドウ機能について以下のような方向性を示しています。
クラウドベースの強化
- Web版での複数ウィンドウ対応の検討
- クロスプラットフォームでの一貫した操作性
AI機能との統合
- 関連ページの自動提案
- コンテキストに基づくウィンドウ配置の最適化
ユーザーフィードバックの重要性
Microsoftは、ユーザーからのフィードバックを重視して機能改善を行っています。
フィードバックの送信方法
- OneNote内の「ヘルプ」→「フィードバック」
- Microsoft コミュニティフォーラムでの意見投稿
- UserVoiceサイトでの機能要望
皆さんの声が、将来の機能改善に反映される可能性があります。
まとめ
OneNoteの複数ウィンドウ機能について、重要なポイントをまとめました。
効果的な複数ウィンドウ活用のコツは以下の通りです:
- 使用しているOneNoteのバージョンに応じた方法を選択
- デスクトップ版では「新しいウィンドウ」機能を活用
- Web版ではブラウザーの複数タブ機能を利用
- ウィンドウの配置を工夫して作業効率を向上
- パフォーマンスに注意しながら適切な数のウィンドウを維持
複数ウィンドウをマスターすれば、情報の参照と編集が同時に行えるため、作業効率が大幅に向上します。学習、研究、ビジネスなど、様々な場面で活用してみてください。
最初は慣れないかもしれませんが、一度コツを掴めば、もう元の単一ウィンドウでの作業には戻れなくなるはずです。ぜひ試してみて、あなたのOneNoteライフをより充実させてくださいね!
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