OneNoteでノートブックを共有したものの、「プロジェクトが終了したので共有を停止したい」「間違った相手と共有してしまった」「セキュリティ上の理由で共有を解除したい」といった場面に遭遇することがありますよね。
でも、「共有を解除したら相手のデータはどうなるの?」「完全に共有を停止できているか不安」といった疑問や心配を抱いている方も多いのではないでしょうか。OneNoteの共有解除は、正しい手順を踏めば安全に実行できるんです。
この記事では、OneNoteの共有を安全に解除する方法を、基本的な手順から注意点まで分かりやすく解説していきます。読み終わる頃には、あなたも安心して共有管理ができるようになっているはずですよ。
OneNote共有機能の基本理解

OneNoteの共有システムとは
OneNoteの共有機能は、ノートブックを複数の人と一緒に編集・閲覧できるようにする仕組みです。OneDriveやSharePointを基盤として、リアルタイムでの共同作業を可能にしているんですね。
共有の仕組み
- ノートブック所有者が共有リンクを作成
- 相手にリンクまたは招待メールを送信
- 相手がアクセス権限を取得
- 双方向でのノート編集・閲覧が可能
この仕組みを理解することで、共有解除の際にどの部分を操作すべきかが分かりやすくなります。
共有権限の種類と違い
OneNoteでは、共有する際に異なる権限レベルを設定できます。解除方法を選ぶ前に、現在の権限設定を確認することが重要ですね。
編集可能
- ノートの追加・削除・変更が可能
- 他の人への共有権限も付与される場合がある
- 最も強い権限レベル
表示のみ
- ノートの閲覧のみ可能
- 編集や削除はできない
- 比較的安全な共有方法
リンク共有
- 特定のリンクを知っている人全員がアクセス可能
- 個別の権限管理が困難
- 一括での管理が必要
共有状況の確認方法
共有を解除する前に、現在の共有状況を正確に把握しましょう。
共有状況の確認手順
- OneNoteでノートブックを開く
- 「ファイル」→「共有」を選択
- 現在共有中のユーザー一覧を確認
- 各ユーザーの権限レベルを確認
OneDriveでの確認
- OneDriveのWebサイトにアクセス
- 該当のノートブックファイルを右クリック
- 「共有」を選択
- 詳細な共有情報を確認
この確認作業により、誰とどのような権限で共有しているかが明確になります。
個別ユーザーの共有解除方法
OneNoteアプリからの解除手順
特定のユーザーとの共有を解除したい場合の手順を詳しく見ていきましょう。
基本的な解除手順
- OneNoteで対象のノートブックを開く
- 「ファイル」タブをクリック
- 「共有」を選択
- 解除したいユーザーを確認
- ユーザー名の横にある「権限の変更」をクリック
- 「アクセスの停止」を選択
- 確認ダイアログで「はい」をクリック
Windows版での詳細操作 Windows版OneNoteでは、より詳細な権限管理ができます。右クリックメニューから「このユーザーのアクセスを削除」を選択することで、確実に共有を解除できるんです。
操作後の確認 共有解除後は、該当ユーザーが共有リストから削除されていることを確認してください。リストに残っている場合は、解除が完了していない可能性があります。
OneDriveからの解除方法
OneNoteのノートブックはOneDriveに保存されているため、OneDrive側からも共有解除ができます。
OneDriveでの解除手順
- OneDriveのWebサイトにアクセス
- OneNoteファイルを右クリック
- 「共有」を選択
- 「アクセス権の管理」をクリック
- 解除したいユーザーを選択
- 「アクセスの停止」をクリック
一括解除の方法 複数のユーザーを一度に解除したい場合は、OneDriveからの操作が効率的です。Ctrlキーを押しながら複数のユーザーを選択し、一括で権限を削除できます。
SharePoint環境での解除
企業環境でSharePointを使用している場合は、少し手順が異なります。
SharePointでの解除手順
- SharePoint サイトにアクセス
- 該当のOneNoteファイルを選択
- 「共有」ボタンをクリック
- 「高度な設定」を選択
- ユーザー権限の管理画面で解除
管理者権限が必要な場合 SharePoint環境では、管理者権限がないと共有解除ができない場合があります。必要に応じて、IT管理者に相談してくださいね。
共有リンクの無効化
リンク共有の仕組み
リンク共有は、特定のURLを知っている人なら誰でもアクセスできる共有方法です。個別ユーザーの管理とは異なり、リンク自体を無効化する必要があります。
リンク共有のリスク
- URLが流出すると無制限にアクセス可能
- 個別の権限管理が困難
- 完全な制御が困難
これらのリスクを考慮して、不要になったリンクは速やかに無効化することが重要です。
共有リンクの確認と削除
リンクの確認方法
- OneNoteで「ファイル」→「共有」を選択
- 「リンクの管理」または「共有設定」を確認
- 現在有効なリンクの一覧を表示
リンクの削除手順
- 削除したいリンクを選択
- 「リンクの削除」または「無効化」をクリック
- 確認ダイアログで「はい」をクリック
- リンクが一覧から削除されたことを確認
新しいリンクの作成
古いリンクを削除した後、必要に応じて新しい共有リンクを作成できます。
セキュリティを考慮した新リンク作成
- 有効期限の設定
- パスワード保護の追加
- アクセス権限の制限
- 特定ドメインのみの許可
これらの設定により、より安全な共有環境を構築できますね。
完全な共有停止の方法
ノートブック全体の共有停止
ノートブック全体の共有を完全に停止したい場合の手順です。
完全停止の手順
- すべての個別ユーザーのアクセスを削除
- すべての共有リンクを無効化
- ノートブックの共有設定を「非公開」に変更
- OneDriveでの共有状況を確認
二重確認の重要性 共有停止後は、複数の方法で停止状況を確認することをおすすめします:
- OneNoteアプリでの確認
- OneDriveでの確認
- 別アカウントでのアクセステスト
プライベート設定への変更
設定変更の手順
- OneNoteで「ファイル」→「情報」を選択
- 「設定」→「ノートブックの設定」をクリック
- 「共有」タブを選択
- 「このノートブックをプライベートにする」を選択
注意事項 プライベート設定に変更すると、以前の共有設定はすべてリセットされます。必要な共有がある場合は、事前に別の方法で継続するよう準備してください。
バックアップとデータ保護
共有停止前に、重要なデータのバックアップを取ることをおすすめします。
バックアップ方法
- OneNote形式でのエクスポート
- PDF形式での保存
- 他のクラウドサービスへのコピー
注意点と影響について
共有解除による影響
共有を解除すると、相手側にどのような影響があるかを理解しておくことが重要です。
相手側への影響
- 該当ノートブックへのアクセスが不可能
- 同期していたデータは閲覧のみ可能(編集不可)
- 新しい変更は同期されない
- エラーメッセージが表示される場合がある
データの扱い 共有解除前に相手が同期していたデータは、相手のデバイスに残り続けます。ただし、新しい編集内容は同期されなくなるんです。
セキュリティ上の考慮点
機密情報の保護
- 解除前の通知とデータ削除の依頼
- 重要な情報の移行や暗号化
- アクセスログの確認
法的・倫理的配慮 業務で使用している場合は、共有解除前に関係者への通知が必要な場合があります。特に、進行中のプロジェクトでは事前の調整が重要ですね。
復元の可能性
一時的な解除の場合 後で再度共有が必要になる可能性がある場合は、完全削除ではなく一時的な権限停止を検討してください。
復元手順
- 以前の共有設定の記録確認
- 新しい招待の送信
- 権限レベルの再設定
- 動作確認
トラブルシューティング

解除できない場合の対処法
権限不足の場合 ノートブックの所有者でない場合、共有解除ができないことがあります。
対処方法
- 所有者に解除を依頼
- 所有権の移譲を要求
- 管理者への相談
技術的な問題 システムの不具合で解除できない場合があります。
解決手順
- OneNoteアプリの再起動
- 異なるデバイスからの操作
- OneDriveからの直接操作
- Microsoft サポートへの問い合わせ
よくあるエラーと解決方法
「権限がありません」エラー このエラーは、操作権限が不足している場合に表示されます。
解決方法
- アカウントの確認
- 所有者権限の確認
- 管理者への権限昇格要請
「同期エラー」の表示 共有解除後に同期エラーが表示される場合があります。
対処法
- 手動同期の実行
- キャッシュのクリア
- アプリの再インストール
予防策とベストプラクティス
安全な共有管理
定期的な共有状況の確認 月次または四半期ごとに、不要な共有がないかチェックすることをおすすめします。
チェック項目
- 退職者や異動者との共有
- 終了したプロジェクトの共有
- 一時的な共有の長期化
- 不明な共有リンク
共有設定のルール化
組織での運用ルール
- 共有期間の上限設定
- 権限レベルの標準化
- 解除手順の明文化
- 責任者の明確化
個人での管理方法
- 共有リストの定期的な整理
- 重要度による権限分類
- バックアップの定期実行
まとめ
OneNoteの共有解除は、適切な手順を踏めば安全かつ確実に実行できます。今回ご紹介した内容をまとめると:
基本的な解除手順
- 個別ユーザーのアクセス権削除
- 共有リンクの無効化
- 完全な共有停止の設定
- 複数方法での確認
重要な注意点
- 解除前の影響確認と通知
- セキュリティ上の配慮
- データのバックアップ
- 法的・倫理的な配慮
トラブル対応
- 権限不足の場合の対処法
- 技術的問題の解決手順
- エラー時の代替手段
予防と管理
- 定期的な共有状況の確認
- 組織的な運用ルールの策定
- 適切な権限管理の実施
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