パソコンを起動するたびにOneDriveが勝手に起動して困っていませんか。
意図せずファイルが同期されたり、通知が表示されたりして煩わしく感じる方も多いでしょう。
OneDriveは便利なクラウドストレージサービスですが、使わない場合は無駄にパソコンのリソースを消費してしまいます。
この記事では、OneDriveが勝手に起動・同期する原因と、その対処法を詳しく解説します。
自動起動を停止する方法から完全に無効化する方法まで、目的に応じた複数の解決策を紹介します。
OneDriveとは
OneDrive(ワンドライブ)は、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。
パソコンやスマートフォンのファイルをインターネット上に保存し、複数のデバイス間で同期できます。
Windows 11およびWindows 10には最初から組み込まれており、Microsoftアカウントでサインインすれば無料で5GB(2025年2月時点)のストレージが利用できます。
OneDriveの主な機能
- ファイルの自動バックアップ
- 複数デバイス間でのファイル同期
- 他のユーザーとのファイル共有
- Office文書のクラウド保存と共同編集
なぜ勝手に起動するのか
Windows 11およびWindows 10では、OneDriveはデフォルトで「自動起動」が有効になっています。
これは、Microsoftがクラウドストレージの利用を推奨しているためです。
パソコンを起動すると自動的にOneDriveが起動し、ファイルの同期を開始します。
これにより、常に最新のファイルがクラウドに保存される仕組みです。
しかし、以下のような場合には自動起動が不便に感じられます。
- OneDriveを使用していない
- 他のクラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)を使っている
- パソコンの起動を軽くしたい
- ネットワーク帯域を節約したい
- プライベートなファイルをクラウドに保存したくない
対処法の選び方
OneDriveの自動起動を停止する方法は、目的に応じて複数あります。
| 目的 | 推奨方法 | 説明 |
|---|---|---|
| パソコンの起動を軽くしたい | 自動起動を停止 | OneDriveアプリは残るが、起動時に自動で立ち上がらない |
| 今後また使うかもしれない | リンクを解除 | アカウント接続を切断、手動で再接続可能 |
| もう絶対使わない | アンインストール | OneDriveアプリを完全に削除 |
以下、それぞれの方法を詳しく解説します。
方法1: OneDrive設定から自動起動を停止(推奨)
最も簡単で安全な方法は、OneDriveの設定から自動起動を無効化することです。
この方法では、OneDrive自体は残りますが、パソコン起動時に自動で立ち上がらなくなります。
手順(Windows 11の場合)
- タスクバー右下の「隠れているインジケーター」(上矢印アイコン)をクリック
- OneDriveの雲アイコンを右クリック
- 「ヘルプと設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「同期とバックアップ」をクリック
- 「Windowsにサインインしたときに OneDrive を自動的に開始する」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
この設定により、次回起動時からOneDriveは自動で立ち上がらなくなります。
注意点
- OneDriveアプリ自体は削除されません
- 必要なときは手動で起動できます
- アカウントはサインインしたままです
メリット・デメリット
メリット:
- 設定が簡単で安全
- 必要なときにすぐ使える
- 元に戻すのも簡単
デメリット:
- アプリ自体は残るため、完全には無効化されない
方法2: タスクマネージャーからスタートアップを無効化
Windows 11/10の標準機能を使って、スタートアップアプリを管理する方法です。
手順
- タスクバーを右クリック
- 「タスクマネージャー」を選択
- ショートカットキー: Ctrl + Shift + Esc
- 左側のメニューから「スタートアップ」を選択
- 「Microsoft OneDrive」を右クリック
- 「無効化」を選択
または、Windows 11の設定から実行することもできます。
- 「スタート」ボタンをクリック
- 「設定」を選択
- 「アプリ」→「スタートアップ」の順にクリック
- 「Microsoft OneDrive」のスイッチをオフにする
メリット・デメリット
メリット:
- Windowsの標準機能で安全
- 他のスタートアップアプリも管理できる
デメリット:
- OneDriveの設定から無効化する方法と効果はほぼ同じ
方法3: アカウントのリンクを解除
OneDriveからサインアウトし、ファイルの同期を完全に停止する方法です。
アプリは残りますが、アカウント情報は削除されます。
手順
- タスクバー右下のOneDriveアイコンをクリック
- 「ヘルプと設定」(歯車アイコン)→「設定」を選択
- 「アカウント」タブを開く
- 「このPCのリンクを解除」をクリック
- 確認画面で「アカウントのリンク解除」をクリック
注意点
- ローカルのOneDriveフォルダからファイルが削除される場合があります
- リンク解除前に重要なファイルは別の場所にバックアップしてください
- クラウド上のファイル(OneDrive.com)は削除されません
メリット・デメリット
メリット:
- 完全に同期が停止される
- 再度使う場合はサインインするだけ
デメリット:
- ローカルファイルの管理に注意が必要
- 設定が少し複雑
方法4: OneDriveをアンインストール
OneDriveを今後一切使わない場合は、アプリをアンインストールすることができます。
手順(Windows 11の場合)
- 「スタート」ボタンをクリック
- 「設定」を選択
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」の順にクリック
- アプリ一覧から「Microsoft OneDrive」を探す
- 右側の「…」(3点リーダー)をクリック
- 「アンインストール」を選択
- 確認画面で再度「アンインストール」をクリック
重要な注意点
- OneDriveをアンインストールしても、OneDrive.com上のファイルは削除されません
- いつでもOneDrive.comにサインインしてファイルにアクセスできます
- Windows 8.1およびWindows RT 8.1ではアンインストールできません
- Windows UpdateでOneDriveが再インストールされる可能性があります
再インストールする方法
OneDriveを再度使いたい場合は、Microsoft公式サイトからダウンロードできます。
- Microsoft OneDrive公式ページにアクセス
- 「ダウンロード」ボタンをクリック
- インストーラーを実行
- Microsoftアカウントでサインイン
方法5: レジストリエディタで完全に無効化(上級者向け)
レジストリを編集して、OneDriveの自動起動を完全に停止する方法です。
この方法は他の方法で解決しない場合の最終手段です。
重要な警告
- レジストリの編集は誤ると、Windowsが起動しなくなる可能性があります
- 必ずレジストリのバックアップを取ってから実行してください
- パソコンに詳しくない方にはおすすめしません
手順
- 「Windows」キー + 「R」キーを同時に押す
- 「regedit」と入力してEnterキーを押す
- ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- 右側のウィンドウで「OneDrive」を右クリック
- 「削除」を選択
- 確認画面で「はい」をクリック
- レジストリエディタを閉じる
- パソコンを再起動
コマンドプロンプトを使う方法
レジストリエディタを使わず、コマンドプロンプトから削除することもできます。
- スタートメニューを開く
- 「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す:
reg delete "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /f /v "OneDrive"
OneDriveの同期を一時停止する方法
完全に無効化するのではなく、一時的に同期を停止したい場合の方法です。
手順
- タスクバー右下のOneDriveアイコンを右クリック
- 「同期の一時停止」を選択
- 一時停止する時間を選択
- 2時間
- 8時間
- 24時間
指定した時間が経過すると、自動的に同期が再開されます。
こんな時に便利
- オンライン会議中で通信を節約したい
- 大きなファイルをダウンロード中
- ゲームのプレイ中でネットワークを優先したい
特定のフォルダだけ同期を解除する方法
OneDrive全体ではなく、特定のフォルダだけ同期を停止したい場合の方法です。
手順
- OneDriveの設定を開く
- 「同期とバックアップ」をクリック
- 「フォルダーの管理」をクリック
- 同期を停止したいフォルダのチェックを外す
- 「OK」をクリック
この方法では、選択したフォルダのみがパソコンから削除され、クラウド上には残ります。
よくある問題と解決策
設定を変更してもOneDriveが起動する
Windows Updateにより、OneDriveの設定がリセットされることがあります。
対処法:
- Windows Update後に設定を再確認する
- レジストリ編集による無効化を検討する
OneDriveSetup.exeが勝手に起動する
OneDriveをアンインストールしても、再起動時に「OneDriveSetup.exe」が自動実行されることがあります。
原因:
Microsoftが積極的にOneDriveの使用を推奨しているため、Windows Updateで再インストールが試みられることがあります。
対処法:
レジストリから以下のエントリを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
右側のウィンドウで「OneDriveSetup」を探して削除してください。
OneDriveアイコンが見つからない
OneDriveが起動していない場合、タスクバーにアイコンが表示されません。
対処法:
- 「Windows」キー + 「R」キーを押す
- 以下を入力してEnterキーを押す:
%LocalAppData%\Microsoft\OneDrive\OneDrive.exe
OneDriveを使わない場合の注意点
OneDriveを無効化する前に、以下の点に注意してください。
ファイルの保存場所
OneDriveを無効化すると、以下のフォルダが影響を受ける可能性があります。
- デスクトップ
- ドキュメント
- ピクチャ
これらのフォルダがOneDriveに保存されている場合、リンク解除やアンインストール前にファイルをバックアップしてください。
バックアップの確保
OneDriveを使わない場合は、別のバックアップ方法を検討しましょう。
- 外付けHDDやSSDへの定期バックアップ
- 他のクラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)の利用
- NAS(Network Attached Storage)の活用
Officeアプリとの連携
Microsoft Office(Word、Excel、PowerPointなど)は、OneDriveとの連携機能があります。
OneDriveを無効化すると、以下の機能が使えなくなります。
- クラウドへの自動保存
- 他のデバイスでの編集の同期
- 共同編集機能
まとめ
OneDriveが勝手に起動・同期する問題は、用途に応じた方法で解決できます。
目的別の推奨方法:
- 単にパソコンを軽くしたい → OneDrive設定またはタスクマネージャーから自動起動を無効化
- 同期を完全に停止したい → アカウントのリンクを解除
- 今後一切使わない → アンインストール
- 一時的に停止したい → 同期の一時停止機能を使用
OneDriveは便利なサービスですが、使わない場合は無駄にリソースを消費します。
この記事で紹介した方法を使って、快適なパソコン環境を実現してください。
ただし、OneDriveを無効化する場合は、ファイルのバックアップを忘れずに行いましょう。
クラウドストレージは、データ損失を防ぐ重要な手段の一つです。
OneDrive以外の方法でも、必ず定期的なバックアップを実施することをおすすめします。
参考情報
- Microsoft公式の無効化手順
- 一時停止機能の公式説明
- 同期停止の詳細手順
- 英語版公式ドキュメント
※この記事は2025年2月時点の情報に基づいています。
Windows UpdateによりOneDriveの設定画面や機能が変更される可能性があります。


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