OneDriveを使っていると、ファイルが「同期保留中」のまま止まってしまうことがありますよね。大切なファイルが同期されないと、とても困ってしまいます。
この記事では、OneDriveの同期保留中問題について、原因から解決方法まで詳しく解説していきます。すぐに実践できる対処法をご紹介するので、一緒に問題を解決していきましょう。
OneDriveの「同期保留中」とは何?

同期保留中の意味
「同期保留中」とは、ファイルやフォルダがクラウドにアップロードされるのを待っている状態のことです。通常であれば数分で完了するはずが、何らかの理由で処理が止まってしまっています。
この状態では、他のデバイスからファイルにアクセスできなかったり、最新の内容が反映されなかったりします。
よくある症状
同期保留中の問題では、以下のような症状が現れます:
ファイルアイコンの変化
- 青い矢印マークが表示される
- 「処理中」を示すアイコンが消えない
- ファイル名の横に同期状態が表示される
実際の影響
- 他のパソコンで最新ファイルが見られない
- スマホアプリでファイルが更新されない
- 共有相手に変更が反映されない
なぜ同期保留中になるの?
同期が止まってしまう主な原因をご紹介します:
ネットワークの問題
- インターネット接続が不安定
- 通信速度が遅い
- ファイアウォールによる制限
ファイルサイズや種類の問題
- 大容量ファイルのアップロード
- 対応していないファイル形式
- ファイル名に使えない文字が含まれている
OneDrive自体の問題
- アプリの不具合
- 容量不足
- アカウントの認証エラー
すぐにできる基本的な解決方法
1. インターネット接続の確認
まずは、ネットワークの状態をチェックしましょう:
接続状況の確認
- 他のウェブサイトが正常に開けるか
- Wi-Fiの電波強度は十分か
- 有線接続の場合、ケーブルは正常か
通信速度のテスト 速度測定サイトで、アップロード速度を確認してみてください。極端に遅い場合は、ネットワーク環境を見直す必要があります。
2. OneDriveアプリの再起動
Windowsの場合
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「OneDriveを終了」を選択
- スタートメニューからOneDriveを再起動
Macの場合
- メニューバーのOneDriveアイコンをクリック
- 設定メニューから「OneDriveを終了」
- アプリケーションフォルダからOneDriveを再起動
3. 同期の一時停止と再開
時々、同期を一度止めて再開することで問題が解決します:
- OneDriveアイコンをクリック
- 設定(歯車マーク)を選択
- 「同期を一時停止」をクリック
- 2〜3分待ってから「同期を再開」
これで、滞っていた同期処理がリセットされることがあります。
より詳しい解決方法
ファイル名とパスの問題を解決
使えない文字の確認 OneDriveでは、以下の文字をファイル名に使用できません:
- < > : ” | ? * /
- 先頭や末尾のスペース
- 先頭のピリオド(.)
パスの長さ制限 ファイルのフルパス(フォルダ名を含む完全な場所)が400文字を超えると同期できません。深い階層のフォルダにあるファイルは、より浅い場所に移動してみましょう。
容量とファイルサイズの確認
OneDrive容量の確認方法
- OneDriveアイコンをクリック
- 「その他」→「設定」を選択
- 「アカウント」タブで使用量を確認
無料プランの場合は5GB、有料プランでもそれぞれ上限があります。容量が不足している場合は、不要なファイルを削除するか、プランのアップグレードを検討しましょう。
大容量ファイルの対処 15GB以上の単一ファイルは同期できません。動画や画像ファイルが大きすぎる場合は:
- ファイルサイズを縮小する
- 分割して保存する
- 別のクラウドサービスを併用する
OneDriveアプリのリセット
設定のリセット方法
- Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset」と入力
- Enterキーを押して実行
- 数分後、OneDriveを手動で再起動
この方法では、設定がリセットされますが、ファイル自体は削除されません。
ファイアウォールとセキュリティソフトの確認
Windows Defenderの設定
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」を選択
- OneDriveが許可されているか確認
サードパーティのセキュリティソフト ノートン、ウイルスバスターなどを使用している場合、OneDriveを例外に追加する必要があるかもしれません。
特定の状況での対処法
共有ファイルが同期されない場合
権限の確認
- ファイルの所有者から適切な権限をもらっているか
- 読み取り専用になっていないか
- 共有リンクの有効期限が切れていないか
再共有の依頼 問題が続く場合は、ファイルの所有者に再度共有してもらうことを検討しましょう。
複数デバイス間での同期問題
アカウントの確認 すべてのデバイスで同じMicrosoftアカウントにサインインしているか確認してください。
選択的同期の設定 一部のフォルダのみ同期する設定になっていませんか?
- OneDrive設定を開く
- 「アカウント」タブの「フォルダーの選択」をクリック
- 必要なフォルダが選択されているか確認
企業・学校アカウントでの問題
管理者による制限 組織のOneDriveでは、管理者によって同期が制限されている場合があります。IT部門に確認してみましょう。
ポリシーの影響 特定のファイル形式や容量に制限がかけられている可能性もあります。
予防と日常的なメンテナンス
定期的なチェック項目
月1回の確認事項
- OneDriveの使用容量
- 同期されていないファイルの有無
- アプリのアップデート状況
週5回の習慣
- 大容量ファイルを扱った後の同期確認
- 重要なファイル変更後の同期状況チェック
バックアップの重要性
OneDriveに頼りすぎず、重要なファイルは別の場所にもバックアップを取ることをおすすめします:
- 外付けハードディスク
- 別のクラウドサービス
- USBメモリ
これにより、同期問題が発生してもデータを失うリスクを最小限に抑えられます。
それでも解決しない場合は?

Microsoftサポートへの相談
以下の情報を整理してからサポートに連絡すると、スムーズに対応してもらえます:
準備する情報
- 使用しているOneDriveのプラン
- 問題が発生し始めた時期
- 具体的なエラーメッセージ
- 試した解決方法の詳細
コミュニティフォーラムの活用
Microsoft Communityでは、同じ問題を経験した他のユーザーからアドバイスをもらえることがあります。検索機能を使って、似た問題の解決例を探してみましょう。
まとめ:OneDriveの同期問題を解決して快適に使おう
OneDriveの「同期保留中」問題について、様々な解決方法をご紹介してきました。
重要なポイントをまとめると:
- まずは基本的な再起動や接続確認から試す
- ファイル名や容量の制限に注意する
- 定期的なメンテナンスで問題を予防する
- 困った時はサポートやコミュニティを活用する
OneDriveは便利なサービスですが、時々トラブルが発生することもあります。この記事の方法を試すことで、ほとんどの同期問題は解決できるはずです。
問題が解決したら、今後同じトラブルを避けるために、日頃からファイル管理に気を付けて、快適なクラウド生活を送ってくださいね。
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