OneDriveを使っていて「今は同期を止めたい」「回線が重いから一時的に停止したい」と思うことがありますよね。大容量ファイルのアップロード中や、重要なプレゼン中に同期で回線を占有されたくない場面もあるでしょう。
この記事では、OneDriveの停止と再開方法を、状況別に詳しく解説していきます。一時停止から完全停止まで、あなたのニーズに合った方法を見つけて、OneDriveを思い通りにコントロールしてくださいね。
OneDrive停止の基本を理解しよう

停止方法の種類と特徴
OneDriveを停止する方法は、大きく分けて3つあります:
一時停止(推奨)
- 指定した時間だけ同期を停止
- 時間経過で自動的に再開
- 設定やファイルはそのまま保持
手動停止
- 好きなタイミングで停止・再開
- 完全に手動でコントロール
- 再開し忘れのリスクあり
完全停止
- OneDriveアプリ自体を終了
- 最も確実だが設定の再読み込みが必要
- トラブル解決時にも有効
まずは一時停止から試してみて、必要に応じて他の方法を使うのがおすすめです。
停止が有効な場面
以下のような状況で、OneDriveの停止が役立ちます:
ネットワーク関連
- 回線速度が遅い時間帯
- データ通信量を節約したい時
- 他の重要な通信を優先したい場合
作業環境での配慮
- プレゼンテーション中
- 動画会議やオンライン授業中
- ゲームや動画ストリーミング中
システムメンテナンス
- パソコンの動作が重い時
- 大量のファイル操作を行う時
- ウイルススキャン実行中
一時停止の方法:最も手軽な同期コントロール
Windows・Macでの一時停止手順
基本的な操作方法
- タスクバー(Mac はメニューバー)のOneDriveアイコンをクリック
- 設定アイコン(歯車マーク)をクリック
- 「同期を一時停止」を選択
- 停止期間を選択(2時間・8時間・24時間)
- 選択した時間をクリックして確定
この方法なら、指定した時間が経過すると自動的に同期が再開されるので、再開し忘れの心配がありませんね。
一時停止中の表示
一時停止中は、OneDriveアイコンの表示が変わります:
アイコンの変化
- 通常:青いクラウドマーク
- 一時停止中:一時停止マーク(||)が表示
- アイコンにマウスを乗せると「同期は一時停止中です」と表示
残り時間の確認 OneDriveアイコンをクリックすると、残り時間が表示されます。「あと1時間30分で再開」のように具体的な時間が分かるので安心ですね。
一時停止の解除(早期再開)
設定した時間よりも早く再開したい場合:
- OneDriveアイコンをクリック
- 「同期を再開」ボタンをクリック
- すぐに同期が開始される
操作はとても簡単で、いつでも自由に再開できます。
手動での停止と再開:自分のペースでコントロール
手動停止の詳しい手順
一時停止よりも自由度の高い方法をご紹介します:
設定からの停止方法
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」を選択
- 「設定」タブをクリック
- 「Officeファイルの共同編集と共有」の項目で調整
- 「ファイル オン デマンド」をオフにする
この方法では、同期の詳細設定も調整できます。
アカウント単位での停止
より確実に停止したい場合は、アカウントレベルでの操作が有効です:
アカウントの一時的な切断
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」→「アカウント」タブ
- 「このPCのリンクを解除」をクリック
- 確認画面で「アカウントのリンクを解除」
注意点
- この方法では設定がリセットされる
- 再開時にアカウントの再ログインが必要
- 選択的同期の設定も初期化される
手動再開の手順
停止したOneDriveを再開する方法:
通常の再開
- OneDriveアイコンをクリック
- 「同期を再開」または「OneDriveを開始」をクリック
アカウント切断後の再開
- OneDriveアプリを起動
- Microsoftアカウントでサインイン
- 同期設定を再構成
- 必要に応じて選択的同期を設定
OneDriveアプリの完全停止と再起動

アプリの完全終了方法
OneDriveアプリ自体を終了させる最も確実な方法:
タスクマネージャーを使った終了
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブでMicrosoft OneDriveを探す
- OneDriveを選択して「タスクの終了」をクリック
- 確認画面で「プロセスの終了」をクリック
右クリックメニューからの終了
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「OneDriveを終了」を選択
- 確認画面で「OneDriveを終了」をクリック
OneDriveの再起動方法
完全停止したOneDriveを再起動する手順:
Windowsでの再起動
- スタートメニューを開く
- 「OneDrive」を検索
- 「Microsoft OneDrive」をクリックして起動
自動起動の設定確認 再起動後も自動起動させたい場合:
- タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを確認
- Microsoft OneDriveが「有効」になっているか確認
- 無効の場合は右クリックで「有効」に変更
トラブル時の強制停止と復旧
同期が止まらない場合の対処
OneDriveが応答しなくなった時の強制停止方法:
プロセス強制終了
- タスクマネージャーを開く
- 「詳細」タブをクリック
- OneDrive.exe を探して選択
- 「タスクの終了」で強制終了
サービスの停止
- Windowsキー + Rで「services.msc」と入力
- サービス一覧でOneDrive関連サービスを停止
- 必要に応じてサービスを再開
復旧手順とファイルの整合性確認
強制停止後の復旧で注意すべき点:
安全な復旧手順
- 数分待ってからOneDriveを再起動
- 同期状況を確認
- ファイルの整合性をチェック
- 必要に応じて手動で同期を実行
ファイル整合性の確認方法
- 最近変更したファイルが正しく反映されているか
- 削除したファイルがゴミ箱に移動しているか
- フォルダ構造に変化がないか
自動化とスケジュール機能の活用
定期的な停止スケジュールの設定
毎日決まった時間に停止・再開したい場合の工夫:
Windowsタスクスケジューラーの活用
- 「タスクスケジューラ」を起動
- 基本タスクの作成を選択
- OneDrive停止のバッチファイルを実行するよう設定
- 希望の時間に自動実行
バッチファイルの作成例
taskkill /f /im OneDrive.exe
timeout /t 3600
start "" "%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneDrive\OneDrive.exe"
条件付き停止の設定
特定の条件で自動的に停止させる方法:
バッテリー残量での制御
- ノートパソコンのバッテリーが少ない時に自動停止
- 電源接続時に自動再開
ネットワーク状況での制御
- 従量制課金接続時は自動停止
- Wi-Fi接続時に自動再開
停止・再開時のよくある問題と解決方法
「再開できない」トラブル
OneDriveが再開しない場合の対処法:
基本的な確認項目
- インターネット接続の状況
- Microsoftアカウントのサインイン状態
- OneDriveアプリのバージョン
- Windowsの更新状況
解決手順
- パソコンを再起動
- OneDriveアプリを再インストール
- アカウントに再ログイン
- 同期設定を再構成
「ファイルが同期されない」問題
停止・再開後に同期が正常に動作しない場合:
確認ポイント
- ファイルのサイズ制限(15GB以下)
- ファイル名の文字制限
- フォルダパスの長さ制限(400文字以下)
- 使用可能な容量の残量
対処方法
- 問題のあるファイルを特定
- ファイル名や場所を変更
- 手動でアップロードを試行
- 必要に応じてサポートに連絡
同期状況の不整合
停止中に行った変更が反映されない場合:
安全な解決手順
- 重要なファイルをバックアップ
- OneDriveフォルダの内容を確認
- ブラウザ版OneDriveと比較
- 差分があるファイルを手動で同期
まとめ:OneDriveを自在にコントロールして快適に使おう
OneDriveの停止・再開方法について、様々なシチュエーションに対応した方法をご紹介してきました。
重要なポイントをまとめると:
- 一時停止が最も安全で使いやすい方法
- 手動停止は自由度が高いが管理が必要
- 完全停止はトラブル解決に有効
- 停止・再開後は必ずファイルの確認を行う
OneDriveの同期をうまくコントロールすることで、ネットワーク負荷を調整したり、作業の邪魔を防いだりできます。この記事の方法を活用して、あなたの使い方に合った快適なOneDrive環境を作ってくださいね。
最初は操作に慣れないかもしれませんが、一度覚えてしまえば、必要な時にサッと停止・再開できるようになります。大切なのは、自分の使用パターンに合った方法を見つけることです。ぜひ色々試してみて、最適な使い方を見つけてください。
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