OneDriveが正常に動作しなくなって「再インストールが必要かも」と感じることがありますよね。同期が止まったり、エラーが頻発したり、設定がおかしくなったりした時は、思い切って再インストールするのが効果的な解決方法です。
この記事では、OneDriveの再インストール方法を、データを失わずに安全に行う手順から、再設定のコツまで詳しく解説していきます。トラブルに困っている方も、これを読めば安心して作業を進められますよ。
OneDrive再インストールが必要な状況

よくあるトラブルの症状
以下のような問題が発生した場合、再インストールが有効な解決策になります:
同期関連の問題
- ファイルが同期されない
- 「同期保留中」のまま進まない
- 同期エラーが頻繁に発生
- ファイルの重複や消失
アプリケーションの問題
- OneDriveが起動しない
- 設定画面が開かない
- アイコンが表示されない
- 頻繁にクラッシュする
認証やアカウントの問題
- ログインできない
- アカウントの切り替えができない
- 企業アカウントと個人アカウントが混在
- 権限エラーが発生
再インストール前に試すべき基本対処法
いきなり再インストールする前に、以下の方法を試してみましょう:
簡単な対処法
- OneDriveアプリの再起動
- パソコンの再起動
- インターネット接続の確認
- OneDriveのリセット(設定初期化)
OneDriveリセットの方法
- Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset」と入力
- Enterキーを押して実行
- 数分後、OneDriveを手動で再起動
これでも解決しない場合は、再インストールを検討しましょう。
再インストール前の準備:大切なデータを守ろう
データのバックアップ確認
再インストール作業を始める前に、データの安全性を確認します:
クラウド上のデータ確認
- ブラウザでOneDrive.comにアクセス
- Microsoftアカウントでサインイン
- すべてのファイルが正常にアップロードされているか確認
- 最近編集したファイルが最新版になっているかチェック
ローカルファイルのバックアップ
- OneDriveフォルダ全体を外付けドライブにコピー
- 重要なファイルを別の場所に一時保存
- 編集中のファイルがある場合は手動でアップロード
設定情報の記録
再設定を楽にするため、現在の設定を記録しておきましょう:
記録しておく項目
- 使用しているMicrosoftアカウント
- 選択的同期の設定(どのフォルダを同期しているか)
- ファイル オン デマンドの設定
- 共有フォルダやリンクの一覧
設定確認の手順
- OneDrive設定を開く
- 「アカウント」タブで同期フォルダを確認
- 「設定」タブで各機能の有効/無効を確認
- スクリーンショットを撮って保存
Windows 11/10でのOneDriveアンインストール
設定アプリからのアンインストール
Windows 11での手順
- Windowsキー + Iで設定を開く
- 「アプリ」を選択
- 「インストールされているアプリ」をクリック
- 「Microsoft OneDrive」を検索
- 右側の「…」メニューから「アンインストール」を選択
- 確認画面で「アンインストール」をクリック
Windows 10での手順
- Windowsキー + Iで設定を開く
- 「アプリ」を選択
- 「アプリと機能」をクリック
- 「Microsoft OneDrive」を見つけてクリック
- 「アンインストール」ボタンをクリック
- 確認画面で「アンインストール」を実行
コントロールパネルからのアンインストール
より確実にアンインストールしたい場合:
詳細手順
- Windowsキー + Rで「appwiz.cpl」と入力
- 「プログラムと機能」が開く
- 「Microsoft OneDrive」を右クリック
- 「アンインストール」を選択
- アンインストールウィザードに従って進める
残存ファイルの完全削除
アンインストール後に残るファイルを削除します:
削除すべきフォルダ
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneDrive
%PROGRAMDATA%\Microsoft OneDrive
%USERPROFILE%\OneDrive
(ファイルを別途バックアップ済みの場合)
安全な削除手順
- エクスプローラーでアドレスバーに上記パスを入力
- フォルダが存在する場合は内容を確認
- 重要なファイルがないことを確認してから削除
- ゴミ箱も空にする
OneDriveの再インストール方法
Microsoft公式サイトからのダウンロード
最新版の入手
- ブラウザでMicrosoft OneDriveの公式ページにアクセス
- 「OneDriveをダウンロード」ボタンをクリック
- インストーラー(OneDriveSetup.exe)をダウンロード
- ダウンロード完了を確認
インストールの実行
基本的なインストール手順
- ダウンロードしたOneDriveSetup.exeを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
- インストールが自動的に進行
- 完了メッセージが表示されるまで待機
インストール中の注意点
- 他のアプリケーションは終了しておく
- ウイルス対策ソフトが干渉しないよう設定
- 安定したインターネット接続を確保
Windows Storeからのインストール(Windows 10/11)
代替方法として、Microsoft Storeからもインストール可能です:
Store版インストール手順
- Microsoft Storeアプリを開く
- 検索ボックスで「OneDrive」を検索
- 「Microsoft OneDrive」を選択
- 「インストール」ボタンをクリック
- インストール完了まで待機
再インストール後の初期設定

アカウントへのサインイン
基本的なサインイン手順
- OneDriveが自動起動(しない場合は手動で起動)
- 「サインイン」ボタンをクリック
- Microsoftアカウントのメールアドレスを入力
- パスワードを入力してサインイン
- 必要に応じて二段階認証を完了
複数アカウントがある場合
- 個人用と職場用を区別して設定
- それぞれ個別にサインインが必要
- フォルダの保存場所を確認
同期フォルダの選択
選択的同期の再設定
- 初期設定画面で「設定の変更」をクリック
- 「フォルダーの選択」を開く
- 以前の設定を参考に必要なフォルダを選択
- 不要なフォルダのチェックを外す
- 「次へ」をクリックして設定完了
推奨設定
- 最初はすべてのフォルダを選択
- 同期完了後に不要なものを除外
- 容量の大きなフォルダは後から判断
OneDriveフォルダの場所設定
フォルダ場所の選択
- 初期設定で「OneDriveフォルダーの場所を変更」を選択
- 希望する保存場所を指定
- 十分な空き容量があることを確認
- 設定を確定
場所選択のコツ
- システムドライブ(通常はCドライブ)を避ける
- 大容量のドライブを選択
- バックアップが取りやすい場所を選ぶ
詳細設定の復元と最適化
ファイル オン デマンドの設定
容量節約のために重要な機能です:
有効化の手順
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」を選択
- 「設定」タブをクリック
- 「ファイル オン デマンド」にチェック
- 「OK」をクリックして適用
自動保存の設定
デスクトップとドキュメントの自動保存
- OneDrive設定の「バックアップ」タブを開く
- 「バックアップを管理」をクリック
- デスクトップ、ドキュメント、ピクチャから選択
- 「バックアップの開始」をクリック
注意事項
- 既存ファイルの重複に注意
- 大容量フォルダは事前に整理
- 個人ファイルの自動アップロードに注意
通知とアップデートの設定
通知設定の調整
- OneDrive設定の「設定」タブを開く
- 「通知」セクションで必要な項目を選択
- 不要な通知は無効にして集中を妨げないよう調整
自動アップデートの確認
- 「Officeアプリケーションとの同期」設定
- 「ファイルの自動保存」設定
- 「写真とビデオのアップロード」設定(モバイル連携)
トラブルシューティング:再インストール後の問題
同期が開始されない場合
確認項目
- インターネット接続の安定性
- ファイアウォールの設定
- ウイルス対策ソフトの例外設定
- OneDriveのサービス状況
対処手順
- OneDriveアプリを管理者として実行
- Windows Defenderの例外にOneDriveを追加
- プロキシ設定の確認と調整
- DNS設定のフラッシュ
アカウント認証エラー
よくある認証問題
- パスワードの期限切れ
- 二段階認証の設定変更
- アカウントのロック
- 企業ポリシーの変更
解決方法
- ブラウザでMicrosoftアカウントにサインイン確認
- パスワードリセットの実行
- 二段階認証の再設定
- IT管理者への相談(企業アカウントの場合)
ファイルが見つからない場合
確認手順
- OneDrive.comでクラウド上のファイル確認
- ゴミ箱での削除ファイル確認
- バックアップからの復元
- ファイル履歴機能での復旧
予防策:再インストールを避けるためのメンテナンス
定期的なメンテナンス習慣
月1回のチェック項目
- OneDriveアプリのアップデート確認
- 同期エラーの有無確認
- 容量使用状況のチェック
- 不要ファイルの整理
週1回の習慣
- 同期状況の目視確認
- 重要ファイルのバックアップ状況確認
- システムリソースの使用量チェック
設定のバックアップ
設定情報の定期保存
- 選択的同期の設定をスクリーンショットで保存
- 共有リンクの一覧を文書化
- 重要なフォルダ構成を記録
クラウドバックアップの活用 別のクラウドサービスに設定情報を保存することで、再インストール時の作業を簡略化できます。
まとめ:安全で確実なOneDrive再インストール
OneDriveの再インストールについて、準備から完了まで詳しく解説してきました。
重要なポイントをまとめると:
- 再インストール前には必ずデータのバックアップを取る
- 設定情報を記録しておくと再設定が楽になる
- 公式サイトから最新版をダウンロードして使用
- 初期設定は段階的に行い、問題がないか確認
OneDriveの再インストールは、多くの同期問題を解決する効果的な方法です。この記事の手順に従って作業すれば、データを失うことなく、安全に再インストールを完了できるでしょう。
トラブルが発生した時も慌てずに、まずは簡単な対処法から試してみてください。それでも解決しない場合は、この記事を参考に再インストールを検討してくださいね。正しい手順で作業すれば、OneDriveをより安定して快適に使えるようになりますよ。
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