「Teams会議の録画はどこに保存されるの?」「レコーディングファイルが見つからない…」そんな経験はありませんか?
最近では、リモートワークの普及でオンライン会議の録画機能を使う機会が格段に増えました。しかし、録画したファイルがOneDriveのどこに保存されているのか、どうやって管理すればいいのか分からず困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、OneDriveのレコーディングフォルダの仕組みから活用方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。会議録画を効率的に管理して、仕事の生産性をアップさせましょう。
OneDriveのレコーディングフォルダとは

レコーディングフォルダの基本概念
OneDriveのレコーディングフォルダは、Microsoft Teamsやその他のMicrosoft製品で録画したファイルが自動的に保存される専用フォルダです。
保存されるファイルの種類:
- Teams会議の録画
- Stream(旧称)からの動画
- PowerPointの画面録画
- その他Microsoft製品での録画ファイル
このフォルダは、ユーザーが意識しなくても自動的に作成され、録画が完了すると同時にファイルが保存される仕組みになっています。
フォルダの場所と構造
レコーディングフォルダは、OneDriveのルートディレクトリに「Recordings」という名前で作成されます。
フォルダ構造の例:
OneDrive
├── Documents
├── Pictures
├── Recordings ← ここにすべての録画が保存される
│ ├── Teams会議の録画1.mp4
│ ├── Teams会議の録画2.mp4
│ └── PowerPoint録画.mp4
└── その他のフォルダ
日本語環境では「レコーディング」という名前で表示される場合もあります。
Teams会議録画の保存先設定
録画開始から保存までの流れ
Teams会議で録画を開始すると、以下の流れで自動保存されます。
保存プロセス:
- 会議中に「録画開始」ボタンをクリック
- 会議終了後、自動的に処理が開始される
- 処理完了後(通常10-30分)、OneDriveに保存される
- 会議参加者に保存完了の通知メールが送信される
録画の処理には時間がかかるため、会議終了直後にはまだファイルが見つからないことがあります。少し待ってから確認してみましょう。
保存先の確認方法
録画ファイルがどこに保存されたか確認する方法をご紹介します。
OneDrive Web版での確認:
- OneDrive.comにアクセス
- 左メニューから「最近使用したファイル」をチェック
- または「Recordings」フォルダを直接開く
- 録画日時で並び替えて最新ファイルを探す
デスクトップアプリでの確認:
- エクスプローラーでOneDriveフォルダを開く
- 「Recordings」フォルダに移動
- ファイルの更新日時を確認
見つからない場合は、検索機能を使って「.mp4」や会議名で検索してみてください。
レコーディングフォルダの整理術
ファイル名の変更とフォルダ分け
自動保存されるファイルは、分かりにくい名前になっていることが多いので、整理が重要です。
効果的なファイル名の付け方:
- 日付_会議名_参加者.mp4
- 例:2025-01-15_営業会議_田中部長.mp4
- 例:2025-01-20_プロジェクト進捗_開発チーム.mp4
フォルダ分けの例:
Recordings
├── 2025年
│ ├── 01月
│ │ ├── 営業関連
│ │ ├── 開発関連
│ │ └── 全社会議
│ └── 02月
└── 2024年
このように整理することで、後から必要なファイルを素早く見つけられます。
タグとメタデータの活用
Windows 11やOneDriveのWeb版では、ファイルにタグを付けることができます。
おすすめのタグ例:
- プロジェクト名
- 部署名
- 重要度(高・中・低)
- 参加者名
タグを活用すると、検索がさらに便利になります。
録画ファイルの共有と権限管理
安全な共有方法
会議録画には機密情報が含まれることも多いため、共有には十分注意が必要です。
推奨する共有手順:
- ファイルを右クリックして「共有」を選択
- 「特定のユーザー」を選択(リンクを知る全員は避ける)
- 必要な人のメールアドレスを入力
- 権限を「表示のみ」に設定
- 有効期限を設定する
この方法なら、意図しない人に録画が見られる心配がありません。
権限レベルの理解
OneDriveの共有権限には、いくつかのレベルがあります。
権限の種類:
- 表示のみ:ファイルを見ることだけ可能
- 編集可能:ファイルの変更も可能
- 所有者:すべての操作が可能
録画ファイルの場合は、基本的に「表示のみ」で十分でしょう。
容量管理と自動削除設定
録画ファイルの容量問題
会議録画は動画ファイルなので、容量が大きくなりがちです。
1時間の会議録画の容量目安:
- 標準画質:約500MB-1GB
- 高画質:約1-2GB
- 4K画質:約4-8GB
定期的な整理をしないと、OneDriveの容量がすぐに不足してしまいます。
自動削除の設定方法
Microsoft 365の管理者は、録画ファイルの自動削除期間を設定できます。
一般的な設定例:
- 30日後に自動削除
- 90日後に自動削除
- 1年後に自動削除
個人で使用している場合は、手動で定期的に不要なファイルを削除する必要があります。
重要な録画の長期保存方法
重要な会議録画は、別の場所にバックアップを取っておきましょう。
バックアップの方法:
- 外付けハードディスクにコピー
- 他のクラウドサービスにも保存
- DVDやブルーレイに焼いて物理保存
複数の場所に保存することで、データ消失のリスクを大幅に減らせます。
トラブルシューティング
録画が保存されない場合の対処法
「会議を録画したのにファイルが見つからない」というトラブルの解決方法をご紹介します。
チェックすべきポイント:
- 録画の処理完了を待つ(最大2時間程度)
- OneDriveの容量不足を確認
- 録画権限があったかを確認
- ネットワーク接続の問題を確認
処理が完了しない場合:
- Microsoftサポートに問い合わせる
- 会議の主催者に確認を依頼する
- Teams管理センターで状況を確認する
ファイルが開けない場合
保存された録画ファイルが再生できない場合の対処法です。
よくある原因と解決策:
- コーデックの問題:VLCプレーヤーなどを試す
- ファイルの破損:別のデバイスで再生を試す
- 権限の問題:ファイルの所有者に確認
- ブラウザの問題:別のブラウザで開く
多くの場合、再生ソフトを変えることで解決します。
セキュリティとプライバシーの注意点
機密情報の取り扱い
会議録画には、社外秘の情報が含まれることがあります。
セキュリティ対策のポイント:
- パスワード付きの共有リンクを使用
- 有効期限を必ず設定
- 不要になったら即座に削除
- アクセスログを定期的に確認
特に人事関連や財務関連の会議録画は、取り扱いに十分注意してください。
GDPR対応と個人情報保護
会議録画に個人情報が含まれる場合は、法的な配慮も必要です。
注意すべき情報:
- 個人の顔や音声
- 個人的な発言内容
- 人事評価に関する内容
- 顧客の個人情報
必要に応じて、録画前に参加者の同意を得ることをおすすめします。
活用アイデアとベストプラクティス
効果的な録画活用法
会議録画を最大限活用するためのアイデアをご紹介します。
活用例:
- 新人研修用の教材として保存
- 重要な決定事項の証拠として保管
- 欠席者への情報共有ツールとして活用
- プロジェクトの振り返り資料として利用
録画があることで、「言った・言わない」のトラブルも防げます。
チームでの運用ルール作り
組織で録画機能を使う場合は、運用ルールを決めておきましょう。
ルール例:
- 録画開始時は必ず参加者に告知する
- ファイル名の命名規則を統一する
- 保存期間を明確に定める
- 共有範囲を事前に決めておく
ルールがあることで、トラブルを未然に防げます。
よくある質問と解決策
Q: 録画ファイルをダウンロードできますか?
A: はい、可能です。OneDriveから録画ファイルを選択し、「ダウンロード」ボタンをクリックするだけです。ローカルに保存すれば、オフラインでも再生できます。
Q: 録画の画質を変更できますか?
A: Teams会議の録画画質は、Microsoft側で自動調整されます。ユーザー側で画質を指定することはできませんが、安定したネットワーク環境であれば高画質で録画されます。
Q: 外部ゲストも録画を見ることができますか?
A: 共有設定によります。組織外のユーザーとの共有を許可している場合は可能ですが、セキュリティ上のリスクがあるため、慎重に判断してください。
まとめ
OneDriveのレコーディングフォルダは、現代のリモートワークに欠かせない機能です。
重要なポイント:
- 録画は自動的にOneDriveの「Recordings」フォルダに保存される
- ファイル名の変更とフォルダ整理で管理効率がアップする
- 共有時は権限設定とセキュリティに十分注意する
- 容量管理のため定期的な整理が必要
- トラブル時は焦らず段階的に対処する
効率的な活用のコツ:
- 命名規則を決めて統一する
- 重要な録画は複数箇所にバックアップ
- チーム内で運用ルールを共有する
- セキュリティ設定を定期的に見直す
これらのポイントを押さえることで、会議録画を安全かつ効率的に活用できるようになります。
録画機能を上手に使いこなして、より生産的な会議環境を作り上げていきましょう。適切な管理により、過去の会議内容を有効活用し、チーム全体のパフォーマンス向上につなげることができるはずです。


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