OneDriveでファイルを開こうとした時に「レンダリングで不明なエラーが発生しました」というメッセージが表示されて困ったことはありませんか?
このエラーは、OneDriveがファイルの内容を画面に表示しようとする際に問題が発生している状態を示しています。せっかく大切なファイルを保存していたのに、いざ開こうとするとエラーで見られないなんて、本当に焦ってしまいますよね。
この記事では、OneDriveのレンダリングエラーが起きる原因と、初心者でも簡単にできる解決方法をわかりやすく説明します。
「レンダリングエラー」って何?

レンダリングとは、コンピュータがファイルの内容を画面に表示する処理のことです。OneDriveでは、Word文書やPDFファイル、画像などを開く前に、まずブラウザ上でプレビュー表示しようとします。
この処理がうまくいかない時に「レンダリングで不明なエラーが発生しました」というメッセージが表示されるんです。
エラーが起きる5つの主な原因
1. ファイル形式の問題
OneDriveがサポートしていないファイル形式や、破損したファイルを開こうとするとエラーになります。
2. ファイルサイズが大きすぎる
100MBを超える大きなファイルや、非常に複雑な構造を持つファイルは、プレビュー機能でエラーが起きやすくなります。
3. ブラウザの問題
古いブラウザを使っていたり、ブラウザのキャッシュがたまりすぎていたりすると、正常にレンダリングできません。
4. OneDriveアプリの不具合
OneDriveのアプリ自体に問題があったり、同期がうまくいっていなかったりすると、ファイルを正しく表示できません。
5. インターネット接続の問題
ネット接続が不安定だったり、速度が極端に遅かったりすると、ファイルの読み込みに失敗することがあります。
すぐに試せる解決方法
方法1:ブラウザを更新する
最も簡単で効果的な方法です。
- ブラウザの更新ボタン(F5キー)を押す
- それでもだめなら、ブラウザを一度閉じて再度開く
これだけで解決することが多いんです。
方法2:別のブラウザで試す
使っているブラウザに問題がある可能性があります。
- Google Chrome を使っている場合:Microsoft Edge や Firefox で試す
- Internet Explorer を使っている場合:Google Chrome や Microsoft Edge に変更する
新しいブラウザほど、OneDriveとの相性が良くなっています。
方法3:ファイルを直接ダウンロードする
プレビューができなくても、ファイル自体は問題ない場合があります。
- 問題のファイルを右クリック
- 「ダウンロード」を選択
- パソコンに保存してから、通常のアプリで開く
この方法なら、レンダリングエラーを回避してファイルを開くことができます。
方法4:ブラウザのキャッシュをクリアする
蓄積されたデータが原因でエラーが起きている可能性があります。
Google Chrome の場合:
- 右上の3点メニューをクリック
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除
Microsoft Edge の場合:
- 右上の3点メニューをクリック
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」
- 「閲覧データをクリア」で「今すぐクリア」をクリック
方法5:OneDriveアプリをリセットする
デスクトップ版のOneDriveを使っている場合は、アプリをリセットしてみましょう。
- Windowsキー + R を押す
- 「%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset」と入力
- Enterキーを押す
- スタートメニューから「OneDrive」を再度起動
Office ファイル特有の問題と対処法

Word・Excel・PowerPoint ファイルがエラーになる場合
Microsoft Office のファイルでレンダリングエラーが起きる場合は、以下の点を確認してください。
- ファイルが編集中ではないか確認
- 他の人が同じファイルを編集していると、エラーが起きることがあります
- Office の更新を確認
- 古いバージョンで作成されたファイルは、プレビューできないことがあります
- 「アプリで開く」を試す
- プレビューではなく、直接 Word や Excel で開いてみましょう
PDF ファイルの問題
PDFファイルでエラーが起きる場合の対策:
- ファイルサイズを確認(100MB以下にする)
- PDFが暗号化されていないか確認
- 別のPDF閲覧ソフトで開けるか試す
共有ファイルでエラーが起きる場合
他の人から共有されたファイルでエラーが出る時は、権限の問題かもしれません。
確認すべき点
- アクセス権限
- ファイルを開く権限があるか確認
- 共有者に連絡して権限を確認してもらう
- 共有リンクの有効期限
- リンクが期限切れになっていないか確認
- 組織の設定
- 会社や学校のセキュリティ設定で制限されていないか確認
根本的な解決策
OneDriveアプリの再インストール
上記の方法で解決しない場合は、OneDriveアプリを完全に再インストールしてみましょう。
- コントロールパネルから「OneDrive」をアンインストール
- Microsoft公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール後、アカウントに再度サインイン
同期の修復
同期に問題がある場合は、以下の手順で修復できます。
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」→「アカウント」
- 「この PC のリンクを解除」
- 再度サインインして同期を設定
予防策:今後エラーを避けるために
ファイル管理のコツ
- ファイルサイズに注意
- 大きなファイルは圧縮してからアップロード
- 対応形式を使用
- OneDriveでサポートされているファイル形式を使う
- 定期的なメンテナンス
- ブラウザのキャッシュを定期的にクリア
- OneDriveアプリを最新版に保つ
ブラウザ環境の最適化
- 最新バージョンのブラウザを使用
- 不要な拡張機能を無効化
- 十分なメモリ容量を確保
まとめ:段階的に解決していこう
OneDriveの「レンダリングで不明なエラー」は確かに困る問題ですが、多くの場合は簡単な操作で解決できます。
まずは基本的な方法(ブラウザ更新、別ブラウザでの確認)から試して、それでもだめなら少しずつ複雑な対処法に進んでいきましょう。
最も重要なのは、エラーが出てもファイル自体が失われることはほとんどないということです。焦らずに、この記事で紹介した方法を順番に試してみてください。
どうしても解決しない場合は、Microsoftのサポートに相談することも検討してみてくださいね。OneDriveが正常に動作すれば、クラウドでのファイル管理がとても便利になりますから、諦めずに取り組んでみましょう。
コメント