OneDriveに保存したファイルを友達や家族にLINEで送りたいけれど、「どうやって送ればいいの?」「リンクを送っても相手が見られない」といった困った経験はありませんか。
実は、OneDriveとLINEを組み合わせた便利な共有方法がいくつかあるんです。写真、動画、文書ファイルなど、様々な形式のファイルを相手に確実に届ける方法を知っていると、とても便利です。
この記事では、OneDriveのファイルをLINEで送る様々な方法を、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。シンプルな方法から、ちょっと上級者向けのテクニックまで、あなたのニーズに合った共有方法がきっと見つかりますよ。
基本の方法:共有リンクをLINEで送る

共有リンクの作成手順
最も一般的で簡単な方法が、OneDriveの共有リンクをLINEで送ることです。
スマートフォンでの操作
- OneDriveアプリを開いて、送りたいファイルを見つけます
- ファイル名の右側にある「…」(その他)ボタンをタップします
- 「共有」を選択します
- 「リンクをコピー」をタップします
- LINEを開いて、送りたい相手のトークを開きます
- メッセージ欄に長押しして「ペースト」でリンクを貼り付けます
パソコンでの操作
- ブラウザでOneDrive.comにアクセスします
- 共有したいファイルを右クリックします
- 「共有」を選択します
- 「リンクのコピー」をクリックします
- LINE WEB版またはPC版を開きます
- トークでCtrl+V(Windowsの場合)でリンクを貼り付けます
リンク共有時の注意点
共有リンクを使う際に気をつけておきたいポイントがあります。
アクセス権限の確認
- 「リンクを知っている人は誰でも」設定になっているか確認
- 編集権限が必要か、閲覧のみでよいか検討
- パスワード保護が必要かどうか判断
相手の環境への配慮
- 相手がMicrosoftアカウントを持っているか確認
- 大容量ファイルの場合は事前に伝える
- ファイルの内容や形式を簡単に説明する
例:「写真のフォルダを共有します。20枚くらい入っています。スマホからでも見られますよ」
この方法が最も基本的で使いやすいですが、場合によっては他の方法の方が適していることもあります。次の章で、直接ダウンロードして送る方法を見ていきましょう。
直接ダウンロード:ファイルをLINEに添付する方法
スマートフォンでのダウンロード手順
ファイルサイズが小さい場合や、相手が確実に受け取れるようにしたい場合は、直接ダウンロードして送る方法がおすすめです。
写真・動画の場合
- OneDriveアプリで送りたい写真や動画を開きます
- 画面下部の「ダウンロード」ボタンをタップします
- 端末のギャラリーやアルバムに保存されます
- LINEを開いて、写真送信ボタンをタップします
- 先ほど保存したファイルを選択して送信します
文書ファイルの場合
- OneDriveアプリでファイルを選択します
- 「…」メニューから「エクスポート」を選択します
- 「ファイルに保存」を選んで端末に保存します
- LINEのトークで「+」ボタンをタップします
- 「ファイル」を選択して、保存したファイルを送信します
パソコンでのダウンロード手順
パソコンからの操作も基本的には同じ流れです。
ブラウザ版OneDriveから
- OneDrive.comでファイルを選択します
- 上部メニューの「ダウンロード」をクリックします
- パソコンの「ダウンロード」フォルダに保存されます
- LINE PC版でファイル送信機能を使って添付します
ファイルサイズの制限に注意
LINEでファイルを直接送る際には、サイズ制限があることを覚えておきましょう。
LINEの送信制限
- 写真:元の画質で送信可能(ただし圧縮される場合がある)
- 動画:5分以内、最大1GBまで
- その他ファイル:最大1GBまで
制限を超える場合の対処法
- 動画は短く分割して送信
- 大容量ファイルは共有リンクを使用
- 圧縮ソフトでファイルサイズを小さくする
この方法は確実にファイルを相手に届けられますが、大容量ファイルには向いていません。次の章では、LINE独自の便利機能を活用した方法をご紹介します。
LINE独自機能を活用した共有方法
LINEのKeep機能との連携
LINEのKeep機能を使うと、OneDriveのファイルを一時的に保存してから共有できます。
Keep機能の活用手順
- OneDriveからファイルをダウンロードします
- LINEのホーム画面で「Keep」をタップします
- 「+」ボタンからファイルを追加します
- Keepに保存されたファイルを友達と共有します
Keep機能のメリット
- 1GBまでのファイルを無料で保存可能
- 友達同士で簡単に共有できる
- 期限なしで保存される(一部制限あり)
LINEアルバム機能の活用
写真や画像ファイルの場合、LINEのアルバム機能が特に便利です。
アルバム作成の手順
- OneDriveから複数の写真をダウンロードします
- LINEのグループトークまたは個人トークを開きます
- 「アルバム」機能を選択します
- 新しいアルバムを作成して写真を追加します
- アルバムを友達と共有します
アルバム機能の特徴
- 最大100,000枚まで保存可能
- 画質の劣化が少ない
- グループ全員で写真を追加・閲覧できる
ノート機能でのファイル共有
重要な文書やメモを共有する場合は、LINEのノート機能も活用できます。
ノート機能の使い方
- OneDriveから文書ファイルの内容をコピーします
- LINEトークで「ノート」を開きます
- 新しいノートを作成して内容を貼り付けます
- 必要に応じて画像ファイルも添付します
ノート機能のメリット
- 長期間保存される
- 検索機能で後から見つけやすい
- 編集や追記が可能
これらのLINE独自機能を使うことで、OneDriveのファイルをより効果的に共有できます。次の章では、それぞれの方法の使い分けについて詳しく解説していきましょう。
用途別:最適な共有方法の選び方

ファイル形式による使い分け
ファイルの種類によって、最適な共有方法が異なります。
写真・画像ファイルの場合
- 1〜2枚の写真:直接ダウンロードしてLINEで送信
- 大量の写真:OneDriveの共有リンクまたはLINEアルバム
- 高画質を保ちたい写真:OneDriveの共有リンク
動画ファイルの場合
- 短い動画(5分以内):直接ダウンロードしてLINE送信
- 長い動画:OneDriveの共有リンク
- プライベートな動画:パスワード付き共有リンク
文書ファイルの場合
- 簡単なテキスト:LINEのノート機能にコピー
- WordやExcelファイル:OneDriveの共有リンク
- PDFファイル:直接ダウンロードまたは共有リンク
受信者のITリテラシーによる選択
相手のデジタル機器への慣れ具合も考慮して方法を選びましょう。
ITに慣れていない方への共有
- 直接ダウンロードしてLINE添付が最も簡単
- 操作方法を事前に電話で説明
- ファイル名を分かりやすく変更しておく
ITに詳しい方への共有
- OneDrive共有リンクで十分
- 編集権限を付与しての協同作業も可能
- 複数ファイルをフォルダごと共有
プライバシーレベルによる使い分け
ファイルの重要度や機密性も考慮が必要です。
プライベートなファイル
- 直接ダウンロードして個人トークで送信
- OneDrive共有リンクにパスワード設定
- 送信後はリンクを無効化
仕事関連のファイル
- 会社のポリシーを確認してから共有
- 外部共有が禁止されている場合は代替手段を検討
- 機密情報は口頭での説明に留める
家族・友人間での日常的な共有
- LINEアルバムやKeep機能を活用
- 気軽に共有できる方法を選択
- グループ全体での共有も検討
緊急度による方法選択
どのくらい急いでファイルを共有する必要があるかも重要な判断基準です。
至急で共有が必要
- 直接ダウンロードしてLINE添付(最速)
- 相手がすぐに確認できる方法を優先
- 事前に「急いでいます」の一言を添える
時間に余裕がある場合
- OneDrive共有リンクでじっくり確認してもらう
- LINEアルバムで整理してから共有
- 説明やコメントを丁寧に記載
この章では用途別の使い分けをお伝えしました。次に、よくあるトラブルとその解決方法を見ていきましょう。
トラブルシューティング:よくある問題と解決法
「リンクが開けない」問題の対処法
OneDriveの共有リンクをLINEで送ったのに、相手が開けない場合の解決方法です。
アクセス権限の問題
- 共有設定が「リンクを知っている人は誰でも」になっているか確認
- 「サインインが必要」設定になっていないかチェック
- パスワード保護を設定している場合は、パスワードも一緒に送る
ブラウザやアプリの問題
- 相手に別のブラウザで開いてもらう
- OneDriveアプリのインストールを提案
- プライベートモード(シークレットモード)で試してもらう
ネットワークの問題
- Wi-Fi接続を確認してもらう
- モバイルデータ通信で試してもらう
- 時間をおいて再度アクセスしてもらう
ファイルが送信できない問題
LINEでファイルを直接送信しようとしても、うまくいかない場合があります。
ファイルサイズ超過の場合
- ファイルサイズを確認(1GB以内か)
- 動画の場合は短く分割する
- 画像の場合は画質を下げて圧縮する
ファイル形式の問題
- LINEで対応していない形式の可能性
- PDFやZipファイルなどに変換
- 共有リンク方式に変更する
アプリの不具合
- LINEアプリを再起動する
- アプリのアップデートを確認
- 端末を再起動してみる
相手が受信できない問題
ファイルは送信できたのに、相手が受け取れない場合の対処法です。
受信設定の問題
- 相手のLINE設定で「ファイル受信」が有効になっているか確認
- ストレージ容量不足で受信できない可能性
- 相手に設定を確認してもらう
通信環境の問題
- 相手の通信状況を確認
- Wi-Fi環境での受信を提案
- 後で再度試してもらう
代替手段の提案
- メールでの送信を検討
- USBメモリでの直接受け渡し
- 別のクラウドストレージサービスの利用
セキュリティ関連の警告
ファイル共有時にセキュリティ警告が表示される場合があります。
「安全でない可能性があります」警告
- OneDriveの正式なリンクかどうか確認
- httpsで始まるURLかチェック
- 怪しいリンクの場合は共有を中止
ウイルス検出の警告
- ファイルをウイルススキャンで確認
- 問題がなければ相手に説明
- 疑いがある場合は共有を停止
これらの問題の多くは、適切な手順で解決できます。どうしても解決しない場合は、別の共有方法を試してみましょう。
この章ではトラブルシューティングをお伝えしました。次に、より効率的な活用方法について見ていきましょう。
効率的な活用テクニック
フォルダ構成の工夫
OneDriveでファイルを整理しておくと、LINEでの共有もスムーズになります。
共有用フォルダの作成
- 「LINE共有用」フォルダを作成
- 相手別にサブフォルダを分ける
- 日付や用途でさらに細分化
ファイル名の工夫
- 日付_内容_相手名の形式で統一
- 例:「2024-08-07_旅行写真_田中さん」
- 検索しやすい名前を心がける
整理のルール作り
- 共有後は「完了」フォルダに移動
- 定期的に不要なファイルを削除
- バックアップフォルダも作成
ショートカット機能の活用
よく使う共有方法は、スマートフォンのショートカット機能で効率化できます。
iPhoneのショートカットアプリ
- OneDriveからLINEへの共有フローを自動化
- ワンタップで共有リンクをコピー
- 定型文も一緒に送信
Androidのタスカー(Tasker)
- 特定の条件で共有を自動実行
- 位置情報に基づく自動共有
- 時間指定での定期共有
グループでの効率的な共有
複数人でのファイル共有を効率化するテクニックです。
LINEグループでの一括共有
- OneDriveフォルダを丸ごと共有
- グループメンバー全員が編集可能に設定
- 更新通知を自動で送信
役割分担の明確化
- ファイルのアップロード担当を決める
- 整理・分類の責任者を設定
- 定期的な見直しスケジュールを作成
自動化ツールとの連携
より高度な活用として、自動化ツールとの連携も可能です。
Microsoft Power Automateの活用
- OneDriveにファイルが追加されたら自動でLINE通知
- 特定のフォルダの変更を監視
- 定期的なバックアップ共有
IFTTT(If This Then That)の利用
- OneDriveとLINEを連携
- 条件に基づく自動共有
- スケジュール実行機能
これらのテクニックを使うことで、ファイル共有の作業時間を大幅に短縮できます。最初は基本的な方法から始めて、慣れてきたら徐々に高度な機能も取り入れていきましょう。
この章では効率化テクニックをお伝えしました。次に、セキュリティについて詳しく見ていきましょう。
セキュリティを考慮した安全な共有方法
個人情報保護のポイント
OneDriveとLINEでファイルを共有する際は、個人情報の取り扱いに特に注意が必要です。
機密情報の取り扱い
- 住所、電話番号、マイナンバーなどは共有しない
- 仕事関係の機密文書は会社のルールを確認
- 家族の個人情報も本人の同意を得る
パスワード保護の活用
- 重要なファイルには必ずパスワードを設定
- パスワードはLINEとは別の方法で伝える
- 定期的にパスワードを変更
有効期限の設定
- 共有リンクに期限を設ける(7日、30日など)
- 用が済んだら即座にリンクを無効化
- 長期間の共有は避ける
プライバシー設定の確認
OneDriveとLINE、それぞれのプライバシー設定を適切に行いましょう。
OneDriveの設定確認
- 共有ファイルの一覧を定期的にチェック
- 不要な共有は削除
- アクセス履歴を確認
LINEの設定確認
- ファイル保存期間の設定を確認
- 自動ダウンロード機能の設定見直し
- プライバシー管理画面で共有状況をチェック
第三者への配慮
ファイルに写っている人や関係者への配慮も大切です。
写真・動画の場合
- 他の人が写っている場合は事前に確認
- SNSへの転載禁止を明確に伝える
- 子供の写真は特に慎重に扱う
文書ファイルの場合
- 他の人の個人情報が含まれていないか確認
- 転送や再配布の禁止を明記
- 必要に応じて利用目的を限定
法的な注意点
著作権や法的な問題も考慮する必要があります。
著作権の尊重
- 音楽、映画、書籍などの著作物は共有しない
- 自分で撮影した写真でも、被写体の権利を考慮
- 仕事で作成した資料は会社の許可を得る
利用規約の遵守
- OneDriveとLINEの利用規約を確認
- 禁止されている利用方法を把握
- 規約違反となる共有は行わない
これらのセキュリティ対策を心がけることで、安全にファイル共有を楽しめます。面倒に感じるかもしれませんが、トラブルを未然に防ぐためには重要なことです。
この章ではセキュリティについてお伝えしました。最後に、今回の内容をまとめてみましょう。
まとめ:OneDriveとLINEで快適なファイル共有を
OneDriveのファイルをLINEで送る方法について、基本的な手順から応用テクニック、セキュリティ対策まで詳しく解説してきました。
今回のポイントをおさらいしましょう
- 基本の共有方法: OneDriveの共有リンクをLINEで送るのが最も簡単
- 直接ダウンロード: 小さなファイルは直接添付する方が確実
- LINE機能の活用: Keep、アルバム、ノート機能で用途に応じた共有
- 用途別の使い分け: ファイル形式や相手の状況に応じて方法を選択
- トラブル対処: よくある問題を理解して適切に対応
- 効率化テクニック: フォルダ整理や自動化で作業時間を短縮
- セキュリティ対策: 個人情報保護と法的配慮を忘れずに
実践のためのステップ
まずは以下の順番で試してみることをおすすめします:
- 簡単な写真共有から始める – 家族や友人との写真共有で基本を習得
- 共有リンクの作成を覚える – 様々なファイル形式で練習
- セキュリティ設定を確認する – パスワードや期限設定を実践
- 効率化テクニックを導入 – フォルダ整理やショートカット機能を活用
こんな場面で活用しましょう
- 旅行の写真を友人グループで共有
- 仕事の資料を同僚に素早く送信
- 家族の大切な動画を安全に保管・共有
- 学校のプロジェクト資料をクラスメートと共有
注意点も忘れずに
- 相手のITリテラシーに合わせた方法を選ぶ
- 個人情報や機密情報の取り扱いには特に注意
- 定期的に共有状況を見直して整理する
- 困った時は基本的な方法に立ち返る
OneDriveとLINEの組み合わせは、日常生活や仕事で大変便利なツールです。今回学んだ方法を実際に試してみて、あなたなりの使いやすいスタイルを見つけてください。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れてしまえば「なくてはならない」便利な機能として活用できるはずです。安全に、そして楽しくファイル共有を楽しんでくださいね!
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