メールで大きなファイルを送ろうとして「容量オーバーで送信できません」というエラーが出た経験はありませんか?そんなときに役立つのがOneDriveの添付ファイル機能です。
OneDriveを使えば、動画や写真、資料など大容量のファイルでも簡単に相手に送ることができます。しかも、相手がOneDriveを使っていなくても大丈夫なんです。
この記事では、OneDriveで添付ファイルを送る方法を初心者の方にも分かりやすく解説します。手順は驚くほど簡単で、慣れれば1分もかかりません。
OneDriveの添付ファイル機能とは?

基本的な仕組み
OneDriveの添付ファイル機能は、クラウドストレージ上にファイルをアップロードして、そのリンクを相手に送る仕組みです。メールに直接ファイルを添付するのではなく、ファイルの在り場所を教えてあげるイメージですね。
この方法なら、メールサーバーの容量制限を気にする必要がありません。一般的なメール添付の上限は25MB程度ですが、OneDriveなら数GBのファイルでも共有できます。
従来のメール添付との違い
比較項目 | メール添付 | OneDrive添付 |
---|---|---|
ファイルサイズ | 25MB程度まで | 数GBまで可能 |
送信時間 | ファイルサイズに比例 | リンク送信のみで高速 |
受信者の負担 | メール容量を圧迫 | 必要時のみダウンロード |
セキュリティ | メール経由で拡散リスク | アクセス制御が可能 |
この比較表を見ると、OneDriveの添付ファイル機能がいかに便利か分かりますね。次の章では、実際の使い方を詳しく説明していきます。
OneDriveで添付ファイルを送る手順
ステップ1:ファイルをOneDriveにアップロード
まず、送りたいファイルをOneDriveに保存しましょう。
Webブラウザから行う場合:
- OneDrive(onedrive.live.com)にアクセス
- 「アップロード」ボタンをクリック
- 送りたいファイルを選択
- アップロードが完了するまで待機
Windows PCから行う場合:
- エクスプローラーでOneDriveフォルダを開く
- 送りたいファイルをドラッグ&ドロップ
- 同期マークが表示されたら完了
アップロード時間は、ファイルサイズとインターネット速度によって変わります。大きなファイルの場合は、安定したWi-Fi環境で行うことをおすすめします。
ステップ2:共有リンクを作成
ファイルのアップロードが済んだら、共有リンクを作成します。
- OneDrive上で対象ファイルを右クリック
- 「共有」を選択
- 「リンクの作成」をクリック
- アクセス権限を設定(後述で詳しく説明)
- 「適用」ボタンを押す
これで、ファイルにアクセスできる専用URLが生成されました。このリンクを相手に送ることで、ファイルを共有できます。
ステップ3:メールでリンクを送信
最後に、作成したリンクをメールで相手に送ります。
おすすめのメール文例:
件名:資料をお送りします
お疲れさまです。
ご依頼いただいた資料をOneDriveで共有いたします。
下記リンクからダウンロードしてください:
[共有リンクをここに貼り付け]
※リンクの有効期限は○日までです。
何かご不明な点がございましたらお知らせください。
このように、リンクと一緒に簡単な説明を加えると、受信者にとって親切ですね。
アクセス権限の設定方法
基本的な権限設定
OneDriveでは、共有ファイルのアクセス権限を細かく設定できます。主な設定項目は以下の通りです:
表示のみ(推奨)
- ファイルの閲覧とダウンロードのみ可能
- 編集や削除はできない
- 機密性の高いファイル共有に最適
編集可能
- ファイルの閲覧、ダウンロード、編集が可能
- 共同作業が必要な場合に選択
- 意図しない変更のリスクもあるため注意が必要
有効期限の設定
セキュリティを高めるため、リンクに有効期限を設定することができます。
- 共有設定画面で「その他の設定」をクリック
- 「有効期限を設定」を選択
- 適切な期限を指定(7日、30日、カスタムなど)
- 設定を保存
期限が過ぎると、リンクは自動的に無効になります。これにより、ファイルが不要に拡散されるリスクを減らせますね。
この章では基本的な権限設定について説明しました。次の章では、より高度なセキュリティ設定について詳しく見ていきましょう。
セキュリティとプライバシーの考慮事項
パスワード保護の設定
重要なファイルを共有する際は、パスワード保護を追加することをおすすめします。
設定手順:
- 共有リンク作成時に「その他の設定」を選択
- 「パスワードを設定」にチェック
- 8文字以上の複雑なパスワードを入力
- 設定を確定
パスワードは、共有リンクとは別の方法(電話、SMS、別メールなど)で相手に伝えましょう。同じメールに書いてしまうと、セキュリティ効果が薄れてしまいます。
アクセス履歴の確認
OneDriveでは、誰がいつファイルにアクセスしたかを確認できます。
確認方法:
- OneDriveでファイルを選択
- 「情報」パネルを開く
- 「アクティビティ」タブをクリック
- アクセス履歴を確認
この機能により、意図しない人がファイルにアクセスしていないかチェックできますね。
共有の停止と削除
不要になった共有リンクは、速やかに停止することが大切です。
停止手順:
- OneDriveで該当ファイルを選択
- 「共有」をクリック
- 既存のリンクの横にある「×」ボタンを押す
- 削除を確認
これで、リンクは即座に無効になり、誰もアクセスできなくなります。
よくあるトラブルと解決方法
ファイルが開けない・ダウンロードできない
原因1:リンクの有効期限切れ 送信者に連絡して、新しいリンクを作成してもらいましょう。
原因2:アクセス権限の問題 「アクセスが拒否されました」と表示される場合は、権限設定を確認してもらう必要があります。
原因3:ブラウザの問題 別のブラウザで試すか、シークレットモードでアクセスしてみてください。
アップロードが途中で止まる
対処法:
- インターネット接続を確認
- ファイルサイズがOneDriveの制限内か確認
- ブラウザを再起動して再試行
- OneDriveアプリを使ってアップロード
大容量ファイルの場合は、OneDriveのデスクトップアプリを使うと安定してアップロードできることが多いです。
相手がファイルを受け取れない
チェックポイント:
- リンクが正しくコピーされているか
- 相手の会社でOneDriveがブロックされていないか
- リンクにアクセス制限がかかっていないか
会社によってはセキュリティポリシーでOneDriveの利用が制限されている場合があります。その際は、別の共有方法を検討しましょう。
この章で主要なトラブルシューティングを説明しました。次の章では、OneDriveをより効率的に活用するためのコツをお教えします。
効率的な活用のコツ

フォルダごと共有する方法
複数のファイルを一度に共有したい場合は、フォルダごと共有すると便利です。
手順:
- OneDriveで新しいフォルダを作成
- 共有したいファイルをすべてそのフォルダに移動
- フォルダを右クリックして「共有」を選択
- 通常と同じ手順でリンクを作成
この方法なら、複数のファイルを個別にリンク作成する手間が省けますね。
OneDriveとOutlookの連携
Microsoft Outlookを使っている場合、メール作成時に直接OneDriveファイルを添付できます。
連携手順:
- Outlookでメールを新規作成
- 「ファイルの添付」→「クラウドの場所を参照」を選択
- OneDriveからファイルを選択
- 「リンクとして添付」を選択
この機能を使えば、わざわざブラウザでOneDriveを開く必要がありません。
共有履歴の管理
頻繁にファイル共有を行う方は、共有履歴を整理することをおすすめします。
管理のポイント:
- 不要になった共有リンクは定期的に削除
- 共有ファイル専用フォルダを作成
- ファイル名に日付や相手先を含める
- 重要度に応じてフォルダを分ける
組織的に管理することで、後からファイルを探す時間を大幅に短縮できます。
モバイルアプリの活用
外出先でもファイル共有が必要な場合は、OneDriveのモバイルアプリが便利です。
モバイルでの共有手順:
- OneDriveアプリを開く
- 共有したいファイルをタップ
- 共有アイコンをタップ
- 「リンクのコピー」を選択
- メールアプリでリンクを貼り付けて送信
スマートフォンからでも、パソコンと同じようにファイル共有ができるんです。
まとめ
OneDriveの添付ファイル機能を使えば、大容量ファイルの共有が驚くほど簡単になります。従来のメール添付で悩んでいた容量制限も、もう気にする必要がありません。
この記事のポイントをおさらいしましょう:
✓ OneDriveなら数GBのファイルでも共有可能 ✓ 基本手順は「アップロード→リンク作成→メール送信」の3ステップ ✓ アクセス権限と有効期限でセキュリティを確保 ✓ トラブル時は権限設定とブラウザをまず確認 ✓ フォルダ共有やOutlook連携で効率アップ
特に重要なのは、セキュリティ面での配慮です。パスワード保護や有効期限設定を適切に行い、不要になったリンクは速やかに削除しましょう。
OneDriveの添付ファイル機能をマスターすれば、ビジネスでもプライベートでも、ファイル共有がもっとスムーズになるはずです。ぜひ今日から活用してみてくださいね。
初めは操作に戸惑うかもしれませんが、数回使えばすぐに慣れるでしょう。大切なのは、まず一度試してみることです。
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