OneDriveを使っていて、「変更の処理中」の表示がずっと続いて困った経験はありませんか?同期が完了しないまま何時間も、時には何日も待っても状況が変わらない…そんな状況は本当にストレスですよね。
実は、OneDriveの「変更の処理中」が終わらない問題は、多くのユーザーが遭遇する一般的なトラブルなんです。原因は様々で、ネットワークの問題だったり、ファイルサイズが大きすぎたり、時にはOneDrive自体の一時的な不具合だったりします。
この記事では、「変更の処理中」が終わらない時の具体的な解決方法を、初心者の方にも分かりやすく説明していきます。すぐに試せる簡単な方法から、少し詳しい対処法まで、段階的にご紹介しますので、安心して読み進めてくださいね。
「変更の処理中」が表示される仕組み

OneDriveの同期プロセス
まず、OneDriveがどのように動作しているかを理解しておきましょう。
OneDriveは、パソコン内のファイルとクラウド上のファイルを常に同じ状態に保つため、定期的に変更をチェックしています。ファイルを追加・変更・削除すると、その情報がクラウドに送信され、他のデバイスにも反映される仕組みです。
「変更の処理中」は、この同期作業が行われている時に表示されるメッセージなんです。通常なら数分から数十分で完了しますが、何かの原因で処理が止まってしまうことがあります。
同期が止まる主な原因
ファイルサイズの問題 非常に大きなファイルをアップロードしようとすると、処理に時間がかかったり、途中で止まったりすることがあります。
ネットワークの不安定さ インターネット接続が不安定だと、同期処理が中断されて「変更の処理中」のまま止まってしまうんです。
ファイル名の文字制限 OneDriveでは使用できない文字がファイル名に含まれていると、同期エラーが発生します。
この章では基本的な仕組みをお伝えしました。次に、すぐに試せる簡単な解決方法を見ていきましょう。
基本的な解決方法
OneDriveアプリの再起動
最も簡単で効果的な方法から始めましょう。
タスクバーからの再起動
- タスクバーの右下にあるOneDriveアイコンを右クリック
- 「OneDriveを終了」を選択
- 数秒待ってから、スタートメニューからOneDriveを再起動
この方法で、一時的な処理の詰まりが解消されることが多いんです。アプリを再起動することで、同期プロセスがリセットされて、正常に動作し始める場合があります。
完全な再起動の方法
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「プロセス」タブでOneDriveを探す
- OneDriveを選択して「タスクの終了」をクリック
- スタートメニューからOneDriveを起動
パソコンの再起動
シンプルですが、意外と効果的なのがパソコンの再起動です。
長時間パソコンを使い続けていると、メモリ不足や一時的なシステムエラーが発生することがあります。再起動により、これらの問題がリセットされて、OneDriveが正常に動作するようになることが多いんです。
再起動前のチェックポイント
- 作業中のファイルを保存する
- 他のアプリケーションを終了する
- OneDriveの同期状況をメモしておく
インターネット接続の確認
ネットワークの問題も見逃せません。
接続速度のテスト ブラウザでスピードテストサイトにアクセスして、インターネットの速度を確認してみてください。極端に遅い場合は、ルーターを再起動したり、有線接続に変更したりすることを検討しましょう。
Wi-Fi接続の見直し Wi-Fiの電波が弱い場合も、同期が不安定になります。ルーターに近い場所に移動するか、有線LANケーブルでの接続を試してみてくださいね。
この章では基本的な解決方法をお伝えしました。続いて、より詳しい対処法を見ていきましょう。
詳細な対処法1:同期設定の確認
同期対象フォルダの見直し
OneDriveの設定で、どのフォルダを同期するかを確認してみましょう。
設定画面の開き方
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」を選択
- 「アカウント」タブを開く
- 「フォルダーの選択」をクリック
同期の一時停止と再開 問題のあるフォルダだけを一時的に同期対象から外して、再度同期を有効にする方法も効果的です。特に、大量のファイルを含むフォルダがある場合は、この方法を試してみてください。
ファイル オンデマンドの設定
Windows 10以降では、「ファイル オンデマンド」機能が利用できます。
オンデマンド機能とは この機能を有効にすると、ファイルの一覧は表示されますが、実際のデータは必要な時にダウンロードされます。これにより、同期にかかる負荷を軽減できるんです。
設定の変更方法
- OneDriveの設定を開く
- 「設定」タブを選択
- 「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード」にチェック
帯域幅の制限設定
アップロード速度の調整 OneDriveは、初期設定では利用可能な帯域幅をフル活用しようとします。しかし、これが原因で他のネットワーク通信に影響が出たり、同期が不安定になったりすることがあるんです。
制限の設定方法
- OneDriveの設定から「ネットワーク」タブを開く
- 「アップロード速度を制限する」を選択
- 適切な値を設定(通常は回線速度の70%程度)
この章では同期設定の確認方法をお伝えしました。次に、ファイルレベルでの対処法を見ていきましょう。
詳細な対処法2:ファイルレベルでの対応

問題のあるファイルの特定
「変更の処理中」が続く場合、特定のファイルが原因になっていることがあります。
同期状況の確認方法
- エクスプローラーでOneDriveフォルダを開く
- ファイルのアイコンを確認する
- 緑のチェックマーク:同期完了
- 青い矢印:ダウンロード待ち
- 赤いXマーク:同期エラー
エラーファイルの対処 赤いXマークが付いているファイルを右クリックして、「トラブルシューティング」を選択すると、詳しいエラー情報が表示されます。
ファイル名の問題解決
OneDriveでは使用できない文字がファイル名に含まれていると、同期エラーになります。
使用できない文字
- < > : ” | ? * /
- ファイル名の先頭や末尾のピリオド(.)
- 先頭や末尾のスペース
修正の手順
- 問題のあるファイルを特定
- ファイル名を右クリックして「名前の変更」
- 使用できない文字を削除または置換
- 変更を保存
大容量ファイルの分割
ファイルサイズの上限 OneDriveでは、1つのファイルあたり250GBまでという制限があります。また、非常に大きなファイルは、アップロードに時間がかかりすぎて途中で失敗することがあるんです。
分割の方法
- ZIPファイルを複数に分割する
- 動画ファイルを短いセグメントに分ける
- データベースファイルを複数のテーブルに分ける
このような方法で、ファイルサイズを小さくすることで、同期の成功率が向上します。
この章ではファイルレベルでの対応をお伝えしました。続いて、システムレベルでの対処法を見ていきましょう。
詳細な対処法3:システムレベルでの対応
OneDriveアプリのリセット
アプリ自体に問題がある場合は、リセットが効果的です。
Windows 10/11でのリセット方法
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「アプリ」を選択
- 「Microsoft OneDrive」を検索
- 「詳細オプション」をクリック
- 「リセット」ボタンを押す
リセット後の設定 リセットすると、OneDriveの設定が初期状態に戻ります。再度、同期フォルダの選択やアカウントの設定を行う必要があるので、事前にメモしておくと安心ですね。
キャッシュファイルの削除
OneDriveは、効率的な同期のためにキャッシュファイルを作成します。このキャッシュが破損すると、同期に問題が発生することがあるんです。
キャッシュクリアの手順
- OneDriveを完全に終了
- Windowsキー + R を押して「実行」を開く
- 「%localappdata%\Microsoft\OneDrive」と入力
- OneDriveフォルダ内の一時ファイルを削除
- OneDriveを再起動
ウイルス対策ソフトの設定
除外設定の追加 ウイルス対策ソフトがOneDriveの動作を妨げている可能性があります。
OneDriveフォルダとプログラムファイルを、ウイルススキャンの除外対象に追加してみてください。多くのウイルス対策ソフトで、この設定により同期問題が解決することがあります。
リアルタイム保護の一時無効化 テストとして、一時的にリアルタイム保護を無効にして、OneDriveの同期が正常に動作するかを確認してみましょう。ただし、セキュリティのため、テスト後は必ず有効に戻してくださいね。
Windowsアップデートの確認
最新の更新プログラム 古いバージョンのWindowsでは、OneDriveの同期に問題が生じることがあります。
Windows Updateを実行して、最新の更新プログラムがインストールされているかを確認しましょう。特に、OneDrive関連の修正プログラムが含まれていることが多いんです。
この章ではシステムレベルでの対応をお伝えしました。次に、さらに高度な解決方法を見ていきましょう。
高度な解決方法
OneDriveの完全再インストール
他の方法で解決しない場合は、OneDriveを完全にアンインストールして再インストールする方法があります。
アンインストールの手順
- コントロールパネルから「プログラムと機能」を開く
- 「Microsoft OneDrive」を選択
- 「アンインストール」をクリック
- パソコンを再起動
再インストールの注意点 再インストール前に、重要なファイルがクラウド上に正しく保存されているかを確認してください。また、同期設定をメモしておくと、再設定が楽になります。
レジストリの修復
上級者向けの方法 レジストリエディタを使用してOneDrive関連の設定を修復する方法もあります。ただし、この方法はシステムに影響を与える可能性があるため、十分な知識がある方のみにおすすめします。
レジストリを変更する前は、必ずバックアップを作成してくださいね。
代替手段の検討
一時的な回避策 どうしても同期が復旧しない場合は、一時的に以下の方法を検討してみてください:
- OneDriveのWebサイトから直接ファイルをアップロード
- 他のクラウドサービスを併用
- USBメモリなどの物理メディアでファイル転送
専門サポートへの相談 個人での解決が困難な場合は、マイクロソフトの公式サポートに相談することも大切です。特に、ビジネス利用の場合は、専門的なサポートを受けることで確実に解決できるでしょう。
この章では高度な解決方法をお伝えしました。最後に、問題を予防する方法をご紹介します。
予防策と今後の対策
定期的なメンテナンス
月次チェックリスト
- OneDriveの容量使用状況を確認
- 不要なファイルを削除
- 同期エラーがないかチェック
- アプリの更新状況を確認
ファイル整理のコツ フォルダ構造を整理して、1つのフォルダ内のファイル数を適切に保つことも大切です。数千ものファイルが1つのフォルダにあると、同期に時間がかかったり、エラーが発生しやすくなったりするんです。
適切な使用方法
ファイルサイズの管理 大容量のファイルは、必要性をよく考えてからOneDriveに保存しましょう。動画や画像ファイルは、圧縮してからアップロードすることで、同期の負荷を軽減できます。
同時編集の注意点 複数人で同じファイルを編集する場合は、事前にルールを決めておくと、競合によるエラーを防げます。編集順序を決めたり、担当箇所を分けたりする工夫が効果的ですね。
バックアップ戦略
複数の保存先 OneDriveだけに依存せず、重要なファイルは複数の場所に保存しておくことをおすすめします。
外付けハードディスクや他のクラウドサービスを併用することで、万が一の時にも安心です。3-2-1ルール(3つのコピー、2つの異なるメディア、1つのオフサイト保存)を参考にしてみてください。
まとめ
OneDriveの「変更の処理中」が終わらない問題について、様々な原因と解決方法をご紹介しました。
重要なポイントをまとめると次の通りです:
- まずは基本的な再起動やネットワーク確認から試す
- 同期設定の見直しで多くの問題が解決する
- ファイル名やサイズの問題にも注意が必要
- システムレベルでの対処が必要な場合もある
- 定期的なメンテナンスで問題を予防できる
OneDriveの同期問題は複雑に見えますが、段階的に対処していけば、ほとんどの場合は解決できます。今回ご紹介した方法を順番に試していただければ、きっと正常な同期状態に戻せるはずです。
もし問題が解決しない場合でも、焦らずに一つずつ対処法を試してみてくださいね。それでも解決しない時は、専門のサポートに相談することも大切です。快適なOneDriveライフを取り戻すために、ぜひこれらの方法を活用してください。
コメント