「最近、WordやExcelの動きが重くなってきた…」 「ファイルを開くのに時間がかかる」 「OneDriveの同期がうまくいかない」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、これらの問題の多くはキャッシュの蓄積が原因かもしれません。 今回は、Microsoft Officeのキャッシュをスッキリ削除して、パフォーマンスを改善する方法を詳しくご紹介します。
パソコンが苦手な方でも大丈夫。 一つずつ丁寧に説明していきますね。
そもそもキャッシュって何?

キャッシュとは、簡単に言うと「一時的に保存されるデータ」のことです。
例えるなら、コンビニでよく買う商品をレジの近くに置いておくようなもの。 毎回倉庫から取り出すより、近くに置いておいた方が早いですよね。
Officeも同じように、よく使うデータを一時的に保存しておくことで、次回の動作を速くしています。
でも、このキャッシュが溜まりすぎると…
- 動作が遅くなる
- エラーが発生する
- ストレージ容量を圧迫する
といった問題が起きてしまうんです。
キャッシュクリアが必要な5つのサイン
1. アプリの起動が遅い
WordやExcelを開くのに30秒以上かかる場合は要注意です。
2. ファイルの保存でエラーが出る
「ファイルを保存できません」というメッセージが頻繁に出ます。
3. OneDriveの同期がおかしい
アップロードが終わらない、最新版が反映されないといった症状。
4. 画面表示がおかしい
メニューが正しく表示されない、アイコンが壊れているなど。
5. 容量不足の警告が出る
実際にはファイルを削除したのに、容量が減らない場合。
一つでも当てはまったら、キャッシュクリアを試してみましょう!
【アプリ別】キャッシュクリアの方法
共通:Officeアップロードセンターのキャッシュクリア
まずは、すべてのOfficeアプリで共通して使える方法から。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 以下のコマンドを入力してEnterキー:
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\16.0\OfficeFileCache
- 開いたフォルダ内のファイルをすべて選択(Ctrl + A)
- Deleteキーで削除
- パソコンを再起動
これでアップロードセンターのキャッシュがクリアされました。
Word・Excel・PowerPointのキャッシュクリア
各アプリケーション内でできる方法です。
方法1:オプションから削除
- アプリを起動(Word、Excel、PowerPointどれでも)
- 「ファイル」→「オプション」 をクリック
- 「詳細設定」 を選択
- 下にスクロールして 「全般」 セクションを探す
- 「ファイルのブロック設定」 の近くにある設定を確認
方法2:セーフモードで起動
- Windowsキー + R を押す
- 以下のコマンドを入力:
- Word:
winword /safe
- Excel:
excel /safe
- PowerPoint:
powerpnt /safe
- Word:
- セーフモードで起動したら、通常通り終了
- 次回起動時にはキャッシュがリセットされています
Outlookのキャッシュクリア
メールソフトのOutlookは少し特殊です。
キャッシュモードの再構築
- Outlookを起動
- 「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」
- 該当のメールアカウントを選択して 「変更」
- 「詳細設定」→「詳細設定」タブ
- 「Exchangeキャッシュモード」 のスライダーを一番左(オフ)に
- OK をクリックして設定を保存
- Outlookを再起動
- 同じ手順でキャッシュモードを再度有効化
OneDriveのキャッシュクリア
ファイル同期で問題がある場合はこちら。
- タスクバーの通知領域にある OneDriveアイコン を右クリック
- 「設定」 を選択
- 「Office」タブ をクリック
- 「Officeアプリケーションを使用して、開いているOfficeファイルを同期する」 のチェックを外す
- OK をクリック
- パソコンを再起動
- 同じ設定を再度有効にする
手動でキャッシュフォルダを削除する方法
より徹底的にクリアしたい場合の方法です。
削除すべき主要フォルダ一覧
以下のパスをエクスプローラーのアドレスバーにコピー&ペーストしてください:
- 一般的なOfficeキャッシュ
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\16.0\
- Wordの自動回復ファイル
%APPDATA%\Microsoft\Word\
- Excelの自動回復ファイル
%APPDATA%\Microsoft\Excel\
- 一時ファイル
%TEMP%
各フォルダを開いて、不要なファイルを削除してください。 ただし、現在作業中のファイルは削除しないよう注意!
キャッシュクリアの注意点とリスク

必ず確認すべき3つのポイント
1. 作業中のファイルは必ず保存
キャッシュクリア前に、開いているすべてのファイルを保存してください。 自動保存データも消える可能性があります。
2. 初回起動が遅くなる可能性
キャッシュクリア後、最初の起動時は通常より時間がかかります。 これは正常な動作なので心配いりません。
3. ログイン情報の再入力
Office 365やOneDriveへのサインイン情報を再度入力する必要があるかもしれません。 パスワードを準備しておきましょう。
トラブルが解決しない場合の追加対策
キャッシュクリアでも改善しない場合は、以下を試してみてください。
1. Office修復機能を使う
- コントロールパネル を開く
- 「プログラムと機能」 を選択
- Microsoft Officeを選択して 「変更」
- 「クイック修復」 または 「オンライン修復」 を選択
2. Windows Updateの確認
最新の更新プログラムが適用されているか確認しましょう。 古いバージョンではバグが原因の場合もあります。
3. ウイルス対策ソフトの例外設定
Officeフォルダをウイルススキャンの例外に追加すると、 パフォーマンスが改善することがあります。
よくある質問(FAQ)
Q: キャッシュクリアでデータは消えませんか?
A: 保存済みのファイルは消えません。 ただし、自動保存されていない作業中のデータは失われる可能性があるので、 必ず保存してから実行してください。
Q: どのくらいの頻度でキャッシュクリアすべき?
A: 通常は3~6ヶ月に1回程度で十分です。 頻繁にエラーが出る場合は、月1回程度実施してもよいでしょう。
Q: 会社のPCでも実行して大丈夫?
A: 管理者権限が必要な場合があります。 会社のIT部門に確認してから実行することをおすすめします。
まとめ:快適なOffice環境を取り戻そう!
今回は、Microsoft Officeのキャッシュクリア方法について詳しく解説しました。
ポイントをおさらい:
✅ キャッシュは便利だけど、溜まりすぎると問題の原因に ✅ 症状に応じて適切な方法を選択 ✅ 実行前には必ずファイルを保存 ✅ 定期的なメンテナンスで快適さをキープ
キャッシュクリアは、Officeの調子が悪いときの特効薬のようなもの。 難しそうに見えるかもしれませんが、手順通りに進めれば誰でもできます。
もし不安な場合は、まずはアップロードセンターのキャッシュクリアから始めてみてください。 これだけでも、かなりの改善が期待できますよ。
快適なOffice環境で、お仕事や勉強の効率をアップさせましょう!
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