Notionで作業していて、こんなふうに思ったことはありませんか?
「参考資料を見ながら、別のページに書き込みたい」
「会議のメモを確認しながら、タスクリストを更新したい」
「2つのページを比較したい」
1つのページを開いたら別のページが見えなくなる…これって不便ですよね。
実は、Notionには「サイドピーク」という機能があり、複数のページを横に並べて同時に表示できるんです。この機能を使えば、資料を見ながら作業したり、情報を比較したりが簡単にできます。
この記事では、サイドピーク機能の使い方から、効率的な活用テクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
サイドピーク機能とは?基本を理解しよう

まずは、サイドピーク機能の基本から押さえておきましょう。
サイドピークとは?
サイドピーク(Side Peek)は、ページを横に並べて表示する機能です。メインのページを開いたまま、別のページを横にポップアップのように表示できるんです。
イメージとしては、本を読みながら辞書を横に開いておく感じです。参照したい情報をすぐに確認できて、作業効率が大幅にアップします。
従来の方法との違い
以前は、次のような方法しかありませんでした。
ページを行ったり来たり
- 戻るボタンで前のページに戻る
- 作業が中断される
- どこまで見たか分からなくなる
複数のタブを開く
- ブラウザのタブを切り替える
- 同時に見られない
- タブが増えて混乱する
サイドピークを使う
- 2つのページを同時に表示
- 横に並べて比較できる
- 作業の流れが途切れない
圧倒的にサイドピークの方が便利です。
サイドピークを開く基本的な方法
それでは、実際にサイドピークを開いてみましょう。
方法1:リンクをCommand(Ctrl)+クリック
これが最も基本的な方法です。
- メインのページを開いている状態で、別のページへのリンクを見つける
- MacならCommandキーを押しながらクリック
- WindowsならCtrlキーを押しながらクリック
- リンク先のページが右側にポップアップで表示される
この方法が一番シンプルで覚えやすいです。
方法2:右クリックメニューから開く
マウス操作が好きな方には、この方法もおすすめです。
- ページへのリンクを右クリック
- メニューから「サイドピークで開く」を選択
- 右側にページが表示される
方法3:検索から直接開く
検索機能からもサイドピークを開けます。
- Command + P(Ctrl + P)で検索を開く
- ページを検索
- 検索結果をCommand(Ctrl)+クリック
- サイドピークで開く
どの方法も簡単なので、状況に応じて使い分けましょう。
サイドピークウィンドウの操作方法
開いたサイドピークは、自由に操作できます。
サイズの調整
サイドピークの幅は、自由に変更できます。
- サイドピークとメインページの境界線にマウスを合わせる
- カーソルが左右の矢印に変わる
- ドラッグして幅を調整
参照するだけなら狭く、しっかり読むなら広くするなど、用途に応じて調整しましょう。
サイドピークを閉じる
サイドピークを閉じる方法は複数あります。
- サイドピーク右上の「×」ボタンをクリック
- サイドピークの外側(メインページ部分)をクリック
- Escキーを押す
一番速いのはEscキーです。
サイドピークをメインページに昇格
サイドピークで開いたページを、メインページとして開きたい場合もありますよね。
- サイドピークの右上にある「…」メニューをクリック
- 「ページとして開く」を選択
- サイドピークが閉じて、そのページがメインページになる
または、サイドピーク内のリンクを普通にクリックすれば、メインページとして開きます。
複数のサイドピークを開く
実は、サイドピークは1つだけでなく、複数開くこともできます。
- 最初のサイドピークを開く
- そのサイドピーク内のリンクをCommand(Ctrl)+クリック
- 新しいサイドピークが、さらに右側に開く
ただし、画面が狭くなりすぎるので、通常は1〜2個までがおすすめです。
サイドピークの便利なショートカット
効率を上げるショートカットキーを覚えましょう。
サイドピークで開く
- Mac:Command + クリック
- Windows:Ctrl + クリック
サイドピークを閉じる
- 共通:Esc
サイドピーク内でスクロール
- マウスホイールまたはトラックパッド
- 通常のスクロール操作でOK
サイドピーク内で検索
- サイドピークを選択した状態で Command + F(Ctrl + F)
- そのページ内を検索できる
新しいタブで開く(通常の方法)
- リンクを普通にクリック
- メインページが切り替わる
サイドピークの実践的な活用シーン
具体的に、どんな場面で便利なのか見てみましょう。
シーン1:参考資料を見ながら執筆
記事やレポートを書くとき、参考資料をサイドピークで開きます。
左側:執筆中のページ
右側:参考資料、データ、引用元
いちいち画面を切り替えずに、スムーズに執筆できます。
シーン2:会議メモを確認しながらタスク作成
会議の議事録からタスクを作成する作業に最適です。
左側:新しいタスクリスト
右側:会議の議事録
議事録を見ながら、決定事項をタスク化していけます。
シーン3:2つのページを比較
似たような内容のページを比較したいときにも便利です。
左側:今年の予算案
右側:去年の予算実績
並べて見ることで、違いや傾向が一目でわかります。
シーン4:テンプレートを見ながら作成
テンプレートやマニュアルを参照しながら、新しいページを作ります。
左側:新規ページ
右側:テンプレートやガイドライン
フォーマットを確認しながら、正確に作成できます。
シーン5:データベースの詳細を確認
データベースビュー(テーブルやボード)を開きながら、個別のアイテムの詳細を見ます。
左側:タスクリスト全体
右側:選択したタスクの詳細
全体像を把握しながら、詳細を編集できます。
デスクトップアプリでの分割表示
デスクトップアプリを使っている場合、さらに便利な機能があります。
複数のウィンドウを開く
デスクトップアプリでは、完全に独立した複数のウィンドウを開けます。
- メニューバーの「ファイル」→「新しいウィンドウ」を選択
- 別のNotionウィンドウが開く
- それぞれ異なるページを表示できる
OSの機能で並べて表示
macOSやWindowsの標準機能で、ウィンドウを左右に並べられます。
Macの場合(Split View)
- ウィンドウの緑色のボタンを長押し
- 「ウィンドウを画面左側にタイル表示」を選択
- もう1つのウィンドウを選んで右側に配置
Windowsの場合(スナップ機能)
- ウィンドウをドラッグして画面の左端に
- 自動的に左半分に配置される
- もう1つのウィンドウを右側に配置
サイドピークとの使い分け
- サイドピーク:素早く参照したいとき、一時的に見たいとき
- 別ウィンドウ:長時間並べて作業したいとき、完全に独立させたいとき
ブラウザ版での並べて表示
ブラウザで使っている場合の工夫です。
複数のタブを開く
ブラウザで複数のNotionページをタブで開いておきます。
- 新しいタブでNotion.soを開く
- 別のページに移動
- タブを切り替えて使用
ブラウザのウィンドウを分割
ブラウザのウィンドウ自体を複数開いて並べます。
- Notionのページを開いたまま、リンクを右クリック
- 「新しいウィンドウで開く」を選択
- 2つのブラウザウィンドウをOSの機能で左右に配置
ブラウザ拡張機能を使う
一部のブラウザ拡張機能で、タブを分割表示できるものもあります。ただし、Notionとの相性を確認してから使いましょう。
モバイルでのサイドピーク
スマホやタブレットでも、類似の機能が使えます。
iPadでのSplit View
iPadの場合、OSのマルチタスク機能を使えます。
- Notionアプリを開く
- 画面下から上にスワイプしてDockを表示
- もう1つのNotionアイコンをドラッグして画面の端に
- 2つのNotionが並んで表示される
iPhoneでは制限あり
iPhoneの画面サイズでは、並べて表示するのは難しいです。代わりに、アプリの「戻る」ボタンやスワイプジェスチャーを活用しましょう。
Androidタブレット
Androidタブレットでも、分割画面機能を使えます。
- 最近使ったアプリ画面を開く
- Notionアプリのアイコンをタップ
- 「分割画面」を選択
- もう1つアプリを選択
サイドピークがうまく動作しない時の対処法
時々、サイドピークが開かないこともあります。
問題1:Command(Ctrl)+クリックが反応しない
キーボードが正しく認識されていない可能性があります。
対処法
- キーボードの接続を確認
- 右クリックメニューから「サイドピークで開く」を試す
- ブラウザやアプリを再起動
問題2:サイドピークではなく新しいタブで開いてしまう
ブラウザの設定や拡張機能が干渉している可能性があります。
対処法
- ブラウザの拡張機能を一時的に無効にする
- シークレットモードで試す
- 別のブラウザで試す
問題3:サイドピークが表示されない
画面サイズが小さすぎる場合、サイドピークが表示されないことがあります。
対処法
- ブラウザウィンドウを最大化
- ズームレベルを100%に戻す
- 画面解像度を確認
問題4:サイドピークが狭すぎる
初期状態では、サイドピークの幅が狭く設定されていることがあります。
対処法
- 境界線をドラッグして幅を広げる
- 次回からは前回の幅が記憶される
サイドピークを使いこなすコツ
より効率的に使うためのヒントです。
コツ1:よく使うページはお気に入りに
頻繁に参照するページは、左サイドバーの「お気に入り」に追加しておきましょう。サイドピークで素早く開けます。
コツ2:リンクを積極的に作る
ページ間にリンクを張っておくと、サイドピークで開きやすくなります。関連ページは必ずリンクしましょう。
コツ3:画面の広いデバイスを使う
サイドピークは、画面が広いほど快適です。可能なら、外部モニターや大きなディスプレイを活用しましょう。
コツ4:必要なときだけ開く
サイドピークを開きっぱなしにすると、画面が狭くなります。参照が終わったら、こまめにEscで閉じる習慣をつけましょう。
コツ5:ショートカットキーを覚える
Command(Ctrl)+クリックとEscだけでも覚えれば、かなり効率アップします。
サイドピークと他の表示方法の比較
様々な表示方法を比較してみましょう。
サイドピーク
- メリット:素早く開ける、一時的な参照に最適
- デメリット:画面が狭くなる、1〜2個が限界
別ウィンドウ(デスクトップアプリ)
- メリット:完全に独立、長時間作業に適している
- デメリット:切り替えがやや面倒、ウィンドウ管理が必要
タブ切り替え(ブラウザ)
- メリット:シンプル、無限に開ける
- デメリット:同時に見られない、タブが増えて混乱
戻るボタン
- メリット:操作が簡単
- デメリット:行ったり来たりで効率が悪い
状況に応じて、最適な方法を選びましょう。
よくある質問
Q. サイドピークで開いたページは編集できますか?
はい、サイドピークでも通常のページと同じように編集できます。変更はリアルタイムで保存されます。
Q. サイドピークはいくつまで同時に開けますか?
技術的な制限はありませんが、画面スペースの都合上、1〜2個が実用的です。
Q. サイドピークで開いたページのURLは変わりますか?
いいえ、メインページのURLは変わりません。サイドピークは一時的な表示なので、URLバーには反映されません。
Q. サイドピークで開いたページを共有できますか?
サイドピーク自体は共有できませんが、そのページのリンクをコピーして共有することはできます。
Q. モバイルアプリでサイドピークは使えますか?
スマホアプリには専用のサイドピーク機能はありませんが、iPadやAndroidタブレットでは、OSの分割画面機能が使えます。
Q. サイドピークを開いたまま別のページに移動できますか?
はい、メインページを切り替えても、サイドピークは開いたままです。ただし、サイドピーク内でリンクをクリックすると、メインページが切り替わります。
サイドピーク活用の上級テクニック
慣れてきたら試したい、上級者向けのテクニックです。
テクニック1:データベースフィルターとの組み合わせ
データベースにフィルターをかけた状態で、個別アイテムをサイドピークで開けば、リスト全体を見失わずに詳細を確認できます。
テクニック2:検索結果からの一括確認
検索で複数のページを見つけたら、次々とサイドピークで開いて内容を確認。目的のページが見つかったら、そのままメインページに昇格させます。
テクニック3:ページ構造の把握
複雑な階層構造のワークスペースで、親ページをメインに、子ページをサイドピークで開けば、全体像を把握しながら詳細を確認できます。
テクニック4:リンクドデータベースの活用
リンクドデータベース(同じデータベースの別ビュー)を作っておけば、異なる視点のデータを同時に確認できます。
まとめ:サイドピークで作業効率を2倍に
サイドピーク機能を使いこなせば、Notionでの作業効率が劇的に向上します。
この記事のポイント
- サイドピークは複数ページを並べて表示する機能
- Command(Ctrl)+クリックで簡単に開ける
- 幅の調整やEscで閉じるなど、操作も直感的
- 参考資料を見ながらの執筆、比較、データ確認に最適
- デスクトップアプリなら複数ウィンドウも活用できる
- ショートカットキーを覚えれば、さらに効率アップ
特に重要なのは、Command(Ctrl)+クリックとEscキーの2つだけです。この2つを覚えるだけで、作業のスピードが段違いに速くなります。
「画面を行ったり来たりして疲れる」「どこまで見たか分からなくなる」こんな悩みは、サイドピークで解決できます。
今すぐ試してみてください。ページ内のリンクをCommand(Ctrl)を押しながらクリックするだけです。一度使えば、もう手放せなくなるはずです!
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