Notionを使い込んでいくと、ページがどんどん増えていきますよね。
「確か先月作ったあの資料、どこに保存したっけ…」
「重要な会議のメモ、見つからない…」
こんな経験、ありませんか?ページが増えれば増えるほど、探す時間も増えてしまいます。
でも安心してください。Notionには強力な検索機能があります。しかも、ただキーワードを入力するだけじゃない、様々な検索テクニックを使えば、欲しい情報を一瞬で見つけられるんです。
この記事では、Notionの検索機能を使いこなすための全テクニックを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Notionの検索機能の基本を理解しよう

まずは、検索の基本から押さえておきましょう。
検索できる対象
Notionの検索は、ワークスペース内のあらゆる情報を探せます。
- ページのタイトル
- ページ内の本文
- データベースの内容
- コメント
- ファイル名
つまり、Notionに書かれているほぼすべての文字が検索対象になるんです。
検索の特徴
Notionの検索は、次のような特徴があります。
- リアルタイム検索:入力すると即座に結果が表示される
- 全文検索:タイトルだけでなく本文も検索できる
- 部分一致:完全に一致していなくても見つかる
- 日本語対応:ひらがな、カタカナ、漢字すべてで検索可能
基本的な検索方法
それでは、実際に検索してみましょう。
検索ボックスを開く方法
検索を始めるには、まず検索ボックスを開きます。
方法1:マウスで開く
- 左サイドバー上部の「検索」をクリック
- 検索ボックスが表示される
方法2:ショートカットキーで開く(おすすめ)
- Mac:Command + P
- Windows:Ctrl + P
ショートカットキーを覚えると、作業が格段に速くなります。
検索の手順
- 検索ボックスにキーワードを入力
- 入力すると同時に、結果が下に表示される
- 該当するページが一覧で表示される
- 目的のページをクリックして開く
これだけで、基本的な検索は完了です。
検索結果の見方を理解する
検索結果には、様々な情報が表示されます。
表示される情報
検索結果には、次のような情報が含まれています。
- ページアイコン:ページに設定されている絵文字やアイコン
- ページタイトル:ページの名前
- パス:そのページがどこにあるか(親ページの名前)
- プレビュー:検索語が含まれる部分の前後テキスト
- 最終更新日:いつ編集されたか
ハイライト表示
検索語に一致した部分は、黄色くハイライト表示されます。これにより、どこに探している情報があるのか一目でわかります。
結果の並び順
検索結果は、関連性の高い順に表示されます。タイトルに検索語が含まれているページは、上位に表示されやすくなっています。
検索フィルターで絞り込む
検索結果が多すぎる場合は、フィルターを使って絞り込めます。
フィルターの種類
検索ボックスの下部に、いくつかのフィルターが表示されます。
1. すべて
ワークスペース内のすべての内容を検索します。通常はこれがデフォルトです。
2. 作成者
特定の人が作成したページだけを検索できます。
使い方:
- 検索ボックスで「作成者」をクリック
- ワークスペースのメンバーから選択
- その人が作成したページのみ表示される
3. 最終更新日
更新された日付で絞り込めます。
オプション:
- 今日
- 昨日
- 過去7日間
- 過去30日間
- カスタム日付範囲
4. タグ
データベースのタグで絞り込むこともできます(タグを使っている場合)。
フィルターの組み合わせ
複数のフィルターを同時に使うこともできます。例えば、「山田さんが作成した、過去7日間のページ」といった検索が可能です。
高度な検索テクニック
さらに効率的に検索するための、上級テクニックをご紹介します。
テクニック1:複数のキーワードで検索
スペースで区切って複数の言葉を入力すると、すべてを含むページが検索されます。
例:「プロジェクト 予算」と入力
→「プロジェクト」と「予算」の両方が含まれるページが表示される
テクニック2:完全一致検索
ダブルクォーテーション(””)で囲むと、完全に一致するフレーズだけを検索できます。
例:「”第1回ミーティング”」
→「第1回ミーティング」という言葉がそのまま含まれるページのみ表示
テクニック3:マイナス検索(除外)
特定の言葉を含まないページを探したい場合、マイナス記号(-)を使います。
例:「プロジェクト -完了」
→「プロジェクト」を含むが、「完了」を含まないページを検索
テクニック4:OR検索
どちらかの言葉を含むページを探す場合、「OR」を使います。
例:「会議 OR ミーティング」
→「会議」または「ミーティング」のどちらかを含むページを表示
テクニック5:ページ内検索と組み合わせ
目的のページを開いた後、ブラウザの検索機能(Ctrl+F / Command+F)を使うと、ページ内の特定の場所をさらに詳しく探せます。
クイックファインド機能を活用する
検索とは少し違いますが、「クイックファインド」という便利な機能もあります。
クイックファインドとは?
最近開いたページや、よくアクセスするページに素早く移動できる機能です。検索語を入力しなくても、ページの一覧が表示されます。
使い方
- Command + P(Mac)またはCtrl + P(Windows)を押す
- 何も入力せずに待つ
- 最近開いたページが表示される
- 矢印キーで選択してEnterで開く
頻繁にアクセスするページは、検索するより早く開けます。
検索がうまくいかない時の対処法
検索しても目的のページが見つからない場合の対策です。
問題1:検索結果が多すぎる
一般的すぎるキーワードだと、たくさんの結果が表示されてしまいます。
対処法
- より具体的なキーワードを追加する
- 日付フィルターで絞り込む
- 作成者フィルターを使う
問題2:検索結果がゼロ
キーワードが間違っているか、記憶違いの可能性があります。
対処法
- 類義語で検索してみる(例:「会議」→「ミーティング」)
- キーワードを減らしてみる
- ページ階層から手動で探してみる
- ゴミ箱を確認する(削除されていないか)
問題3:古いバージョンが表示される
ページが更新されていても、検索結果に古い情報が表示されることがあります。
対処法
- ページを再読み込みする
- Notionアプリを再起動
- ブラウザのキャッシュをクリア
問題4:日本語の検索がうまくいかない
漢字、ひらがな、カタカナの違いで見つからない場合があります。
対処法
- 表記を変えて試す(例:「ミーティング」→「会議」)
- 部分的なキーワードで試す
- 英語表記も試してみる
検索履歴を活用する

Notionは、検索したキーワードの履歴を保存しています。
検索履歴の見方
検索ボックスを開いて、何も入力しない状態で下を見ると、「最近の検索」が表示されます。
同じキーワードで何度も検索する場合、履歴から選ぶだけで済むので便利です。
履歴のクリア
検索履歴を削除したい場合は、各履歴項目の横にある「×」をクリックすれば、個別に削除できます。
モバイルアプリでの検索
スマホやタブレットでも、同じように検索できます。
iPhoneアプリでの検索
- 画面下部の検索アイコン(虫眼鏡マーク)をタップ
- 検索ボックスにキーワードを入力
- 結果から選んでタップ
Androidアプリでの検索
- 画面上部の検索アイコンをタップ
- キーワードを入力
- 結果を選択
モバイルでの検索のコツ
- 短いキーワードの方が入力しやすい
- 音声入力を活用する
- 最近開いたページは履歴から選ぶ方が早い
検索を速くする日頃の工夫
検索しやすいNotionにするための、日常的な工夫をご紹介します。
工夫1:わかりやすいタイトルをつける
検索はタイトルを重視します。ページ作成時に、内容がわかるタイトルをつけましょう。
悪い例:「メモ」「資料」「新規ページ」
良い例:「2025年1月 営業会議議事録」「クライアントA社 提案資料」
工夫2:タグや分類を活用する
データベースを使っている場合、適切なタグをつけておくと、後から絞り込みやすくなります。
工夫3:目次ページを作る
重要なページへのリンクをまとめた目次ページを作っておくと、検索しなくてもアクセスできます。
工夫4:定期的に整理する
不要になったページは削除するか、アーカイブフォルダに移動しましょう。検索結果がすっきりします。
工夫5:命名規則を決める
チームで使う場合、ページ名の付け方のルールを決めると、誰でも検索しやすくなります。
例:「【部署名】【日付】【内容】」
データベース内での検索
Notionのデータベースには、独自の検索・フィルター機能もあります。
データベース検索の特徴
データベースビュー(テーブル、ボード、ギャラリーなど)を開いている状態では、右上に専用の検索ボックスが表示されます。
これは、そのデータベース内だけを検索する機能です。
使い分け
- 全体検索(Command + P):ワークスペース全体から探す
- データベース検索:特定のデータベース内だけを探す
特定のプロジェクトやカテゴリ内で探す場合は、データベース検索の方が早いです。
データベースのフィルター機能
検索だけでなく、プロパティ(タグ、日付、担当者など)でフィルタリングすることもできます。
例:
- ステータスが「進行中」のタスクだけ表示
- 担当者が「自分」のものだけ表示
- 期限が「今週」のものだけ表示
検索の実践的な活用例
具体的な使用シーンで、検索をどう活用するか見てみましょう。
シーン1:会議前に議事録を確認
検索語:「営業会議 議事録」
フィルター:過去30日間
過去の議事録をすぐに見つけて、会議に備えられます。
シーン2:特定のクライアントの情報を探す
検索語:「A社」
フィルター:作成者「自分」
そのクライアントに関する自分の資料だけを表示できます。
シーン3:未完了のタスクを確認
検索語:「タスク」
その後、データベースフィルターで「未完了」に絞り込み
やるべきことを素早くチェックできます。
シーン4:参考資料を探す
検索語:「”マーケティング戦略”」(完全一致)
正確な名前の資料を探せます。
よくある質問
Q. 削除したページも検索できますか?
いいえ、ゴミ箱に移動したページは通常の検索では表示されません。ゴミ箱を直接開いて探す必要があります。
Q. 検索結果の表示件数に制限はありますか?
最初は上位の結果が表示され、スクロールするとさらに読み込まれます。すべての結果が表示されるので、制限はありません。
Q. 画像の中の文字は検索できますか?
現時点では、画像内のテキストは検索対象になりません。ファイル名やキャプションに説明を書いておくと良いでしょう。
Q. 英語と日本語が混ざったページは検索しづらい?
いいえ、英語でも日本語でも同じように検索できます。どちらの言語で入力しても、該当するページが見つかります。
Q. 検索速度が遅い場合は?
インターネット接続を確認してください。また、ワークスペースが非常に大きい場合、少し時間がかかることがあります。
検索ショートカットキー一覧
覚えておくと便利なショートカットをまとめました。
基本の検索
- Mac:Command + P
- Windows:Ctrl + P
ページ内検索
- Mac:Command + F
- Windows:Ctrl + F
次の検索結果へ移動(ページ内検索中)
- Mac:Command + G
- Windows:Ctrl + G
前の検索結果へ移動(ページ内検索中)
- Mac:Command + Shift + G
- Windows:Ctrl + Shift + G
ショートカットを使うと、マウスを使わずに検索できるので、作業効率が大幅にアップします。
まとめ:検索を制する者がNotionを制す
Notionの検索機能を使いこなせば、情報を探す時間が劇的に短縮されます。
この記事のポイント
- 基本の検索はCommand + P(Ctrl + P)で一発起動
- フィルターを使えば、結果を素早く絞り込める
- 複数キーワード、完全一致、マイナス検索などの高度なテクニックがある
- わかりやすいタイトルをつけることが、検索しやすさの鍵
- データベース内検索と全体検索を使い分ける
- 検索履歴を活用すれば、よく使う検索を素早く実行できる
特に重要なのは、日頃からページに適切なタイトルをつける習慣です。後から検索することを考えて、「何について書いたページか」が一目でわかるタイトルをつけましょう。
「あのページどこだっけ?」と探す時間は、積み重なると大きなロスになります。検索機能を使いこなして、その時間を本当に大切な作業に使ってください。
さあ、今すぐCommand + P(Ctrl + P)を押して、検索マスターへの第一歩を踏み出しましょう!
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