「EvernoteからNotionに乗り換えたいけど、データはどうやって移すの?」
「今まで使っていたメモアプリの内容を、全部Notionに移行したい」
そんな悩みを抱えていませんか?便利なNotionに移行したいけれど、データの引っ越しが面倒で躊躇している方も多いはずです。
この記事では、様々なツールからNotionへデータを移行する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。失敗しないためのポイントや、移行後のチェック項目も紹介するので、安心して読み進めてください。
Notionに移行する前に知っておきたい基礎知識

移行とは?データのお引っ越しのこと
「移行」とは、今使っているアプリやツールのデータを、Notionに引っ越すことです。
例えば:
- Evernoteのノート → Notionのページ
- Google Docsの文書 → Notionのページ
- Trelloのカード → Notionのデータベース
データの形式は変わりますが、内容はそのまま保持されます。
どんなツールから移行できる?
Notionは、多くのツールからのデータ取り込みに対応しています。
公式にサポートされているツール:
- Evernote(エバーノート)
- Google Docs(グーグルドキュメント)
- Microsoft Word
- Trello(トレロ)
- Asana(アサナ)
- Confluence
- Dropbox Paper
その他の方法で移行できるツール:
- OneNote
- Apple Notes
- Bear
- Simplenote
- Markdown形式のファイル
- HTML形式のファイル
移行にかかる時間は?
データ量によって異なります。
目安:
- 100ページ程度 → 10〜30分
- 500ページ程度 → 30分〜1時間
- 1000ページ以上 → 数時間
ただし、実際の作業時間はもっと短く、ほとんどは自動処理を待つ時間です。
移行前に必ずやっておくべき3つの準備
準備1:元のデータをバックアップする
万が一に備えて、移行元のデータを保存しておきましょう。
移行作業で元のデータが消えることはありませんが、念のためです。外付けHDDやクラウドストレージに保存しておくと安心です。
準備2:不要なデータを整理する
移行前に、いらないデータを削除しておくと作業がスムーズになります。
チェックポイント:
- 古くて使わないメモ
- 重複しているファイル
- テスト用の下書き
- 削除フォルダに残っているデータ
必要なものだけを移行すれば、Notionが最初からスッキリします。
準備3:Notionアカウントを作成しておく
まだNotionアカウントを持っていない方は、先に作成しましょう。
- 「notion.so」にアクセス
- 「Get Notion free」をクリック
- メールアドレス、Google、Apple IDで登録
- 基本設定を完了
アカウントさえあれば、いつでも移行を開始できます。
Evernoteから移行する方法
最も多い移行パターンがEvernoteからです。Notionは公式にサポートしているので、比較的簡単に移行できます。
ステップ1:Evernoteデータをエクスポート
- Evernoteを開く
- 移行したいノートブック、またはノートを選択
- 「ファイル」メニューから「ノートをエクスポート」を選択
- 形式は「Evernote XML形式(.enex)」を選択
- 保存場所を指定して「保存」
ステップ2:Notionにインポート
- Notionにログイン
- 画面左サイドバーの「Import」をクリック
- 「Evernote」を選択
- 先ほどエクスポートした.enexファイルを選択
- 「Import」ボタンをクリック
- インポート完了まで待つ
ステップ3:結果を確認
- 新しく作成された「Evernote Import」ページを開く
- すべてのノートが移行されているか確認
- 画像や添付ファイルも正しく表示されているかチェック
Evernoteのノートブック構造も、Notionのページ階層として保持されます。
Evernote移行の注意点
タグについて:
Evernoteのタグは、Notionでは保持されません。移行後、必要に応じてデータベースのプロパティとして再作成しましょう。
リマインダーについて:
Evernoteのリマインダーも移行されません。重要なリマインダーは、移行後に手動で設定し直してください。
Google Docsから移行する方法

Google Docsの文書も、簡単にNotionに取り込めます。
方法1:個別にインポート
- Notionで新しいページを作成
- ページ内で「/import」と入力
- 「Google Drive」を選択
- Googleアカウントでログイン
- インポートしたいドキュメントを選択
- 「Import」をクリック
方法2:一括インポート
- Notionの「Import」機能を開く
- 「Google Docs」を選択
- Googleアカウントに接続
- インポートしたい文書を複数選択
- 一括でインポート実行
Google Docsの文書は、ほぼそのままのレイアウトで移行されます。
Google Docs移行の注意点
共有設定:
Google Docsの共有設定は引き継がれません。Notion側で改めて共有設定が必要です。
コメント:
ドキュメント内のコメントは移行されません。重要なコメントは、移行前に本文に反映させておきましょう。
Trelloから移行する方法
タスク管理ツールTrelloからも、データを移行できます。
ステップ1:TrelloボードをJSON形式でエクスポート
- Trelloにログイン
- 移行したいボードを開く
- 右上のメニューから「その他」をクリック
- 「印刷とエクスポート」を選択
- 「JSONとしてエクスポート」をクリック
- ファイルを保存
ステップ2:NotionにCSV形式で変換してインポート
残念ながら、TrelloのJSON形式は直接インポートできません。以下の手順で対応します。
- Notionの「Import」を開く
- 「Trello」を選択
- Trelloアカウントに接続
- 移行したいボードを選択
- 「Import」をクリック
この方法なら、カード、リスト、チェックリストがすべて移行されます。
Trello移行の注意点
ラベルと担当者:
Trelloのラベルや担当者情報も移行されますが、Notion側でメンバーを再度招待する必要があります。
添付ファイル:
カードに添付されたファイルも移行されますが、大きなファイルは時間がかかることがあります。
OneNoteから移行する方法
OneNoteには公式のインポート機能がないため、少し手間がかかります。
方法:Word形式で経由する
- OneNoteでノートを開く
- 「ファイル」→「エクスポート」を選択
- 形式は「Word文書(.docx)」を選択
- 保存
- Notionで「Import」を開く
- 「Word」を選択
- 保存したdocxファイルをインポート
ページごとに繰り返す必要があるので、大量のデータがある場合は時間がかかります。
CSVファイルから移行する方法
表形式のデータや、他のツールから出力したCSVファイルも取り込めます。
インポート手順:
- Notionで新しいデータベースページを作成
- 「/table」と入力してテーブルを作成
- テーブル左上の「︙」メニューをクリック
- 「Merge with CSV」を選択
- CSVファイルを選択
- 列の対応関係を確認
- 「Import」をクリック
これで、CSVの内容がNotionのデータベースに変換されます。
Markdownファイルから移行する方法
Markdown形式で書かれたファイルも簡単に取り込めます。
インポート手順:
- Notionで新しいページを作成
- 「/import」と入力
- 「Markdown」を選択
- .mdファイルを選択
- インポート実行
Markdownの書式はNotionの書式に自動変換されます。
移行後に必ずチェックすべき5つのポイント
チェック1:すべてのページが移行されたか
元のツールとNotionを見比べて、ページ数を確認しましょう。
確認方法:
- 元のツールのページ数をメモ
- Notionで移行されたページ数を数える
- 不足があれば再度インポート
チェック2:画像や添付ファイルは正しく表示されるか
画像が表示されない、ファイルが開けないという問題がないか確認します。
特に大きなファイルは、移行に失敗することがあるので要注意です。
チェック3:リンクは機能するか
元のツールで設定していた内部リンクは、ほとんどの場合機能しなくなります。
重要なリンクは、Notion内で再設定しましょう。
チェック4:書式は保たれているか
太字、斜体、色などの書式が正しく移行されているか確認します。
崩れている部分があれば、手動で修正が必要です。
チェック5:データベースのプロパティは適切か
Trelloなどのタスク管理ツールから移行した場合、データベースのプロパティ(列)を確認しましょう。
不要なプロパティは削除、必要なものは追加して最適化します。
移行がうまくいかない時のトラブル解決
トラブル1:インポートボタンが見つからない
解決策:
- ブラウザ版のNotionを使用
- 画面左サイドバーを確認
- ワークスペースに「Import」権限があるか確認
トラブル2:ファイルサイズが大きすぎる
解決策:
- データを複数に分割してインポート
- 大きな添付ファイルは個別にアップロード
- 有料プランへのアップグレードを検討
トラブル3:文字化けが発生する
解決策:
- エクスポート時の文字エンコードを「UTF-8」に設定
- 別の形式(HTMLなど)でエクスポートしてみる
- Notion側で手動修正
トラブル4:画像が表示されない
解決策:
- 画像ファイルが元のツールに残っているか確認
- 画像を手動でNotionにアップロード
- 外部URLの画像は、Notionにダウンロードして再アップロード
トラブル5:インポートが途中で止まる
解決策:
- インターネット接続を確認
- ブラウザを再起動してやり直す
- データ量を減らして複数回に分ける
- 少し時間を置いてから再試行
ワークスペース間でデータを移行する方法
別のNotionワークスペースから、現在のワークスペースにデータを移したい場合もありますね。
方法1:ページを複製する
- 元のワークスペースで移行したいページを開く
- ページ右上の「︙」をクリック
- 「Duplicate」を選択
- 複製されたページを開く
- ページ全体を選択(Ctrl + A)
- コピー(Ctrl + C)
- 移行先ワークスペースで貼り付け(Ctrl + V)
方法2:エクスポート&インポート
- 元のワークスペースでページをエクスポート
- 形式は「Markdown & CSV」を選択
- ダウンロードしたファイルを解凍
- 移行先ワークスペースで「Import」を開く
- 「Markdown & CSV」を選択
- ファイルを選択してインポート
移行後の整理整頓のコツ
コツ1:階層構造を見直す
移行直後は、元のツールの構造がそのまま反映されています。
Notionに合った階層に組み替えると、使いやすくなりますよ。
コツ2:テンプレートを活用
よく使うフォーマットは、テンプレート化しておきましょう。
今後の作業効率が大幅に上がります。
コツ3:不要なページを削除
移行時に、使わないページも一緒に入ってきていませんか?
思い切って削除すれば、Notionがスッキリします。
コツ4:タグの代わりにデータベースのプロパティを使う
Evernoteのタグなど、移行されなかった情報は、Notionのデータベース機能で再現できます。
「タグ」プロパティを作成して、分類を設定しましょう。
移行は段階的に行うのもアリ
一度にすべてを移行する必要はありません。
段階的移行の例:
- まず最新の1ヶ月分だけ移行
- Notionの使い方に慣れる
- 過去のデータを少しずつ移行
- 古いデータはアーカイブとして残す
焦らず、自分のペースで移行するのが一番です。
よくある質問(Q&A)
Q:移行したら元のツールのデータは消えますか?
A:消えません。移行は「コピー」なので、元のツールにもデータは残ります。安心してください。
Q:無料プランでも移行できますか?
A:できます。基本的な移行機能は無料プランでも使えます。ただし、大量のデータを移行する場合は、有料プランの方がスムーズかもしれません。
Q:Apple Notesから移行できますか?
A:直接のインポート機能はありません。Apple NotesをHTML形式でエクスポートし、それをNotionにインポートする方法があります。または、手動でコピー&ペーストも可能です。
Q:移行にお金はかかりますか?
A:いいえ、移行作業自体は無料です。ただし、大容量のファイルを保存したい場合は、Notionの有料プランが必要になることがあります。
Q:移行に失敗したらどうなりますか?
A:元のデータは影響を受けません。Notion側で失敗した分を削除して、もう一度やり直せばOKです。
まとめ:移行は意外と簡単!まずは試してみよう
様々なツールからNotionへの移行は、思っているよりずっと簡単です。
この記事のポイント:
- Evernote、Google Docs、Trelloなど主要ツールからの移行に対応
- 公式のインポート機能を使えば、ほぼ自動で移行できる
- 移行前にバックアップと整理をしておくとスムーズ
- 移行後は、ページ数、画像、リンクを必ずチェック
- トラブルが起きても、元のデータは残っているので安心
- 段階的に移行するのもおすすめ
「面倒そう…」と思って移行を先延ばしにしている方、意外と簡単なのでぜひ試してみてください。
一度Notionに移行すれば、その便利さに驚くはずです。あなたの作業効率が、きっと劇的に向上しますよ。
それでは、快適なNotionライフへの第一歩を踏み出してください!
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