Notionインラインデータベースの使い方|ページ内にスッキリ埋め込む方法

プログラミング・IT

「Notionでデータベースを作ったら、別ページに飛ばされちゃった…」

「ページの中に直接データベースを入れたいんだけど、どうすればいいの?」

Notionを使い始めると、こんな疑問にぶつかることがあります。実は、Notionのデータベースには「インラインデータベース」と「フルページデータベース」の2種類があって、使い分けが重要なんです。

この記事では、ページ内に直接埋め込める「インラインデータベース」について、作り方から活用方法まで分かりやすく解説します。これをマスターすれば、1つのページに複数の情報をまとめて、スッキリ整理できるようになりますよ!


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  1. インラインデータベースとは?
    1. データベースの2つのタイプ
    2. インラインデータベースの特徴
  2. インラインデータベースの作り方
    1. 方法1:ページ内で直接作成
    2. 方法2:ショートカットを使う
    3. 方法3:既存データベースをリンクする
  3. インラインとフルページの変換方法
    1. インライン → フルページに変換
    2. フルページ → インラインに変換
  4. ビューの種類と使い分け
    1. テーブルビュー(表形式)
    2. ボードビュー(カンバン形式)
    3. カレンダービュー
    4. リストビュー
    5. ギャラリービュー
    6. タイムラインビュー
  5. インラインデータベースの活用例
    1. 例1:プロジェクト管理ページ
    2. 例2:学習管理ページ
    3. 例3:コンテンツ制作ページ
  6. プロパティの設定とカスタマイズ
    1. 基本的なプロパティタイプ
    2. プロパティの追加方法
  7. フィルターとソートで見やすく
    1. フィルター機能
    2. ソート機能
  8. 複数のビューを切り替える
    1. ビューの追加方法
    2. 使用例
  9. リンクドデータベースとの違い
    1. インラインデータベース
    2. リンクドデータベース
  10. よくあるトラブルと解決方法
    1. Q1. インラインデータベースが見つからない
    2. Q2. データベースを移動させたい
    3. Q3. データベースが大きすぎてページが見づらい
    4. Q4. 誤って削除してしまった
    5. Q5. データベースのコピーを作りたい
  11. パフォーマンスを最適化するコツ
    1. データ量に注意
    2. 画像の最適化
    3. ビューを絞り込む
  12. モバイルでの使い方
    1. スマホアプリでの操作
    2. タブレットでの活用
  13. おすすめのテンプレート構成
    1. 日次レビューページ
    2. チーム管理ページ
    3. 趣味コレクションページ
  14. まとめ

インラインデータベースとは?

データベースの2つのタイプ

Notionのデータベースには、大きく分けて2つの形式があります。

1. フルページデータベース

独立したページとして存在するデータベースです。サイドバーに表示され、専用のページを持ちます。

2. インラインデータベース

既存のページの中に埋め込まれるデータベースです。ページ内のコンテンツとして配置され、他のテキストや画像と一緒に表示できます。

インラインデータベースの特徴

メリット:

  • 1つのページに複数のデータベースを配置できる
  • 説明文やメモと一緒に管理できる
  • ページ全体の構成を自由に設計できる
  • コンパクトに情報をまとめられる

デメリット:

  • サイドバーには表示されない
  • ページを開かないとアクセスできない
  • 親ページを削除すると一緒に消える

インラインデータベースの作り方

方法1:ページ内で直接作成

手順:

  1. データベースを配置したいページを開く
  2. データベースを入れたい位置で /データベース と入力
  3. 表示されるメニューから選択:
  • テーブル – インライン
  • ボード – インライン
  • カレンダー – インライン
  • リスト – インライン
  • ギャラリー – インライン
  • タイムライン – インライン

「インライン」と付いているものを選べば、ページ内に埋め込まれます。

方法2:ショートカットを使う

もっと素早く作りたい場合は、これらのショートカットが便利です:

  • /table → テーブルビュー(表形式)
  • /board → ボードビュー(カンバン形式)
  • /calendar → カレンダービュー
  • /list → リストビュー
  • /gallery → ギャラリービュー

入力後に「インライン」を選択してください。

方法3:既存データベースをリンクする

すでに作成済みのデータベースを、別のページにインラインで表示することもできます。

手順:

  1. データベースを表示したいページを開く
  2. /linked と入力
  3. 「リンクドデータベースを作成」を選択
  4. 表示したいデータベースを選ぶ
  5. ビュー(表示形式)を選択

これは「リンクドデータベース」と呼ばれる機能で、元のデータベースと常に同期されます。


インラインとフルページの変換方法

インライン → フルページに変換

インラインで作ったデータベースを、後から独立したページに変更できます。

手順:

  1. データベースの右上にある「・・・」をクリック
  2. 「フルページとして開く」を選択
  3. データベースが新しいページとして独立します

この操作をすると、元のページからは削除されて、サイドバーに表示されるようになります。

フルページ → インラインに変換

残念ながら、フルページデータベースを直接インラインに戻す機能はありません。ただし、代替方法があります。

代替方法:

  1. フルページデータベースを開く
  2. 別のページで /linked を入力
  3. 「リンクドデータベースを作成」
  4. 該当のデータベースを選択

これで、フルページデータベースの内容をインラインで表示できます。


ビューの種類と使い分け

インラインデータベースは、6種類のビュー(表示形式)から選べます。用途に応じて使い分けましょう。

テーブルビュー(表形式)

こんな時に使う:

  • データを一覧で確認したい
  • 複数の項目を比較したい
  • スプレッドシートのように使いたい

使用例:
商品リスト、顧客管理、在庫管理

ボードビュー(カンバン形式)

こんな時に使う:

  • タスクの進捗状況を管理したい
  • ステータス別に分類したい
  • 視覚的に把握したい

使用例:
プロジェクト管理、タスク管理、採用選考

カレンダービュー

こんな時に使う:

  • 日付ベースで管理したい
  • スケジュールを確認したい
  • 締切を視覚化したい

使用例:
イベント管理、コンテンツカレンダー、納期管理

リストビュー

こんな時に使う:

  • シンプルに一覧表示したい
  • 読み込み速度を優先したい
  • コンパクトに表示したい

使用例:
読書リスト、買い物リスト、リンク集

ギャラリービュー

こんな時に使う:

  • 画像を中心に表示したい
  • ビジュアル重視で見たい
  • ポートフォリオのように使いたい

使用例:
写真管理、デザインコレクション、レシピ集

タイムラインビュー

こんな時に使う:

  • プロジェクトの期間を管理したい
  • 複数のタスクの重なりを確認したい
  • ガントチャートのように使いたい

使用例:
プロジェクトスケジュール、制作進行管理


インラインデータベースの活用例

例1:プロジェクト管理ページ

1つのプロジェクトページに、複数のインラインデータベースを配置する使い方です。

ページ構成:

プロジェクト名

【概要】
プロジェクトの説明文

【タスク管理】(ボードビュー - インライン)
未着手 | 進行中 | 完了

【スケジュール】(カレンダービュー - インライン)
今月の予定

【メンバー】(テーブルビュー - インライン)
担当者一覧

【関連資料】
リンクやファイル

このように配置すると、プロジェクトに関する全ての情報を1ページにまとめられます。

例2:学習管理ページ

勉強や資格試験の準備に便利な構成です。

ページ構成:

〇〇試験対策

【学習計画】(カレンダービュー - インライン)
勉強スケジュール

【参考書リスト】(テーブルビュー - インライン)
書籍名 | 進捗 | 評価

【メモ・ノート】
重要ポイント

例3:コンテンツ制作ページ

ブログやYouTubeなどのコンテンツ制作に使える構成です。

ページ構成:

コンテンツ管理

【編集カレンダー】(カレンダービュー - インライン)
公開予定日

【アイデアリスト】(テーブルビュー - インライン)
タイトル | カテゴリ | ステータス

【公開済み記事】(ギャラリービュー - インライン)
サムネイル付き一覧

プロパティの設定とカスタマイズ

インラインデータベースでも、フルページデータベースと同じようにプロパティ(項目)を設定できます。プロパティとは、データベースの各行(レコード)に付ける情報の種類のことです。

基本的なプロパティタイプ

テキスト:
名前、メモ、URLなど自由な文字列

数値:
価格、数量、評価点数など

セレクト:
カテゴリ、ステータスなど選択肢から1つ選ぶ

マルチセレクト:
タグのように複数の選択肢を選べる

日付:
締切、開始日、終了日など

チェックボックス:
完了/未完了、有効/無効など

ユーザー:
担当者、作成者など人を割り当てる

ファイルとメディア:
画像、PDF、動画などを添付

プロパティの追加方法

  1. データベースの列の右端にある「+」をクリック
  2. プロパティタイプを選択
  3. プロパティ名を入力
  4. 必要に応じて設定を調整

フィルターとソートで見やすく

インラインデータベースでも、フィルターとソート機能を使って表示内容を絞り込めます。

フィルター機能

特定の条件に合うデータだけを表示する機能です。

使い方:

  1. データベース右上の「フィルター」をクリック
  2. 「フィルターを追加」
  3. 条件を設定(例:ステータスが「進行中」のもの)

活用例:

  • 自分が担当するタスクだけ表示
  • 優先度が「高」のものだけ表示
  • 今週締切のものだけ表示

ソート機能

データを並び替える機能です。

使い方:

  1. データベース右上の「並べ替え」をクリック
  2. 並べ替えの基準を選択
  3. 昇順または降順を設定

活用例:

  • 締切が近い順に並べる
  • 優先度が高い順に並べる
  • 作成日が新しい順に並べる

複数のビューを切り替える

1つのインラインデータベースに、複数のビューを追加できます。同じデータを違う見方で確認できるので便利です。

ビューの追加方法

  1. データベース左上の「+ビューを追加」をクリック
  2. ビュータイプを選択(テーブル、ボードなど)
  3. ビューに名前を付ける
  4. 必要に応じてフィルターやソートを設定

使用例

タスク管理データベース:

  • ビュー1「ボード」:ステータス別に管理
  • ビュー2「カレンダー」:締切を確認
  • ビュー3「テーブル」:全体を一覧表示

タブを切り替えるように、ビュー名をクリックするだけで表示が変わります。


リンクドデータベースとの違い

インラインデータベースと似た機能に「リンクドデータベース」があります。混同しやすいので、違いを理解しておきましょう。

インラインデータベース

  • 新しくデータベースを作成する
  • データはそのページ内に保存される
  • 他のページとは独立している

リンクドデータベース

  • 既存のデータベースを参照する
  • データは元のデータベースに保存される
  • 複数のページで同じデータを共有できる

どちらを使うべき?

インラインデータベースを使う場合:

  • そのページ専用のデータを管理したい
  • 他のページでは使わない情報

リンクドデータベースを使う場合:

  • 複数のページで同じデータを参照したい
  • 全体のマスターデータを各所で表示したい

よくあるトラブルと解決方法

Q1. インラインデータベースが見つからない

A. ページ内を探してみてください。スクロールした先や、折りたたまれた部分にある可能性があります。検索機能(Ctrl/Command + P)でデータベース名を入力すると見つけやすいです。

Q2. データベースを移動させたい

A. データベースの左側にある「・・・」をドラッグすることで、ページ内の別の位置に移動できます。

Q3. データベースが大きすぎてページが見づらい

A. データベースの高さを調整できます。データベース下部の境界線をドラッグして高さを変更するか、「折りたたむ」オプションを使いましょう。

Q4. 誤って削除してしまった

A. ページ下部の「削除済み」セクションから復元できます。Notionは削除したコンテンツを30日間保管しています。

Q5. データベースのコピーを作りたい

A. データベースの右上「・・・」→「複製」でコピーできます。データも一緒にコピーされます。


パフォーマンスを最適化するコツ

データ量に注意

インラインデータベースに大量のデータ(数千行以上)を入れると、ページの読み込みが遅くなる場合があります。

対策:

  • 古いデータはアーカイブする
  • フィルターで表示件数を制限する
  • 大規模なデータはフルページデータベースにする

画像の最適化

ギャラリービューで大量の画像を表示すると、読み込みが遅くなります。

対策:

  • 画像サイズを適切に圧縮する
  • 必要な画像だけ表示するようフィルターする
  • サムネイルサイズを調整する

ビューを絞り込む

複数のビューを作りすぎると管理が煩雑になります。

対策:

  • 本当に必要なビューだけ残す
  • ビューに分かりやすい名前を付ける
  • 使わないビューは削除する

モバイルでの使い方

スマホアプリでの操作

スマホでもインラインデータベースは使えますが、画面が小さいため少し操作が異なります。

新規作成:

  1. ページ内で「+」ボタンをタップ
  2. 「データベース」を選択
  3. ビュータイプを選び「インライン」を選択

編集:

  • データベースをタップして開く
  • 項目をタップして編集
  • ビューはスワイプで切り替え

タブレットでの活用

タブレット(iPadなど)では、パソコン版に近い操作感で使えます。画面が大きいので、インラインデータベースの編集も快適です。


おすすめのテンプレート構成

実際にすぐ使える構成例を紹介します。

日次レビューページ

【今日の日付】

今日のタスク(ボード - インライン)
未完了 | 完了

今日のメモ
・箇条書きメモ

本日の振り返り
良かったこと / 改善点

チーム管理ページ

チーム名

メンバー情報(テーブル - インライン)
名前 | 役割 | 連絡先

進行中プロジェクト(ボード - インライン)
計画 | 進行中 | レビュー | 完了

今週のスケジュール(カレンダー - インライン)

趣味コレクションページ

コレクション名

アイテム一覧(ギャラリー - インライン)
画像 | 名前 | 入手日 | メモ

ウィッシュリスト(リスト - インライン)
欲しいもの

まとめ

Notionのインラインデータベースは、ページ内に直接埋め込める便利な機能です。

この記事のポイント:

  • インラインデータベースはページ内に配置できる
  • フルページデータベースとは用途が異なる
  • 6種類のビューから選んで表示できる
  • 1つのページに複数のデータベースを配置可能
  • フィルターやソートで見やすく整理できる
  • リンクドデータベースとは別の機能

インラインデータベースを使いこなせば、プロジェクト管理、学習記録、コンテンツ制作など、様々な場面で情報を効率的に整理できます。

まずは簡単なToDoリストやメモ帳として使ってみて、慣れてきたら複数のビューやフィルター機能を試してみてください。使えば使うほど、その便利さを実感できるはずです。

今日から、あなたのNotionページをもっと機能的で見やすくしていきましょう!

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