「Notionのコマンドって何?」
「スラッシュを入力すると何か出てくるけど、どう使えばいいの?」
そんな疑問を持っていませんか?Notionを使い始めたばかりの方は、この「コマンド機能」を知らないことも多いかもしれません。
この記事では、Notionのコマンド(主にスラッシュコマンド)について、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。覚えておくだけで作業スピードが劇的に上がる便利な機能なので、ぜひマスターしてくださいね。
Notionのコマンドとは?基礎知識

まずは、コマンドの基本を理解しましょう。
コマンドの正体
Notionで「コマンド」と言えば、主にスラッシュコマンドのことを指します。
スラッシュコマンドとは、「/」(スラッシュ)を入力することで呼び出せる機能のこと。マウスを使わずに、キーボードだけで様々な要素を挿入できる便利な仕組みです。
なぜコマンドを使うの?
メリット:
- マウスを使わずに操作できる
- メニューを探す手間が省ける
- 作業スピードが格段に速くなる
- 慣れると手が勝手に動く
- プロっぽい使い方ができる
「+」ボタンを押してメニューから選ぶより、圧倒的に速いんです。
基本的な使い方
- Notionのページで新しい行を作る
- 「/」(スラッシュ)を入力
- コマンドメニューが表示される
- 使いたい機能を選択
- Enterキーで確定
たったこれだけです。
スラッシュコマンドの基本操作
コマンドの呼び出し方
方法1:スラッシュだけ入力
- 「/」と入力
- すべてのコマンドが表示される
- 矢印キーで選択
- Enterで確定
方法2:キーワードと一緒に入力(推奨)
- 「/heading」のように、スラッシュ+キーワード
- 候補が絞り込まれる
- すぐに目的のコマンドが見つかる
日本語でも検索できる
実は、日本語でも機能を呼び出せます。
例:
- 「/見出し」→ 見出しブロック
- 「/画像」→ 画像挿入
- 「/表」→ テーブル作成
英語が苦手でも安心ですね。
コマンドの中断方法
間違えて「/」を押してしまった場合:
- Escキーを押す
- または、Delete/Backspaceキーでスラッシュを消す
これでコマンドメニューが消えます。
カテゴリ別:よく使うコマンド一覧
基本ブロックのコマンド
日常的に使う基本的なブロックです。
テキスト関連:
/text
– 通常のテキストブロック/heading1
または/h1
– 大見出し/heading2
または/h2
– 中見出し/heading3
または/h3
– 小見出し/todo
– チェックボックス(ToDoリスト)/bullet
– 箇条書き/numbered
– 番号付きリスト/toggle
– トグルリスト(折りたたみ)/quote
– 引用ブロック
これらは本当によく使うので、覚えておくと便利です。
メディア挿入のコマンド
画像や動画などを挿入するコマンド。
/image
– 画像をアップロード/video
– 動画を埋め込み/audio
– 音声ファイル/file
– ファイルをアップロード/embed
– 外部コンテンツを埋め込み/pdf
– PDFを表示
メディアを扱う時は、これらを使いましょう。
データベース関連のコマンド
Notionの強力な機能、データベースの作成。
/table
– テーブルデータベース/board
– ボードビュー(カンバン)/list
– リストビュー/calendar
– カレンダービュー/gallery
– ギャラリービュー/timeline
– タイムラインビュー
プロジェクト管理に欠かせないコマンドです。
装飾・強調のコマンド
情報を目立たせるためのコマンド。
/callout
– コールアウトブロック/divider
– 区切り線/toc
– 目次(Table of Contents)/breadcrumb
– パンくずリスト/code
– コードブロック/equation
– 数式
ページを見やすくする時に活躍します。
高度な機能のコマンド
ちょっと特殊な機能。
/link
– 別のNotionページへのリンク/mention
– ユーザーやページのメンション/date
– 日付の挿入/reminder
– リマインダー付き日付/template
– テンプレートボタン/column
– カラムレイアウト
慣れてきたら、これらも使ってみましょう。
絶対覚えるべき!必須コマンドTOP10
すべてを覚えるのは大変なので、まずはこの10個を覚えてください。
1位:/h1 /h2 /h3(見出し)
頻度:★★★★★
文章を構造化する基本中の基本。見出しがあるだけで、ページの読みやすさが全然違います。
2位:/todo(チェックボックス)
頻度:★★★★★
タスク管理の必須コマンド。「今日やること」をリスト化するのに使います。
3位:/bullet(箇条書き)
頻度:★★★★★
情報を整理して見やすくする定番。プレゼン資料でもよく使われる形式ですね。
4位:/table(テーブル)
頻度:★★★★☆
データを整理するならこれ。プロジェクト管理、在庫管理、スケジュール管理など用途は無限大。
5位:/image(画像)
頻度:★★★★☆
ビジュアルを追加したい時に。画像があるだけで、ページが華やかになります。
6位:/callout(コールアウト)
頻度:★★★☆☆
重要な情報を強調。注意書きやヒントを目立たせるのに最適です。
7位:/code(コードブロック)
頻度:★★★☆☆
プログラミングをする人なら必須。コードを美しく表示できます。
8位:/divider(区切り線)
頻度:★★★☆☆
セクションを分けたい時に。視覚的な区切りがあると、読みやすくなります。
9位:/link(ページリンク)
頻度:★★☆☆☆
他のNotionページへのリンク。情報を繋げて管理できます。
10位:/toggle(トグルリスト)
頻度:★★☆☆☆
長い情報を折りたたんで隠せる。ページをスッキリさせたい時に便利。
時短テクニック:コマンドの省略形
実は、コマンドには省略形があります。
見出しの省略
/h1
→ 大見出し/h2
→ 中見出し/h3
→ 小見出し
「heading」と全部入力しなくても、「h」だけでOK。
よく使う省略形
/t
→ Text(通常テキスト)/b
→ Bullet list(箇条書き)/n
→ Numbered list(番号付きリスト)/i
→ Image(画像)/c
→ Code block(コードブロック)
最初の文字だけで候補が出てくることが多いです。
さらに速い入力方法
慣れてくると、こんな風に使えます:
/h1
と入力- 候補が出る前にEnter
- すぐに大見出しが作成される
キーを押す回数が減り、爆速で作業できるようになります。
Markdown記法との組み合わせ

Notionは、Markdown記法にも対応しています。
Markdownとは
軽量マークアップ言語と呼ばれる、簡単な記号で文章を装飾する方法です。
エンジニアやライターの間でよく使われています。
よく使うMarkdown記法
見出し:
# テキスト
→ 大見出し## テキスト
→ 中見出し### テキスト
→ 小見出し
リスト:
- テキスト
→ 箇条書き1. テキスト
→ 番号付きリスト[] テキスト
→ チェックボックス
装飾:
**太字**
→ 太字*斜体*
→ 斜体`インラインコード`
→ インラインコード
これらは、スラッシュコマンドと同じ機能を実現できます。
どちらを使うべき?
スラッシュコマンドが便利な場面:
- 慣れていない時
- 複雑な要素を挿入する時
- 候補から選びたい時
Markdown記法が便利な場面:
- 文章を書きながら装飾したい時
- キーボードから手を離したくない時
- 記法を既に知っている時
両方使えると、さらに効率的になります。
キーボードショートカットも覚えよう
コマンド以外にも、便利なキーボードショートカットがあります。
必須ショートカット
Windows / Mac共通:
Ctrl + B
/Command + B
– 太字Ctrl + I
/Command + I
– 斜体Ctrl + U
/Command + U
– 下線Ctrl + E
/Command + E
– インラインコードCtrl + K
/Command + K
– リンク作成Ctrl + Z
/Command + Z
– 元に戻すCtrl + Shift + Z
/Command + Shift + Z
– やり直し
ページ操作のショートカット
Ctrl + P
/Command + P
– クイック検索Ctrl + N
/Command + N
– 新規ページ作成Ctrl + [
/Command + [
– 戻るCtrl + ]
/Command + ]
– 進む
ブロック操作のショートカット
Ctrl + Shift + M
/Command + Shift + M
– コメントCtrl + D
/Command + D
– ブロックを複製Esc
– ブロックの選択を解除Enter
– 新しいブロックを作成
これらを組み合わせると、マウスなしで快適に作業できます。
コマンドの実践的な活用シーン
シーン1:議事録を素早く作成
会議中、リアルタイムでメモを取る時。
使うコマンド:
/h2
で「○○会議 2025/10/02」/bullet
で参加者リスト/h3
で「議題」/todo
でアクションアイテム
マウスに触れることなく、どんどん記録できます。
シーン2:プロジェクト計画書
新しいプロジェクトの計画を立てる時。
使うコマンド:
/h1
で「プロジェクト名」/callout
で重要な目標/table
でタスク一覧/calendar
でスケジュール/divider
でセクションを区切る
シーン3:学習ノート
勉強した内容をまとめる時。
使うコマンド:
/h2
で科目名・単元名/toggle
で詳細説明を折りたたみ/code
で公式やコード例/image
で図解/quote
で教科書からの引用
シーン4:日報作成
毎日の業務報告。
使うコマンド:
/h2
で日付/todo
で今日やったこと(チェック済み)/bullet
で気づいたこと/callout
で明日の予定
シーン5:レシピ集
料理のレシピをまとめる時。
使うコマンド:
/h1
で料理名/image
で完成写真/h3
で「材料」/bullet
で材料リスト/h3
で「作り方」/numbered
で手順
コマンドに関するよくあるトラブル
トラブル1:コマンドメニューが出ない
原因と解決策:
- 入力モードが日本語になっている
→ 英数入力(半角)に切り替える - スラッシュの種類が違う
→ 「/」(半角スラッシュ)を使う - ブラウザやアプリが古い
→ 最新版に更新
トラブル2:目的のコマンドが見つからない
解決策:
- 日本語で検索してみる
- 「/」だけ入力して全リストから探す
- 公式ヘルプで正式名称を確認
- キーワードを変えて再検索
トラブル3:コマンドが途中で消える
原因:
入力速度が速すぎて、システムが追いついていない可能性。
解決策:
- 少しゆっくり入力する
- Enterを押すタイミングを調整
- インターネット接続を確認
トラブル4:日本語入力と干渉する
原因:
日本語入力システム(IME)が「/」を変換しようとする。
解決策:
- 英数入力モードで「/」を入力
- または、IMEの設定を調整
- Notion内では基本的に英数モードを推奨
トラブル5:ショートカットが効かない
解決策:
- OSやブラウザのショートカットと競合していないか確認
- Notionがアクティブウィンドウになっているか確認
- キーボードが正常に動作しているか確認
上級者向け:コマンドの効率的な使い方
テクニック1:連続コマンド
複数のブロックを一気に作る。
方法:
/h2
でEnter → 見出し作成- すぐに次の行で
/bullet
→ 箇条書き作成 - 内容を入力
- Enter → 次の項目
- Enter2回 → 箇条書き終了、新しい行
リズムよく入力すると、驚くほど速く作業できます。
テクニック2:よく使うブロックをテンプレート化
定型フォーマットは、テンプレートボタンにする。
作り方:
- 理想的なフォーマットを一度作る
/template
でテンプレートボタンを作成- 中に理想フォーマットをコピー
- 次回からボタン一つで呼び出し
テクニック3:マルチカーソルを活用
複数箇所を同時編集(高度な技)。
Notionでは限定的ですが、一部のブラウザで使えます。
テクニック4:キーボードだけで作業完結
マウスに一切触れずに作業する上級技。
流れ:
Ctrl + N
で新規ページ- タイトル入力
- Enter で本文へ
/
でコマンド連発Ctrl + P
でページ移動
慣れると、マウスより圧倒的に速いです。
コマンド一覧を手元に置こう
すべてのコマンドを覚えるのは大変。
チートシートの活用
「Notion commands cheat sheet」で検索すると、まとめサイトが見つかります。
印刷して、デスクに貼っておくのもおすすめです。
Notion内で自分用リストを作る
よく使うコマンドを、Notionページにまとめておきましょう。
作り方:
- 新しいページを作成
- 「よく使うコマンド」とタイトル
- カテゴリ別にリスト化
- サイドバーにお気に入り登録
忘れた時にすぐ確認できます。
よくある質問(Q&A)
Q:コマンドを使わなくても、Notionは使えますか?
A:使えます。「+」ボタンやメニューから全機能にアクセス可能です。ただし、コマンドを覚えると作業効率が劇的に上がるので、少しずつ覚えることをおすすめします。
Q:オリジナルのコマンドを作れますか?
A:残念ながら、カスタムコマンドを作る機能は今のところありません。既存のコマンドを組み合わせて工夫しましょう。
Q:コマンドはいくつありますか?
A:正確な数は公表されていませんが、100以上はあると考えられます。ただし、実際によく使うのは20〜30個程度です。
Q:モバイルでもコマンドは使えますか?
A:使えます。スマホでもキーボード上部に「/」ボタンがあり、同じようにコマンドを呼び出せます。
Q:コマンドを忘れても大丈夫ですか?
A:大丈夫です。「/」だけ入力すれば全リストが表示されるので、そこから選べます。使っているうちに自然と覚えますよ。
まとめ:コマンドをマスターして効率アップ!
Notionのコマンドは、一度覚えれば一生使えるスキルです。
この記事のポイント:
- Notionのコマンドは「/」で呼び出すスラッシュコマンド
- よく使うのは見出し、箇条書き、チェックボックス、テーブルなど
- 日本語でも検索可能で、初心者にも優しい
- 省略形を使えば、さらに高速入力できる
- Markdown記法も併用すると効率的
- キーボードショートカットと組み合わせると最強
- まずは必須TOP10だけでも覚えよう
- 使っているうちに自然と身につく
最初は「/h1」「/todo」「/bullet」あたりから始めてみてください。
1週間も使えば、指が勝手に動くようになります。コマンドを使いこなして、Notion上級者への第一歩を踏み出しましょう!
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