「Notionってクラウドストレージとして使えるの?」
「ファイルはどれくらい保存できるの?」
そんな疑問を持っていませんか?メモやタスク管理で有名なNotionですが、実はファイル保存にも使えるんです。
この記事では、Notionのクラウドストレージ機能について、初心者の方にも分かりやすく解説します。容量制限から他のストレージサービスとの連携方法まで、詳しく説明するので安心して読み進めてください。
Notionはクラウドストレージとして使える?

結論から言うと、使えます。ただし、注意点もあります。
Notionの基本的な仕組み
Notionは、すべてのデータを「クラウド」に保存するサービスです。
「クラウド」とは、インターネット上のサーバーのこと。あなたのパソコンやスマホではなく、Notionの会社が管理するサーバーにデータが保存されています。
だから、どのデバイスからでも同じデータにアクセスできるわけです。
保存できるファイルの種類
Notionには、様々なファイルをアップロードできます。
対応しているファイル形式:
- 画像(JPEG、PNG、GIF、SVGなど)
- 動画(MP4、MOVなど)
- 音声(MP3、WAVなど)
- 文書(PDF、Word、Excelなど)
- 圧縮ファイル(ZIP、RARなど)
- その他、ほぼすべての形式
基本的に、どんなファイルでもアップロードできると考えて大丈夫です。
純粋なストレージサービスとの違い
DropboxやGoogle Driveのような専用のクラウドストレージとは、少し性質が異なります。
Notionの特徴:
- ファイルは「ページ」の中に埋め込む形で保存
- フォルダ構造ではなく、ページ階層で管理
- テキストと一緒に整理できる
- プレビュー機能が充実
「ファイル保管庫」というより、「情報とファイルを一緒に管理するツール」と考えると良いでしょう。
Notionのストレージ容量を理解しよう
ここが最も気になるポイントですよね。
無料プランの容量制限
個人で使う「Free」プランの場合:
1ファイルあたり:最大5MB
これが最も重要な制限です。5MBを超えるファイルは、無料プランではアップロードできません。
5MBってどれくらい?
- スマホで撮った写真:3〜5枚程度
- PDFファイル:10〜20ページ程度
- MP3音楽:約5分
- 動画:数十秒程度
小さなファイルなら問題ありませんが、大きなファイルは厳しいですね。
有料プランの容量
Plusプラン以上:
1ファイルあたり最大5GBまでアップロード可能です。
5GBは、5MBの1000倍。大きなファイルも余裕で保存できます。
5GBってどれくらい?
- 高画質写真:1000枚以上
- 長いPDF:数千ページ
- 音楽:数十曲
- 動画:数十分〜数時間
普通に使う分には、ほとんど困りません。
ワークスペース全体の容量制限は?
実は、Notionには「ワークスペース全体で何GBまで」という明確な上限はありません。
ただし、あまりにも大量のファイルを保存すると、動作が遅くなる可能性があります。常識的な範囲で使いましょう。
ファイルをNotionにアップロードする方法
それでは、実際にファイルを保存してみましょう。
方法1:ドラッグ&ドロップ
最も簡単な方法です。
- Notionのページを開く
- パソコンからファイルをドラッグ
- Notionのページ上でドロップ
- 自動的にアップロードされる
複数のファイルを一度にドロップすることも可能です。
方法2:スラッシュコマンドを使う
Notion特有の便利な方法。
- ページ内で「/file」または「/ファイル」と入力
- 「File」または「ファイル」を選択
- アップロードしたいファイルを選択
- 「開く」をクリック
この方法なら、ファイルをきちんと配置できます。
方法3:画像の場合
画像専用の方法もあります。
- 「/image」または「/画像」と入力
- 「Image」を選択
- 「Upload」を選んでファイルを選択
- または、画像のURLを貼り付け
画像は、ページ内で見やすく表示されます。
方法4:モバイルアプリから
スマホからもアップロードできます。
- Notionアプリでページを開く
- キーボード上部の「+」ボタンをタップ
- 「File」または「Image」を選択
- スマホ内のファイルを選択
- アップロード完了
写真は、カメラで撮影してそのままアップロードも可能です。
外部クラウドストレージとの連携方法
Notionは、他のクラウドストレージサービスとも連携できます。
Google Driveとの連携
Notionから直接、Google Driveのファイルを埋め込めます。
埋め込み方法:
- ページ内で「/google」と入力
- 「Google Drive」を選択
- Googleアカウントでログイン
- 埋め込みたいファイルを選択
- ファイルのプレビューがページに表示される
ファイルはGoogle Driveに残ったまま、Notionから見られるようになります。
Dropboxとの連携
同じように、Dropboxのファイルも埋め込めます。
方法:
- Dropboxでファイルのリンクをコピー
- Notionのページにリンクを貼り付け
- 「Create embed」を選択
- Dropboxのプレビューが表示される
Notionの容量を使わずに、ファイルを表示できるのが利点です。
OneDriveとの連携
Microsoft OneDriveも同様に使えます。
- OneDriveで共有リンクを取得
- Notionに貼り付け
- 埋め込み形式で表示
Office文書を埋め込むのに便利ですね。
連携のメリット
外部ストレージを使う理由:
- Notionの容量制限を気にしなくて良い
- 大きなファイルも扱える
- 既存のストレージをそのまま活用できる
- ファイルは元の場所に残る
特に、大容量ファイルを扱う場合は、外部ストレージとの連携がおすすめです。
Notionをストレージとして使うメリット
メリット1:情報とファイルを一緒に管理
単なるファイル保管ではなく、説明や背景情報も一緒に保存できます。
例:
- プロジェクト資料とミーティングメモを同じページに
- 写真とその説明文を並べて配置
- PDFファイルと要約を一緒に管理
これが、Notionならではの強みです。
メリット2:強力な検索機能
Notionの検索は、ファイル名だけでなく、周辺のテキストも検索対象になります。
「あのファイル、何て名前だっけ?」という時でも、関連する言葉で見つけられる確率が高いです。
メリット3:共有が簡単
ページごと共有すれば、複数のファイルをまとめて共有できます。
いちいち個別にファイルを送る必要がありません。
メリット4:デバイス間で自動同期
パソコンでアップロードしたファイルは、すぐにスマホでも見られます。
特別な設定は不要。ログインするだけで、すべてのデバイスで同じファイルにアクセスできます。
メリット5:バージョン管理
Notionには、ページの変更履歴を見る機能があります。
間違って削除したファイルも、履歴から復元できる可能性があります。
Notionをストレージとして使うデメリット

デメリット1:容量制限がある(無料プランの場合)
無料プランでは、1ファイル5MBまで。大きなファイルは保存できません。
頻繁に大容量ファイルを扱うなら、専用のクラウドストレージの方が向いています。
デメリット2:ダウンロードが少し面倒
DropboxやGoogle Driveのように、ファイルを一覧表示して選択、という使い方はできません。
ファイルは常にページの中に埋め込まれた状態なので、ダウンロードするにはページを開く必要があります。
デメリット3:フォルダ構造ではない
従来のフォルダとファイルという階層構造に慣れている人には、違和感があるかもしれません。
Notionは「ページの中にファイルがある」という構造です。
デメリット4:オフライン制限
Notionはクラウドベースなので、オフラインでは一部機能が制限されます。
事前に開いたページは見られますが、新しいファイルをダウンロードするにはインターネット接続が必要です。
デメリット5:専用アプリがない
DropboxやGoogle Driveのように、ファイルをパソコンのフォルダと自動同期する機能はありません。
あくまでブラウザやアプリ上で操作する形です。
ストレージ容量を節約する5つのコツ
コツ1:大きなファイルは外部リンクで
5MBを超えるファイルは、Google DriveやDropboxに保存して、Notionからリンクしましょう。
これなら、Notionの容量を全く使いません。
コツ2:画像を圧縮する
アップロード前に、画像を圧縮すると良いです。
おすすめの圧縮ツール:
- TinyPNG(ウェブサービス)
- Squoosh(Googleのツール)
- ImageOptim(Mac用)
画質はほぼそのままで、ファイルサイズを半分以下にできることもあります。
コツ3:不要なファイルを定期的に削除
「もう使わないな」というファイルは、思い切って削除しましょう。
削除しても、ゴミ箱に30日間は残るので、間違えても安心です。
コツ4:動画はYouTubeを活用
動画ファイルは特に大きいので、YouTubeに限定公開でアップロードして、Notionに埋め込むのがおすすめ。
- YouTubeに動画をアップロード(限定公開)
- 動画のURLをコピー
- NotionにURLを貼り付け
- 自動的に埋め込み表示される
これなら、Notionの容量はゼロです。
コツ5:PDFは必要なページだけ
大きなPDFファイルは、必要なページだけを切り出してアップロードしましょう。
PDF編集ツールで不要なページを削除すれば、ファイルサイズを大幅に減らせます。
データベースでファイルを整理する方法
Notionのデータベース機能を使えば、ファイル管理がさらに便利になります。
ファイル管理用データベースの作り方
- 新しいページで「/table」と入力
- テーブルデータベースを作成
- 列を追加
- ファイル名
- カテゴリ
- アップロード日
- ファイル(ここに実際のファイルを添付)
- メモ
- フィルターとソート機能で整理
これで、ファイルを一覧で管理できます。
ギャラリービューで画像を管理
画像ファイルが多い場合は、ギャラリービューが便利。
- データベースを作成
- ビューを「ギャラリー」に変更
- カード表示でサムネイルが見やすくなる
写真やデザインファイルの管理に最適です。
セキュリティとプライバシーについて
クラウドにファイルを保存する以上、セキュリティも気になりますよね。
Notionのセキュリティ対策
Notionが実施している対策:
- データの暗号化(転送中・保存時)
- 二段階認証に対応
- アクセスログの記録
- 定期的なセキュリティ監査
一般的なクラウドサービスと同等のセキュリティレベルです。
自分でできるセキュリティ対策
おすすめの対策:
- 強力なパスワードを設定
- 二段階認証を有効化
- 重要なファイルは暗号化してからアップロード
- 共有設定を定期的に見直す
- 公開リンクは慎重に扱う
特に、機密情報を含むファイルは注意が必要です。
バックアップの重要性
クラウドサービスは便利ですが、万が一に備えてバックアップも取っておきましょう。
バックアップ方法:
- 定期的にエクスポート機能を使う
- 重要なファイルは外部HDDにも保存
- 他のクラウドストレージにもコピー
「二重、三重の保険」があると安心です。
他のクラウドストレージとの比較
Notionのストレージ vs 専用サービス
Notionが優れている点:
- 情報とファイルを統合管理
- ページ構造で整理しやすい
- 共同作業に向いている
専用ストレージが優れている点:
- 容量が大きい(無料でも15GB〜)
- ファイルのみを扱うなら使いやすい
- デスクトップとの同期機能
併用がおすすめ
実は、NotionとGoogle Drive(またはDropbox)を併用するのが最も便利です。
使い分けの例:
- 小さなファイル、資料 → Notionに直接保存
- 大きなファイル → Google Driveに保存してNotionに埋め込み
- 頻繁に更新するファイル → Google Drive
- プロジェクト資料 → Notionでまとめて管理
それぞれの長所を活かしましょう。
よくある質問(Q&A)
Q:Notionに保存したファイルは、どれくらいの期間保管されますか?
A:基本的に無期限です。あなたが削除しない限り、ずっと保存されます。ただし、アカウントを削除すると、すべてのデータも消えるので注意してください。
Q:ファイルをダウンロードするには?
A:ファイルをクリックすると、プレビューが表示されます。右上の「︙」メニューから「Download」を選択すれば、ダウンロードできます。
Q:無料プランから有料プランに変更したら、容量制限はどうなりますか?
A:即座に5GBまでアップロード可能になります。過去にアップロードした5MB以下のファイルもそのまま残ります。
Q:チームメンバーがアップロードしたファイルも、容量にカウントされますか?
A:ワークスペース全体の容量という考え方ではなく、各ファイルのサイズ制限だけがあります。誰がアップロードしても、制限は同じです。
Q:削除したファイルは復元できますか?
A:削除後30日間は、ゴミ箱から復元できます。30日を過ぎると完全に削除され、復元できなくなります。
まとめ:用途に合わせて賢く使おう
Notionは、純粋なクラウドストレージではありませんが、工夫次第でファイル管理にも使えます。
この記事のポイント:
- Notionはクラウドベースで、ファイル保存も可能
- 無料プランは1ファイル5MBまで、有料プランは5GBまで
- ドラッグ&ドロップで簡単にアップロード
- Google DriveやDropboxとの連携で大容量ファイルにも対応
- 情報とファイルを一緒に管理できるのがNotionの強み
- 容量節約には、圧縮や外部リンクを活用
- 専用ストレージサービスとの併用がおすすめ
Notionの特性を理解して、あなたに合った使い方を見つけてください。
ファイルだけでなく、それに関連する情報も一緒に管理することで、Notionの真価が発揮されますよ。それでは、効率的なファイル管理を楽しんでください!
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