Notionの「サジェストモード」とは?|編集提案機能の使い方完全ガイド

プログラミング・IT

「Notionのサジェストモードって何?」

「Google Docsの提案モードみたいなものがNotionにもあるの?」

そんな疑問を持っていませんか?チームでNotionを使っている方なら、他の人のページに意見を伝えたいけれど、直接編集するのは気が引ける、という経験があるかもしれません。

この記事では、Notionの「サジェストモード」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。この機能を使えば、チームでのコラボレーションが格段にスムーズになりますよ。

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  1. サジェストモードとは?基本を理解しよう
    1. サジェストモードの定義
    2. なぜサジェストモードが必要なの?
    3. 通常の編集モードとの違い
  2. サジェストモードの使い方(基本操作)
    1. ステップ1:サジェストモードに切り替える
    2. Notionで提案を行う代替方法
  3. コメント機能を使った提案方法(詳細)
    1. テキストへのコメント提案
    2. ブロック全体への提案
    3. メンション機能で確実に通知
  4. 提案への対応方法(受け取る側)
    1. 提案を確認する
    2. 提案を承認する(実際に編集)
    3. 提案を却下する
    4. 代替案を提示する
  5. サジェストモードの実践的な活用シーン
    1. シーン1:記事のレビュー
    2. シーン2:企画書の修正提案
    3. シーン3:翻訳のチェック
    4. シーン4:契約書のドラフト確認
    5. シーン5:プレゼン資料の改善
  6. チームでサジェスト機能を効果的に使うコツ
    1. コツ1:提案の書き方に配慮
    2. コツ2:理由を添える
    3. コツ3:肯定的なコメントも残す
    4. コツ4:緊急度を明示
    5. コツ5:解決したら必ずResolveする
  7. サジェスト機能の代替ツール
    1. Google Docsとの併用
    2. Slackと連携
    3. 専用のレビューページを作る
  8. よくある質問(Q&A)
  9. 今後の展望:Notion公式のサジェストモード
    1. 予想される機能
    2. 代替手段を使いこなそう
  10. トラブルシューティング
    1. トラブル1:コメントボタンが表示されない
    2. トラブル2:通知が届かない
    3. トラブル3:コメントが多すぎて管理できない
    4. トラブル4:提案が正しく伝わらない
  11. まとめ:提案機能を使いこなしてチーム力アップ

サジェストモードとは?基本を理解しよう

サジェストモードの定義

サジェストモード(Suggest Mode)は、ページに直接変更を加えずに、編集提案を残せる機能です。

簡単に言うと、「ここをこう変えたらどうですか?」という提案を、相手が承認または却下できる形で残せる仕組み。Google Docsを使ったことがある方なら、「提案モード」と同じだと理解してください。

なぜサジェストモードが必要なの?

こんな場面で役立ちます:

  • 上司や先輩のドキュメントに意見を伝えたい
  • クライアントに修正案を見せたい
  • チームメンバーの記事をレビューしたい
  • 直接編集する権限はないけど、改善案がある
  • 変更履歴を明確に残したい

勝手に編集すると角が立つけれど、サジェストなら丁寧に提案できます。

通常の編集モードとの違い

通常の編集モード:

  • 変更がすぐに反映される
  • 他の人が気づかない可能性がある
  • 元に戻すには履歴から復元が必要

サジェストモード:

  • 変更は提案として表示される
  • オーナーが承認するまで反映されない
  • 却下すれば元のまま
  • 誰が何を提案したか明確

サジェストモードの使い方(基本操作)

ステップ1:サジェストモードに切り替える

残念ながら、Notionには現時点で「サジェストモード」という独立した機能は存在しません

ただし、似たような機能として「コメント機能」と「ページ履歴」を組み合わせて使うことで、実質的に提案を行えます。

Notionで提案を行う代替方法

Notionでは、以下の方法で編集提案ができます:

方法1:コメント機能を使う

  1. 提案したい箇所を選択
  2. 右クリックまたは「Ctrl + Shift + M」
  3. コメントを追加
  4. 「ここを○○に変更してはどうでしょうか?」と提案を書く

方法2:提案内容を別ページで作成

  1. 元のページを複製
  2. 複製したページで編集
  3. 元ページに「修正案を作成しました」とリンク付きコメント

方法3:Suggest Editsブロックを使う(一部ワークスペース)

一部のエンタープライズプランでは、より高度な承認フロー機能が使える場合があります。

コメント機能を使った提案方法(詳細)

最も現実的な方法を詳しく見ていきましょう。

テキストへのコメント提案

手順:

  1. 変更を提案したいテキストを選択
  2. 右クリックして「Comment」を選択
  3. または、キーボードで「Ctrl + Shift + M」(Mac: Command + Shift + M)
  4. コメント欄に提案内容を入力
  • 例:「この表現を『○○』に変更してはいかがでしょうか?理由は△△です。」
  1. 「Post」で投稿

選択した部分に黄色いハイライトが付き、コメントアイコンが表示されます。

ブロック全体への提案

ページ構造の変更を提案する場合。

手順:

  1. 提案したいブロックの左側「⋮⋮」をクリック
  2. 「Comment」を選択
  3. 提案内容を記入
  • 例:「このセクションを見出し2から見出し3に下げた方が構造が分かりやすいと思います」
  1. 投稿

メンション機能で確実に通知

提案を見逃されないよう、担当者をメンションしましょう。

やり方:

  1. コメント内で「@」を入力
  2. メンションしたい人の名前を入力
  3. 候補から選択
  4. その人に通知が届く

「@山田さん、ご確認お願いします」のように使います。

提案への対応方法(受け取る側)

提案を確認する

通知から確認:

  1. 画面右上のベルアイコンをクリック
  2. 新しいコメント通知が表示される
  3. クリックして該当ページに移動

ページから確認:

  1. ページを開く
  2. 黄色いハイライト部分がコメント箇所
  3. クリックしてコメントを読む

提案を承認する(実際に編集)

提案に同意した場合:

  1. コメントを読む
  2. 提案通りにテキストを編集
  3. コメントに「修正しました。ありがとうございます!」と返信
  4. 「Resolve」ボタンで解決済みにする

提案を却下する

提案を採用しない場合:

  1. コメントに理由を返信
  • 例:「ご提案ありがとうございます。ただ、○○の理由で現状のままにします」
  1. 丁寧に説明することが大切
  2. 「Resolve」で解決済みにする

代替案を提示する

部分的に採用する場合:

  1. 「良いご指摘ですね。少し修正して△△としてみました」と返信
  2. 実際に編集
  3. 「Resolve」で完了

サジェストモードの実践的な活用シーン

シーン1:記事のレビュー

ライターが書いた記事を、編集者がレビュー。

使い方:

  • 誤字脱字はコメントで指摘
  • 表現の改善案を提示
  • 構成の変更を提案
  • 良い部分は褒めるコメントも

一方的に直すのではなく、対話しながら改善できます。

シーン2:企画書の修正提案

部下が作成した企画書に、上司がフィードバック。

使い方:

  • 「ここの数字の根拠を追加してください」
  • 「このセクションは後半に移動した方が良いかも」
  • 「競合分析をもう少し詳しく」

具体的な指示をコメントで残せます。

シーン3:翻訳のチェック

英語の文書を日本語に翻訳した際のレビュー。

使い方:

  • 「この表現は○○の方が自然です」
  • 「専門用語として△△を使いましょう」
  • 「ニュアンスが少し違うので、□□としてはどうでしょう」

翻訳の精度を上げられます。

シーン4:契約書のドラフト確認

法務担当が、営業が作った契約書案をチェック。

使い方:

  • 「この条項は法的リスクがあります」
  • 「標準文言は○○です」
  • 「この表現は曖昧なので明確にしましょう」

重要な文書ほど、提案形式が安全です。

シーン5:プレゼン資料の改善

チームメンバーが、プレゼン資料に意見を出し合う。

使い方:

  • 「このスライドの情報量が多いので、2枚に分けては?」
  • 「グラフの色をもっと対比させた方が見やすい」
  • 「結論を先に持ってきた方がインパクトがある」

全員で資料を磨き上げられます。

チームでサジェスト機能を効果的に使うコツ

コツ1:提案の書き方に配慮

提案は、相手が受け入れやすい書き方が大切です。

良い例:

  • 「○○の方が分かりやすいかもしれません」
  • 「△△も検討してみてはいかがでしょうか」
  • 「素晴らしい内容ですが、□□を追加すればさらに良くなると思います」

避けるべき例:

  • 「これは間違っている」
  • 「こうするべき」
  • 「なぜこうしないの?」

コツ2:理由を添える

ただ「変更してください」ではなく、理由を説明しましょう。

例:
「この見出しを『導入』から『はじめに』に変更してはいかがでしょうか?読者により親しみやすい印象を与えられると思います」

理由があると、相手も納得しやすくなります。

コツ3:肯定的なコメントも残す

改善点だけでなく、良い点も指摘しましょう。

例:
「このデータの分析は非常に詳しくて素晴らしいです!あとは、グラフを追加すればさらに視覚的に分かりやすくなると思います」

バランスが大切です。

コツ4:緊急度を明示

すぐに対応が必要か、後でも良いかを伝えましょう。

例:

  • 「【至急】明日の会議までに確認お願いします」
  • 「【低優先度】時間がある時に検討してください」

相手が優先順位を付けやすくなります。

コツ5:解決したら必ずResolveする

コメントが溜まると、どれが未対応か分からなくなります。

対応済みのコメントは「Resolve」ボタンで解決済みにして、整理しましょう。

サジェスト機能の代替ツール

Notionにネイティブのサジェストモードがない場合、他のツールと組み合わせる方法もあります。

Google Docsとの併用

提案モードが必要な文書は、一時的にGoogle Docsで作業。

ワークフロー:

  1. Google Docsで下書き
  2. 提案モードでレビュー
  3. 確定版をNotionに転記

手間はかかりますが、確実です。

Slackと連携

コメントだけでは不十分な場合、Slackで議論。

使い方:

  1. Notionのコメントで大まかな提案
  2. Slackで詳細を議論
  3. 結論をNotionに反映

専用のレビューページを作る

提案が多い場合、専用ページで整理。

構造:

  • 元のページへのリンク
  • 提案事項リスト(番号付き)
  • 各提案の詳細
  • ステータス(検討中、採用、却下)

よくある質問(Q&A)

Q:Notionに本当にサジェストモードはないのですか?

A:2025年10月時点では、Google Docsのような専用の「提案モード」機能は実装されていません。ただし、Notionは頻繁にアップデートされるので、将来的に追加される可能性はあります。現在は、コメント機能で代用するのが一般的です。

Q:コメントと通常の編集、どちらを使うべきですか?

A:権限や関係性によります。自分が主担当なら直接編集、他の人の担当エリアなら提案(コメント)が無難です。チーム内でルールを決めておくと良いでしょう。

Q:コメントを見逃さないようにするには?

A:通知設定を確認してください。「Settings & members」→「My notifications」で、コメント通知がオンになっているか確認しましょう。また、定期的に「All updates」を確認する習慣も大切です。

Q:提案を無視されたらどうすればいい?

A:メンションで再通知するか、Slackなどで直接声をかけましょう。相手が見落としている可能性もあります。それでも反応がない場合は、チーム会議で議題にするのも一つの方法です。

Q:自分の提案が却下されました。落ち込んでいます。

A:提案が採用されないことは、よくあります。大切なのは、却下の理由を理解すること。相手の判断基準や考え方を学ぶ良い機会と捉えましょう。次回の提案に活かせます。

今後の展望:Notion公式のサジェストモード

Notionコミュニティでは、公式のサジェストモード実装を望む声が多くあります。

予想される機能

もし実装されるなら、こんな機能が期待されます:

  • テキストの追加・削除・変更を提案形式で表示
  • 色分けで変更箇所が一目で分かる
  • ワンクリックで承認・却下
  • 提案者と承認者の記録
  • 変更履歴との統合

代替手段を使いこなそう

公式機能が登場するまでは、現在の方法を使いこなすことが重要です。

コメント機能を上手に使えば、十分に協働作業ができます。

トラブルシューティング

トラブル1:コメントボタンが表示されない

原因と解決策:

  • 編集権限がない
    → ページオーナーに権限を依頼
  • テキストが選択できていない
    → もう一度テキストを選択
  • ゲストユーザーの制限
    → フルメンバーになる必要がある

トラブル2:通知が届かない

解決策:

  • 通知設定を確認
  • メールアドレスが正しいか確認
  • スパムフォルダをチェック
  • ブラウザの通知許可を確認

トラブル3:コメントが多すぎて管理できない

解決策:

  • 定期的にResolveする
  • 重要度でフィルター
  • 専用の管理ページを作る
  • チームでルールを決める

トラブル4:提案が正しく伝わらない

解決策:

  • より具体的に書く
  • スクリーンショットを添付
  • ビデオ通話で説明
  • 実例を示す

まとめ:提案機能を使いこなしてチーム力アップ

Notionには専用のサジェストモードはありませんが、コメント機能で十分に提案ができます。

この記事のポイント:

  • Notionには現時点で専用のサジェストモードはない
  • コメント機能を使えば実質的に提案が可能
  • テキストを選択してCtrl + Shift + Mでコメント
  • 提案は丁寧に、理由を添えて
  • 承認・却下は明確に伝える
  • メンション機能で確実に通知
  • Resolveで解決済みコメントを整理
  • チーム内でルールを決めておくとスムーズ

コメント機能を上手に使えば、チームでのドキュメント作成がもっと円滑になります。

提案する側も、受ける側も、お互いを尊重しながら、より良いコンテンツを作り上げていきましょう。それが、真のコラボレーションです!

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