Notionで資料を作っているとき、「Excelの表をそのまま表示できたらいいのに」と思ったことはありませんか?
予算表、スケジュール表、データ分析の結果…これらをNotionのページに埋め込めたら、わざわざExcelファイルを開く手間が省けて便利ですよね。
実は、NotionにExcelやスプレッドシートを埋め込む方法はいくつかあります。Googleスプレッドシートなら編集までできますし、Excelファイルも閲覧用として表示できるんです。
この記事では、あなたの使い方に合わせた最適な埋め込み方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Excelを埋め込む3つの方法を理解しよう

Notionには、Excelやスプレッドシートを表示する方法が複数あります。まずはそれぞれの特徴を理解しましょう。
方法1:Googleスプレッドシートの埋め込み(おすすめ)
Googleスプレッドシート(Google Sheets)を使って、表をNotionに埋め込む方法です。この方法が最も便利で、次のような特徴があります。
- Notion上で直接閲覧できる
- 編集も可能(権限設定次第)
- リアルタイムで同期される
- 複数人での共同編集に対応
方法2:Excelファイルのアップロード
Excelファイル(.xlsx形式)を直接Notionにアップロードする方法です。
- ファイルをそのまま保存できる
- クリックするとプレビュー表示される
- 編集はできない(閲覧のみ)
- ダウンロードして開く必要がある場合も
方法3:OneDrive経由でExcelを埋め込む
MicrosoftのOneDriveを使ってExcelファイルを埋め込む方法です。
- OneDriveにExcelファイルを保存
- 埋め込みリンクを取得してNotionに貼る
- ブラウザ上でExcelが表示される
- Microsoftアカウントが必要
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
方法1:Googleスプレッドシートを埋め込む手順
最も使いやすいのが、Googleスプレッドシートの埋め込みです。
ステップ1:Googleスプレッドシートを準備する
- Google Driveでスプレッドシートを開く(または新規作成)
- 埋め込みたいデータを入力・整理
- 右上の「共有」ボタンをクリック
- 「リンクを知っている全員」に変更(または特定の人を招待)
- 権限を設定(閲覧者、コメント可、編集者から選択)
ステップ2:埋め込みリンクを取得する
- スプレッドシートの「ファイル」メニューを開く
- 「共有」→「ウェブに公開」を選択
- 「埋め込む」タブをクリック
- 埋め込むシートを選択
- 「公開」をクリック
- 表示されるHTMLコードをコピー
ステップ3:Notionに埋め込む
- Notionのページを開く
- 埋め込みたい場所で「/」を入力
- 「Google ドライブ」を選択
- Googleアカウントでログイン(初回のみ)
- 埋め込みたいスプレッドシートを選ぶ
- 「埋め込みリンク」をクリック
これで、スプレッドシートがNotionのページ内に表示されます。
Googleスプレッドシートの権限設定
埋め込んだスプレッドシートの使い方は、権限設定で変わります。
閲覧のみ(Viewer)
- Notion上で表の内容を見ることができる
- 編集はできない
- データを保護したい場合に最適
コメント可(Commenter)
- 内容を見て、コメントを残せる
- セルの編集はできない
- フィードバックをもらいたいときに便利
編集者(Editor)
- Notion上でセルを直接編集できる
- データの追加や削除も可能
- チームで共同編集する場合に最適
権限は、Googleスプレッドシートの共有設定から後から変更できます。
方法2:Excelファイルを直接アップロードする手順
Googleスプレッドシートに変換せず、Excelファイルのまま扱いたい場合の方法です。
アップロード手順
- Notionのページを開く
- 添付したい場所で「/」を入力
- 「ファイル」を選択
- パソコンからExcelファイル(.xlsx、.xls)を選択
- ファイルがページに添付される
表示のされ方
添付されたExcelファイルは、次のように表示されます。
- ファイル名とアイコンが表示される
- クリックするとプレビューが開く(一部のブラウザでは直接表示される)
- ダウンロードボタンも表示される
この方法のメリット
- 元のExcelファイルをそのまま保存できる
- 数式や書式が完全に保持される
- Googleアカウントが不要
この方法のデメリット
- Notion上で直接編集できない
- 更新するには、ファイルを再アップロードする必要がある
- リアルタイム同期されない
方法3:OneDrive経由でExcelを埋め込む手順
Microsoft 365を使っている方は、この方法も選択肢になります。
ステップ1:OneDriveにExcelファイルをアップロード
- OneDrive(https://onedrive.live.com)にログイン
- Excelファイルをアップロード
- ファイルをOneDrive上で開く
ステップ2:埋め込みコードを取得
- OneDriveでExcelファイルを開く
- 上部メニューの「ファイル」→「共有」→「埋め込み」を選択
- 「生成」ボタンをクリック
- 表示される埋め込みコードをコピー
ステップ3:Notionに埋め込む
- Notionで「/embed」と入力
- 「埋め込み」を選択
- OneDriveの埋め込みコードを貼り付け
- 「埋め込みリンク」をクリック
Excel Onlineがページ内に表示され、ブラウザ上で操作できるようになります。
この方法の特徴
- MicrosoftのExcel Onlineがそのまま埋め込まれる
- 編集も可能(権限設定次第)
- Excelの高度な機能も使える
- Microsoftアカウントが必要
CSVファイルをNotionのデータベースに変換する
別のアプローチとして、ExcelデータをNotionのネイティブデータベースに変換する方法もあります。
変換手順
- Excelファイルを「CSV形式」で保存
- Notionで「/」を入力
- 「テーブル」→「インポート」を選択
- CSVファイルを選択
- Notionのテーブルビューとして表示される
この方法のメリット
- Notionの機能(フィルター、ソート、ビュー切替)が使える
- データベースとして扱える
- リレーション(関連付け)が可能
この方法のデメリット
- 複雑な数式は引き継がれない
- 元のExcelファイルとは別物になる
- 更新はNotionで手動で行う
埋め込んだスプレッドシートのサイズ調整
埋め込んだ表のサイズは自由に変更できます。
サイズ変更の方法
- 埋め込んだスプレッドシートにマウスを合わせる
- 表示される青い枠の端や角をドラッグ
- 横幅や高さを調整
表が大きすぎて見づらい場合は、縮小してコンパクトに表示しましょう。逆に詳細を見せたい場合は、大きく表示することもできます。
フルスクリーン表示
埋め込みをクリックすると、一時的に全画面で表示されます。大きな表を確認するときに便利です。
実践的な活用シーン
Excelの埋め込みが役立つ具体例を見てみましょう。
シーン1:プロジェクトの予算管理
プロジェクトページに予算表を埋め込みます。
- Googleスプレッドシートで予算表を作成
- Notionのプロジェクトページに埋め込み
- チームメンバーが直接更新できる
- 会議資料と予算が同じページで確認できる
シーン2:イベントの参加者リスト
参加申し込みを管理するページに名簿を埋め込みます。
- スプレッドシートに参加者情報を入力
- イベント案内ページに埋め込み
- リアルタイムで参加者数が確認できる
- 当日の受付にも使える
シーン3:データ分析の結果共有
分析レポートに元データを添付します。
- Excel分析ファイルをアップロード
- レポートページに結論と一緒に埋め込み
- 詳細を確認したい人はファイルをダウンロード
- 透明性のある報告ができる
シーン4:学習スケジュールの管理
勉強計画ページに進捗表を埋め込みます。
- スプレッドシートで学習記録を作成
- 学習ノートページに埋め込み
- 毎日の達成度を記録
- 視覚的にモチベーション維持
ExcelとNotionデータベースの使い分け
「Excelを埋め込む」のと「Notionのデータベースを使う」のは、どう使い分けるべきでしょうか?
Excelを埋め込むべき場合
- すでにExcelで作成済みのデータがある
- 複雑な計算式や関数を使っている
- Excelの高度な機能(ピボットテーブルなど)が必要
- 他のツールとの連携がある
- Excel形式でのエクスポートが必要
Notionデータベースを使うべき場合
- Notionでゼロから作る場合
- シンプルなデータ管理で十分
- Notionの機能(ビュー切替、フィルター)を使いたい
- 他のNotionページとリンクさせたい
- モバイルでの操作性を重視する
両方を状況に応じて使い分けるのが賢い方法です。
よくあるトラブルと解決方法
埋め込み時によく起きる問題と対処法です。
問題1:「アクセス権限がありません」と表示される
スプレッドシートの共有設定が適切でない可能性があります。
対処法
- Googleスプレッドシートの共有設定を開く
- 「リンクを知っている全員」に変更
- 「閲覧者」以上の権限を付与
- Notionで再度読み込む
問題2:埋め込みが真っ白で何も表示されない
ブラウザの設定やインターネット接続の問題かもしれません。
対処法
- ページを再読み込み
- 別のブラウザで試す
- シークレットモードで開いてみる
- Cookie設定を確認(サードパーティCookieが有効か)
問題3:編集したのに反映されない
キャッシュの問題や、同期の遅延が考えられます。
対処法
- Notionページを再読み込み
- Googleスプレッドシートを直接開いて確認
- 数分待ってから再確認
- ブラウザのキャッシュをクリア
問題4:Excelファイルがプレビュー表示されない
ブラウザやファイルサイズの制限がある場合があります。
対処法
- ファイルサイズを確認(大きすぎないか)
- 別のブラウザで試す
- ファイルをダウンロードして開く
- Googleスプレッドシートに変換して埋め込む
セキュリティとプライバシーの注意点
スプレッドシートを埋め込む際は、セキュリティにも気をつけましょう。
共有範囲の設定
Googleスプレッドシートを「ウェブに公開」すると、リンクを知っている人なら誰でもアクセスできます。機密情報がある場合は注意が必要です。
推奨される設定
- 社内資料:「特定の人のみ」に共有
- 一般公開資料:「リンクを知っている全員」
- 機密情報:Notionページごとアクセス制限
編集権限の管理
編集権限を与えると、誰でもデータを変更できてしまいます。重要なデータは「閲覧のみ」に設定し、必要な人にだけ編集権限を付与しましょう。
バージョン管理
Googleスプレッドシートには変更履歴が残るので、間違って編集されても復元できます。定期的に確認すると安心です。
モバイルでの表示について
スマホやタブレットでも、埋め込んだExcelは表示されるのでしょうか?
Googleスプレッドシートの場合
NotionのモバイルアプリでもGoogleスプレッドシートは表示されます。タップすると、Googleスプレッドシートのアプリで開くこともできます。
Excelファイルの場合
アップロードしたExcelファイルは、モバイルでもダウンロードして開けます。ただし、プレビュー表示は限定的な場合があります。
快適に使うコツ
- 重要なデータはGoogleスプレッドシート形式にする
- 表の列数は少なめにする(モバイルでは横スクロールが大変)
- フォントサイズは大きめに設定
便利なショートカットとヒント
効率的に作業するためのコツをご紹介します。
スプレッドシートへの素早いアクセス
埋め込んだスプレッドシートを右クリックして「新しいタブで開く」を選ぶと、Google Driveで直接開けます。大幅な編集が必要なときに便利です。
複数シートの埋め込み
1つのスプレッドシートファイルに複数のシートがある場合、それぞれを個別に埋め込むこともできます。
自動更新の確認
Googleスプレッドシートの変更は、通常数秒でNotionにも反映されます。リアルタイム性が重要な場合は、この方法が最適です。
よくある質問
Q. ExcelをGoogleスプレッドシートに変換する方法は?
Excelファイル(.xlsx)をGoogle Driveにアップロードし、右クリックして「アプリで開く」→「Googleスプレッドシート」を選ぶと変換されます。
Q. 埋め込んだスプレッドシートの数式は動作しますか?
はい、Googleスプレッドシートの数式はNotionに埋め込んでも正常に動作します。セルを編集すると、自動的に再計算されます。
Q. Notion独自のデータベース機能とどちらが優れていますか?
用途によります。複雑な計算が必要ならスプレッドシート、Notionの機能(リレーション、ビュー切替など)を活用したいならデータベースがおすすめです。
Q. 埋め込んだファイルのサイズに制限はありますか?
Notion自体にファイルサイズの制限があります(無料プランは5MB、有料プランは5GBまで)。大きなファイルはGoogleスプレッドシートやOneDrive経由での埋め込みが安全です。
Q. オフラインでも表示されますか?
いいえ、埋め込みコンテンツの表示にはインターネット接続が必要です。オフラインで使いたい場合は、ファイルをダウンロードしておく必要があります。
まとめ:最適な方法を選んで効率アップ
NotionにExcelを埋め込む方法は、あなたの使い方に合わせて選びましょう。
この記事のポイント
- Googleスプレッドシートの埋め込みが最も便利で多機能
- Excelファイルの直接アップロードは閲覧用に最適
- OneDrive経由ならExcel Onlineが使える
- CSVをNotionデータベースに変換する選択肢もある
- 用途に応じて埋め込み方法を使い分けるのがベスト
- 共有設定とセキュリティには注意が必要
特におすすめなのは、Googleスプレッドシートを使う方法です。リアルタイムで同期され、編集もできて、Notionとの相性も抜群です。
もしExcelの高度な機能が必要なら、OneDrive経由での埋め込みや、ファイルの直接アップロードを検討しましょう。
自分のワークフローに合った方法を見つけて、NotionとExcelを連携させた、より効率的な作業環境を作ってください!
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