「画面に青い円が出て邪魔…」
「Nahimicのサウンドトラッカーって何?」
「FPSで敵の足音の方向を視覚的に知りたい!」
この記事では、Nahimicのサウンドトラッカー機能について、基本から応用まで詳しく解説します。
使い方、設定方法、オン・オフの切り替え、トラブル解決まで、全て網羅しています。
Nahimicサウンドトラッカーとは?

サウンドトラッカーの基本
Nahimicサウンドトラッカー(Sound Tracker)は、ゲーム内の音の方向を視覚的に表示する機能です。
特にFPS(ファーストパーソンシューティング)ゲーム向けに設計されています。
どんな機能か:
- 画面上に円形のレーダーが表示される
- 足音、銃声、爆発音などの音源の方向が視覚化される
- レーダー上の線(セグメント)で音の方向を示す
- 線が濃いほど音が大きい
例えば:
- 右後ろから敵の足音 → レーダーの右後ろ側に線が表示
- 左前方で銃声 → レーダーの左前方に濃い線
- 上方で爆発音 → レーダーの上部に線
なぜ便利なのか?
FPSゲームでは、音による索敵が勝敗を分けます。
通常の音だけの場合:
- 「右から足音が聞こえる」
- でも、「右前?右後ろ?」と迷う
- 振り向いた時には撃たれている
サウンドトラッカーを使うと:
- 音の方向がレーダーで一目瞭然
- 耳と目の両方で敵の位置を把握
- 素早く正確に反応できる
特に、片耳が聞こえにくい方や、方向感覚が苦手な方にとって、非常に有用な機能です。
サウンドトラッカーの表示イメージ
画面の端(通常は右上や右下)に、こんな感じの円形レーダーが表示されます:
北
|
西 ——— ● ——— 東
|
南
音が発生すると、その方向にオレンジや青の線が伸びます。
サウンドトラッカーの対応条件
対応ゲームの条件
サウンドトラッカーは、全てのゲームで使えるわけではありません。
必要な条件:
- 5.1chまたは7.1chサラウンド音源を使用している
- DirectX 9、9c、10、11を使用している
- Nahimic公式の対応ゲームリストに載っている
対応していないゲーム:
- ステレオ(2ch)のみのゲーム
- DirectX 12専用のゲーム
- サラウンド音源を使っていないゲーム
対応ゲームリストの確認方法
Nahimicアプリから確認できます。
- Nahimicアプリを開く
- 「Sound Tracker」タブをクリック
- 「互換性のあるゲーム」または「Compatible Games」をクリック
- Nahimic公式サイトが開く
- ゲーム名で検索、または一覧をスクロール
主な対応ゲーム(一部):
- Apex Legends
- Call of Dutyシリーズ
- Rainbow Six Siege
- Counter-Strike: Global Offensive
- PUBG: Battlegrounds
- Overwatch
- Fortnite
- Valorant
ただし、ゲームのアップデートやNahimicのバージョンによって、対応状況が変わることがあります。
必要なハードウェア
CPU使用率:
サウンドトラッカーは軽量な機能ですが、若干のCPUリソースを使います。
GPU:
画面にオーバーレイ表示するため、GPUも少し使用します。
古いPCでは:
動作が重くなる可能性があるので、FPSが下がる場合はオフにすることを推奨します。
サウンドトラッカーの有効化方法
サウンドトラッカーは、デフォルトで無効になっています。
使いたい場合は、手動で有効化する必要があります。
ステップ1:Nahimicアプリを開く
- Windowsキーを押す
- 「Nahimic」と入力
- 「Nahimic」または「Nahimic Companion」をクリック
または:
- タスクバー右下の「^」(隠れているアイコン)をクリック
- Nahimicのアイコンをクリック
ステップ2:サウンドトラッカーエンジンを有効化
- Nahimicアプリの右上にある「歯車アイコン」(設定)をクリック
- 「サウンドトラッカー エンジン」または「Sound Tracker Engine」を探す
- 「無効」→「有効」に切り替え
- Nahimicアプリを一度閉じる
- Nahimicアプリを再起動
注意:
この設定を有効にしないと、後の手順でサウンドトラッカーが表示されません。
ステップ3:サウンドトラッカータブで設定
- Nahimicアプリの「Sound Tracker」タブをクリック
- 画面中央の電源ボタン(ON/OFFボタン)をクリック
- ボタンが「ON」になっていることを確認
ステップ4:ゲームで確認
- 対応ゲームを起動
- ゲーム内で音が発生すると、画面にレーダーが表示される
表示されない場合:
- ゲームが対応していない可能性
- フルスクリーンモードでは表示されないことがある(ウィンドウモードか、ボーダーレスウィンドウモードに変更)
- DirectX 12専用ゲームでは動作しない
サウンドトラッカーの無効化方法
「邪魔だから消したい」という場合の方法です。
方法1:ホットキーで即座にオン・オフ
デフォルトのホットキー:
- Ctrl + Shift + S
このキーを押すたびに、サウンドトラッカーの表示がオン・オフ切り替わります。
別のホットキーに変更することも可能:
後述の「設定のカスタマイズ」を参照。
方法2:Nahimicアプリから無効化
- Nahimicアプリを開く
- 「Sound Tracker」タブをクリック
- 画面中央の電源ボタンをクリックして「OFF」にする
方法3:サウンドトラッカーエンジンを停止
完全に無効化したい場合:
- Nahimicアプリの設定(歯車アイコン)を開く
- 「サウンドトラッカー エンジン」を「無効」に変更
- Nahimicアプリを再起動
この方法だと、ゲームとの競合問題も解決できます。
サウンドトラッカーの設定カスタマイズ
自分好みにカスタマイズできます。
位置の変更
方法1:ドラッグ&ドロップ
ゲーム画面上で、レーダーをドラッグして好きな場所に移動できます。
方法2:Nahimicアプリから
一部のバージョンでは、アプリ内で位置を指定できます。
サイズの変更
- Nahimicアプリの「Sound Tracker」タブを開く
- 「Size」(サイズ)のスライダーを調整
- 小さくすると邪魔にならない
- 大きくすると見やすい
推奨:
画面の10%程度のサイズが見やすくて邪魔になりにくいです。
透明度の変更
- 「Transparency」(透明度)のスライダーを調整
- 透明度を高くすると、ゲーム画面が透けて見える
- 透明度を低くすると、レーダーがはっきり見える
推奨:
50-70%程度の透明度が、見やすさと視界の邪魔にならないバランスが良いです。
色の変更
- 「Color」(色)の丸いアイコンをクリック
- カラーピッカーが開く
- 好きな色を選択
おすすめの色:
- 青色:目に優しく、長時間プレイでも疲れにくい
- オレンジ色:視認性が高い
- 緑色:FPSゲームの照準色と被りにくい
背景色や照準の色と被らない色を選びましょう。
ホットキーの変更
- 「Sound Tracker」タブ内の「ホットキー」または「Hotkey」をクリック
- 好きなキーの組み合わせを押す
- 設定が保存される
注意:
ゲーム内で使うキーとバッティングしないようにしましょう。
プレビュー機能
設定がどう見えるか確認できます。
- 「Audio Test」または「7.1ch Audio Sample」ボタンをクリック
- サンプル音声が再生される
- レーダーがどう反応するかプレビューできる
トラブルシューティング
問題1:サウンドトラッカーが表示されない
原因と解決法:
原因1:サウンドトラッカーエンジンが無効
解決法:
設定から「サウンドトラッカー エンジン」を「有効」にして、Nahimicを再起動。
原因2:ゲームが対応していない
解決法:
Nahimic公式の対応ゲームリストを確認。対応していない場合は使えません。
原因3:フルスクリーンモードになっている
解決法:
ゲームの設定を「ボーダーレスウィンドウ」または「ウィンドウモード」に変更。
原因4:DirectX 12のゲーム
解決法:
DirectX 12専用ゲームでは動作しません。諦めるか、他のツールを検討。
原因5:Nahimicのバージョンが古い
解決法:
Nahimicを最新版にアップデート。Microsoft Storeまたはメーカーサイトから。
問題2:ゲームがクラッシュする・起動しない
原因:
サウンドトラッカーエンジンが、一部のゲームと競合する
報告されているゲーム:
- Unity製の一部ゲーム
- Houdini
- 一部のインディーズゲーム
解決法:
- 設定から「サウンドトラッカー エンジン」を「無効」にする
- Nahimicアプリを再起動
- ゲームを起動
これで解決しない場合は、Nahimic自体を無効化またはアンインストール。
問題3:レーダーが邪魔で見にくい
解決法:
- サイズを小さくする
- 透明度を上げる
- 画面の隅に移動
- 不要な時はホットキーで非表示
問題4:音の方向が正確じゃない
原因:
ゲーム側のサラウンド設定、またはイヤホン・ヘッドホンの問題
解決法:
- ゲーム内のオーディオ設定で「サラウンド」を有効化
- Nahimicの「バーチャルサラウンド」もオンにする
- ステレオヘッドホンを使う(5.1ch/7.1chヘッドセットは逆に精度が落ちることがある)
- ヘッドホンを正しく装着(左右逆になっていないか確認)
問題5:FPSが下がる(ゲームが重くなる)
原因:
サウンドトラッカーがCPU/GPUリソースを使っている
解決法:
- サウンドトラッカーをオフにする
- または、サウンドトラッカーエンジンを無効化
- PCのスペックが低い場合は、使用を諦める
問題6:ホットキーが効かない
原因:
ゲームがそのキーを使っている、またはNahimicが管理者権限で動いていない
解決法:
- ホットキーを別のキーに変更
- Nahimicアプリを「管理者として実行」
- ゲーム側のキー設定を確認
問題7:古いバージョンにサウンドトラッカーがない
状況:
Nahimic 3の最新版では、サウンドトラッカー機能が削除されている場合がある
解決法:
方法A:古いバージョンをインストール
- GigabyteやASRockのサイトから古いバージョン(1.3.9、1.4.2など)をダウンロード
- 現在のNahimicをアンインストール
- 古いバージョンをインストール
- Microsoft Storeの自動更新をオフにする
方法B:代替ツールを使う
- ASUS Sonic Radar(ASUS製マザーボード)
- NVIDIA ShadowPlay のハイライト機能(音の方向は表示しないが、録画時に便利)
- HeSuVi(無料・仮想サラウンド)
サウンドトラッカーのメリット・デメリット

メリット
✅ 敵の位置を素早く把握
- 音だけより正確
- 反応速度が上がる
✅ 聴覚障害のある方にも有用
- 片耳が聞こえにくくても使える
- 視覚情報で補完
✅ ゲームの勝率が上がる
- 特にFPSで効果的
- 上級者との差を縮められる
✅ 無料で使える
- Nahimicがプリインストールされていれば追加費用なし
デメリット
❌ 対応ゲームが限られる
- 全てのゲームで使えない
- DirectX 12ゲームは非対応
❌ 画面の一部を占領
- 視界の邪魔になることがある
- 小さくすると見にくい
❌ ゲームと競合する可能性
- Unity製ゲームでクラッシュ報告あり
- FPSが下がることがある
❌ 精度に限界
- 完璧ではない
- ゲームのサラウンド実装次第
❌ 依存しすぎると危険
- 音を聞く能力が衰える
- レーダーなしでプレイできなくなる
よくある質問
Q1. サウンドトラッカーを使うとチート扱いされますか?
A: いいえ、チートではありません。
サウンドトラッカーは、ゲーム内の音情報を視覚化しているだけです。
ゲームが出している音を元にしているため、チートやハックではありません。
ただし、一部の大会では使用が禁止されている場合があるので、参加規約を確認してください。
Q2. ステレオヘッドホンでも使えますか?
A: はい、使えます。
むしろ、ステレオヘッドホンが最も推奨されます。
Nahimicのバーチャルサラウンドがステレオヘッドホンをサラウンド化し、サウンドトラッカーがそれを視覚化します。
物理的な5.1ch/7.1chヘッドセットより、ステレオヘッドホン + Nahimicの方が精度が高いことが多いです。
Q3. 音楽鑑賞や映画でも使えますか?
A: 技術的には使えますが、意味がありません。
サウンドトラッカーはゲーム用に設計されています。
音楽や映画では、音の方向を知る必要がないため、邪魔になるだけです。
ゲーム以外では、オフにすることを推奨します。
Q4. 他のオーディオソフトと併用できますか?
A: 基本的には併用しない方が良いです。
競合する可能性があるソフト:
- Dolby Atmos
- DTS:X Ultra
- ASUS Sonic Studio
- Razer Surround
- Windows Sonic
複数のサラウンドソフトを同時に使うと、音が歪んだり、サウンドトラッカーが正常に動作しなくなります。
Q5. APEXやValorantでの推奨設定はありますか?
Apex Legends:
- バーチャルサラウンド:ON
- イコライザー:公式推奨の「ドンシャリ」設定
- サウンドトラッカー:位置は右下、透明度60%
Valorant:
- バーチャルサラウンド:OFF(Valorantは元々バイノーラル音源のため)
- サウンドトラッカー:使わない方が良い(精度が落ちる)
- 代わりにゲーム内の音を聞く練習を推奨
Rainbow Six Siege:
- バーチャルサラウンド:ON
- イコライザー:高音域ブースト(足音強調)
- サウンドトラッカー:右上、サイズ小、透明度70%
PUBG:
- バーチャルサラウンド:ON
- イコライザー:中音域重視
- サウンドトラッカー:右下、透明度50%
Q6. サウンドトラッカーなしでも上手くなれますか?
A: はい、もちろんです。
実際、多くのプロゲーマーはサウンドトラッカーを使っていません。
理由:
- 音を聞く訓練の方が重要
- レーダーに頼りすぎると判断が遅れる
- 大会で使えないことがある
サウンドトラッカーは、補助ツールとして考えましょう。
初心者が方向感覚を掴むための練習用、または聴覚障害のある方の補助として使うのが理想的です。
Q7. CPU使用率への影響はどのくらいですか?
A: 通常は1-3%程度です。
最近のCPUであれば、ほぼ影響ありません。
ただし、以下の場合は注意:
- 古いCPU(5年以上前)
- ノートPC(特にローエンドモデル)
- 既にCPU使用率が高い状態でゲーム
FPSが明らかに下がる場合は、オフにしましょう。
Q8. スピーカーでも使えますか?
A: 技術的には使えますが、推奨しません。
サウンドトラッカーは、ヘッドホン専用と考えてください。
スピーカーでは:
- 音の方向が曖昧になる
- 部屋の反響の影響を受ける
- サウンドトラッカーの精度が大幅に落ちる
FPSゲームをプレイするなら、ヘッドホンを使いましょう。
まとめ:サウンドトラッカーを使いこなそう
初心者向けの推奨設定
ステップ1:有効化
- 設定で「サウンドトラッカー エンジン」を有効化
- Nahimicアプリの「Sound Tracker」タブで電源ON
ステップ2:配置
- 位置:右下
- サイズ:中くらい
- 透明度:60%
- 色:青色
ステップ3:ホットキー
- デフォルト(Ctrl + Shift + S)のまま
- 邪魔な時はすぐに非表示
上級者向けのカスタマイズ
最小限の視界妨害:
- サイズ:最小
- 透明度:80%
- 位置:画面の隅(視線が行かない場所)
ゲームごとに設定を変える:
- 各ゲームに合わせて、プロファイルを作成
- 必要なゲームだけ有効化
ホットキーを活用:
- 激戦時のみ表示
- 静かな時は非表示
サウンドトラッカーを使うべき人
✅ FPSゲーム初心者
- 音の方向感覚を掴む練習に
- 上達のサポートツールとして
✅ 聴覚に障害がある方
- 視覚情報で音を補完
- 他のプレイヤーと同等に楽しめる
✅ 競技志向のゲーマー
- わずかな優位性でも欲しい
- 大会で許可されている場合
サウンドトラッカーを使わない方が良い人
❌ 音を聞く訓練をしたい人
- レーダーに頼ると上達が遅れる
- 音だけで判断する能力が重要
❌ 低スペックPC
- FPSが下がる可能性
- 他のリソースを優先すべき
❌ ゲームプレイに集中したい人
- レーダーが視界の邪魔
- 没入感が削がれる
Nahimicのサウンドトラッカーは、FPSゲームを有利に進めるための強力なツールです。
ただし、あくまで補助であり、最終的には自分の耳と判断力が最も重要です。
うまく活用して、ゲームをより楽しんでください!

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