「Nahimicを更新したら使えなくなった」
「更新後に『ドライバーが最新でない』というエラーが出る」
「アップデート方法がわからない」
Nahimicは便利なオーディオソフトですが、更新方法を間違えるとさまざまな問題が起きることがあります。
この記事では、Nahimicの正しい更新方法から、更新後のトラブル対処法まで、すべて解説していきます。
Nahimicの更新が必要な理由

まず、なぜNahimicを更新する必要があるのでしょうか?
更新するメリット
新機能の追加:
- イコライザー機能(ver1.5.1で追加)
- Sound Sharing Plus(Bluetooth以外も対応、ver1.5.4で追加)
- 安定性の向上
バグ修正:
- クラッシュの修正
- 音が出ない問題の解消
- CPU使用率の最適化
セキュリティ強化:
- Nahimic Serviceのセキュリティモジュール強化
- 脆弱性の修正
互換性の向上:
- 新しいWindowsバージョンへの対応
- 新しいハードウェアへの対応
更新しなくても良い場合
以下のような場合は、無理に更新する必要はありません:
- 現在のバージョンで問題なく動作している
- DTMや音楽制作で使用していて、音質が変わると困る
- 特定のゲームとの相性が良い現在のバージョンを維持したい
重要: 「動いているものは触るな」という原則もあります。問題がなければ、無理に最新版にする必要はありません。
Nahimicの現在のバージョンを確認する方法
更新の前に、現在のバージョンを確認しましょう。
方法1:アプリから確認
- タスクバー右下の「上矢印アイコン」をクリック
- 「Nahimicアイコン」をクリックしてアプリを開く
- 「Settingsタブ」をクリック
- バージョン番号が表示される
例:Nahimic version 1.8.13.0
方法2:Microsoft Storeから確認
- Microsoft Storeを開く
- 右上の「…」→「ダウンロードと更新」
- 一覧から「Nahimic」を探す
- バージョン番号が表示される
最新バージョン(2025年1月時点)
- Nahimicアプリ:1.8.x系
- Nahimicドライバー:メーカーや機種によって異なる
Nahimicの3つの更新方法
Nahimicの更新方法は、大きく分けて3つあります。
方法1:Microsoft Storeから自動更新(最も簡単)
Nahimicアプリ(Nahimic Companion)はMicrosoft Storeからインストールされているため、自動的に更新されます。
手動で更新する手順:
- Microsoft Storeを開く
- 右上の「…」→「ダウンロードと更新」をクリック
- 「更新プログラムを取得する」をクリック
- Nahimicに更新があれば自動的にダウンロード・インストールされる
- 更新完了後、PCを再起動
メリット:
- 最も簡単
- 自動で最新版になる
- アンインストールも簡単
デメリット:
- ドライバーは更新されない(別途必要)
- Microsoft Storeにアクセスできない環境では使えない
注意: Microsoft Storeからの更新は、アプリケーションのみで、オーディオドライバーは更新されません。ドライバーも更新する場合は、方法2または方法3を使用してください。
方法2:PCメーカー公式サイトから更新(推奨)
最も確実で推奨される方法です。
必要なファイル:
- Realtek HD Universal Driver(Nahimicドライバーを含む)
- Nahimic 3(Microsoft Storeから)
更新手順:
ステップ1:PCメーカーのサポートページにアクセス
- MSI製品: https://jp.msi.com/
- Lenovo製品: https://support.lenovo.com/jp/ja/
- Dell製品: https://www.dell.com/support/
- ASRock製品: https://www.asrock.com/
- Gigabyte製品: https://www.gigabyte.com/
各メーカーのサポートページで、自分のPCやマザーボードのモデル名を検索します。
ステップ2:オーディオドライバーをダウンロード
「ドライバー」または「ダウンロード」のセクションから、以下を探します:
- 「Realtek HD Universal Driver (include Nahimic Driver)」
- 「Audio Driver with A-Volute Nahimic」
- 「Nahimic Audio Driver」
最新版をダウンロードします。
ステップ3:既存のRealtekドライバーをアンインストール
⚠️重要: この手順を飛ばすと、更新が正しく行われません。
Windows + X→ 「アプリと機能」- 「Realtek High Definition Audio Driver」を探す
- 「アンインストール」をクリック
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェック(重要)
- PCを再起動
ステップ4:新しいRealtekドライバーをインストール
- ダウンロードしたファイルを解凍
- 「Setup.exe」または「Install.bat」を管理者として実行
- インストールウィザードに従う
- インストール完了後、PCを再起動
ステップ5:Nahimic 3をMicrosoft Storeから更新
⚠️非常に重要: Realtekドライバーのインストール後、必ずNahimic 3をMicrosoft Storeから更新してください。
- Microsoft Storeを開く
- 「Nahimic」で検索
- 「更新」または「入手」をクリック
- インストール完了後、すぐには起動しない
- PCを再起動
ステップ6:オーディオデバイスを接続してからNahimicを起動
- ヘッドホンやスピーカーを接続
- Nahimicアプリを起動
- 正常に動作するか確認
この順序が重要な理由:
- Realtekドライバー(Nahimicドライバーを含む)を先にインストール
- その後、Nahimic 3アプリをインストール
- この順序を守らないと、「ドライバーが最新でない」エラーが出る
方法3:Nahimic自動復元ツールを使用(トラブル時)
Windows Updateや予期せぬ不具合でNahimicが初期化できなくなった場合に使用します。
こんな時に使う:
- 「Nahimic has failed to initialize」エラーが出る
- 「Nahimic cannot be used」エラーが出る
- 更新後にNahimicが起動しない
- 音が出なくなった
Nahimic Generic Restore Tool:
公式ダウンロードリンク:
https://nahimic.helprace.com/i751-updated-how-to-recover-nahimic-with-one-click
使用手順:
- 上記リンクからツールをダウンロード
- ダウンロードしたファイル(.exe)を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- ツールが自動的に以下を実行:
- ハードウェアの検出
- システムアップデートの確認
- 古いNahimicのクリーンアップ
- 最新ドライバーのインストール
- 完了するまで待つ(数分~10分程度)
- PCを再起動
⚠️注意:
- ツールは3回実行することが推奨されています
- 1回目でうまくいかなくても、2回目、3回目で解決することがあります
メリット:
- 自動でハードウェアを検出
- 自動でクリーンアップ・インストール
- 最も確実な修復方法
デメリット:
- ダウンロードに時間がかかる
- 対応していないハードウェアでは使えない
更新時の注意事項

注意1:インストール順序を守る
正しい順序:
- Realtekドライバー(Nahimicドライバーを含む)
- PC再起動
- Nahimic 3アプリ(Microsoft Storeから)
- PC再起動
間違った順序:
- Nahimicアプリを先にインストール → エラーが出る
- 再起動を飛ばす → 正しく動作しない
注意2:互換性を確認
すべてのPCでNahimicが使えるわけではありません。
対応メーカー:
- MSI
- Lenovo(Legionシリーズ)
- Dell(Alienwareシリーズ)
- Gigabyte
- ASRock
- Huawei
- Honor
自分のPCが対応しているか、メーカーの対応機種リストを確認してください。
注意3:Windows Updateの影響
Windows Updateで勝手にドライバーが更新され、Nahimicが使えなくなることがあります。
対策:
- デバイスのドライバー自動更新を無効化
- グループポリシーで「Windows Updateですべてのドライバーを含める」を無効化
注意4:セキュリティソフトの干渉
Norton、McAfeeなどのセキュリティソフトがNahimicのインストールをブロックすることがあります。
対策:
- インストール中は一時的にセキュリティソフトを無効化
- またはWindows Defenderに切り替える
更新後のトラブルと対処法
トラブル1:「オーディオドライバーが最新でない」エラー
エラーメッセージ:
「Your audio driver may not be up to date or your system is not compatible」
「オーディオドライバーが最新でないか、互換性がありません」
原因:
- Realtekドライバーが正しくインストールされていない
- NahimicドライバーとNahimicアプリのバージョンが合っていない
- インストール順序が間違っている
解決方法:
解決法1:正しい順序で再インストール
- Nahimicをアンインストール
- Realtekドライバーをアンインストール
- PC再起動
- メーカー公式サイトから最新のRealtekドライバーをダウンロード
- Realtekドライバーをインストール
- PC再起動
- Microsoft StoreからNahimic 3をインストール
- PC再起動
解決法2:Nahimic自動復元ツールを使用
- Nahimic Generic Restore Toolをダウンロード
- 管理者として実行
- 3回実行を推奨
解決法3:Nahimic APO3 Driverのみをインストール
- メーカーサイトから「Realtek HD Universal Driver (include Nahimic Driver)」をダウンロード
- 解凍後、「Nahimic APO3 Driver」フォルダーを探す
- その中の「Install.bat」を管理者として実行
- PC再起動
トラブル2:「Nahimic has failed to initialize」エラー
原因:
- Windows Updateで設定がリセットされた
- Nahimic Serviceが停止している
- 必要なファイルが削除された
解決方法:
解決法1:Nahimic Serviceを確認
Windows + R→services.msc- 「Nahimic service」を探す
- サービスが「停止」になっている場合:
- 右クリック → 「開始」
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- PC再起動
解決法2:アプリをリセット
Windows + I→ 「アプリ」- 「Nahimic」を探す
- 「詳細オプション」をクリック
- 「リセット」をクリック
- PC再起動
解決法3:自動復元ツール
Nahimic Generic Restore Toolを使用(方法3参照)
トラブル3:音が出ない
原因:
- 既定のデバイスが変更された
- Nahimic Mirroring Deviceが無効になっている
- ドライバーが正しくインストールされていない
解決方法:
解決法1:既定のデバイスを確認
- タスクバーの音量アイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」
- 「出力デバイスを選択してください」で正しいデバイスを選択
解決法2:Nahimic Mirroring Deviceを有効化
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Nahimic mirroring device」を右クリック
- 「デバイスを有効にする」
解決法3:Realtekドライバーを再インストール
メーカー公式サイトから最新版をダウンロードして再インストール
トラブル4:エフェクトが効かない
症状:
- Nahimicは起動するが、音質が変わらない
- サラウンドサウンドが効かない
- イコライザーが機能しない
原因:
- オーディオ拡張機能が無効になっている
- Nahimic Serviceが動いていない
- 対象デバイスが間違っている
解決方法:
解決法1:オーディオ拡張機能を有効化
- タスクバーの音量アイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」
- 使用しているデバイスをクリック
- 「デバイスのプロパティ」
- 「詳細」タブ
- 「オーディオ拡張機能を有効にする」にチェック
- 「適用」→「OK」
- Nahimicを再起動
重要: この設定がオフになっていると、Nahimicのすべての機能が無効になります。
解決法2:正しいドライバーをインストール
メーカー公式サイトのドライバーをインストール。Windowsが自動でインストールした汎用ドライバーでは、Nahimicが正しく動作しないことがあります。
解決法3:S/PDIFやOptical接続の場合
NahimicはS/PDIFやOptical(光デジタル)接続では動作しません。3.5mmジャック、USB、Bluetooth、HDMIを使用してください。
トラブル5:「Driver is obsolete」エラー
エラーメッセージ:
「Driver is obsolete」(ドライバーが古い)
原因:
- Realtekドライバーのバージョンが新しすぎる、または古すぎる
- NahimicがそのRealtekドライバーに対応していない
解決方法:
解決法1:対応バージョンのRealtekドライバーをインストール
- 現在のRealtekドライバーをアンインストール
- メーカー公式サイトから、Nahimic対応の特定バージョンをダウンロード
- インストール
注意: 最新版のRealtekドライバーが必ずしもNahimicに対応しているとは限りません。メーカーが指定するバージョンを使用してください。
解決法2:ダウングレード
Realtekドライバーを古いバージョンにダウングレードする。
トラブル6:Windows Update後に使えなくなった
原因:
- Windows UpdateでRealtekドライバーが自動更新された
- Nahimicと互換性のないバージョンになった
解決方法:
解決法1:ドライバーを元に戻す
- デバイスマネージャーを開く
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「プロパティ」
- 「ドライバー」タブ
- 「ドライバーを元に戻す」
- PC再起動
解決法2:正しいドライバーを再インストール
メーカー公式サイトから、Nahimic対応のRealtekドライバーをダウンロードして再インストール。
解決法3:Windows Updateのドライバー自動更新を無効化
Windows + R→sysdm.cpl- 「ハードウェア」タブ → 「デバイスのインストール設定」
- 「いいえ(デバイスが正常に動作しない可能性があります)」を選択
- 「変更の保存」
更新履歴と新機能
Nahimicの主なバージョンアップ履歴です。
Nahimic 1.5.1(2020年10~11月)
追加機能:
- 10バンドイコライザー機能追加
- 32Hz~16kHzの10の周波数帯を調整可能
改善点:
- 安定性の向上
Nahimic 1.5.4(2021年4月)
追加機能:
- Sound Sharing Plusに名称変更
- Bluetooth以外の接続(USB、3.5mmジャック)にも対応
改善点:
- 複数デバイス間での音声共有が柔軟に
Nahimic 1.7.2(2021年6月)
デザイン変更:
- ロゴに「By SteelSeries」が追加
改善点:
- 全体的な動作の安定性向上
- バグ修正
Nahimic 1.8.x(2024年~)
改善点:
- SteelSeriesブランドへの完全統合
- セキュリティ強化
- Windows 11への最適化
よくある質問

Q1:更新は必須?
A: いいえ、必須ではありません。
現在のバージョンで問題なく動作していれば、無理に更新する必要はありません。ただし、セキュリティ上の理由から、定期的な更新は推奨されます。
Q2:自動更新をオフにできる?
A: Microsoft Storeの自動更新は無効化できます。
- Microsoft Storeを開く
- 「…」→「設定」
- 「アプリを自動的に更新する」をオフ
ただし、セキュリティリスクが高まるため、推奨しません。
Q3:更新したらバージョンが下がった?
A: メーカー提供のドライバーが古い可能性があります。
メーカーがテスト・検証したバージョンを提供しているため、Microsoft Storeの最新版よりも古いことがあります。動作が安定していれば問題ありません。
Q4:更新に失敗する
A: 以下を確認してください。
- インターネット接続が安定しているか
- Microsoft Storeにサインインしているか(Microsoftアカウント)
- ストレージ容量が十分にあるか
- セキュリティソフトがブロックしていないか
それでもダメなら、Nahimic自動復元ツールを使用してください。
Q5:更新後に設定がリセットされた
A: 残念ながら、これは仕様です。
アップデート後は、イコライザー設定やプロファイル設定が初期化されることがあります。事前にスクリーンショットを撮っておくことをおすすめします。
Q6:更新中にエラーが出た
A: 以下を試してください。
- PCを再起動
- Microsoft Storeのキャッシュをクリア(
wsresetコマンド) - Windows Updateを最新に
- Nahimic自動復元ツールを使用
Q7:複数回実行する必要がある?
A: Nahimic自動復元ツールは3回実行が推奨されています。
1回目でうまくいかなくても、2回目、3回目で解決することが多いです。
まとめ
Nahimicの更新方法をまとめます。
3つの更新方法:
- Microsoft Storeから自動更新(アプリのみ、最も簡単)
- メーカー公式サイトから更新(ドライバー含む、推奨)
- Nahimic自動復元ツール(トラブル時)
正しいインストール順序:
- Realtekドライバー(Nahimicドライバー含む)
- PC再起動
- Nahimic 3アプリ(Microsoft Store)
- PC再起動
更新時の注意点:
- インストール順序を守る
- 互換性を確認する
- セキュリティソフトを一時的に無効化
- Windows Updateの影響に注意
主なトラブルと対処法:
- 「ドライバーが最新でない」→ 正しい順序で再インストール
- 「初期化に失敗」→ Serviceを確認、またはリセット
- 「音が出ない」→ 既定のデバイス確認、Mirroring Device有効化
- 「エフェクトが効かない」→ オーディオ拡張機能を有効化
トラブル時の最終手段:
- Nahimic自動復元ツールを3回実行
- それでもダメならメーカーサポートに問い合わせ
- または代替ソフト(SteelSeries Sonar)を検討
Nahimicの更新は、正しい手順を踏めば難しくありません。この記事を参考に、安全にアップデートを行ってください!

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