「PCが突然重くなった」「ファンがうるさい」「ゲーム中にカクつく」――タスクマネージャーを確認したら、Nahimic Service(NahimicSvc.exe)がCPUやメモリを大量に消費していたという経験はありませんか?
この記事では、Nahimicが重くなる原因から、段階的な軽量化方法、完全解決までを実践的に解説します。
Nahimicが重い!よくある症状チェックリスト

まず、あなたのPCで起きている症状を確認してみましょう。以下の症状が当てはまる場合、Nahimicが原因の可能性が高いです。
PCの動作に関する症状:
- [ ] CPU使用率が常に50%~100%に達している
- [ ] メモリ(RAM)使用量が時間とともに増加し続ける
- [ ] PCファンが常に全速回転していてうるさい
- [ ] PC本体が異常に熱くなる
- [ ] アイドル状態(何もしていない)でもPCが重い
- [ ] 起動後3~4時間経つと動作が極端に遅くなる
タスクマネージャーで確認できる症状:
- [ ] NahimicService.exeがCPU使用率15%~100%を占有
- [ ] NahimicSvc32.exeやNahimicSvc64.exeが複数起動している
- [ ] Nahimic関連プロセスのメモリ使用量が数百MB~数GBに達している
- [ ] 時間が経つほどNahimicのメモリ使用量が増える(メモリリーク)
アプリケーション・ゲームに関する症状:
- [ ] ゲーム起動時にPCがフリーズする
- [ ] 特定のゲームがクラッシュする(Counter-Strike 2、マビノギなど)
- [ ] Cubase、B’s Recorder、reWASDなどが起動しない
- [ ] Houdiniなどの3DソフトがGPUエラーで落ちる
- [ ] ゲーム中のFPS(フレームレート)が大幅に低下する
ノートPC特有の症状:
- [ ] バッテリーの減りが異常に早い
- [ ] 電源に接続していないと動作が極端に遅い
- [ ] 膝の上に置くと熱すぎて使えない
これらの症状が複数当てはまる場合、Nahimicを軽量化または無効化することで問題が解決する可能性が高いです。
なぜNahimicは重いのか?5つの原因
Nahimicが重くなる原因は複数あります。理解しておくことで、適切な対処法を選べます。
原因1:常時バックグラウンドで音声処理を実行している
Nahimicは音が鳴っていなくても、常に音声処理エンジンが動作しています。
7.1バーチャルサラウンド、イコライザー、ノイズキャンセリングなどの処理は、リアルタイムで音声データを解析・変換するため、CPUとメモリを常時消費します。
特に以下の機能がオンになっていると、CPU負荷が高くなります:
- バーチャルサラウンドサウンド:ステレオを7.1chに変換する処理
- サウンドトラッカー:ゲーム内の音の方向を視覚化する機能(GPUも使用)
- マイクのノイズキャンセリング:リアルタイムでノイズを除去
原因2:メモリリークが発生している
メモリリークとは、プログラムが使用したメモリを正しく解放せず、メモリ使用量が増え続ける不具合のことです。
Nahimicには以下のようなメモリリークの報告があります:
- PC起動直後は50MB程度だったのが、3~4時間後には500MB~1GB以上に増加
- ログアウト・ログインを繰り返すとメモリが蓄積される
- アカウントを切り替えるたびにNahimicのメモリが増える
この問題は特定のバージョンで顕著で、アップデートやダウングレードで改善することがあります。
原因3:複数のNahimicプロセスが同時起動している
正常な状態では、以下のいずれか1つまたは2つのプロセスが動作します:
- NahimicSvc32.exe(32ビット版)
- NahimicSvc64.exe(64ビット版)
しかし、ドライバーの不具合や設定ミスにより、複数のNahimicプロセスが同時に起動してしまうことがあります。
タスクマネージャーを確認したときに、以下のような状況なら異常です:
- NahimicSvc32.exeが3つ以上起動している
- NahimicSvc32.exeとNahimicSvc64.exeが同時に複数起動している
- 1つのプロセスが終了しても、すぐに新しいプロセスが起動する
原因4:Realtekオーディオドライバーとの競合
NahimicはRealtekオーディオドライバーと密接に統合されていますが、ドライバーのバージョン不一致や競合により、異常なCPU使用率を引き起こすことがあります。
特に以下の状況で問題が起きやすいです:
- Windows Updateで自動的にRealtekドライバーが更新された
- Nahimicのバージョンが古いまま、Realtekドライバーだけ新しくなった
- PCメーカーが提供するドライバーと、Realtek公式ドライバーが混在している
原因5:古いPCや低スペックPCでの処理負荷
Nahimicの音声処理は、比較的高性能なCPUを前提に設計されています。
以下のような環境では、Nahimicの負荷が特に重く感じられます:
- 第5世代以前のIntel Coreプロセッサー
- AMD Ryzen 1000シリーズ以前
- 低電圧版CPU(UシリーズやYシリーズ)搭載のノートPC
- メモリ(RAM)が8GB以下のPC
これらの環境では、Nahimicの機能をフルに使うとCPUの処理能力の大部分を占有してしまい、他のアプリケーションが遅くなります。
【対処法1】一時的に停止する(すぐにできる)
「今すぐPCを軽くしたい」という場合は、タスクマネージャーから一時的に停止できます。
手順
- キーボードのCtrl + Shift + Escを同時に押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブをクリック
- 以下のプロセスを探す:
- NahimicService.exe
- NahimicSvc32.exe
- NahimicSvc64.exe
- 各プロセスを右クリックして「タスクの終了」を選択
- すべてのNahimic関連プロセスを終了
効果の確認:
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブで、CPU使用率とメモリ使用量が下がったことを確認してください。
注意点:
- この方法は一時的な対処です
- PCを再起動すると、Nahimicは再び自動起動します
- 恒久的に無効化したい場合は、次の対処法を試してください
【対処法2】サービスから無効化する(推奨)
Nahimicを完全に停止し、再起動後も起動しないようにする方法です。
手順1:サービス管理画面を開く
- キーボードのWindowsキー + Rを同時に押す
- 「services.msc」と入力してEnterキー
- サービス一覧が表示される
手順2:Nahimic Serviceを無効化
- リストから「Nahimic service」を探す(キーボードの「N」を押すと素早く見つかる)
- 「Nahimic service」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「全般」タブの「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 「適用」をクリック
- サービスが実行中の場合は「停止」ボタンをクリック
- 「OK」をクリックして閉じる
- PCを再起動
手順3:動作確認
再起動後、タスクマネージャーを開いて、Nahimic関連プロセスが起動していないことを確認してください。
この方法のメリット:
- 簡単で確実
- 後で気が変わったら、同じ手順で「スタートアップの種類」を「自動」に戻せる
- 音声は通常のWindowsドライバーで再生されるので、音が出なくなることはない
【対処法3】Sound Tracker Engineを無効化する(機能は残したい場合)

「Nahimicの機能は使いたいけど、重いのは困る」という場合は、最も負荷の高い機能だけを無効化する方法があります。
Sound Tracker Engineとは
ゲーム画面にオーバーレイで音の方向を表示する機能で、CPUとGPUの両方を使用します。この機能が最もシステムリソースを消費するため、無効化すると劇的に軽くなることがあります。
無効化手順
- スタートメニューから「Nahimic」を起動
- 画面右上の「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「Sound Tracker Engine」のトグルスイッチをオフにする
- Nahimicを終了
- PCを再起動
これで、イコライザーやバーチャルサラウンドなどの他の機能は使えるまま、最も重い機能だけをオフにできます。
【対処法4】スタートアップとタスクスケジューラーから無効化する
Nahimicはサービスだけでなく、スタートアップとタスクスケジューラーにも登録されているため、それらも無効化するとより確実です。
スタートアップから無効化
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 以下の項目を探す:
- Nahimic Companion
- A-Volute関連の項目
- 各項目を右クリックして「無効化」を選択
システム構成から無効化
- Windowsキー + Rで「msconfig」と入力してEnter
- 「サービス」タブをクリック
- 「Nahimic Service」のチェックを外す
- 「適用」→「OK」をクリック
- PCを再起動
タスクスケジューラーから無効化
Nahimicは「タスクスケジューラー」に登録されたタスクによって自動的に再起動されることがあります。
手順:
- Windowsの検索バーに「タスク スケジューラ」と入力
- 検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選択
- 左側の「タスクスケジューラーライブラリ」を展開
- 以下のようなNahimic関連タスクを探す:
- NahimicTask
- NahimicTask64
- A-Volute関連のタスク
- 各タスクを右クリックして「無効化」を選択
【対処法5】完全アンインストール(最も効果的)
「もうNahimicは使わない」という場合は、完全にアンインストールするのが最も効果的です。
ステップ1:Nahimicアプリをアンインストール
Windows 11の場合:
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Nahimic」または「Nahimic Companion」を探す
- 右側の「…」をクリック→「アンインストール」
Windows 10の場合:
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」を選択
- 「Nahimic」を探して「アンインストール」
ステップ2:残存ファイルを削除
Nahimicをアンインストールしても、設定ファイルが残ることがあります。
- エクスプローラーで以下のフォルダを開く:
C:\ProgramData\A-Volute(隠しフォルダなので、「表示」→「隠しファイル」をオンにする必要がある)
- 「A-Volute」フォルダを削除
- 次に以下も確認して削除:
%LocalAppData%\NhNotifSys
ステップ3:PCを再起動
すべての削除作業が完了したら、PCを再起動してください。
アンインストール後の注意点
- 音は普通に出ます:Windowsのデフォルトオーディオドライバーでステレオ音声は問題なく再生されます
- 7.1サラウンドなどの拡張機能は使えなくなります
- 音質が若干変わる場合があります:Nahimicの「音質補正」がなくなるため、自然な音になります
【対処法6】ドライバーを最新版に更新する(メモリリーク対策)
メモリリークや異常なCPU使用率は、ドライバーのバージョンが古いことが原因の場合があります。
更新方法
- PCメーカーの公式サポートサイトにアクセス(MSI、ASUS、Dell、Lenovoなど)
- 自分のPC・マザーボードの型番を検索
- 「ドライバー」→「オーディオドライバー」セクションから最新版をダウンロード
- 既存のRealtekオーディオドライバーとNahimicをアンインストール
- 新しいドライバーをインストール
- PCを再起動
または、Nahimic Restore Toolを使用すると、自動的に最新版がインストールされます:
公式ダウンロードページ:https://nahimic.helprace.com/i751-updated-how-to-recover-nahimic-with-one-click
トラブルシューティング|無効化しても重い場合
問題1:無効化したのにまだNahimicが起動している
原因: Windows Updateが自動的にドライバーを再インストールしている
解決策:
- Windowsの設定を開く
- 「システム」→「バージョン情報」→「システムの詳細設定」
- 「ハードウェア」タブ→「デバイスのインストール設定」
- 「いいえ」を選択(Windowsがドライバーを自動ダウンロードしない)
- 「変更の保存」をクリック
問題2:Nahimicを停止したら音が出なくなった
原因: Realtekオーディオドライバーが正しくインストールされていない
解決策:
- PCメーカーの公式サイトからRealtekオーディオドライバーをダウンロード(Nahimicなし版)
- インストールしてPCを再起動
- Windowsの「設定」→「システム」→「サウンド」で出力デバイスが正しく選択されているか確認
問題3:複数のNahimicプロセスが起動し続ける
原因: Alienware Command CenterやMSI Dragon Centerが干渉している
解決策:
- Alienware Command Center(またはMSI Dragon Center)をアンインストール
- Nahimicをアンインストール
- PCメーカーの公式サイトから最新のAlienware Command Center(またはMSI Dragon Center)を再インストール
- 最新のRealtekオーディオドライバー(Nahimic付き)をインストール
問題4:特定のゲームでのみ重い
原因: NahimicがそのゲームにSound Trackerなどの機能を適用しようとしている
解決策:BlackApps.datにゲームを追加
- 以下のパスに移動:
C:\ProgramData\A-Volute\ - 「BlackApps.dat」ファイルをメモ帳で開く
- ファイルの最後に、ゲームの実行ファイル名を追加(例:
ApexLegends.exe) - ファイルを保存
- PCを再起動
これで、そのゲームではNahimicが動作しなくなります。
よくある質問と回答
Q1:Nahimicを無効化すると音が出なくなりますか?
いいえ、出なくなりません。Nahimicは音質「拡張」ソフトなので、無効化してもWindowsの標準ドライバーで通常のステレオ音声は問題なく再生されます。
Q2:CPU使用率が何%以上なら異常ですか?
アイドル状態(何もしていない)で10%以上使っている場合は異常です。正常な場合、Nahimicは0~5%程度しか使用しません。
Q3:メモリリークかどうか確認する方法は?
タスクマネージャーでNahimicのメモリ使用量を定期的にチェックしてください。PC起動後1時間で100MB以上増加している場合はメモリリークの可能性があります。
Q4:古いPCでもNahimicは使えますか?
技術的には使えますが、第5世代以前のIntel CoreプロセッサーやAMD Ryzen 1000シリーズ以前のCPUでは、Nahimicの負荷が重すぎて快適に使えないことが多いです。
Q5:ノートPCのバッテリー消費も改善しますか?
はい、改善します。Nahimicを無効化することで、CPUの常時稼働が減り、バッテリー持続時間が10~20%向上することがあります。
Q6:ゲーム中だけ重くなるのはなぜですか?
Nahimicの「Sound Tracker」機能がGPUとCPUの両方を使用するためです。この機能はゲーム画面にオーバーレイを表示するため、ゲーム中のFPS低下の原因になります。
Q7:無効化した後、また有効にできますか?
はい、可能です。「サービス」(services.msc)を開き、「Nahimic service」のプロパティで「スタートアップの種類」を「自動」に戻せば再度有効になります。
Q8:Nahimicの代わりになるソフトはありますか?
SteelSeries Sonar(無料)やDolby Atmos(有料、約2,000円)が代替として使えます。これらはNahimicより軽量で、どんなPCでも使えます。
まとめ:Nahimicが重い問題は解決できる
Nahimicが重い原因は、主に以下の5つです:
- 常時バックグラウンドで音声処理を実行している
- メモリリークでRAM使用量が増え続ける
- 複数のプロセスが同時起動している
- Realtekドライバーとの競合
- 古いPCや低スペックPCでの処理負荷
段階的な解決方法:
- すぐに軽くしたい → タスクマネージャーから一時停止
- 機能は使いたい → Sound Tracker Engineだけ無効化
- 恒久的に無効化 → サービスから無効化(推奨)
- 完全に削除したい → アンインストール
- メモリリーク対策 → ドライバーを最新版に更新
最も簡単で効果的な方法は「サービスから無効化」です。数分で完了し、PCが劇的に軽くなることが期待できます。
Nahimicは便利な機能を提供しますが、システムリソースを大量に消費するため、ゲームをしない人や、音質にこだわらない人は無効化することを強く推奨します。
快適なPCライフをお過ごしください!

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