「Nahimic Serviceが勝手に起動して困っている」「CPU使用率が高くてPCが重い」「特定のソフトが動かない」――こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、Nahimic Serviceを無効化・停止する方法から完全削除まで、実際に使える手順をわかりやすく解説します。
Nahimic Serviceとは?なぜ無効化したいのか

Nahimic Service(ナヒミック サービス)は、PCのオーディオ性能を向上させるために動作するバックグラウンドサービスです。
MSI、ASUS、Dell、LenovoなどのゲーミングPCやノートPCにプリインストールされており、7.1バーチャルサラウンドサウンドやマイクのノイズキャンセリングなどの機能を提供します。
なぜNahimic Serviceを無効化する必要があるのか
便利な機能を持つNahimic Serviceですが、以下のような問題が報告されています。
よくある問題:
- CPU使用率が異常に高くなる:バックグラウンドで常時動作し、特に古いPCではCPU使用率が100%近くになることがある
- メモリ(RAM)を大量に消費する:システムリソースを圧迫してPCが重くなる
- 特定のソフトと競合する:B’s Recorder、reWASD、Houdiniなど、一部のソフトウェアが正常に動作しなくなる
- ゲームが起動しない:Counter-Strike 2などの特定ゲームでクラッシュや起動不良が発生
- UIが正しく表示されない:一部のアプリケーションで画面が真っ白になるなどの表示不具合
- 勝手に再起動・再インストールされる:無効化や削除しても自動的に復活する
無効化しても大丈夫?
基本的に無効化しても音は普通に出ます。 Nahimic ServiceはRealtekなどの基本オーディオドライバーの「拡張機能」なので、無効化しても通常の音声再生には問題ありません。
ただし、以下の機能は使えなくなります:
- 7.1バーチャルサラウンドサウンド
- イコライザー設定
- マイクのノイズキャンセリング
- サウンドトラッカー
- その他Nahimic専用機能
【方法1】サービスから無効化する(最も簡単)
まずは最もシンプルな方法から試してみましょう。この方法なら、後で気が変わったときに簡単に元に戻せます。
手順1:サービス管理画面を開く
Windows 10/11共通の手順:
- キーボードの「Windowsキー + R」を同時に押す
- 表示された「ファイル名を指定して実行」ウィンドウに「services.msc」と入力
- 「OK」をクリック
すると、Windowsサービスの管理画面が開きます。
手順2:Nahimic Serviceを見つける
サービス一覧が表示されたら:
- リストをスクロールして「Nahimic service」を探す(アルファベット順に並んでいます)
- キーボードの「N」キーを押すと、Nで始まるサービスにジャンプできて便利です
手順3:サービスを停止して無効化
「Nahimic service」を見つけたら:
- 「Nahimic service」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューから「無効」を選択
- 「適用」ボタンをクリック
- サービスが実行中の場合は「停止」ボタンをクリック
- 「OK」ボタンで閉じる
手順4:PCを再起動
設定を有効にするため、PCを再起動してください。再起動後、Nahimic Serviceは自動的に起動しなくなります。
確認方法: タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、「プロセス」タブで「NahimicService.exe」や「NahimicSvc32.exe」「NahimicSvc64.exe」が動作していないことを確認しましょう。
【方法2】タスクマネージャーから停止する(一時的)
「今すぐ停止したい」という場合は、タスクマネージャーから一時的に停止できます。
手順
- キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」を同時に押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで以下のプロセスを探す:
- NahimicService.exe
- NahimicSvc32.exe
- NahimicSvc64.exe
- A-Volute関連のプロセス
- 見つけたら右クリックして「タスクの終了」を選択
注意点: この方法は一時的な停止です。PCを再起動すると、Nahimic Serviceは再び起動します。恒久的に無効化したい場合は「方法1」を使用してください。
【方法3】スタートアップから無効化する
Nahimic Companionアプリが起動時に自動実行されるのを防ぐ方法です。
Nahimic Companionアプリの設定から無効化
- タスクバー右側の「隠れているインジケーターを表示」(上向き矢印アイコン)をクリック
- Nahimicのアイコンを右クリック
- 「Check for Updates」を選択
- 「Run Nahimic Companion at startup」のチェックを外す
- PCを再起動
システム構成から無効化
より確実に無効化するには:
- Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「msconfig」と入力してEnterキー
- 「サービス」タブに移動
- リストから「Nahimic Service」を探す
- チェックボックスを外す
- 「適用」→「OK」をクリック
- PCを再起動
タスクマネージャーのスタートアップから無効化
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「スタートアップ」タブに移動
- Nahimic関連の項目を探す
- 右クリックして「無効化」を選択
【方法4】タスクスケジューラーから無効化(しつこい復活を防ぐ)
Nahimicは「タスクスケジューラー」に登録されたタスクによって自動的に再起動されることがあります。これを完全に止める方法です。
手順
- Windowsの検索バーに「タスク スケジューラ」と入力
- 検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選択
- タスクスケジューラーライブラリを展開
- 以下のようなNahimic関連タスクを探す:
- NahimicTask
- NahimicTask64
- A-Volute関連のタスク
- 各タスクを右クリックして「無効化」を選択
- すべてのNahimic関連タスクを無効化したら、ウィンドウを閉じる
注意点: タスクが複数ある場合があるので、すべて無効化してください。
【方法5】完全削除(アンインストール)
「無効化では不十分」「完全に削除したい」という場合の手順です。ただし、この作業は慎重に行う必要があります。
ステップ1:Nahimic Companionをアンインストール
まず、アプリケーション本体を削除します。
Windows 11の場合:
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Nahimic」または「Nahimic Companion」を探す
- 右側の「…」(三点リーダー)をクリック
- 「アンインストール」を選択
- 確認メッセージで「アンインストール」をクリック
Windows 10の場合:
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」を選択
- 「Nahimic」または「Nahimic Companion」を探す
- クリックして「アンインストール」を選択
ステップ2:デバイスマネージャーからドライバーを削除
次に、オーディオドライバーに組み込まれたNahimic関連のデバイスを削除します。
- Windowsキー + Rで「devmgmt.msc」と入力してEnter
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Nahimic mirroring device」を探す
- 右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
さらに、「ソフトウェア デバイス」または「Software components」セクションも確認:
- 「ソフトウェア デバイス」を展開
- 「A-Volute Nh3 Audio Effects Component」を探す
- 右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択
- 同様にドライバーを削除
ステップ3:関連ファイルを手動で削除
Nahimicが残した関連ファイルを削除します。
削除するフォルダ:
C:\Windows\System32\A-VoluteC:\Program Files (x86)\MSI\One Dragon Center\Nahimic%LocalAppData%\NhNotifSys(ローカルAppDataフォルダ内)
削除手順:
- エクスプローラーを開く
- 上記のパスをアドレスバーに貼り付けてEnter
- フォルダが見つかったら、フォルダごと削除
- 「このフォルダを削除するには管理者権限が必要です」と表示されたら「続行」をクリック
注意: フォルダが見つからない場合は、既に削除されているか、別の場所にある可能性があります。
ステップ4:レジストリを編集(上級者向け)
警告: レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとWindowsが起動しなくなる可能性があります。必ずシステムの復元ポイントを作成してから実行してください。
- Windowsキー + Rで「regedit」と入力してEnter
- 「編集」メニューから「検索」を選択(またはCtrl + F)
- 「Nahimic」と入力して「次を検索」をクリック
- 見つかったレジストリキーを右クリックして「削除」を選択
- F3キーを押して次のNahimic関連キーを検索
- すべてのNahimic関連キーを削除するまで繰り返す
特に重要なレジストリパス:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NahimicServiceHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Nahimic_MirroringHKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\A-Volute
ステップ5:PCを再起動
すべての手順を完了したら、PCを再起動してください。
トラブルシューティング|無効化・削除後も復活する場合

「無効化したのにまた起動している」「削除したのに復活した」という場合の対処法です。
原因1:Realtekオーディオドライバーが再インストールしている
Nahimicは「Realtek High Definition Audio Driver」と密接に統合されているため、Realtekドライバーが更新されると一緒に再インストールされることがあります。
解決策:
- Realtek Audio Driverを一度アンインストール
- PCメーカーの公式サイトから「Nahimicなし」のRealtekドライバーをダウンロード
- Nahimicなしのドライバーをインストール
- Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化(後述)
原因2:Windows Updateが自動的に再インストールしている
Windows Updateは「ドライバーの更新」も自動的に行うため、Nahimicが再インストールされることがあります。
解決策:デバイスのインストール設定を変更
- Windowsの検索バーに「デバイスのインストール設定の変更」と入力
- 「いいえ」を選択して、Windowsがデバイスのドライバーを自動ダウンロードしないようにする
- 「変更の保存」をクリック
または、グループポリシーで制御(Windows Pro/Enterprise):
- Windowsキー + Rで「gpedit.msc」と入力
- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「デバイスのインストール」→「デバイスのインストールの制限」
- 「Windows Update経由で提供されるデバイス ドライバーのインストールを禁止する」を「有効」に設定
原因3:MSI Dragon CenterやASUS Armoury Crateが再インストールしている
MSIやASUSなどのメーカー製ユーティリティソフトが、Nahimicを自動的にインストールすることがあります。
解決策:
- MSI Dragon CenterやASUS Armoury Crateなどのメーカーユーティリティをアンインストール
- または、それらのソフトウェアの設定で「自動更新」を無効化
原因4:BIOSでオンボードオーディオが有効になっている
最終手段として、BIOS設定でオンボードオーディオを無効化する方法があります。ただし、これを行うと内蔵スピーカーやオーディオジャックが使えなくなるため、外付けUSBオーディオデバイスが必要になります。
手順:
- PCを再起動
- 起動中に「F2」「Del」「F12」などのキーを押してBIOSに入る(PCメーカーによって異なる)
- 「Advanced」や「Integrated Peripherals」などの項目を探す
- 「HD Audio Controller」や「Onboard Audio」を「Disabled」に設定
- 設定を保存して終了
よくある質問と回答
Q1:Nahimic Serviceを無効化すると音が出なくなりますか?
いいえ、出なくなりません。Nahimicは音質「拡張」機能なので、無効化しても通常のステレオ音声は問題なく再生されます。ただし、7.1バーチャルサラウンドなどの拡張機能は使えなくなります。
Q2:無効化した後、また有効にできますか?
はい、可能です。「サービス」(services.msc)を開き、「Nahimic service」のプロパティで「スタートアップの種類」を「自動」に戻せば再度有効になります。
Q3:ゲームをしない人は無効化しても問題ありませんか?
はい。Nahimicは主にゲーマー向けの機能なので、ゲームをしない方や音質にこだわらない方は無効化しても全く問題ありません。
Q4:Nahimicを無効化すると音質が悪くなりますか?
これは個人差があります。Nahimicの「処理された音」より、Windowsの標準ドライバーによる「自然な音」を好む人も多くいます。無効化して試してみて、気に入らなければ再度有効にすればよいでしょう。
Q5:B’s RecorderやreWASDがNahimicと競合すると言われましたが、どうすればいいですか?
それらのソフトウェアを使用する場合は、Nahimic Serviceを無効化(または停止)してください。多くの場合、Nahimicを停止するだけでソフトウェアが正常に動作するようになります。
Q6:Nahimicを削除したら音が小さくなった気がします
Nahimicには「音量を自動的に上げる」機能があるため、削除後は音が小さく感じることがあります。Windowsの音量設定や、スピーカー/ヘッドホンのボリュームを上げて調整してください。
Q7:CPU使用率が高いのはNahimicのせいですか?
可能性はあります。タスクマネージャーでNahimicService.exeのCPU使用率を確認してください。10%以上使っている場合は、無効化を検討する価値があります。
Q8:DTMや音楽制作をする場合、Nahimicは無効化すべきですか?
はい、無効化を強く推奨します。Nahimicは入力音声にもエフェクトをかけてしまうため、レコーディング時に意図しない音質変化が起こります。プロの音楽制作では、可能な限り「素の音」で録音すべきです。
まとめ:Nahimic Serviceは無効化しても大丈夫
Nahimic Serviceは便利な機能を提供する一方で、システムリソースを消費したり、他のソフトウェアと競合したりする問題も抱えています。
無効化をおすすめする人:
- CPU使用率やメモリ使用量を減らしたい
- 特定のソフトウェア(B’s Recorder、reWASD、Houdiniなど)が動かない
- ゲームが起動しない・クラッシュする
- DTMや音楽制作をする
- 自然な音質を好む
そのまま使い続けても良い人:
- 7.1バーチャルサラウンドを活用している
- 特に問題が起きていない
- ゲーム内の足音方向を把握したい(FPSゲーマー)
- マイクのノイズキャンセリング機能を使っている
最も簡単な方法は「サービスから無効化」です。 数分で完了し、後で元に戻すことも簡単です。まずはこの方法を試して、Nahimicなしでも問題なく使えるか確認してみましょう。
もし問題が解決しない場合や、完全に削除したい場合は、上記の「完全削除」手順を慎重に実行してください。その際は必ずシステムの復元ポイントを作成することをお忘れなく!
快適なPCライフをお過ごしください!


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