「PCから急に音が出なくなった」「Nahimicを使い始めてから音が聞こえない」――そんなトラブルに悩まされていませんか?
Nahimicは便利な音響強化ソフトですが、Windows Updateやドライバーの更新、設定の不具合などで突然音が出なくなることがあります。特にMSI、Lenovo Legion、ASUSなどのゲーミングPCユーザーから多く報告されている問題です。
この記事では、Nahimicで音が出ない原因を7つのパターンに分類し、それぞれの具体的な解決方法を詳しく解説していきます。初心者でも実践できる簡単な方法から順番に紹介しますので、上から順に試してみてくださいね。
まず確認すべき基本項目

本格的なトラブルシューティングに入る前に、以下の基本項目を確認しましょう。
音量とミュート設定
意外と見落としがちな基本項目です。
- タスクバー右下の音量アイコンをクリック
- 音量が0になっていないか確認
- ミュートマーク(×印)がついていないか確認
- スライダーを動かして音量を上げる
スピーカー・ヘッドホンの接続
物理的な接続を確認します。
- ケーブルが正しく挿さっているか(緩んでいないか)
- Bluetoothデバイスがペアリングされているか
- スピーカー・ヘッドホンの電源が入っているか
- 別のデバイスで音が出るかテストする
これらの基本項目をクリアしたら、次のトラブルシューティングに進みましょう。
原因1:オーディオ機能拡張が原因で音が出ない【最多】
最も多い原因がこれです。Windowsのオーディオ機能拡張設定が原因で音が出なくなるケースが非常に多く報告されています。
症状
- スピーカーやヘッドホンを接続しても全く音が出ない
- 音量バーは動いているのに音が聞こえない
- 「オーディオ機能拡張を有効にする」がONになっている
解決方法
方法1:サウンド設定から変更(Windows 11)
- タスクバー右下の音量アイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」をクリック
- 「その他のサウンドの設定」をクリック
- 再生デバイスの一覧で現在使用中のデバイスをダブルクリック
- 「詳細設定」タブをクリック
- 「オーディオ機能拡張を有効にする」のチェックを外す
- 「適用」→「OK」をクリック
- PCを再起動
方法2:コントロールパネルから変更(Windows 10/11共通)
- Windows + Rキーを押す
- 「mmsys.cpl」と入力してEnter
- 再生タブでスピーカー/ヘッドホンを右クリック→「プロパティ」
- 「拡張機能」タブをクリック(または「詳細設定」タブ)
- 「すべてのサウンド効果をオフにする」にチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリック
- PCを再起動
効果
この方法で90%以上のケースが解決すると報告されています。特にWindows Updateの後に音が出なくなった場合は、この設定が自動的に変更されている可能性が高いです。
注意点
この設定を変更すると、Nahimicの音響効果が使えなくなります。ただし、基本的な音声出力は正常に機能するようになります。
原因2:Nahimic Mirroring Deviceがデフォルトになっている
Nahimic Mirroring Device(ミラーリングデバイス)が既定のデバイスになると、音が出なくなります。
症状
- 音量バーは反応するが音が聞こえない
- デバイスマネージャーで「Nahimic Mirroring Device」が表示される
- 特定のゲーム(Doom Eternal、GTA5など)で音が出ない
解決方法
方法1:再生デバイスを変更する
- Windows + Rキーを押す
- 「mmsys.cpl」と入力してEnter
- 再生タブで「スピーカー(Realtek)」または「ヘッドホン」を選択
- 「既定値に設定」をクリック
- 「適用」→「OK」をクリック
方法2:Nahimic Mirroring Deviceを無効化する
- Windows + Xキーを押す
- 「デバイスマネージャー」をクリック
- 「オーディオの入力および出力」を展開
- 「Nahimic Mirroring Device」を右クリック
- 「デバイスを無効にする」をクリック
- 確認ダイアログで「はい」をクリック
方法3:Sound Sharing機能をオフにする
- Nahimicアプリを開く
- 「Sound Sharing」タブをクリック
- 機能をオフにする
注意点
Nahimic Mirroring Deviceは、Sound Sharing(音声共有)機能で使われる仮想デバイスです。この機能を使わない場合は、無効化しても問題ありません。
原因3:「Nahimicは使用できません」エラーが表示される
Nahimicを起動すると「オーディオドライバが最新でないか、システムに互換性がありません」と表示されるケースです。
症状
- Nahimicアプリが起動しない
- 「Nahimicは使用できません」というエラーメッセージ
- 「オーディオドライバーが最新ではない」と表示される
解決方法
方法1:ドライバーを更新する
- PCメーカーの公式サイトにアクセス(MSI、Lenovo、ASUS、ASRockなど)
- 自分のPC型番を検索
- 「ドライバー」または「サポート」ページへ移動
- 「Audio Driver」または「Realtek HD Universal Driver」をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを管理者として実行
- 指示に従ってインストール
- PCを再起動
- Microsoft StoreからNahimicを再インストール
方法2:Nahimic Restore Toolを使用する
- PCメーカーのサポートページから「Nahimic Restore Tool」をダウンロード
- ファイルを右クリック→「管理者として実行」
- 指示に従ってインストール
- PCを再起動
- Nahimicが自動的に復元される
方法3:手動でドライバーを更新する
- Windows + Xキーを押す
- 「デバイスマネージャー」をクリック
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「ドライバーの更新」をクリック
- 「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択
- ダウンロードしたドライバーフォルダを指定
- 次へをクリックして完了まで待つ
効果
正しいドライバーをインストールすることで、Nahimicが正常に動作するようになります。
原因4:Nahimicサービスが停止している
Nahimicのバックグラウンドサービスが停止していると、音が出ないことがあります。
症状
- Nahimicアプリは起動するが音響効果が適用されない
- イコライザーの設定が反映されない
- 「Intelligent Mode」しか表示されない
解決方法
Nahimic Serviceを起動する
- Windows + Rキーを押す
- 「services.msc」と入力してEnter
- サービス一覧から「Nahimic service」を探す
- ダブルクリックしてプロパティを開く
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- サービスの状態が「停止中」なら「開始」をクリック
- 「適用」→「OK」をクリック
- PCを再起動
確認すべきサービス
以下の2つのサービスが実行中になっているか確認してください。
- Nahimic service
- NahimicCompanionSvc(存在する場合)
どちらも「スタートアップの種類:自動」「状態:実行中」になっていればOKです。
原因5:Realtekドライバーとの競合
RealtekドライバーとNahimicの相互作用で問題が発生することがあります。
症状
- PCスピーカーから音が全く出ない
- 「デバイスが見つかりません」エラー
- Nahimicをアンインストールしても音が出ない
解決方法(重要:順番を必ず守る)
ステップ1:既存ドライバーのアンインストール
- Windows + Xキーを押す
- 「デバイスマネージャー」をクリック
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」をクリック
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェック
- 「アンインストール」をクリック
- PCを再起動
ステップ2:Nahimicのアンインストール
- Windows + Iキーを押して設定を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」をクリック
- 「Nahimic」を検索
- 「・・・」→「アンインストール」をクリック
- 確認ダイアログで「アンインストール」をクリック
- PCを再起動
ステップ3:Realtekドライバーの再インストール
- PCメーカーの公式サイトから最新のRealtekドライバーをダウンロード
- ファイルを管理者として実行
- インストールが完了したらPCを再起動
ステップ4:Nahimicの再インストール(必要な場合のみ)
- Microsoft Storeを開く
- 「Nahimic」を検索
- 「入手」または「インストール」をクリック
- インストール完了後PCを再起動
- Nahimicが自動的にRealtekデバイスを最適化
重要ポイント
必ずRealtekを先にアンインストールし、Nahimicを後からアンインストールしてください。この順番を逆にすると、アンインストールが正常に完了しないことがあります。
原因6:ブラウザでの音楽再生時のみ音が出ない
一部のアプリでは音が出るのに、ブラウザ(Chrome、Edge)では音が出ないケースです。
症状
- YouTube、SpotifyなどWebブラウザでの再生で音が出ない
- Windows Media PlayerやiTunesでは音が出る
- Nahimicのイコライザー設定が反映されない
解決方法
方法1:オーディオ出力デバイスの設定確認
- Windows 11の場合
- 設定→システム→サウンド
- 「アプリの音量とデバイスの基本設定」をクリック
- ブラウザ(Chrome、Edgeなど)の出力デバイスを確認
- 「既定」または正しいスピーカーが選択されているか確認
- ブラウザの音量を確認
- 音量ミキサーでブラウザの音量が0になっていないか確認
- ブラウザのタブがミュートになっていないか確認
方法2:Nahimicの配線設定を確認
一部のユーザーは「PC内の配線の問題でブラウザの音声がNahimicを通っていない」と報告しています。この場合:
- Nahimicアプリを開く
- 「Audio」タブの設定をリセット
- PCを再起動
- ブラウザで音楽を再生してテスト
方法3:ブラウザを変更してテスト
- 別のブラウザ(Edge、Chrome、Firefoxなど)で試す
- 複数のブラウザで同じ問題が発生するか確認
原因7:Windows Updateによる不具合
Windows Updateの後に突然音が出なくなるケースも多いです。
症状
- 昨日まで正常に動いていた
- Windows Updateの通知が最近あった
- 再起動後に音が出なくなった
解決方法
方法1:Windowsオーディオトラブルシューティングを実行
- Windows + Iキーを押して設定を開く
- 「システム」→「トラブルシューティング」をクリック
- 「その他のトラブルシューティング ツール」をクリック
- 「オーディオの再生」→「実行する」をクリック
- 画面の指示に従って問題を診断・修正
方法2:Windows Updateサービスを再起動
- Windows + Rキーを押す
- 「services.msc」と入力してEnter
- 「Windows Update」を探して右クリック
- 「再起動」をクリック(2回実行推奨)
- PCを再起動
方法3:システムの復元を使用
- Windows + Rキーを押す
- 「rstrui」と入力してEnter
- 「別の復元ポイントを選択する」をチェック
- 音が出ていた日時の復元ポイントを選択
- 「次へ」→「完了」をクリック
予防策
- 重要なWindows Updateの前に復元ポイントを作成しておく
- ドライバーの自動更新を無効化する(設定→Windows Update→詳細オプション→オプションの更新プログラム)
原因別:Nahimicが完全に起動しない
アプリ自体が起動しない、またはクラッシュする場合の対処法です。
症状
- Nahimicアイコンをクリックしても何も起動しない
- 起動しても数秒で閉じる
- 「アプリケーションエラー」が表示される
解決方法
方法1:アプリをリセットする
- Windows + Iキーを押して設定を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「Nahimic」を検索
- 「・・・」→「詳細オプション」をクリック
- 下にスクロールして「リセット」をクリック
- 確認ダイアログで「リセット」をクリック
- PCを再起動
方法2:Microsoft Storeのキャッシュをクリア
- Windows + Rキーを押す
- 「wsreset」と入力してEnter
- 黒い画面が表示されて自動的に閉じるまで待つ
- Microsoft Storeが自動的に開く
- Nahimicを再インストール
方法3:Nortonなどのセキュリティソフトが原因の場合
一部のユーザーから、Nortonなどのサードパーティ製セキュリティソフトがNahimicの動作を妨げるという報告があります。
- セキュリティソフトを一時的に無効化
- Nahimicが起動するか確認
- 起動する場合は、セキュリティソフトの除外リストにNahimicを追加
よくある質問
Q. 音が出るようになったが、音質が以前より悪い気がします
A. オーディオ機能拡張を無効化した場合、Nahimicの音響効果がオフになります。以下を試してください。
- Realtekドライバーを最新版に更新
- Nahimicのイコライザーで音質を調整
- スピーカー/ヘッドホンのプロパティで「24bit、48000Hz」に設定
Q. 再起動するたびに音が出なくなります
A. Nahimic Mirroring DeviceまたはNahimicサービスの自動起動設定を確認してください。
- Nahimic Mirroring Deviceを完全に無効化
- 既定のデバイスを固定する
- Nahimicサービスのスタートアップを「自動」に設定
Q. ヘッドホンでは音が出るのにスピーカーでは出ません
A. 再生デバイスの既定値を確認してください。
- Windows + R →「mmsys.cpl」と入力
- スピーカーを右クリック→「既定のデバイスとして設定」
- 「適用」→「OK」
- PCを再起動
Q. Nahimicを完全にアンインストールしたいです
A. 以下の手順で完全にアンインストールできます。
- Realtekドライバーをアンインストール(ドライバーソフトも削除にチェック)
- PCを再起動
- Nahimicをアンインストール(設定→アプリから)
- PCを再起動
- 必要に応じてRealtekドライバーのみ再インストール
Q. 特定のゲームだけ音が出ません
A. 一部のゲーム(Doom Eternal、Witcher III、古いゲームなど)はNahimicと互換性がありません。
- ゲーム起動前にNahimicアプリを終了
- Nahimicサービスを停止(services.mscから)
- ゲーム終了後にサービスを再開
Q. どうしても解決しない場合は?
A. 以下の選択肢があります。
- PCメーカーのサポートに連絡:MSI、Lenovo、ASUSなど
- SteelSeries Sonarに乗り換える:Nahimicの代替ソフト(公式サイトから無料ダウンロード)
- Windowsの再インストール:最終手段ですが確実
Nahimicを使わない選択肢もある
どうしても問題が解決しない場合や、Nahimicに不満がある場合は、代替ソフトを検討しましょう。
SteelSeries Sonar
特徴
- Nahimicの開発元(SteelSeries)が提供する新しいオーディオソフト
- Nahimicと同等以上の機能
- より安定した動作
- 無料で使用可能
ダウンロード
SteelSeries公式サイトから無料でダウンロードできます。
Equalizer APO
特徴
- 軽量で動作が安定
- 詳細なイコライザー調整が可能
- CPU使用率が非常に低い
- 完全無料
向いている人
- 音質にこだわる人
- シンプルな操作を好む人
- システムリソースを節約したい人
Windows標準の空間サウンド
特徴
- Windows 10/11に標準搭載
- 設定→システム→サウンド→空間サウンドから有効化
- 追加ソフト不要
- 安定性が高い
まとめ:Nahimicの音が出ない問題は解決できる
Nahimicで音が出ない問題は、ほとんどの場合、設定やドライバーの問題です。この記事で紹介した方法を上から順番に試せば、多くのケースで解決できます。
解決の優先順位
- オーディオ機能拡張の設定変更(最も効果的)
- Nahimic Mirroring Deviceの確認
- ドライバーの更新・再インストール
- Nahimicサービスの確認
- Windows Updateトラブルシューティング
- Realtek/Nahimicの完全再インストール
- 代替ソフトへの乗り換え
重要なポイント
- 順番を守る:Realtekを先にアンインストールし、その後Nahimicをアンインストール
- 必ず再起動:設定変更やドライバー更新後は必ずPCを再起動
- バックアップを取る:大きな変更の前に復元ポイントを作成
- 最新版を使う:PCメーカーの公式サイトから最新ドライバーを入手
多くの場合、「オーディオ機能拡張を無効にする」だけで解決します。それでもダメな場合は、ドライバーの再インストールを試してみてください。どうしても解決しない場合は、SteelSeries Sonarなどの代替ソフトへの乗り換えも検討しましょう。
快適なPC環境で、ゲームや音楽を楽しんでくださいね!

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