「Nahimic Mirroring Device」というデバイスがデバイスマネージャーに表示されていて、音声トラブルやアプリケーションのクラッシュを引き起こしていませんか?
この記事では、Nahimic Mirroring Deviceを無効にする方法と、無効化した後の影響について詳しく解説します。
Nahimic Mirroring Deviceとは何か

Nahimic Mirroring Deviceは、Nahimicオーディオソフトウェアの一部として動作する仮想オーディオデバイスです。主にMSI、ASUS、ASRock、Dellなどのゲーミング向けPCに搭載されています。
主な機能
- オーディオミラーリング:複数のヘッドセットやスピーカーで同時に音声を出力できる機能
- サウンドシェアリング:Bluetooth、USB、3.5mmジャックなど、異なる接続方式のデバイスで同時に音を聴ける
- 仮想オーディオデバイス:Nahimicの音声処理を実行するための仮想デバイスとして動作
一見便利な機能に思えますが、実際には多くのユーザーが問題を経験しています。
なぜNahimic Mirroring Deviceを無効にしたいのか
多くのユーザーがNahimic Mirroring Deviceの無効化を望む理由は以下の通りです。
よくある問題
- 音が出ない、または音声が別のデバイスに出力される:Windowsが自動的にNahimic Mirroring Deviceを既定の出力デバイスとして選択してしまう
- ゲームやアプリケーションのクラッシュ:Diablo 3、Houdini、DaVinci Resolveなど、特定のソフトウェアと競合してクラッシュやフリーズを引き起こす
- 音質の劣化:Nahimicの音声処理によって、本来の音質が変わってしまう(特に音楽制作やミキシング作業時)
- レイテンシー(遅延)の増加:音声処理による遅延が発生し、リアルタイムでの作業に支障をきたす
- デバイスマネージャーに黄色い警告マークが表示される:ドライバーが正しくインストールされていない、または互換性がない
特にDTM(音楽制作)やビデオ編集を行う方、またはオーディオインターフェースを使用している方にとっては、Nahimic Mirroring Deviceは不要で邪魔な存在になります。
Nahimic Mirroring Deviceを無効にする方法
Nahimic Mirroring Deviceを無効にする方法は複数あります。目的に応じて適切な方法を選びましょう。
方法1:デバイスマネージャーで無効化(最も簡単)
最も手軽で安全な方法は、デバイスマネージャーからNahimic Mirroring Deviceを無効にすることです。
手順
- キーボードで「Windows + X」キーを同時に押す
- メニューから「デバイス マネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の項目をクリックして展開
- 「Nahimic Mirroring Device」を探す(「Nahimic Easy Surround Device」という名前の場合もあります)
- 「Nahimic Mirroring Device」を右クリック
- 「デバイスを無効にする」を選択
- 確認メッセージが表示されたら「はい」をクリック
これでNahimic Mirroring Deviceが無効化されます。
追加の無効化手順
Nahimicの他のコンポーネントも無効にする場合は、以下も確認してください。
- 同じく「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」内で「A-Volute Nh3 Audio Effects Component」を探す(見当たらない場合は「ソフトウェア コンポーネント」の下にあることもあります)
- 見つかったら右クリックして「デバイスを無効にする」を選択
- 「ソフトウェア コンポーネント」の項目も展開
- 「Nahimic Mirroring Component」または「A-Volute Nh3 Audio Effects Component」を右クリック
- 「デバイスを無効にする」を選択
この方法の利点は、完全にアンインストールするわけではないので、必要になった場合に同じ手順で簡単に再度有効化できる点です。
方法2:Windowsの設定からオーディオの拡張機能をオフにする
Nahimicによる音声処理を無効にする別の方法として、Windowsの設定から拡張機能をオフにすることができます。
Windows 11の場合
- タスクバーの右下にあるスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」を選択
- 「詳細設定」の下にある「その他のサウンド設定」をクリック
- 再生デバイス(スピーカーやヘッドホンなど)をダブルクリック
- 「拡張」タブまたは「詳細設定」タブを選択
- 「オーディオの機能拡張」または「すべてのサウンド効果をオフにする」にチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリック
Windows 10の場合
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」を選択
- 「関連設定」の下にある「サウンド コントロール パネル」をクリック
- 「再生」タブで使用中のデバイスをダブルクリック
- 「拡張」タブを選択
- 「すべてのサウンド効果をオフにする」にチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリック
この方法により、Nahimicの音声処理機能がオフになり、音質が本来の状態に戻ります。
方法3:Nahimic Serviceを停止する
Nahimic Mirroring Deviceだけでなく、Nahimic Service全体を停止することで、より確実に機能を無効化できます。
手順
- 「Windows + R」キーを同時に押す
- 「services.msc」と入力してEnterキーを押す
- サービス一覧が表示されるので、下にスクロールして「Nahimic Service」を探す
- 「Nahimic Service」を右クリック
- 「停止」を選択
- 再度「Nahimic Service」をダブルクリック
- 「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューから「無効」を選択
- 「回復」タブに移動
- 「最初のエラー」「2回目のエラー」「その後のエラー」すべてを「何もしない」に設定
- 「適用」→「OK」をクリック
この設定により、PC起動時にNahimic Serviceが自動的に起動しなくなります。
方法4:完全にアンインストール(上級者向け)
Nahimic Mirroring Deviceを完全にシステムから削除したい場合は、以下の手順を実行します。
ステップ1:デバイスマネージャーからドライバーごと削除
- デバイスマネージャーを開く(Windows + X → デバイス マネージャー)
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Nahimic Mirroring Device」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 重要:「このデバイスのドライバーを削除しようとしました。」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
- 「ソフトウェア コンポーネント」も展開
- 「Nahimic Mirroring Component」または「A-Volute」関連のコンポーネントも同様にアンインストール
ステップ2:Nahimic Serviceを無効化
前述の「方法3」を実行して、Nahimic Serviceを完全に停止・無効化します。
ステップ3:レジストリからエントリを削除(慎重に実行)
レジストリの編集は、誤って操作するとWindowsが起動しなくなる可能性があります。必ず復元ポイントを作成してから実行してください。
- 「Windows + R」キーを押す
- 「regedit」と入力してEnterキーを押す
- レジストリエディタが開く
- 以下のパスに移動して削除
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Nahimic_Mirroring
- 「Nahimic_Mirroring」キーを右クリック
- 「削除」を選択
- 確認メッセージで「はい」をクリック
ステップ4:PCを再起動
すべての手順を完了したら、PCを再起動します。
無効化後の影響と注意点

Nahimic Mirroring Deviceを無効にした後、以下の点に注意してください。
失われる機能
- 複数のオーディオデバイスで同時に音声を出力する機能
- Nahimicのサウンドシェアリング機能
- 一部のNahimic専用機能(バーチャルサラウンド、イコライザーなど)
音が出なくなった場合の対処法
Nahimic Mirroring Deviceを無効にした後、音が出なくなった場合は以下を確認してください。
- Windowsの設定から「サウンド」を開く
- 「出力デバイスを選択」で正しいデバイス(スピーカーやヘッドホンなど)が選択されているか確認
- 選択されていない場合は、ドロップダウンメニューから正しいデバイスを選択
- 音量が0やミュートになっていないか確認
Realtekドライバーの再インストール
Nahimicを完全に削除した後、通常のRealtekオーディオドライバーを再インストールすることをおすすめします。
- PCメーカーの公式サポートページにアクセス
- お使いのPC型番を検索
- オーディオドライバーをダウンロード(Nahimicを含まないバージョンを選択)
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
- PCを再起動
再び有効にする方法
Nahimic Mirroring Deviceを無効にした後、やはり必要だと感じた場合は簡単に再度有効化できます。
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 「表示」メニューから「非表示のデバイスの表示」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Nahimic Mirroring Device」を右クリック
- 「デバイスを有効にする」を選択
- PCを再起動
これで、Nahimic Mirroring Deviceが再び動作するようになります。
よくあるトラブルシューティング
無効化してもPC再起動後に復活する
Nahimic Mirroring Deviceを無効化しても、PC再起動後に再び有効になってしまう場合があります。これは、Windowsアップデートや、Nahimic Serviceが自動的にドライバーを再インストールしているためです。
解決方法
- タスクスケジューラを開く(スタートメニューで「タスク スケジューラ」と検索)
- 「タスク スケジューラ ライブラリ」を選択
- NahimicまたはA-Volute関連のタスクを探す
- 見つかったタスクを右クリックして「削除」を選択
- Nahimic Serviceを完全に無効化(前述の「方法3」を参照)
デバイスマネージャーに黄色い警告マークが表示される
Nahimic Mirroring Deviceに黄色い警告マークが表示される場合、ドライバーが正しくインストールされていないか、互換性がありません。
解決方法
- PCメーカーの公式サポートページから最新のオーディオドライバーをダウンロード
- 現在のドライバーをアンインストール
- 新しいドライバーをインストール
- それでも解決しない場合は、デバイスを無効化するか完全にアンインストール
特定のゲームやアプリケーションでのみ問題が発生する
一部のゲーム(Diablo 3、Doom Eternalなど)やアプリケーション(Houdini、DaVinci Resolveなど)では、Nahimicとの相性が悪く、クラッシュやフリーズが発生することがあります。
解決方法
- ゲームやアプリケーションを起動する前に、Nahimic Companionアプリを終了
- タスクバーのNahimicアイコンを右クリック→「終了」を選択
- タスクマネージャーからNahimic関連のプロセスを終了
- それでも解決しない場合は、Nahimic Serviceを完全に無効化
Nahimicを無効にしたら音質が悪くなった
Nahimicの音声処理に慣れていた場合、無効化すると音質が物足りなく感じることがあります。
解決方法
- Windowsの設定から「サウンド」を開く
- 使用中のデバイスのプロパティを開く
- 「拡張」タブで他のサウンド効果(Windowsの標準エフェクトなど)を試してみる
- または、サードパーティのオーディオソフトウェア(FxSound、Equalizer APOなど)を使用する
Nahimic Mirroring Deviceを使うべき人、無効にすべき人
最後に、Nahimic Mirroring Deviceを使うべき人と、無効にすべき人の特徴をまとめます。
使うべき人
- 複数のオーディオデバイスで同時に音を出力したい方
- ゲームプレイ時にNahimicのサウンドトラッカー機能を活用したい方
- 音質向上効果を実感している方
- 特にトラブルが発生していない方
無効にすべき人
- DTM(音楽制作)や録音作業を行う方
- オーディオインターフェースを使用している方
- 特定のアプリケーションでクラッシュやフリーズが発生している方
- CPUやメモリの使用率を下げたい方
- 音声出力先が勝手に変更される問題に悩んでいる方
- 原音に忠実な音質を求める方
まとめ:目的に応じた適切な対処を
Nahimic Mirroring Deviceは、ゲーマー向けの便利な機能を提供する一方で、多くのトラブルの原因にもなっています。
簡単に無効化したい方
→ デバイスマネージャーから無効化(方法1)
音質を本来の状態に戻したい方
→ オーディオの拡張機能をオフにする(方法2)
完全に停止したい方
→ Nahimic Serviceを無効化(方法3)
システムから完全に削除したい方
→ ドライバーごとアンインストール(方法4)
どの方法を選ぶにしても、事前にシステムの復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。万が一問題が発生しても、簡単に元の状態に戻すことができます。
また、無効化後に音が出なくなった場合は、Windowsの設定から正しいオーディオデバイスが選択されているか必ず確認してください。Nahimic Mirroring Deviceを無効にすることで、多くのトラブルが解決し、快適なPC環境を取り戻せるはずです。

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