Nahimic Mirroring Deviceとは?デバイスマネージャーに出てくる謎のドライバーを解説

プログラミング・IT

PCのデバイスマネージャーを開いたとき、「Nahimic Mirroring Device」という見慣れない項目を見つけたことはありませんか?

「これって何?削除していいの?」
「いつの間にかインストールされていた」
「ゲームがクラッシュするのはこれのせいかも」

こんな疑問を持っている人は少なくありません。実は、このNahimic Mirroring Deviceは物理的なハードウェアではなく、ソフトウェアが作り出す「仮想オーディオデバイス」なんです。

今回は、このNahimic Mirroring Deviceの正体と、その役割について詳しく解説していきます。

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Nahimic Mirroring Deviceの正体

Nahimic Mirroring Deviceは、仮想オーディオドライバー(Virtual Audio Driver)です。つまり、実際の機器ではありません。

Nahimicというオーディオソフトウェアをインストールすると、自動的にシステムに追加されます。MSI、ASRock、Lenovo、Dellなどのゲーミングノートやマザーボードを使っている人の多くが、知らないうちにこのデバイスを持っている状態になっているでしょう。

デバイスマネージャーでは、「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の項目に表示されます。

仮想オーディオデバイスって何?

仮想オーディオデバイスは、ソフトウェアによって作られる「架空のオーディオ機器」です。

実際のスピーカーやヘッドホンは物理的に存在しますよね。一方、仮想デバイスはプログラムが作り出すもので、音声信号の処理や複製を行います。

Nahimic Mirroring Deviceは、元の音声を「鏡のように映す(ミラーリングする)」ことで、様々な機能を実現しているんです。

Nahimic Mirroring Deviceは何をしているのか

この仮想デバイスは、いくつかの重要な役割を果たしています。

音声の複製と処理

Nahimic Mirroring Deviceの最も基本的な機能は、システムの音声を複製することです。

音源(ゲームや音楽プレイヤー)とスピーカー・ヘッドホンの間に入り込んで、音声信号をコピーします。このコピーした音声に対して、Nahimicの様々なエフェクトを適用できるんですね。

バーチャルサラウンドサウンド、イコライザー、ボイスエンハンスメントといった機能は、この仮想デバイスを通じて実現されています。

サウンドシェアリング機能

特に便利なのが、サウンドシェアリング(Sound Sharing)という機能です。

通常、Windowsは1つのオーディオデバイスにしか音を出力できません。でもNahimic Mirroring Deviceを使えば、2つの異なるヘッドホンやイヤホンで同じ音を同時に聞けるようになります。

例えば、友達と一緒に映画を観るとき、それぞれ自分のイヤホンを使いながら同じ音声を聞けるわけです。Bluetooth、USB、3.5mmジャックのどの接続方式でも対応しています。

ただし注意点があります。このサウンドシェアリング機能は、MSI製品専用の場合が多いです。同じNahimicソフトを使っていても、ASRockやGigabyteのマザーボードでは利用できないことがあります。

サウンドトラッカーのサポート

ゲーマー向けの機能として、サウンドトラッカーの動作もサポートしています。

サウンドトラッカーは、ゲーム内の足音や銃声がどの方向から聞こえているかを画面上に表示する機能でしたね。この機能を動かすために、Nahimic Mirroring Deviceが音声信号を分析しているんです。

録音・配信のサポート

配信者やコンテンツクリエイターにとっては、メイン出力を邪魔せずに音声を録音・配信できるという利点もあります。

通常の音声出力とは別に、Nahimic Mirroring Deviceが音声を複製することで、録音ソフトやストリーミングソフトに音を送ることができます。

Nahimic Mirroring Deviceのデメリット

便利な面もある一方で、問題も報告されています。

ゲームのクラッシュや音声トラブル

最も深刻なのが、特定のゲームとの相性問題です。

Diablo 3、Doom Eternal、GTA 5など、一部のゲームでクラッシュや音声が出ない問題が報告されています。Blizzardのサポートも、Nahimic Mirroring Deviceがトラブルの原因になる可能性を指摘しているケースがあるようです。

ゲーム起動時のロゴ画面では音が出るのに、その後無音になってしまうといった奇妙な症状も見られます。

削除しても復活する

多くのユーザーが困っているのが、アンインストールしても勝手に再インストールされるという現象です。

デバイスマネージャーから削除したり無効化したりしても、Windowsアップデート後に復活してしまうんですね。これは、NahimicがRealtekオーディオドライバーと深く統合されているためです。

意図しない音声出力先の変更

Nahimic Mirroring Deviceが有効になっていると、音声の出力先が勝手に変更されることがあります。

使いたいヘッドホンではなく、Nahimic Mirroring Deviceが既定のデバイスになってしまい、音が聞こえない状態になるわけです。毎回設定を戻すのは面倒ですよね。

システムリソースの消費

バックグラウンドで常に動作するため、CPUやメモリを少しずつ消費します

高性能なPCなら気にならないかもしれませんが、低スペックなPCでは動作が重くなる可能性があります。

Nahimic Mirroring Deviceは必要?不要?

では、このデバイスは使うべきなのでしょうか。判断基準をまとめました。

使った方が良い人

サウンドシェアリング機能を使いたい人には必須です。特にMSI製品を使っていて、友達や家族と音声を共有したい場合は有効でしょう。

Nahimicの機能をフル活用したい人も、このデバイスが必要です。サウンドトラッカーやオーディオエフェクトの一部は、ミラーリングデバイスを通じて動作します。

音声の録音や配信をする人で、Nahimicの機能を使いたい場合も有効活用できます。

使わない方が良い人

ゲームで音声トラブルが発生している人は、無効化を試してみる価値があります。特定のゲームでクラッシュや音が出ない問題があるなら、原因かもしれません。

Nahimicの機能を使っていない人にとっては、完全に不要です。バックグラウンドで無駄にリソースを消費するだけになってしまいます。

音質にこだわる人も、無効化した方が良いでしょう。余計な加工がされない、ピュアな音が聞けます。

Nahimic Mirroring Deviceの無効化・削除方法

トラブルが起きている場合や不要だと感じた場合の対処方法を紹介します。

一時的に無効化する方法

まずは無効化だけを試してみましょう。

  1. デバイスマネージャーを開きます(Windowsキー + X → デバイスマネージャー)
  2. 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開します
  3. 「Nahimic Mirroring Device」を右クリックします
  4. 「デバイスを無効にする」を選択します
  5. 確認画面で「はい」をクリックします

これでデバイスは無効になりますが、PCを再起動すると再び有効になる場合があります。

完全に削除する方法

完全に削除したい場合は、以下の手順を踏んでください。

  1. まず「Realtek High Definition Audio Driver」をアンインストールします
  2. PCを再起動します
  3. デバイスマネージャーで「Nahimic Mirroring Device」を右クリックします
  4. 「デバイスのアンインストール」を選択します
  5. 「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」にチェックを入れます
  6. 「アンインストール」をクリックします
  7. ソフトウェアコンポーネントのツリーで「Nahimic Mirroring Component」も同様に削除します
  8. PCを再起動します
  9. 必要に応じて「Realtek High Definition Audio Driver」を再インストールします

重要な注意点:レジストリの編集が必要になる場合もありますが、これはWindowsの動作に影響を与える可能性があります。必ずレジストリのバックアップを取ってから行ってください。

ゲーム中だけ無効にする方法

ゲームプレイ中だけトラブルが起きる場合は、もっと簡単な対処法があります。

タスクバーのNahimicアイコンを右クリックして「終了」を選択し、その後ゲームを起動してください。ゲームが終わったら、また起動すれば良いだけです。

代替手段はあるの?

Nahimicのサウンドシェアリング機能が必要だけど、Nahimic自体は使いたくないという人もいるでしょう。

そんな場合は、VoiceMeeterという無料ソフトウェアがおすすめです。

VoiceMeeterは、オーディオミキサーソフトで、複数のオーディオデバイスに同時に音を出力できます。Nahimicよりも機能が豊富で、細かい設定も可能です。しかも、寄付ベースの無料ソフトなんですね。

MSI以外のマザーボードを使っている人で、サウンドシェアリング機能が欲しい場合は、VoiceMeeterの導入を検討してみてください。

まとめ:自分の環境に合わせて判断しよう

Nahimic Mirroring Deviceは、Nahimicソフトウェアの機能を実現するための仮想オーディオドライバーです。

サウンドシェアリングやサウンドトラッカーといった便利な機能を提供する一方で、ゲームのクラッシュや音声トラブルの原因になることもあります。

もしゲームで問題が発生しているなら、一度無効化してみることをおすすめします。問題が解決すれば、それが原因だったとわかりますよね。

逆に、Nahimicの機能を活用していて問題も起きていないなら、そのまま使い続けて大丈夫です。無理に削除する必要はありません。

自分の使い方や環境に合わせて、Nahimic Mirroring Deviceを使うか無効化するか判断してくださいね。

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