「もっとゲームで足音が聞こえやすくなればいいのに」「音楽をもっと迫力ある音で聴きたい」――そんな悩みを解決してくれるのが、Nahimicの10バンドイコライザーです。
イコライザーは音の周波数帯を個別に調整することで、自分好みの音質を作り出せる機能です。Nahimicでは専門的な知識がなくても、直感的な操作で音質を大幅に改善できるんですよ。
この記事では、Nahimicイコライザーの基本的な使い方から、ゲーム別のおすすめ設定、音楽鑑賞向けの調整方法まで、実践的なテクニックを詳しく解説していきます。
Nahimicイコライザーの基本知識

まずは、Nahimicのイコライザーがどのような仕組みなのか、基本を押さえておきましょう。
10バンドイコライザーとは
Nahimicには10バンドイコライザーが搭載されています。これは音の周波数帯を10個に分けて、それぞれ個別に音量を調整できる機能です。
10個の周波数帯
- 31Hz、62Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz
各周波数帯を上げ下げすることで、低音を強調したり、高音をクリアにしたりと、細かな音質調整が可能になるんです。
各周波数帯が担当する音域
それぞれの周波数帯がどんな音を担当しているのか理解しておくと、調整がしやすくなります。
超低音域(31Hz〜62Hz)
- 爆発音、重低音、ベースの最低音
- 映画の迫力や音楽の重厚感を生み出す
- 上げすぎると音がこもる
低音域(125Hz〜250Hz)
- バスドラム、ベースギター、男性ボーカルの低音
- 音楽の土台となる部分
- 適度に上げると温かみのある音に
中低音域(500Hz)
- ボーカルの土台、ギターの胴鳴り
- 音の厚みを決める重要な帯域
- バランス調整の要
中音域(1kHz〜2kHz)
- ボーカルの明瞭度、楽器の輪郭
- 人の声が最も聞き取りやすい帯域
- ゲームでは会話やアナウンスに影響
高音域(4kHz〜8kHz)
- 足音、銃声、シンバル、サ行
- FPSゲームで最も重要な帯域
- 適度に上げると音の輪郭がクリアに
超高音域(16kHz)
- 空気感、臨場感、シンバルの余韻
- 音の広がりや透明感を生み出す
- 上げすぎると耳障りになる
イコライザーの開き方と基本操作
Nahimicのイコライザーにアクセスする手順を確認しましょう。
イコライザーを開く方法
- タスクバー右下のNahimicアイコンをクリック
- Nahimicアプリが開いたら「Audio」タブをクリック
- 左上の「Equalizer」アイコン(スライダーのマーク)をクリック
これで10バンドイコライザーが表示されます。
基本的な操作
イコライザー画面では、以下の操作ができます。
スライダーの調整
- 各周波数のスライダーを上下にドラッグして調整
- 上に動かすとその周波数を強調(+12dB まで)
- 下に動かすとその周波数を弱める(-12dB まで)
試聴機能
- 画面下部の「Try」ボタンをクリック
- サンプル音源が再生され、設定の効果を確認できる
- 音楽を流しながら調整するより正確に設定できる
リセット機能
- 「Reset」ボタンをクリック
- 選択中のプロファイルの設定を初期状態に戻す
プロファイル切り替え
- Music、Movie、Gaming、Communicationの4つから選択
- 各プロファイルごとに別々のイコライザー設定を保存可能
4つのプロファイルを使い分けよう
Nahimicには用途別に4つのプロファイルが用意されています。それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
Musicプロファイル
特徴
- バランスの取れた音質
- ボーカルと楽器が自然に聞こえる
- 工場出荷時の既定設定
おすすめの用途
- 音楽鑑賞全般
- YouTube動画の視聴
- 特にジャンルを問わない場合
Movieプロファイル
特徴
- 低音が強調され、迫力が増す
- 爆発音やアクションシーンに最適
- セリフの明瞭度も確保
おすすめの用途
- 映画鑑賞
- ドラマやアニメ視聴
- アクションゲームのストーリーモード
Gamingプロファイル
特徴
- 足音や環境音が聞き取りやすい
- 中高音域が強調される傾向
- FPSゲームに最適化
おすすめの用途
- FPSゲーム全般
- バトルロワイヤルゲーム
- 音が重要な対戦ゲーム
Communicationプロファイル
特徴
- 人の声が最も聞き取りやすい
- 中音域が強調される
- 背景ノイズが抑えられる
おすすめの用途
- ボイスチャット
- オンライン会議
- Discord、Zoom、Teamsでの通話
ゲーム別おすすめイコライザー設定
ゲームタイトルごとに最適なイコライザー設定をご紹介します。これらの設定は世界中のゲーマーが実際に使って効果を実感したものです。
APEX Legends向け設定
Nahimic公式推奨設定
APEXでは足音の聞き取りが勝敗を分けます。この設定は足音を強調しながら、銃声を抑えて耳への負担を軽減します。
- 31Hz: 0dB
- 62Hz: 0dB
- 125Hz: +2dB
- 250Hz: +3dB
- 500Hz: +4dB
- 1kHz: +5dB
- 2kHz: +6dB
- 4kHz: +7dB
- 8kHz: +6dB
- 16kHz: +5dB
効果
- 足音が明瞭に聞こえる
- 銃声が大きすぎず、音量を上げられる
- 敵の位置を正確に把握しやすい
Rainbow Six Siege向け設定
足音特化型設定
シージでは足音が最重要情報です。この設定は足音を極限まで強調します。
- 31Hz: -12dB
- 62Hz: -12dB
- 125Hz: -12dB
- 250Hz: -7dB
- 500Hz: 0dB
- 1kHz: 0dB
- 2kHz: +10dB
- 4kHz: +10dB
- 8kHz: +10dB
- 16kHz: +10dB
注意点
- 低音を大幅にカットするため、爆発音が薄くなる
- 全体的に「キンキン」した音になる
- 足音専門なので、それ以外の音は犠牲になる
- サラウンド機能はOFF推奨(ゲームがステレオ設計のため)
Fortnite向け設定
環境音重視型
Fortniteは建築音や遠くの銃声が重要です。
- 31Hz: +3dB
- 62Hz: +5dB
- 125Hz: +6dB
- 250Hz: +5dB
- 500Hz: +3dB
- 1kHz: +4dB
- 2kHz: +6dB
- 4kHz: +7dB
- 8kHz: +6dB
- 16kHz: +4dB
効果
- 建築音がはっきり聞こえる
- 遠距離の銃声を察知しやすい
- 低音も確保して臨場感を維持
シューター全般向け万能設定
バランス型
どのFPSでも使える汎用的な設定です。
- 31Hz: 0dB
- 62Hz: +2dB
- 125Hz: +3dB
- 250Hz: +4dB
- 500Hz: +5dB
- 1kHz: +6dB
- 2kHz: +7dB
- 4kHz: +8dB
- 8kHz: +7dB
- 16kHz: +5dB
効果
- 足音と環境音のバランスが良い
- 音楽や効果音も自然に聞こえる
- 長時間プレイでも疲れにくい
音楽鑑賞向けイコライザー設定

音楽をより楽しむための設定もご紹介します。
Eargasm Explosion設定
海外で有名な設定で、「耳に爆発的な刺激を与える」という意味を持ちます。
- 31Hz: +3dB
- 62Hz: +6dB
- 125Hz: +9dB
- 250Hz: +7dB
- 500Hz: +6dB
- 1kHz: +5dB
- 2kHz: +7dB
- 4kHz: +4dB
- 8kHz: +11dB
- 16kHz: +8dB
特徴
- 低音と超高音が強調され、迫力満点
- ポップス、EDM、ロックに最適
- 音の輪郭がはっきりする
- かなり派手な音になる
クラシック・アコースティック向け
自然な音色を重視する設定です。
- 31Hz: 0dB
- 62Hz: +1dB
- 125Hz: +2dB
- 250Hz: +3dB
- 500Hz: +2dB
- 1kHz: +3dB
- 2kHz: +2dB
- 4kHz: +3dB
- 8kHz: +2dB
- 16kHz: +4dB
効果
- 楽器の音色が自然
- 繊細な表現が聞き取れる
- 疲れにくい音質
ベース強調設定
重低音を楽しみたい人向けです。
- 31Hz: +12dB
- 62Hz: +10dB
- 125Hz: +8dB
- 250Hz: +5dB
- 500Hz: +2dB
- 1kHz: 0dB
- 2kHz: +1dB
- 4kHz: +2dB
- 8kHz: +3dB
- 16kHz: +4dB
効果
- ベースラインがくっきり聞こえる
- EDM、ヒップホップ、ダブステップに最適
- ヘッドホン推奨(スピーカーだと音割れしやすい)
イコライザー設定のコツ
効果的にイコライザーを使うためのテクニックをご紹介します。
少しずつ調整する
イコライザーは微調整が基本です。一度に大きく変えるのではなく、+2dB〜+3dBずつ変更して、音を確認しながら進めましょう。
大きく上げすぎると音が歪んだり、耳が疲れやすくなったりします。
足音を聞きやすくする基本テクニック
FPSゲームで足音を聞き取りやすくするには、以下の原則があります。
- 低音域(31Hz〜250Hz)を下げる:不要な重低音をカット
- 高音域(4kHz〜8kHz)を上げる:足音の周波数帯を強調
- 超高音域(16kHz)はほどほどに:上げすぎると耳障り
音楽ジャンル別の調整方針
ロック・ポップス
- 中低音(125Hz〜250Hz)と高音(4kHz〜8kHz)を強調
- ボーカルとギターがはっきり聞こえる
EDM・ダンスミュージック
- 超低音(31Hz〜62Hz)を大胆に強調
- 超高音(16kHz)も上げて広がりを出す
ジャズ・クラシック
- 全体的に控えめに調整
- 中音域(1kHz〜2kHz)を微調整して楽器の音色を整える
他の機能との組み合わせ
イコライザーは他のNahimic機能と組み合わせると、さらに効果的です。
バーチャルサラウンド
- ゲームでは基本的にON推奨
- ただしRainbow Six SiegeなどステレオゲームではOFF
Bass(ベースブースト)
- イコライザーで低音を上げた上で、Bass機能をON
- ただし過剰になりやすいので注意
Voice(ボイスクラリティ)
- ボイスチャット時はON
- 会話の明瞭度が上がる
Volume Stabilizer(音量安定化)
- ゲームや映画で音量の変化が激しい場合にON
- 爆発音で驚かなくなる
よくある質問
Q. イコライザーを変更しても音が変わりません
A. 以下を確認してください。
- Nahimicがアクティブになっているか確認
- 正しいプロファイルを選択しているか確認
- 左上のNahimicマスタースイッチがONか確認
- ブラウザでの音楽再生は反映されないことがある(アプリを使用)
Q. 設定をプロファイル間でコピーできますか?
A. Nahimicの標準機能ではできません。手動で各プロファイルに同じ設定を入力する必要があります。スクリーンショットを撮っておくと便利ですよ。
Q. おすすめ設定を試しても効果を感じません
A. 以下の理由が考えられます。
- ヘッドホンやスピーカーの性能:安価な機器では効果が分かりにくいことも
- 耳の慣れ:数日使い続けると違いが分かるようになる
- 音量が小さい:ある程度の音量で聞かないと違いが分からない
Q. どのプロファイルもMusicに戻ってしまいます
A. これはSmart Profile機能が有効になっている可能性があります。Audioタブの上部で「Smart Profile」をOFFにすれば、手動で選んだプロファイルが固定されます。
Q. イコライザーで音質が悪くなった気がします
A. 上げすぎが原因です。すべてのスライダーを+5dB以上にすると、音が歪んだり、不自然になったりします。まずはResetボタンで初期状態に戻し、+2dB〜+3dBの範囲で微調整しましょう。
Q. ゲームによって設定を変えるのが面倒です
A. 万能なバランス型設定を作って、Gamingプロファイルに設定しておくのがおすすめです。特定のゲームで勝負したい時だけ、専用設定に切り替えましょう。
イコライザー設定の保存と管理
自分で作った設定を管理する方法をご紹介します。
スクリーンショットで記録
Nahimicはイコライザー設定をファイルとして保存できないため、スクリーンショットで記録するのが確実です。
- 満足のいく設定ができたら、Windows + Shift + S でスクリーンショット
- 「APEX用」「音楽用」などファイル名をつけて保存
- 設定を再現したい時は画像を見ながら調整
プロファイルの使い分け例
4つのプロファイルを以下のように使い分けるのがおすすめです。
- Music:普段使い(YouTube、音楽全般)
- Movie:映画・アニメ鑑賞用
- Gaming:メインでプレイするゲーム用
- Communication:ボイスチャット・会議用
頻繁に設定を変える必要がなくなり、快適に使えますよ。
まとめ:イコライザーを使いこなして音質を極めよう
Nahimicのイコライザーは、PCの音質を劇的に改善できる強力なツールです。最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事で紹介した設定を試せば、すぐに効果を実感できるはずです。
この記事のポイント
- Nahimicは10バンドイコライザーで細かい調整が可能
- 各周波数帯の役割を理解すると効果的に調整できる
- ゲーム別の最適設定で足音が劇的に聞き取りやすくなる
- 音楽鑑賞向けには「Eargasm Explosion」が人気
- 少しずつ調整し、試聴機能で確認しながら設定する
- 他のNahimic機能と組み合わせるとさらに効果的
イコライザー調整の鉄則
- まずは紹介したおすすめ設定を試す
- 自分の耳で聞きながら微調整
- +2dB〜+3dBずつ変更する
- 定期的に初期設定と比較する
- スクリーンショットで記録しておく
最初は紹介した設定をそのまま使い、慣れてきたら自分好みにカスタマイズしていくのがおすすめです。数百円のイヤホンでも、イコライザーを調整すればかなり音質が向上しますよ。ぜひ色々試して、自分だけの最高の音質を見つけてくださいね!


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