「Nahimicが勝手に起動する」「無効化したのにまた起動してくる」「PC起動のたびに許可を求められる」――このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、Nahimicの自動起動を完全に無効化し、二度と復活させない方法を段階的に解説します。
なぜNahimicは勝手に起動するのか?

Nahimicは、PC起動時に自動的に起動する設計になっています。しかも、単に無効化しただけでは不十分で、複数の場所に自動起動の仕組みが仕込まれているため、完全に停止するには複数の対処が必要です。
Nahimicが自動起動する5つの仕組み
- Windowsサービス:Nahimic Serviceが「自動」で起動する設定になっている
- スタートアップ:Nahimic CompanionがWindowsスタートアップに登録されている
- タスクスケジューラー:定期的にNahimicを起動するタスクが登録されている
- Windows Update:自動的にNahimicドライバーを再インストールする
- メーカーユーティリティ:MSI Dragon Center、ASUS Armoury CrateなどがNahimicを自動インストールする
この記事では、これらすべてに対処する方法を解説します。
Nahimicの自動起動を無効化する5つの方法
以下の方法を上から順番に実行してください。すべて実行することで、Nahimicが復活することはほぼなくなります。
【方法1】Windowsサービスから自動起動を無効化(最重要)
これが最も重要な手順です。 Nahimic Serviceが自動起動しないように設定します。
手順
ステップ1:サービス管理画面を開く
- キーボードのWindowsキー + Rを同時に押す
- 「services.msc」と入力してEnterキー
- サービス一覧が表示される
ステップ2:Nahimic Serviceを無効化
- リストから「Nahimic service」を探す(キーボードの「N」を押すと素早く見つかる)
- 「Nahimic service」をダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- サービスが実行中の場合は「停止」ボタンをクリック
- 「適用」→「OK」をクリック
- PCを再起動
確認方法
再起動後、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、「プロセス」タブで以下のプロセスが起動していないことを確認してください:
- NahimicService.exe
- NahimicSvc32.exe
- NahimicSvc64.exe
これらが起動していなければ成功です。
【方法2】スタートアップから自動起動を無効化
Nahimic Companionアプリが、Windowsスタートアップに登録されている場合があります。
手順
タスクマネージャーから無効化:
- Ctrl + Shift + Escを押してタスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 以下の項目を探す:
- Nahimic Companion
- Nahimic Audio Drivers
- A-Volute関連の項目
- 各項目を右クリックして「無効化」を選択
システム構成から無効化(補足):
- Windowsキー + Rで「msconfig」と入力してEnter
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 「タスク マネージャーを開く」をクリック
- 上記と同じ手順でNahimic関連項目を無効化
【方法3】タスクスケジューラーから自動起動タスクを無効化
これは最も見落とされがちですが、非常に重要です。 Nahimicは、タスクスケジューラーに自動起動タスクを登録していることがあり、これを無効化しないと何度でも復活します。
手順
- Windowsの検索バーに「タスク スケジューラ」と入力
- 検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選択
- 左側の「タスクスケジューラーライブラリ」を展開
- 以下のNahimic関連タスクを探す:
- NahimicTask32
- NahimicTask64
- NahimicSvc32Run
- NahimicSvc64Run
- A-Volute関連のタスク
- 各タスクを右クリックして「無効化」を選択
重要: タスクを「削除」ではなく「無効化」してください。削除すると、Windows Updateで再度作成される可能性があります。
タスクスケジューラーで確認すべきフォルダ
Nahimic関連タスクは、以下のフォルダに存在する可能性があります:
タスクスケジューラーライブラリ(ルート)Microsoft > Windows > AudioA-Volute
これらのフォルダをすべて確認してください。
【方法4】Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化
Nahimicが復活する最大の原因がこれです。 Windows Updateが、自動的にNahimicドライバーを再インストールします。
手順:自動ドライバー更新を無効化
方法A:グループポリシーエディターを使用(Pro/Enterprise版のみ)
- Windowsキー + Rで「gpedit.msc」と入力してEnter
- 左側のツリーを展開:
- 「コンピューターの構成」
- 「管理用テンプレート」
- 「システム」
- 「デバイスのインストール」
- 「デバイスのインストールの制限」
- 右側の「次のデバイス ID に一致するデバイスのインストールを禁止する」をダブルクリック
- 「有効」を選択
- 「表示」ボタンをクリック
- 以下のデバイスIDを追加:
HDAUDIO\FUNC_01&VEN_1043&DEV_874F
INTELAUDIO\FUNC_01&VEN_10EC
SWC\VEN_AVOLUTE&DEV_NH3
SWC\A-VOLUTE
- 「OK」をクリックして閉じる
- PCを再起動
方法B:デバイスマネージャーで手動無効化(Home版でも可能)
- Windowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択
- 「オーディオ処理オブジェクト(APO)」を展開
- 「A-Volute Nh3 Audio Effects Component」または「A-Volute Nh4 Audio Effects Component」を右クリック
- 「デバイスを無効にする」を選択(注:「アンインストール」ではない)
- 確認ダイアログで「はい」をクリック
- 次に「ソフトウェアコンポーネント」を展開
- 「Nahimic Mirroring Device」または「Nahimic Mirroring Component」を右クリック
- 「デバイスを無効にする」を選択
重要: デバイスを「アンインストール」ではなく「無効化」してください。アンインストールすると、Windows Updateで再度インストールされます。
【方法5】メーカーユーティリティからの自動インストールをブロック
MSI、ASUS、Dellなどのメーカーユーティリティが、Nahimicを自動的に再インストールすることがあります。
MSI Dragon Centerの場合
手順1:Nahimicのインストール設定を確認
- MSI Dragon Centerを起動
- 「一般設定」または「ユーティリティ」セクションを開く
- 「オーディオ拡張」または「Nahimic」の項目を探す
- 「自動インストール」または「自動更新」のチェックを外す
手順2:Dragon Centerを完全にアンインストール(推奨)
Dragon Centerが原因でNahimicが復活する場合は、Dragon Center自体をアンインストールすることを推奨します:
- 「設定」→「アプリ」→「MSI Dragon Center」をアンインストール
- PCを再起動
ASUS Armoury Crateの場合
手順:
- ASUS Armoury Crateを起動
- 「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「ユーティリティ」または「ドライバー更新」セクションを開く
- 「Nahimic」または「Sonic Studio」の自動インストールをオフにする
または、Armoury Crateをアンインストール:
- 「設定」→「アプリ」→「ASUS Armoury Crate」をアンインストール
- PCを再起動
Lenovo Vantageの場合
- Lenovo Vantageを起動
- 「ハードウェア設定」→「オーディオ」を開く
- 「Nahimicを有効にする」のトグルをオフにする
【確認】Nahimicの自動起動が無効化されたかチェック
すべての手順を完了したら、以下を確認してください。
チェック1:サービスの状態
- Windowsキー + Rで「services.msc」と入力してEnter
- 「Nahimic service」を探す
- 以下を確認:
- スタートアップの種類:無効
- 状態:(空白)または停止
チェック2:タスクマネージャー
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで、以下が起動していないことを確認:
- NahimicService.exe
- NahimicSvc32.exe
- NahimicSvc64.exe
チェック3:スタートアップ
- タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを開く
- Nahimic関連の項目がすべて「無効」になっていることを確認
チェック4:タスクスケジューラー
- タスクスケジューラーを開く
- Nahimic関連のタスクがすべて「無効」になっていることを確認
チェック5:PCを再起動して最終確認
PCを再起動し、上記の確認をもう一度行ってください。再起動後もNahimicが起動していなければ、完全に無効化成功です。
トラブルシューティング|無効化したのにまた起動する場合

問題1:Windows Updateで復活する
原因: グループポリシーでブロックできていない(または、Home版のため設定できない)
解決策:
- デバイスマネージャーでNahimicデバイスを「無効化」(アンインストールではない)
- Windows Updateの設定で「ドライバーを自動更新しない」に変更:
- 「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」
- 「ドライバーの更新」の自動インストールをオフにする
問題2:MSI Dragon CenterやASUS Armoury Crateで復活する
原因: メーカーユーティリティが自動的にNahimicを再インストールしている
解決策:
- Dragon CenterまたはArmoury Crateの自動更新をオフにする
- または、これらのユーティリティをアンインストールする
問題3:タスクスケジューラーで復活する
原因: タスクスケジューラーのNahimicタスクを無効化していない
解決策:
- タスクスケジューラーを開く
- 以下のすべてのNahimicタスクを無効化:
- NahimicTask32
- NahimicTask64
- NahimicSvc32Run
- NahimicSvc64Run
問題4:Realtek HD Audio Driverと一緒に復活する
原因: Realtekオーディオドライバーに、Nahimicが統合されている
解決策:
方法A:Nahimicなし版のRealtekドライバーをインストール
- 現在のRealtekドライバーをアンインストール
- Realtek公式サイトから、Nahimicが含まれていないバージョンをダウンロード
- インストール
方法B:Realtekドライバーは残し、Nahimicだけ削除
- MSIまたはASUSの公式サポートページから「Realtek HD Universal Driver」をダウンロード
- インストーラーを実行するが、Nahimic APO3 Driverはインストールしない(チェックを外す)
- Realtek HD Universal Driverのみインストール
- Nahimicアプリ(Microsoft Store版)は手動でアンインストール
よくある質問と回答
Q1:Nahimicを無効化すると音が出なくなりますか?
いいえ、出なくなりません。Nahimicは音質「拡張」ソフトなので、無効化してもWindowsの標準ドライバーで通常のステレオ音声は問題なく再生されます。
Q2:PC起動時に「Nahimicに変更を許可しますか?」と聞かれます
これは、Nahimicがまだ自動起動しようとしている証拠です。この記事の【方法1】~【方法5】をすべて実行してください。特に、タスクスケジューラーのタスクを無効化していない可能性が高いです。
Q3:無効化したのに、数日後にまた起動しました
原因は以下のいずれかです:
- Windows Updateで再インストールされた → 【方法4】を実行
- メーカーユーティリティで再インストールされた → 【方法5】を実行
- タスクスケジューラーのタスクを無効化していなかった → 【方法3】を実行
Q4:Nahimicを後で再び有効にできますか?
はい、可能です。
- Windowsキー + Rで「services.msc」と入力
- 「Nahimic service」を右クリック→「プロパティ」
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- 「開始」ボタンをクリック
- PCを再起動
Q5:無効化後、特定のゲームやソフトが動かなくなりました
原因: そのゲームやソフトがNahimicに依存していた可能性があります(稀)
解決策:
- Nahimicを再度有効化する
- または、そのゲーム・ソフトの設定で「Nahimicを使用しない」に変更できないか確認
Q6:MSI Dragon Centerをアンインストールすると、他の機能も使えなくなりますか?
はい、Dragon Centerが提供する以下の機能が使えなくなります:
- LED制御(Mystic Light)
- ファン制御
- パフォーマンスモード切替(Creator Mode、Game Modeなど)
- システム監視
これらの機能が不要な場合は、Dragon Centerをアンインストールしても問題ありません。
Q7:Nahimicを無効化すると、マイクのノイズキャンセリングも使えなくなりますか?
はい、使えなくなります。Nahimicのマイクノイズキャンセリング機能を使いたい場合は、代わりに以下を使用できます:
- Windows標準のノイズ抑制:設定→サウンド→入力デバイス→デバイスのプロパティ→「ノイズ抑制」をオンにする
- NVIDIA Broadcast(NVIDIA GPUが必要)
- Discord、OBS、Zoomなどのアプリ内蔵ノイズキャンセリング
Q8:完全にアンインストールする方法はありますか?
はい、あります。詳細は別記事「Nahimic Service無効化の完全ガイド」を参照してください。
簡易版の手順:
- 「設定」→「アプリ」→「Nahimic」をアンインストール
- デバイスマネージャーからNahimicドライバーをアンインストール(「ドライバーソフトウェアの削除」にチェック)
- C:\ProgramData\A-Voluteフォルダを削除
- レジストリから
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NahimicServiceを削除 - PCを再起動
まとめ:Nahimicの自動起動を完全に無効化するには
Nahimicの自動起動を完全に無効化するには、複数の場所から設定を変更する必要があります。
最も重要な3つの対処法
- 【方法1】Windowsサービスから自動起動を無効化(最重要)
- 【方法3】タスクスケジューラーから自動起動タスクを無効化(見落とされがち)
- 【方法4】Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化(復活を防ぐ)
実行すべき順序
- 【方法1】サービスから無効化 → PCを再起動
- 【方法2】スタートアップから無効化
- 【方法3】タスクスケジューラーから無効化 → PCを再起動
- 【方法4】Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化
- 【方法5】メーカーユーティリティの設定を変更(該当する場合)
- 最終確認:PCを再起動して、Nahimicが起動しないことを確認
注意点
- 「アンインストール」ではなく「無効化」を推奨(Windows Updateで復活するのを防ぐため)
- タスクスケジューラーの無効化を忘れないこと(これが最も見落とされやすい)
- Windows Updateで復活した場合は、デバイスマネージャーから「デバイスを無効化」する
この記事の手順をすべて実行すれば、Nahimicが二度と自動起動することはありません。
快適なPCライフをお過ごしください!

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