「MSVCP140.dllが見つかりません」エラーの解決方法を徹底解説

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ゲームやアプリを起動しようとしたら、突然「MSVCP140.dllが見つかりません」というエラーメッセージが表示された経験はありませんか?

このエラーは、Windows PCでよく遭遇するトラブルの一つです。せっかく楽しみにしていたゲームが起動できなかったり、仕事で使うアプリが動かなくなったりすると、本当に困りますよね。

でも安心してください。このエラーは、適切な手順を踏めば比較的簡単に解決できます。今回は、MSVCP140.dllエラーの原因から具体的な解決方法まで、詳しく解説していきます。

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  1. MSVCP140.dllって何?
    1. Visual C++との関係
    2. どこに保存されている?
  2. どんなエラーメッセージが表示される?
    1. よくあるエラーメッセージ
    2. エラーが発生するタイミング
  3. エラーが発生する原因
    1. 1. ファイルが存在しない
    2. 2. ファイルが破損している
    3. 3. 誤って削除された
    4. 4. マルウェアの感染
    5. 5. Visual C++パッケージのバージョン不一致
    6. 6. レジストリの問題
  4. どのアプリで発生しやすい?
    1. ゲーム関連
    2. クリエイティブソフト
    3. コミュニケーションツール
    4. ビジネス・開発ツール
  5. 解決方法1: Visual C++再頒布可能パッケージのインストール
    1. ダウンロードとインストール手順
    2. インストールに失敗する場合
  6. 解決方法2: Visual C++パッケージの再インストール
    1. 再インストール手順
  7. 解決方法3: システムファイルチェッカーの実行
    1. システムファイルチェッカー(SFC)の実行手順
    2. DISMコマンドの実行
  8. 解決方法4: 問題のあるアプリケーションの再インストール
    1. アプリケーション再インストールの手順
  9. 解決方法5: 手動でDLLファイルを登録する
    1. 手動登録の手順
  10. 解決方法6: システムの復元
    1. システムの復元手順
  11. 解決方法7: ウイルススキャンの実行
    1. スキャン手順
  12. 解決方法8: Windowsアップデートの実行
    1. アップデート手順
  13. よくある質問と回答
    1. Q1: 32ビット版と64ビット版、どちらをインストールすればいい?
    2. Q2: 複数のVisual C++バージョンが表示されるけど、全部必要?
    3. Q3: DLLファイルを直接ダウンロードして配置してもいい?
    4. Q4: エラーが再発することはある?
    5. Q5: VCRUNTIME140.dllのエラーも同時に出る場合は?
  14. エラーを予防する方法
    1. 1. Windowsを最新の状態に保つ
    2. 2. セキュリティソフトを常に有効にする
    3. 3. システムファイルを安易に削除しない
    4. 4. プログラムは正しい手順でアンインストールする
    5. 5. 定期的にバックアップを作成する
    6. 6. 信頼できるソースからのみソフトをインストール
  15. まとめ

MSVCP140.dllって何?

MSVCP140.dllは、Windowsで動作する「DLL(Dynamic Link Library)ファイル」の一つです。DLLファイルとは、複数のプログラムで共有して使える部品のようなものだと考えてください。

Visual C++との関係

MSVCP140.dllは、「Microsoft Visual C++ 2015-2022 再頒布可能パッケージ」に含まれています。このパッケージは、Visual Studioというマイクロソフトの開発ツールで作られたプログラムを動かすために必要な部品集です。

多くのゲームやアプリケーションが、このVisual C++を使って開発されています。そのため、MSVCP140.dllがないと、これらのプログラムが正常に動作しません。

どこに保存されている?

MSVCP140.dllは、通常以下の場所に保存されています。

64ビット版Windows:

  • C:\Windows\System32
  • C:\Windows\SysWOW64

32ビット版Windows:

  • C:\Windows\System32

これらの場所にファイルが存在していない場合、エラーが発生します。

どんなエラーメッセージが表示される?

MSVCP140.dllに関連するエラーメッセージには、いくつかのバリエーションがあります。

よくあるエラーメッセージ

パターン1:
「コンピューターにMSVCP140.dllがないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、プログラムを再インストールしてみてください。」

パターン2:
「MSVCP140.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません。プログラムを再インストールすると、この問題が解決する可能性があります。」

パターン3:
「The code execution cannot proceed because MSVCP140.dll was not found. Reinstalling the program may fix this problem.」(英語版)

パターン4:
「C:\WINDOWS\SYSTEM32\MSVCP140.dllはWindows上では実行できないか、エラーを含んでいます。」

これらのメッセージは、基本的に同じ問題を示していますが、状況によって少しずつ表現が変わります。

エラーが発生するタイミング

  • ゲームやアプリケーションを起動したとき
  • Adobe Creative Cloudをインストールしたとき
  • SteamやEpic Gamesのゲームを起動したとき
  • Skypeやその他の通信アプリを起動したとき
  • AutoCADなどの専門ソフトを起動したとき

エラーが発生する原因

MSVCP140.dllエラーが発生する理由は、いくつか考えられます。

1. ファイルが存在しない

最も一般的な原因は、MSVCP140.dllファイルがそもそもパソコンにインストールされていないことです。

Windowsを新規インストールした直後や、工場出荷状態にリセットした後は、Visual C++パッケージがインストールされていない場合があります。

2. ファイルが破損している

ファイル自体は存在していても、何らかの理由で破損していると、エラーが発生します。

破損の原因としては以下が考えられます。

  • ハードディスクの不具合
  • Windowsアップデートの失敗
  • プログラムのアンインストール時の不具合
  • 突然の電源オフ

3. 誤って削除された

システムのクリーンアップやディスク容量の確保を目的に、誤ってDLLファイルを削除してしまった可能性もあります。

4. マルウェアの感染

ウイルスやマルウェアによって、DLLファイルが削除されたり改ざんされたりすることがあります。

5. Visual C++パッケージのバージョン不一致

アプリケーションが必要とするVisual C++のバージョンと、インストールされているバージョンが一致していない場合もエラーが発生します。

6. レジストリの問題

Windowsレジストリに問題があり、システムがDLLファイルの場所を正しく認識できていない可能性もあります。

どのアプリで発生しやすい?

MSVCP140.dllエラーは、特定のアプリケーションでよく報告されています。

ゲーム関連

  • Steamのゲーム各種
  • Epic Gamesのゲーム
  • EA Originのゲーム(The Sims 4など)
  • Unravelなど

クリエイティブソフト

  • Adobe Creative Cloud
  • Adobe Photoshop
  • Adobe Premiere Pro
  • AviUtl

コミュニケーションツール

  • Skype
  • Discord

ビジネス・開発ツール

  • AutoCAD
  • IJCAD
  • Autodesk製品各種
  • Visual Studio関連ツール

これらのアプリケーションは、Visual C++ 2015以降で開発されているため、MSVCP140.dllが必要になります。

解決方法1: Visual C++再頒布可能パッケージのインストール

最も効果的で推奨される解決方法は、Visual C++再頒布可能パッケージをインストールすることです。

ダウンロードとインストール手順

ステップ1: Microsoftのダウンロードページにアクセス
Microsoftの公式サイトから、最新のVisual C++再頒布可能パッケージをダウンロードします。

参考: Microsoft公式サイト「最新のサポートされている Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード」

ステップ2: 適切なバージョンを選択
ダウンロードページで、以下の2つのファイルが表示されます。

  • vc_redist.x86.exe (32ビット版)
  • vc_redist.x64.exe (64ビット版)

重要なポイント:
64ビット版のWindowsを使っている場合は、両方のファイルをダウンロードしてインストールしてください。

多くのアプリケーションは32ビット版のDLLファイルを必要とするため、64ビット版Windowsでも32ビット版のパッケージが必要になるケースがあります。

ステップ3: インストール実行
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。ライセンス条項に同意して、インストールを進めてください。

ステップ4: パソコンを再起動
インストールが完了したら、パソコンを再起動します。

ステップ5: エラーが解決したか確認
再起動後、エラーが発生していたアプリケーションを起動して、問題が解決したか確認してください。

インストールに失敗する場合

「セットアップ失敗」というメッセージが表示される場合は、既に新しいバージョンがインストールされている可能性があります。

その場合は、次の方法を試してください。

解決方法2: Visual C++パッケージの再インストール

既にVisual C++がインストールされているのにエラーが発生する場合は、再インストールが有効です。

再インストール手順

ステップ1: コントロールパネルを開く
Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、appwiz.cplと入力してEnterキーを押します。

ステップ2: Visual C++パッケージを確認
プログラム一覧から、以下のような名前のプログラムを探します。

  • Microsoft Visual C++ 2015 Redistributable
  • Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable
  • Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable

末尾に「(x86)」や「(x64)」が付いているものがあります。

ステップ3: 修復を試す
プログラムを右クリックして、「変更」を選択します。表示されるダイアログで「修復」オプションがあれば、まずそれを試してください。

修復オプションがない場合や、修復で解決しない場合は、次のステップに進みます。

ステップ4: アンインストール
Visual C++パッケージを右クリックして「アンインストール」を選択します。

32ビット版と64ビット版の両方が表示されている場合は、両方ともアンインストールしてください。

ステップ5: 再インストール
パソコンを再起動した後、解決方法1で説明した手順に従って、Visual C++パッケージを新規インストールします。

解決方法3: システムファイルチェッカーの実行

Windowsには、破損したシステムファイルを自動で修復する機能があります。

システムファイルチェッカー(SFC)の実行手順

ステップ1: コマンドプロンプトを管理者として開く

  1. Windowsキーを押す
  2. 「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力
  3. 表示されたコマンドプロンプトを右クリック
  4. 「管理者として実行」を選択

ステップ2: SFCコマンドを実行
コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

sfc /scannow

ステップ3: スキャンが完了するまで待つ
スキャンには10分から30分程度かかる場合があります。途中でウィンドウを閉じないでください。

ステップ4: 結果を確認
スキャンが完了すると、以下のようなメッセージが表示されます。

  • 「整合性違反が検出されませんでした」→ システムファイルに問題なし
  • 「破損したファイルを検出し、正常に修復しました」→ 修復成功
  • 「破損したファイルを検出しましたが、一部を修復できませんでした」→ DISMコマンドを実行(後述)

DISMコマンドの実行

SFCで修復できなかった場合は、DISMコマンドを試します。

ステップ1: コマンドプロンプトで以下を実行

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

ステップ2: 完了後、再度SFCを実行

sfc /scannow

これでシステムファイルの修復が完了します。

解決方法4: 問題のあるアプリケーションの再インストール

エラーが特定のアプリケーションでのみ発生する場合は、そのアプリ自体を再インストールすることで解決する場合があります。

アプリケーション再インストールの手順

ステップ1: 完全にアンインストール

  1. Windows + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. appwiz.cplと入力してEnterキーを押す
  3. 問題のあるアプリケーションを右クリック
  4. 「アンインストール」を選択
  5. アンインストールが完了したら、パソコンを再起動

ステップ2: 残存ファイルを削除(任意)
念のため、以下の場所に残っているフォルダを手動で削除します。

  • C:\Program Files\(アプリ名)
  • C:\Program Files (x86)\(アプリ名)
  • C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\(アプリ名)
  • C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\(アプリ名)

ステップ3: 最新版を再インストール
公式サイトやSteam、Epic Gamesなどのプラットフォームから、アプリケーションの最新版をダウンロードして再インストールします。

解決方法5: 手動でDLLファイルを登録する

Visual C++パッケージをインストールしてもエラーが解決しない場合は、DLLファイルを手動で登録する方法があります。

手動登録の手順

ステップ1: DLLファイルの存在を確認
まず、以下の場所にMSVCP140.dllが存在するか確認します。

  • C:\Windows\System32
  • C:\Windows\SysWOW64(64ビット版Windowsの場合)

ステップ2: コマンドプロンプトを管理者として開く
前述の手順と同様に、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

ステップ3: 登録解除コマンドを実行
以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

regsvr32 /u MSVCP140.dll

ステップ4: 再登録コマンドを実行
次に、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

regsvr32 MSVCP140.dll

ステップ5: パソコンを再起動
登録が完了したら、パソコンを再起動して、エラーが解決したか確認します。

解決方法6: システムの復元

最近までアプリが正常に動作していた場合は、システムの復元が有効です。

システムの復元手順

ステップ1: システムの復元を開く

  1. Windowsキーを押す
  2. 「システムの復元」または「復元ポイントの作成」と入力
  3. 表示された項目をクリック

ステップ2: システムの復元を実行

  1. 「システムの復元」ボタンをクリック
  2. 「次へ」をクリック
  3. エラーが発生する前の日付の復元ポイントを選択
  4. 「影響を受けるプログラムのスキャン」で確認(任意)
  5. 「次へ」をクリックして復元を開始

注意点:
システムの復元を実行すると、復元ポイント作成後にインストールしたプログラムや設定が失われる可能性があります。重要なデータは事前にバックアップしておきましょう。

解決方法7: ウイルススキャンの実行

マルウェアがDLLファイルを削除・改ざんしている可能性もあるため、ウイルススキャンを実行します。

スキャン手順

ステップ1: Windows Defenderでスキャン

  1. Windowsセキュリティを開く
  2. 「ウイルスと脅威の防止」を選択
  3. 「スキャンのオプション」をクリック
  4. 「フルスキャン」を選択して実行

ステップ2: 検出された脅威に対処
マルウェアが検出された場合は、指示に従って削除します。

ステップ3: 再度Visual C++をインストール
マルウェアの除去後、改めてVisual C++パッケージをインストールします。

解決方法8: Windowsアップデートの実行

Windows自体が古い場合、システムファイルに問題が発生している可能性があります。

アップデート手順

ステップ1: Windows Updateを開く

  1. 設定アプリを開く
  2. 「Windows Update」または「更新とセキュリティ」を選択
  3. 「更新プログラムのチェック」をクリック

ステップ2: 利用可能な更新をインストール
更新プログラムが見つかった場合は、すべてインストールします。

ステップ3: 再起動
更新完了後、パソコンを再起動します。

よくある質問と回答

Q1: 32ビット版と64ビット版、どちらをインストールすればいい?

A: 64ビット版のWindowsを使っている場合は、両方インストールしてください。多くのアプリケーションは32ビット版のDLLを必要とするため、64ビット版Windowsでも32ビット版のパッケージが必要です。

Q2: 複数のVisual C++バージョンが表示されるけど、全部必要?

A: はい、基本的には全部必要です。アプリケーションによって必要とするバージョンが異なるため、複数のバージョンがインストールされているのは正常な状態です。

Q3: DLLファイルを直接ダウンロードして配置してもいい?

A: 推奨しません。インターネット上には、DLLファイル単体をダウンロードできるサイトもありますが、セキュリティリスクがあります。必ずMicrosoft公式サイトから再頒布可能パッケージをダウンロードしてください。

Q4: エラーが再発することはある?

A: Windowsアップデートやアプリケーションのアンインストールなどで、再度エラーが発生する可能性はあります。その場合は、本記事の解決方法を再度試してください。

Q5: VCRUNTIME140.dllのエラーも同時に出る場合は?

A: VCRUNTIME140.dllも同じVisual C++パッケージに含まれています。本記事の解決方法で、両方のエラーが同時に解決される場合がほとんどです。

エラーを予防する方法

今後同じエラーが発生しないよう、以下の予防策を実践しましょう。

1. Windowsを最新の状態に保つ

定期的にWindows Updateを実行して、システムを最新の状態に保ちます。

2. セキュリティソフトを常に有効にする

ウイルスやマルウェアからシステムファイルを守るため、セキュリティソフトは常に有効にしておきましょう。

3. システムファイルを安易に削除しない

System32フォルダやSysWOW64フォルダ内のファイルは、むやみに削除しないでください。

4. プログラムは正しい手順でアンインストールする

プログラムをアンインストールする際は、コントロールパネルの「プログラムと機能」から正しい手順で行いましょう。

5. 定期的にバックアップを作成する

システムの復元ポイントを定期的に作成しておくと、問題が発生した際に元の状態に戻せます。

6. 信頼できるソースからのみソフトをインストール

不明なサイトからダウンロードしたプログラムは、マルウェアを含んでいる可能性があります。公式サイトや信頼できるプラットフォームからのみインストールしましょう。

まとめ

「MSVCP140.dllが見つかりません」エラーは、Windowsユーザーなら誰でも遭遇する可能性のあるトラブルです。でも、適切な対処法を知っていれば、慌てずに解決できます。

エラー解決のポイント:

  • MSVCP140.dllはVisual C++再頒布可能パッケージに含まれる重要なファイル
  • 最も効果的な解決方法は、Visual C++パッケージのインストールまたは再インストール
  • 64ビット版Windowsでも、32ビット版と64ビット版の両方のパッケージをインストールする
  • システムファイルチェッカーやDISMコマンドでシステムファイルを修復できる
  • マルウェア感染の可能性もあるため、ウイルススキャンも実行する
  • 予防策として、Windowsを最新の状態に保ち、定期的にバックアップを作成する

ほとんどの場合、Visual C++再頒布可能パッケージのインストールで問題は解決します。それでも解決しない場合は、本記事で紹介した他の方法を順番に試してみてください。

どうしても解決しない場合は、エラーが発生しているアプリケーションの公式サポートや、Microsoftサポートに相談することをおすすめします。

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