MSI BIOS 初期設定完全ガイド – 初心者でも安心して設定できる手順を解説

パソコンを自作したり、MSI製のマザーボードを搭載したPCを購入したとき、「BIOSって何をどう設定すればいいの?」と悩んでいませんか?

BIOSはパソコンの基本的な動作を制御する重要なプログラムですが、初めて触る方にとっては難しく感じるかもしれません。

この記事では、MSI製マザーボードのBIOSに初めて触る方でも安心して設定できるよう、基本的な初期設定の手順を分かりやすく解説します。

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  1. MSI BIOSとは?パソコンの「司令塔」の役割
    1. BIOSで設定できる主な項目
  2. MSI BIOSへのアクセス方法 – 2つの入り方
    1. 方法1: 起動時にキーを押す(基本的な方法)
    2. 方法2: Windowsから起動する
  3. BIOSに入れないときの対処法
    1. 高速スタートアップを無効にする
    2. USBキーボードの接続ポートを変更する
  4. MSI BIOSの2つのモード – EZモードとAdvancedモード
    1. EZモード:初心者にやさしいシンプル画面
    2. Advancedモード:詳細な設定が可能
  5. 初心者が最初に設定すべき5つの項目
    1. 1. XMPプロファイルの有効化(メモリ性能の最適化)
    2. 2. 起動順序の設定(Boot Priority)
    3. 3. ファン制御の設定(冷却性能の調整)
    4. 4. 日付と時刻の確認
    5. 5. セキュアブート・TPMの確認(Windows 11ユーザー向け)
  6. BIOS設定の保存と終了方法
    1. 設定を保存して再起動する
    2. 設定を保存せずに終了する
  7. BIOS設定を初期化する方法 – 工場出荷状態に戻す
    1. 方法1: BIOS画面から初期化(Load Optimized Defaults)
    2. 方法2: CMOSクリア(物理的な初期化)
  8. BIOS設定で注意すべきポイント
    1. 1. 分からない設定は変更しない
    2. 2. 設定を変更する前に写真を撮る
    3. 3. オーバークロック設定は慎重に
    4. 4. BIOSアップデート中は電源を切らない
    5. 5. 定期的にBIOSバージョンを確認
  9. トラブルシューティング – よくある問題と解決方法
    1. パソコンが起動しなくなった
    2. BIOSがUSBキーボードを認識しない
    3. 設定を変更しても保存されない
    4. XMPを有効にしたら起動しなくなった
  10. まとめ:MSI BIOS初期設定のポイント

MSI BIOSとは?パソコンの「司令塔」の役割

BIOSは「Basic Input/Output System」の略称で、パソコンの電源を入れたときに一番最初に動作するプログラムです。

Windowsなどのオペレーティングシステム(OS)が起動する前に、CPUやメモリ、ストレージなどのハードウェアが正常に動作しているかをチェックします。このチェック作業は「POST(Power-On Self Test)」と呼ばれており、パソコンが正常に起動するための重要なプロセスなんです。

MSIのBIOSは正式には「UEFI BIOS」と呼ばれ、従来のBIOSよりも高機能で使いやすいインターフェースを備えています。マウス操作にも対応しているため、キーボードだけでなく直感的な操作が可能になっているのが特徴です。

BIOSで設定できる主な項目

BIOSでは以下のような設定が行えます:

  • 起動するドライブの順番(起動順序)
  • CPUやメモリの動作設定
  • ファンの回転速度
  • セキュリティ機能(パスワード設定など)
  • 省電力機能
  • 周辺機器の有効・無効

これらの設定を適切に行うことで、パソコンを安定して快適に使用できるようになります。

MSI BIOSへのアクセス方法 – 2つの入り方

BIOSの設定を変更するには、まずBIOS画面を開く必要があります。MSI製マザーボードでは、主に2つの方法でBIOSにアクセスできます。

方法1: 起動時にキーを押す(基本的な方法)

これが最も一般的な方法です。

デスクトップPCの場合:

  1. パソコンの電源を入れる、または再起動する
  2. MSIのロゴが表示されたら、すぐに「Delete」キーを連打する
  3. BIOS画面が表示される

ノートPCの場合:

  1. パソコンの電源を入れる、または再起動する
  2. MSIのロゴが表示されたら、「F2」キーを連打する
  3. BIOS画面が表示される

タイミングが重要なので、電源を入れたらすぐにキーを連打し始めるのがコツです。画面にWindowsのロゴが表示されてしまった場合は、タイミングを逃しているので再起動してもう一度試してみましょう。

方法2: Windowsから起動する

Windowsが起動している状態からBIOSに入ることもできます。

  1. 「スタート」メニューから「設定」を開く
  2. 「システム」→「回復」をクリック
  3. 「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」をクリック
  4. 青い画面が表示されたら「トラブルシューティング」を選択
  5. 「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」を選択
  6. 「再起動」をクリック

この方法なら、キーを押すタイミングを気にする必要がありません。

BIOSに入れないときの対処法

「何度やってもBIOS画面が表示されない」という場合は、以下を試してみてください。

高速スタートアップを無効にする

Windows 10/11の「高速スタートアップ」機能が有効になっていると、BIOSキーを受け付けない場合があります。

  1. 「コントロールパネル」を開く
  2. 「電源オプション」を選択
  3. 「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
  4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
  5. 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
  6. 「変更の保存」をクリック

これで再起動してみると、BIOSに入りやすくなります。

USBキーボードの接続ポートを変更する

USBキーボードを使用している場合、接続しているUSBポートによってはBIOS起動時に認識されないことがあります。

別のUSBポート(特に背面の直接マザーボードに接続されているポート)に差し替えて試してみましょう。可能であれば、PS/2接続のキーボードを使用すると確実です。

MSI BIOSの2つのモード – EZモードとAdvancedモード

MSI BIOSには、初心者向けの「EZモード」と上級者向けの「Advancedモード」の2つのインターフェースがあります。

EZモード:初心者にやさしいシンプル画面

電源を入れて最初にBIOSに入ると、通常はEZモードが表示されます。

EZモードでは、以下の情報が一目で分かるように表示されています:

  • CPU名と動作周波数
  • メモリの容量と速度
  • マザーボードのモデル名
  • BIOSのバージョン
  • ストレージの情報
  • システム温度

画面は直感的で分かりやすく、マウスでクリックして操作できます。基本的な設定はこのEZモードで十分に行えるんです。

Advancedモード:詳細な設定が可能

より細かい設定を行いたい場合は、Advancedモードに切り替えます。

切り替え方法は簡単で、EZモード画面で「F7」キーを押すか、画面右上の「Advanced」ボタンをクリックするだけです。

Advancedモードでは、以下の4つのモジュールにアクセスできます:

  1. SETTINGS(設定) – 詳細な各種設定
  2. M-FLASH – BIOSのアップデート
  3. HARDWARE MONITOR – ハードウェアの監視
  4. BOARD EXPLORER – マザーボードの視覚的な表示

初心者の方は、まずはEZモードで基本的な設定に慣れてから、必要に応じてAdvancedモードを使用することをおすすめします。

初心者が最初に設定すべき5つの項目

MSI BIOSに初めて触る方が、最初に確認・設定しておくべき基本的な項目を解説します。

1. XMPプロファイルの有効化(メモリ性能の最適化)

高性能なメモリを購入しても、初期状態では本来の性能で動作していません。XMP(Extreme Memory Profile)を有効にすることで、メモリが本来の速度で動作するようになります。

EZモードでの設定:

  1. EZモード画面上部に「XMP」という項目がある
  2. クリックして「Enabled」または「Profile 1」を選択する
  3. メモリの速度表示が変わることを確認

これだけで、メモリのパフォーマンスが大幅に向上します。例えば、3200MHzのメモリが2133MHzで動作していた場合、XMPを有効にすることで本来の3200MHzで動作するようになるんです。

2. 起動順序の設定(Boot Priority)

パソコンがどのドライブから起動するかを設定します。通常はWindowsがインストールされているSSDやHDDを最優先に設定します。

EZモードでの設定:

  1. 画面右側に起動デバイスの一覧が表示されている
  2. ドライブのアイコンをドラッグ&ドロップして順番を変更
  3. Windowsがインストールされているドライブを一番上に配置

USBメモリやDVDドライブから起動したい場合(OSのインストール時など)は、その都度順序を変更するか、起動時に「F11」キーを押してブートメニューから選択することもできます。

3. ファン制御の設定(冷却性能の調整)

パソコンの冷却性能を調整します。静音性を重視するか、冷却性能を重視するかを選べます。

EZモードでの設定:

  1. 画面にファンのアイコンや「Fan Control」が表示されている
  2. クリックして「Smart Fan Mode」を有効にする
  3. プリセット(Silent/Standard/Performanceなど)を選択

初心者の方は、まずは「Standard」か「Auto」に設定しておけば問題ありません。

4. 日付と時刻の確認

BIOSの日付と時刻が正しく設定されているか確認しましょう。マザーボードのボタン電池が消耗していると、時刻がリセットされることがあります。

設定方法:

  1. Advancedモードに切り替える(F7キーを押す)
  2. 「Settings」→「詳細」タブを開く
  3. 日付と時刻を確認・修正する

日時が大幅にずれていると、Windowsの動作に影響する場合があるため、必ず確認しておきましょう。

5. セキュアブート・TPMの確認(Windows 11ユーザー向け)

Windows 11を使用する場合、セキュアブートとTPM 2.0が有効になっている必要があります。

確認・設定方法:

  1. Advancedモードで「Settings」→「Security」を開く
  2. 「Secure Boot」を確認(Enabledになっているか)
  3. 「Trusted Computing」でTPMが有効になっているか確認

Windows 10を使用している場合や、Windows 11の要件を満たしている場合は、これらの設定は自動的に適切に設定されていることが多いです。

BIOS設定の保存と終了方法

設定を変更したら、必ず保存してからBIOSを終了します。

設定を保存して再起動する

  1. 「F10」キーを押す
  2. 「Save configuration and reset?(設定を保存して再起動しますか?)」と表示される
  3. 「Yes」を選択してEnterキーを押す

または、EZモード・Advancedモードの画面右上にある「Save & Exit」ボタンをクリックすることもできます。

設定を保存せずに終了する

設定を変更したけれど保存したくない場合:

  1. 「ESC」キーを押す
  2. 「Exit Without Saving?(保存せずに終了しますか?)」と表示される
  3. 「Yes」を選択してEnterキーを押す

間違った設定をしてしまった場合は、保存せずに終了すれば元の状態に戻ります。

BIOS設定を初期化する方法 – 工場出荷状態に戻す

設定を間違えてパソコンが起動しなくなった場合や、一から設定をやり直したい場合は、BIOSを初期化(デフォルト設定に戻す)できます。

方法1: BIOS画面から初期化(Load Optimized Defaults)

BIOSに入れる場合は、この方法が最も簡単です。

  1. BIOS画面を開く(EZモードでもAdvancedモードでも可)
  2. 「F6」キーを押す
  3. 「Load Optimized Defaults」という確認画面が表示される
  4. 「Yes」を選択する
  5. 「F10」キーを押して保存して再起動

これで、BIOSのバージョンは変更されずに、設定だけが工場出荷時の状態に戻ります。

方法2: CMOSクリア(物理的な初期化)

BIOSに入れなくなった場合は、CMOSクリアを行います。これはマザーボード上のボタン電池を外すことで、BIOS設定を物理的に初期化する方法です。

作業前の注意点:

  • 必ずパソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く
  • 静電気に注意(静電気防止手袋の使用を推奨)
  • 自己責任で作業を行う

手順:

  1. パソコンケースを開ける
  2. マザーボード上のボタン型電池(CR2032など)を見つける
  3. 電池を慎重に取り外す
  4. 5〜10分程度待つ(放電させる)
  5. 電池を元に戻す
  6. ケースを閉じて電源ケーブルを接続
  7. パソコンを起動してBIOS画面に入る
  8. 日付・時刻などを再設定する

一部のマザーボードには「CMOSクリアボタン」や「CMOSジャンパーピン」が装備されている場合もあります。取扱説明書で確認してみましょう。

BIOS設定で注意すべきポイント

安全にBIOS設定を行うために、以下の点に注意してください。

1. 分からない設定は変更しない

BIOS設定を誤ると、パソコンが起動しなくなる可能性があります。設定の意味が分からない項目は、むやみに変更しないようにしましょう。

2. 設定を変更する前に写真を撮る

スマートフォンなどで現在の設定画面を撮影しておくと、問題が起きたときに元に戻せます。

3. オーバークロック設定は慎重に

CPUやメモリのオーバークロック(通常より高い周波数で動作させること)は、システムの安定性に影響します。初心者の方は、まずは標準設定で使用することをおすすめします。

4. BIOSアップデート中は電源を切らない

BIOS更新(M-FLASH機能)を実行中は、絶対に電源を切らないでください。更新中に電源が切れると、マザーボードが故障する可能性があります。

5. 定期的にBIOSバージョンを確認

MSIの公式サイトで、使用しているマザーボードの最新BIOSバージョンを確認しましょう。重大なバグ修正やセキュリティアップデートがある場合は、更新を検討してください。

トラブルシューティング – よくある問題と解決方法

BIOS設定に関連する一般的な問題と対処法をまとめました。

パソコンが起動しなくなった

対処法:

  1. まずはCMOSクリアを実行してBIOS設定を初期化
  2. メモリを1枚だけにして起動を試す
  3. 必要最小限の構成(CPU、メモリ1枚、電源のみ)で起動テスト

BIOSがUSBキーボードを認識しない

対処法:

  1. 別のUSBポートに接続してみる
  2. USB 2.0ポート(黒色)を使用する
  3. 可能であればPS/2キーボードを使用

設定を変更しても保存されない

原因:

マザーボードのボタン電池が消耗している可能性があります。

対処法:

  1. ボタン電池(通常CR2032)を新品に交換
  2. 交換後、BIOS設定を再度行う

XMPを有効にしたら起動しなくなった

メモリの相性やマザーボードの対応状況により、XMPプロファイルで動作しない場合があります。

対処法:

  1. CMOSクリアを実行してBIOS設定を初期化
  2. メモリを定格速度で動作させる
  3. BIOSを最新版にアップデート後、再度XMPを試す

まとめ:MSI BIOS初期設定のポイント

MSI BIOSの初期設定について、重要なポイントをおさらいしましょう。

BIOSへの入り方:

  • デスクトップ:起動時に「Delete」キー連打
  • ノートPC:起動時に「F2」キー連打
  • Windows経由でもアクセス可能

初心者が最初に設定すべき項目:

  • XMPプロファイルの有効化
  • 起動順序の設定
  • ファン制御の設定
  • 日付と時刻の確認
  • セキュアブート・TPMの確認(Windows 11用)

安全な設定変更のために:

  • 分からない設定は変更しない
  • 変更前に画面を撮影しておく
  • 設定後は必ずF10で保存
  • 問題が起きたらF6で初期化

トラブル時の対処:

  • 起動しない場合はCMOSクリア
  • USBキーボード認識問題は接続ポート変更
  • 設定が保存されない場合は電池交換

MSI BIOSは使いやすいインターフェースを備えており、基本的な設定であれば初心者の方でも安全に行えます。

まずはEZモードで基本的な設定に慣れて、徐々にAdvancedモードの機能を試していくと良いでしょう。

何か問題が起きても、F6キーでいつでも初期化できることを覚えておけば、安心して設定を試すことができます。

BIOSを適切に設定することで、パソコンの性能を最大限に引き出し、安定した動作を実現できるんです。

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