MSI製のパソコンやマザーボードを使っていて、「BIOSに入りたいのに入れない」「どのキーを押せばいいの?」と困ったことはありませんか?
BIOSはパソコンの起動順序を変更したり、ハードウェアの設定を確認したりする重要な画面です。でも、正しい手順を知らないとアクセスできず、イライラしてしまいますよね。
この記事では、MSI製品でBIOSに入る基本的な方法から、入れない時の具体的な対処法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
MSI製品でBIOSに入る基本的な方法

MSI製品でBIOSに入るには、パソコンの種類によって押すべきキーが異なります。最も一般的な方法は以下の2つです。
デスクトップパソコンの場合:「Delete」キーを使う
デスクトップパソコンやマザーボードを使っている場合、「Delete(Del)」キーがBIOSへの入口になります。
具体的な手順は次の通りです。
- パソコンの電源を完全にオフにする(再起動ではなく、シャットダウンを選ぶ)
- 電源ボタンを押してパソコンを起動する
- 画面にMSIのロゴが表示されたら、すぐに「Delete」キーを連打する
- BIOS画面が表示されれば成功
ポイントは「連打」することです。 MSIロゴの表示時間は非常に短いため、ロゴが見えたら素早く何度も押す必要があります。一度だけ押すのではなく、BIOS画面が開くまで連打し続けましょう。
ノートパソコンの場合:「F2」キーを使う
MSI製ノートパソコンの多くは、「F2」キーでBIOSに入れます。
手順はデスクトップと同じく、起動時にMSIロゴが表示された瞬間から「F2」キーを連打してください。
機種によっては「Delete」キーでも入れる場合があるので、F2で反応がなければDeleteキーも試してみましょう。
ブートメニューから起動デバイスを選ぶ方法
BIOS設定画面ではなく、起動デバイスを一時的に選びたいだけなら、「F11」キーを使う方法もあります。
起動時に「F11」キーを連打すると、ブートメニュー(起動デバイス選択画面)が開き、USBメモリやDVDなどから一時的に起動できます。
Windowsが起動している状態からBIOSに入る方法
パソコンが正常にWindowsを起動できる場合、キーボードを連打しなくてもBIOSに入る方法があります。この方法は特に、高速起動が有効になっていてキー入力が間に合わない時に便利です。
Windows 10/11の設定画面から入る手順
- Windowsの「スタート」メニューを開く
- 「設定」(歯車のアイコン)をクリック
- 「システム」を選択
- 左側のメニューから「回復」を選ぶ
- 「今すぐ再起動」ボタンをクリック(詳細オプションの下にあります)
- 青い画面が表示されたら「トラブルシューティング」を選ぶ
- 「詳細オプション」をクリック
- 「UEFIファームウェアの設定」を選択
- 「再起動」をクリック
この手順を踏むと、パソコンが自動的に再起動してBIOS画面が開きます。
コマンドプロンプトを使う方法
より素早くBIOSに入りたい場合は、コマンドプロンプトを使う方法もあります。
- 「スタート」を右クリック
- 「Windows PowerShell」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
shutdown /r /fw
このコマンドを実行すると、パソコンが再起動して自動的にBIOS画面が開きます。
BIOSに入れない時の対処法
「何度やってもBIOSに入れない」という場合、いくつかの原因が考えられます。以下の対処法を順番に試してみてください。
USBキーボードを使っている場合の対処法
USBキーボードを使っている場合、パソコンがキーボードを認識するタイミングが遅れて、BIOS画面に入るための入力が間に合わないことがあります。
対処法:
- 可能であれば、PS/2接続のキーボードに変更する
- USBキーボードを使い続ける場合は、USB 2.0ポート(黒いポート)に接続する
- USB 3.0ポート(青いポート)を使っている場合は、2.0ポートに差し替えてみる
- 別のUSBポートに接続してみる
マザーボードに直接接続されているUSBポートを使うことで、認識速度が改善される場合があります。
高速起動(Fast Boot)を無効にする
Windowsの高速起動機能が有効になっていると、起動時間が非常に短くなり、BIOSに入るためのキー入力が間に合わないことがあります。
Windows側の高速起動を無効にする手順:
- 「コントロールパネル」を開く
- 「電源オプション」を選択
- 左側の「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリック
この設定を変更した後、パソコンを完全にシャットダウンしてから起動し直してください。
BIOS側のFast Boot設定について
MSI BIOSには「MSI Fast Boot」という独自の高速起動機能もあります。この機能が有効になっていると、USBキーボードやPS/2デバイスが検出されなくなり、BIOS画面に入れなくなることがあります。
もしすでにこの設定が有効になっている場合は、前述のWindowsからBIOSに入る方法を使って設定を変更する必要があります。
CMOSクリア(BIOS設定のリセット)を試す
BIOS設定が破損していたり、不適切な設定が保存されている場合、CMOSクリアを行うことでBIOSを初期状態に戻せます。
CMOSクリアの手順:
- パソコンの電源を完全にオフにし、電源ケーブルを抜く
- パソコンのケースを開ける
- マザーボード上のボタン電池(CR2032など)を見つける
- 電池を取り外す
- 3〜5分間待つ
- 電池を元に戻す
- ケースを閉じて電源ケーブルを接続する
- 通常通り起動してBIOSに入る
この作業を行うと、BIOS設定がすべて初期値に戻ります。オーバークロック設定やブート順序などのカスタム設定は失われるので注意してください。
ワイヤレスキーボード・マウスは有線に変更する
ワイヤレスキーボードやマウスは、起動時に認識されないことがあります。BIOS画面に入る際は、有線のUSBキーボードを使用することを強くおすすめします。
また、BIOS画面内でマウスカーソルが動かない場合も、キーボードだけで操作できるので慌てないでください。
BIOS画面の基本的な操作方法
無事にBIOS画面に入れたら、次は設定の確認や変更を行います。MSIのBIOSには「EZ Mode」と「Advanced Mode」の2つの表示モードがあります。
EZ Mode(簡単モード)
初めてBIOS画面を開くと、通常は「EZ Mode」という見やすいグラフィカルな画面が表示されます。ここでは以下のような基本的な情報や設定ができます。
- CPU温度やファン回転数などのハードウェア情報
- 起動デバイスの優先順位(ドラッグ&ドロップで変更可能)
- XMPプロファイル(メモリのオーバークロック設定)
- 言語設定(日本語に変更可能)
Advanced Mode(詳細モード)
より細かい設定を行いたい場合は、「F7」キーを押すか画面上の「Advanced」ボタンをクリックして詳細モードに切り替えます。
詳細モードでは、以下のような項目を設定できます。
- CPU設定(オーバークロックなど)
- メモリの詳細設定
- 起動デバイスの詳細な優先順位
- セキュアブート設定
- ファン制御設定
設定を保存して終了する方法
BIOS設定を変更したら、必ず保存してから終了しましょう。
- 設定を保存して終了: 「F10」キーを押し、「Yes」を選択
- 設定を破棄して終了: 「Esc」キーを押し、確認画面で「Yes」を選択
- 初期設定に戻す: 「F9」キーを押し、「Yes」を選択
特にオーバークロックなどの詳細設定を変更した後は、パソコンが起動しなくなる可能性もあるため、一つずつ慎重に設定を変更することをおすすめします。
BIOSでよく行う設定項目

BIOS画面では様々な設定ができますが、特によく使う機能をいくつか紹介します。
起動順序(ブート順序)の変更
パソコンがどのデバイスから最初に起動を試みるかを設定します。USBメモリやDVDからWindowsをインストールする場合などに変更が必要です。
EZ Modeでの変更方法:
画面に表示されているデバイスアイコンを、マウスでドラッグ&ドロップするだけで順序を変更できます。
Advanced Modeでの変更方法:
- 「Settings」タブを開く
- 「Boot」を選択
- 「Boot Option #1」から順に起動デバイスを設定
XMP(Extreme Memory Profile)の有効化
メモリを定格よりも高速で動作させる設定です。多くのゲーミングメモリはXMPに対応しており、有効化することで購入時に記載されていた速度で動作します。
EZ Mode画面で「XMP」と書かれた項目を見つけ、有効にするだけで設定完了です。
セキュアブートの設定
Windows 11をインストールする場合、セキュアブートが有効になっている必要があります。
Advanced Modeの「Settings」→「Security」→「Secure Boot」から設定を確認・変更できます。
トラブルシューティング:それでもBIOSに入れない場合
上記の方法をすべて試してもBIOSに入れない場合は、以下のような原因が考えられます。
ハードウェアの接続不良
メモリやグラフィックカードがしっかり接続されていない場合、POST(起動時の自己診断)が通過せず、BIOS画面まで到達できないことがあります。
パソコンケースを開けて、各パーツがマザーボードにしっかりと接続されているか確認してください。
モニターケーブルの接続先が間違っている
グラフィックカードを搭載しているパソコンの場合、モニターケーブルをマザーボード側のHDMI/DisplayPortに接続していると、BIOS画面が表示されないことがあります。
ケーブルをグラフィックカード側の出力端子に接続し直してみてください。
BIOSが破損している可能性
BIOSアップデート中に電源が切れたり、静電気などで破損した場合、BIOS自体が起動しなくなることがあります。
MSI製マザーボードの多くには「BIOS Flashback」ボタンが搭載されており、このボタンを使ってBIOSを復旧できます。詳しい手順は、お使いのマザーボードのマニュアルを参照してください。
メーカーサポートへの問い合わせ
どうしても解決しない場合は、MSIの公式サポートに問い合わせることをおすすめします。製品保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けられる可能性があります。
まとめ:MSI製品のBIOSアクセスは手順を守れば簡単
MSI製パソコンやマザーボードでBIOSに入る方法について解説しました。
基本的な手順をまとめると以下の通りです。
- デスクトップ: 起動時に「Delete」キーを連打
- ノートPC: 起動時に「F2」キーを連打
- Windows起動後: 設定画面から「UEFIファームウェアの設定」を選択
入れない場合は、USBキーボードの接続ポートを変更したり、高速起動を無効にしたりすることで解決することが多いです。
BIOS設定は慎重に行い、不明な項目は変更しないよう注意しましょう。設定を誤るとパソコンが起動しなくなることもあるため、変更前に設定内容を記録しておくことをおすすめします。
それでも問題が解決しない場合は、CMOSクリアを試すか、MSIのサポートに相談してみてください。


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