「グラフィックボードの性能をもっと引き出したい」「ゲーム中のfpsや温度を確認したい」そんな時に便利なのが、MSI Afterburnerです。
無料で使えて多機能なこのソフトは、世界中のゲーマーやクリエイターに愛用されています。でも、初めて使う時は設定項目が多くて、どこから手をつけていいか迷ってしまいますよね。
この記事では、MSI Afterburnerの基本的な使い方から、便利な機能まで、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。
MSI Afterburnerって何?

MSI Afterburnerは、グラフィックボード(GPU)の状態を監視したり、設定を変更したりできる無料のユーティリティソフトです。
主な機能:
- モニタリング機能 – GPU温度、使用率、フレームレートなどをリアルタイム表示
- ファン制御 – GPUファンの回転速度を自由に調整
- オーバークロック機能 – GPU性能を引き上げる(上級者向け)
- 録画機能 – ゲームプレイの録画が可能
- プロファイル管理 – 異なる設定を保存して切り替え可能
MSI製のグラフィックボードだけでなく、NVIDIA、AMD、Intelなど、ほとんどのメーカーのGPUで使えるのが大きな特徴なんです。
ダウンロードとインストール方法
まずは、MSI Afterburnerを手に入れましょう。
ダウンロード手順:
- MSI公式サイト(https://www.msi.com/)にアクセス
- 「MSI Afterburner」を検索
- 「Download」ボタンをクリック
- ZIPファイルがダウンロードされる
インストール手順:
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍
- 「MSIAfterburnerSetup.exe」を管理者権限で実行
- ライセンス契約に同意
- 重要:「RivaTuner Statistics Server」にもチェックを入れる
- インストール先を選択(通常はデフォルトでOK)
- 「インストール」をクリック
RivaTuner Statistics Serverは、ゲーム画面にfpsや温度を表示するために必要なソフトです。一緒にインストールしておくことを強くおすすめします。
初期設定をしておこう
インストールが完了したら、まず基本的な設定をしておきましょう。
Windows起動時の自動起動設定:
- MSI Afterburnerを起動
- 右下の歯車アイコン(設定)をクリック
- 「全般」タブで以下にチェックを入れる:
- 「Windowsと一緒に起動」
- 「最小化の状態で起動」(タスクトレイに収納されます)
- 「OK」をクリック
こうしておけば、パソコンを起動するたびに自動でMSI Afterburnerが立ち上がり、設定が適用されます。
ゲーム画面にfpsや温度を表示する方法(OSD機能)
MSI Afterburnerの最も人気のある機能が、このOSD(オンスクリーンディスプレイ)機能です。
設定手順:
ステップ1:表示したい項目を選ぶ
- MSI Afterburnerの設定(歯車アイコン)を開く
- 「モニタリング」タブをクリック
- 「アクティブハードウェア監視グラフ」から表示したい項目にチェックを入れる
おすすめの表示項目:
- GPU温度 – グラフィックボードの温度
- GPU使用率 – GPUの稼働率
- フレームレート – fps(1秒間のコマ数)
- CPU温度 – プロセッサーの温度
- CPU使用率 – CPUの稼働率
- メモリ使用量 – RAMの使用状況
- 各項目をクリックして選択し、下の「オンスクリーンディスプレイに表示」にチェック
ステップ2:OSDを有効にする
- 同じ設定画面で「オンスクリーンディスプレイ」タブに移動
- 「オンスクリーンディスプレイの切り替え」に好きなキーを設定(例:Ctrl + Home)
- 「OK」をクリック
ステップ3:表示をカスタマイズする(RivaTuner)
もっと細かく調整したい場合は:
- タスクトレイから「RivaTuner Statistics Server」を開く
- 表示位置、フォントサイズ、色などを調整できます
これで、ゲーム中に設定したキーを押せば、画面上にリアルタイムの情報が表示されるようになります。
ファン制御で静音化・冷却強化
GPUファンの回転速度を自分で調整することで、静音化や冷却性能の向上が可能です。
ファン制御の設定方法:
- MSI Afterburnerの設定を開く
- 「ファン」タブをクリック
- 「ユーザー定義ソフトウェアによる自動ファン制御を有効にする」にチェック
- グラフが表示されます:
- 横軸:GPU温度(℃)
- 縦軸:ファン回転速度(%)
- グラフ上をクリックして、ポイント(ノード)を追加
- ノードをドラッグして、温度ごとのファン回転速度を設定
設定例:
- 40℃以下:30%(静かに回転)
- 50℃:40%
- 60℃:60%
- 70℃:80%(積極的に冷却)
- 「適用」をクリック
この設定により、温度に応じて自動的にファン速度が調整されます。ただし、GPUの最大温度は一般的に80〜90℃程度なので、その手前で十分な冷却ができるよう設定しましょう。
プロファイルの保存と切り替え
異なる設定を保存しておいて、状況に応じて切り替えることができます。
プロファイルの保存方法:
- 好みの設定(ファン速度など)を調整
- 画面下部の「適用」ボタンをクリック
- フロッピーディスクアイコンをクリック
- 1〜5のいずれかの番号を選択
プロファイルの読み込み方法:
- メイン画面の数字ボタン(1〜5)をクリックするだけ
例えば、「1番:静音設定」「2番:バランス設定」「3番:冷却優先設定」のように使い分けることができるんです。
モニタリング機能を使いこなす
MSI Afterburnerのメイン画面には、リアルタイムでGPUの状態が表示されます。
メイン画面の見方:
- GPU温度 – 現在のグラフィックボードの温度
- GPU使用率 – GPUがどれくらい働いているか
- クロック速度 – GPUとメモリの動作周波数
- ファン回転速度 – 現在のファン速度(RPMまたは%)
右上のグラフアイコンをクリックすると、これらの数値の推移をグラフで確認できます。
グラフの活用法:
- ゲーム中の温度推移を確認
- GPU使用率が100%に張り付いているか確認(ボトルネックの判断)
- 異常な温度上昇がないかチェック
ログファイルの記録
パフォーマンスデータを記録して、後から分析することもできます。
ログ記録の設定:
- 設定→「モニタリング」タブ
- 下の方にある「Global logging hotkeys」で以下を設定:
- 「Begin logging」:ログ記録開始のキー
- 「End logging」:ログ記録終了のキー
- ゲーム中に設定したキーを押すと記録開始
ログファイルは、デフォルトでは C:\Program Files (x86)\MSI Afterburner\HardwareMonitoring.hml に保存されます。
スキン(見た目)の変更
MSI Afterburnerは見た目を自由に変更できます。
スキン変更方法:
- 設定→「ユーザーインターフェース」タブ
- 「ユーザーインターフェーススキンのプロパティ」から好きなスキンを選択
- 「OK」をクリック
初期スキンが見づらいと感じたら、シンプルなスキンに変更するのもおすすめです。
オーバークロックについて(上級者向け)
MSI Afterburnerには、GPUの性能を引き上げる「オーバークロック」機能もあります。
重要な注意事項:
⚠️ オーバークロックは、メーカー保証の対象外となる行為です
⚠️ 不適切な設定により、GPUの寿命が短くなる可能性があります
⚠️ システムが不安定になったり、故障するリスクがあります
そのため、この記事ではオーバークロックの詳細な手順は説明しません。もし挑戦したい場合は、以下の点を守ってください:
- 少しずつ調整する – 一度に大きく変更しない
- ベンチマークツールで確認 – 安定性を必ず確認
- 温度を監視 – 85℃以上が続く場合は設定を戻す
- デフォルト設定を保存 – プロファイル1番に初期設定を保存しておく
初心者の方は、オーバークロックよりも、まずはモニタリング機能やファン制御から使い始めることをおすすめします。
よくあるトラブルと対処法
Q1:MSI Afterburnerが起動しない
- 管理者権限で実行してみる
- グラフィックドライバーを最新版に更新
- 一度アンインストールして再インストール
Q2:OSDが表示されない
- RivaTuner Statistics Serverがインストールされているか確認
- RTSSが起動しているか確認(タスクトレイに常駐)
- 一部のゲームでは表示されない場合があります
Q3:設定が保存されない
- 「適用」ボタンを押したか確認
- プロファイルに保存したか確認
- 「Windowsと一緒に起動」がオンになっているか確認
Q4:ファン制御が効かない
- ノートPCのGPUはファン制御できない場合が多い
- 一部のグラフィックボードはメーカー専用ツールでしか制御できない
Q5:Steamのゲームが起動しない
- MSI AfterburnerのOSD機能が干渉している可能性があります
- 設定→「モニタリング」で一時的にOSDを無効化してみる
まとめ:まずはモニタリングから始めよう
MSI Afterburnerは非常に多機能なソフトですが、初めて使う方は以下の順番で機能を試していくのがおすすめです。
ステップ1:モニタリング機能を使う
- まずは、ゲーム中のfpsや温度を表示してみる
- 自分のPCの状態を把握する
ステップ2:ファン制御を試す
- 温度や騒音が気になる場合はファンカーブを調整
- 静音化と冷却のバランスを見つける
ステップ3:プロファイル機能を活用
- 複数の設定を保存して使い分ける
- 「静音モード」「バランスモード」など
オーバークロックは慎重に
- 初心者のうちは手を出さない方が安全
- もし挑戦する場合は、十分に調べてから慎重に
MSI Afterburnerを使えば、GPUの状態を可視化できるので、パソコンの調子が悪い時の原因究明にも役立ちます。まずは気軽にモニタリング機能から試してみてくださいね。
この記事が、あなたのPC環境の改善に役立てば幸いです。快適なゲームライフを!

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