FirefoxやThunderbirdを使っていると、Windowsのサービス一覧に「Mozilla Maintenance Service」という項目を見かけることがあります。
「これは何?」「削除しても大丈夫?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
Mozilla Maintenance Serviceは、FirefoxやThunderbirdの更新を快適にするための重要なバックグラウンドサービスです。
この記事では、Mozilla Maintenance Serviceの役割、仕組み、無効化・アンインストール方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
Mozilla Maintenance Serviceとは
Mozilla Maintenance Serviceは、MozillaがFirefoxとThunderbirdユーザー向けに提供している、アプリケーション更新用のWindowsサービスです。
基本情報
- サービス名: Mozilla Maintenance Service
- 内部名: MozillaMaintenance
- ファイル名: maintenanceservice.exe
- インストール場所: C:\Program Files\Mozilla Maintenance Service\
- 提供元: Mozilla Foundation
- 対応OS: Windows 7以降
このサービスは、FirefoxやThunderbirdのインストール時に、任意で同時にインストールされます。
Mozilla Maintenance Serviceの役割
Mozilla Maintenance Serviceの主な役割は、FirefoxやThunderbirdの更新をユーザーの手間なく自動的に行うことです。
UAC(ユーザーアカウント制御)を回避
通常、Windowsでアプリケーションを更新する際には、UAC(ユーザーアカウント制御)のダイアログが表示されます。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という確認画面です。
Mozilla Maintenance Serviceを使用すると、このUACダイアログが表示されず、バックグラウンドで更新が完了します。
つまり、ユーザーは何も操作せずに、常に最新版のFirefoxやThunderbirdを使い続けられるのです。
バックグラウンドで動作
Mozilla Maintenance Serviceは、通常は停止しており、コンピューターのリソースを一切使用しません。
更新が必要になったときだけ起動し、更新作業が完了すると自動的に終了します。
このため、パソコンの動作を遅くする心配はありません。
Mozilla Maintenance Serviceの仕組み
Mozilla Maintenance Serviceがどのように動作するのか、その流れを見てみましょう。
更新プロセスの流れ
- FirefoxまたはThunderbirdが更新プログラムをダウンロード
- Mozilla Maintenance Serviceが自動的に起動
- サービスがWindowsから更新適用の許可を取得
- 更新プログラムをインストール
- サービスが終了
この一連のプロセスは、すべてバックグラウンドで実行されます。
ユーザーは何も操作する必要がなく、次回Firefoxを起動したときには最新版になっています。
サービスの特徴
Mozilla Maintenance Serviceには、以下の特徴があります。
- 必要な時だけ起動するため、常駐によるリソース消費がゼロ
- 管理者権限なしで更新を実行できる
- 複数のMozilla製品(FirefoxとThunderbird)で共有利用可能
- セキュリティアップデートを迅速に適用できる
Mozilla Maintenance Serviceは必要か
「このサービスは本当に必要なのか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
必要な場合
以下のような方には、Mozilla Maintenance Serviceの使用をおすすめします。
- 自動更新でFirefoxを常に最新の状態に保ちたい
- 更新のたびにUACダイアログが表示されるのが面倒
- セキュリティアップデートを迅速に適用したい
- パソコンの操作に慣れていない家族が使用している
不要な場合
一方で、以下のような方は、Mozilla Maintenance Serviceを無効化またはアンインストールしても問題ありません。
- 更新は手動で行いたい
- UACダイアログでの確認を毎回行いたい
- Chocolateyなどのパッケージ管理ツールで更新を管理している
- ディスク容量を少しでも節約したい(サービス自体は数MB程度)
Mozilla Maintenance Serviceを無効化しても、Firefoxの使用には一切影響ありません。
ただし、更新時にUACダイアログが表示されるようになります。
Mozilla Maintenance Serviceの設定変更
Mozilla Maintenance Serviceの動作を変更する方法を解説します。
FirefoxからMozilla Maintenance Serviceを無効化
Firefoxの設定画面から、バックグラウンドサービスの使用を停止できます。
- Firefoxを起動
- 画面右上の三本線アイコン(メニューボタン)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「一般」をクリック
- ページ下部の「Firefoxの更新」セクションまでスクロール
- 「更新のインストールにバックグラウンドサービスを使用する」のチェックを外す
この設定変更後は、更新時にUACダイアログが表示されるようになります。
ThunderbirdからMozilla Maintenance Serviceを無効化
Thunderbirdでも、同様の手順で無効化できます。
- Thunderbirdを起動
- 画面右上の三本線アイコンをクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「一般」をクリック
- 「更新」セクションまでスクロール
- 「更新のインストールにバックグラウンドサービスを使用する」のチェックを外す
Windowsサービスから停止・無効化
Windowsサービスの管理画面から、Mozilla Maintenance Serviceを停止または無効化できます。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「services.msc」と入力してEnterキーを押す
- サービス一覧から「Mozilla Maintenance Service」を探す
- サービスを右クリックして「プロパティ」を選択
- 「スタートアップの種類」を「手動」または「無効」に変更
- 「適用」をクリック
- サービスが実行中の場合は「停止」ボタンをクリック
- 「OK」をクリック
この操作により、Mozilla Maintenance Serviceは起動しなくなります。
PowerShellから停止・無効化
PowerShellを使って、コマンドでMozilla Maintenance Serviceを停止・無効化することもできます。
# サービスを停止
Stop-Service -Name "MozillaMaintenance"
# スタートアップの種類を無効に変更
Set-Service -Name "MozillaMaintenance" -StartupType Disabled
詳しいPowerShellのサービス管理方法については、別記事で解説しています。
Mozilla Maintenance Serviceのアンインストール
Mozilla Maintenance Serviceを完全に削除したい場合は、Windowsのコントロールパネルからアンインストールできます。
Windows 11でのアンインストール手順
- Windowsキー + I を押して「設定」を開く
- 左側のメニューから「アプリ」をクリック
- 「インストールされているアプリ」をクリック
- 検索ボックスに「Mozilla」と入力
- 「Mozilla Maintenance Service」の右側にある三点アイコンをクリック
- 「アンインストール」を選択
- 確認ダイアログで「アンインストール」をクリック
Windows 10でのアンインストール手順
- Windowsキー + I を押して「設定」を開く
- 「アプリ」をクリック
- 「アプリと機能」をクリック
- 検索ボックスに「Mozilla」と入力
- 「Mozilla Maintenance Service」をクリック
- 「アンインストール」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「アンインストール」をクリック
アンインストール後の注意点
Mozilla Maintenance Serviceをアンインストールしても、FirefoxやThunderbirdは問題なく動作します。
ただし、以下の点に注意してください。
- 更新時にUACダイアログが毎回表示されるようになる
- バックグラウンドでの自動更新ができなくなる
- 手動で更新を確認・適用する必要がある
再度Mozilla Maintenance Serviceをインストールしたい場合は、FirefoxまたはThunderbirdを再インストールすることで追加できます。
Mozilla Maintenance Serviceに関するよくある質問
Q. Mozilla Maintenance Serviceは安全ですか?
A. はい、Mozilla Maintenance ServiceはMozilla Foundationが公式に提供している正規のプログラムです。
ウイルスやマルウェアではありません。
ただし、類似した名前の悪意のあるプログラムが存在する可能性もあります。
インストール場所が「C:\Program Files\Mozilla Maintenance Service\」であることを確認してください。
Q. Mozilla Maintenance Serviceはメモリやディスクを消費しますか?
A. いいえ、通常時は停止しているため、メモリやCPUリソースを一切消費しません。
更新が必要な時のみ起動し、作業完了後はすぐに終了します。
ディスク容量も数MB程度と、ごくわずかです。
Q. Mozilla Maintenance Serviceを削除するとFirefoxが使えなくなりますか?
A. いいえ、削除してもFirefoxは通常通り使えます。
ただし、更新時にUACダイアログが表示されるようになります。
更新を許可するには、毎回「はい」をクリックする必要があります。
Q. Firefox ESRでもMozilla Maintenance Serviceは必要ですか?
A. Firefox ESRでも、Mozilla Maintenance Serviceは同じように機能します。
ただし、ESR版は更新頻度が通常版より低いため、手動更新でも負担は少ないでしょう。
Q. Mozilla Maintenance Serviceが「実行されていません」と表示されます
A. これは正常な状態です。
Mozilla Maintenance Serviceは、更新が必要な時にのみ自動的に起動します。
通常時は停止しているため、サービス管理画面で「停止」と表示されていても問題ありません。
Q. Mozilla Maintenance Serviceが起動に失敗します
A. 以下の対処法を試してください。
- Firefoxを最新版に更新
- Mozilla Maintenance Serviceを再インストール(Firefoxの再インストール)
- Windowsの管理者権限でFirefoxを実行
- ウイルス対策ソフトがMozilla Maintenance Serviceをブロックしていないか確認
それでも解決しない場合は、Mozilla Maintenance Serviceを無効化し、手動更新に切り替えることを検討してください。
まとめ
Mozilla Maintenance Serviceについて、重要なポイントをまとめます。
- Mozilla Maintenance Serviceは、FirefoxとThunderbirdの自動更新を支えるWindowsサービス
- UACダイアログを表示せずにバックグラウンドで更新を実行
- 通常時は停止しており、リソースを一切消費しない
- 更新時のみ自動起動し、完了後は終了する
- 無効化やアンインストールをしても、FirefoxやThunderbirdは通常通り使用可能
- 無効化後は更新時にUACダイアログが表示されるようになる
Mozilla Maintenance Serviceは、FirefoxやThunderbirdを常に最新の状態に保つための便利なサービスです。
自動更新の利便性を重視するなら有効にしておき、更新を手動で管理したい場合は無効化するのが良いでしょう。
Firefoxの使い方については、Firefoxのダウンロードとインストール方法やFirefoxを軽くする方法の記事も参考にしてください。
参考情報
本記事は、以下の公式情報および信頼できる情報源を参考に作成しました。


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