「ハードディスクが突然壊れて、大切なデータが全部消えた……」
こんな悲劇を防ぐ技術がミラーボリューム(Mirrored Volume)です。
ミラーボリュームは、2台のハードディスクに同じデータを同時に書き込むことで、1台が故障しても大切なデータを守ることができる仕組みなんですね。「ミラー(mirror)」は英語で「鏡」を意味し、まさに鏡に映すように、データを完全に複製します。
「それって無駄じゃない?」と思うかもしれません。確かに、実質的な容量は半分になってしまいます。しかし、仕事の重要な書類、家族の思い出の写真、何年もかけて作ったプロジェクトファイルなど、失ったら取り戻せないデータの価値を考えれば、この「保険」は決して高くないでしょう。
この記事では、ミラーボリュームの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、設定方法、故障時の対応まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
大切なデータを守る技術を、一緒に学んでいきましょう!
ミラーボリュームとは?

ミラーボリューム(Mirrored Volume)は、2台の物理ディスクに同じデータを同時に書き込むことで、データの冗長性を確保するディスク管理技術です。
基本的な仕組み
1つのファイルを保存すると、システムは自動的に2台のディスクに同じ内容を書き込みます。
イメージ図
書き込み時:
ユーザーがファイルを保存
↓
[ディスク1] ← 同じデータ → [ディスク2]
500GB 500GB
↓
利用可能容量:500GB(2台で1台分の容量)
1台が故障した場合
[ディスク1] ← 故障!
×
[ディスク2] ← 無事!
○
↓
データは失われず、システムは稼働を継続
ユーザーから見ると、1つのドライブとして見えますが、裏側では2台のディスクが同期して動作しているんですね。
名前の由来
「Mirror(ミラー)」は鏡という意味です。
一方のディスクが、もう一方のディスクを鏡のように完全に反映(複製)することから、この名前が付けられました。
RAID 1との関係
ミラーボリュームは、RAID 1(レイドワン)と基本的に同じ技術です。
違い
- RAID 1:ハードウェアRAIDコントローラーまたはソフトウェアRAIDで実装
- ミラーボリューム:Windowsのディスク管理機能で実装
技術的な原理は同じですが、実装方法や呼び方が異なるだけと考えて問題ありません。
ミラーボリュームの動作原理
データの読み書きがどのように行われるか、詳しく見ていきましょう。
データの書き込み
ファイルを保存すると、以下のプロセスが実行されます。
手順
- ユーザーがファイルを保存
- システムがディスク1とディスク2に同時に書き込みを開始
- 両方のディスクへの書き込みが完了
- 「保存完了」とユーザーに通知
重要な特徴
両方のディスクへの書き込みが成功するまで、処理は完了しません。これにより、データの整合性が保たれるんですね。
データの読み取り
読み取り時には、効率化のための工夫があります。
通常時
- 2台のディスクから負荷分散して読み取り
- 同時に異なる場所を読めるため、読み込み速度がやや向上することも
1台が故障している時
- 正常なディスクからのみ読み取り
- 速度は単一ディスクと同等
同期処理
2台のディスクは常に同期状態を維持します。
初期同期
ミラーボリュームを作成した直後、既存データがある場合は完全な同期が行われます。
継続的な同期
すべての書き込み操作で、リアルタイムに同期が実行されます。
再同期
ディスクを交換した後、新しいディスクに全データがコピーされます(後述)。
ミラーボリュームのメリット
データ保護における強力な利点があります。
1. 高い信頼性(最大のメリット)
1台が故障してもデータは無事
これがミラーボリュームの最大の価値です。
具体例
朝、出社したらディスク1が故障していた
↓
でも大丈夫!ディスク2にすべてのデータがある
↓
業務を継続しながら、ディスク1を交換できる
通常、ハードディスクの故障率は年間2〜3%程度と言われています。重要なシステムでは、この保険が不可欠なんですね。
2. ダウンタイムの最小化
無停止での運用継続
1台が故障しても、システムを停止せずに使い続けられます。
ホットスワップ対応
対応ハードウェアなら、電源を入れたままディスクを交換できます。
3. 読み取り性能の向上
負荷分散による高速化
2台のディスクから同時に読み取れるため、読み込み速度が向上することがあります。
実測例
- シングルディスク:100MB/s
- ミラーボリューム:150MB/s(環境による)
ただし、劇的な高速化ではなく、あくまで副次的なメリットです。
4. 自動フェイルオーバー
手動操作不要
ディスクが故障しても、システムが自動的に正常なディスクに切り替えます。
管理者が気づかないうちに故障が発生していて、ログを見て初めて知る、ということもあるでしょう。
5. データの整合性保証
同時書き込みによる一貫性
両方のディスクに書き込みが完了してから、次の処理に進みます。
これにより、片方だけが更新されて不整合が発生する、という事態を防げるんですね。
6. 簡単なデータ復旧
故障時の対応が簡単
- ディスクを交換する
- 自動的に再同期される
- 特別な復旧作業は不要
専門知識がなくても、物理的にディスクを交換するだけで復旧できます。
ミラーボリュームのデメリット
一方で、いくつかの欠点もあります。
1. 容量効率が悪い(最大のデメリット)
実質容量が半分
1TBのディスクを2台使っても、利用できるのは1TB分だけです。
コスト計算
2TB欲しい場合:
- シンプルボリューム:2TBのディスク1台
- ミラーボリューム:2TBのディスク2台(4TB分購入)
ストレージコストが2倍になるのは、大きな負担かもしれません。
2. 書き込み性能の低下
2台に書き込む分、遅くなる
両方のディスクへの書き込みが完了するまで待つため、単一ディスクより若干遅くなります。
実測例
- シングルディスク:150MB/s
- ミラーボリューム:120MB/s(環境による)
ただし、体感できるほどの差ではないことが多いです。
3. 2台同時故障のリスク
完全ではない保護
極めて稀ですが、2台が同時に故障すると、データは失われます。
同時故障の原因例
- 電源ユニットの故障で両方のディスクが損傷
- 落雷などの電気的サージ
- 火災や水害などの物理的災害
- 人為的なミス(誤って両方削除など)
より高度な保護が必要な場合は、別の場所へのバックアップも併用すべきです。
4. 論理的なエラーは防げない
誤った削除は複製される
ユーザーが誤ってファイルを削除したり、ウイルスに感染したりした場合、その「間違い」も両方のディスクに反映されます。
対策
定期的なバックアップを別途取る必要があります。
5. 同じサイズのディスクが必要
容量の制限
異なるサイズのディスクでも作成できますが、小さい方のサイズに合わせられます。
例
- 1TBと2TBのディスクでミラーボリューム作成
- 利用可能容量:1TB(1TBが無駄になる)
スパンボリュームやRAID 0との比較
他のディスク構成との違いを明確にしましょう。
スパンボリューム
特徴
複数ディスクを連結して、1つの大きなボリュームにする。
比較ポイント
| 項目 | スパンボリューム | ミラーボリューム |
|---|---|---|
| 目的 | 容量拡張 | データ保護 |
| 冗長性 | なし(1台故障で全滅) | あり(1台故障でもOK) |
| 容量効率 | 100%(2台で2台分) | 50%(2台で1台分) |
| 速度 | 通常 | 読み取りやや速い |
| 適用場面 | 一時ファイル | 重要データ |
RAID 0(ストライピング)
特徴
データを分散して、複数ディスクに同時読み書きする。
比較ポイント
| 項目 | RAID 0 | ミラーボリューム |
|---|---|---|
| 目的 | 速度向上 | データ保護 |
| 冗長性 | なし(1台故障で全滅) | あり(1台故障でもOK) |
| 容量効率 | 100%(2台で2台分) | 50%(2台で1台分) |
| 速度 | 非常に速い | 読み取りやや速い |
| 適用場面 | 動画編集作業領域 | 重要データ |
RAID 5
特徴
3台以上のディスクでデータとパリティを分散保存。
比較ポイント
| 項目 | RAID 5 | ミラーボリューム |
|---|---|---|
| 必要ディスク数 | 最低3台 | 2台 |
| 冗長性 | 1台故障に耐える | 1台故障に耐える |
| 容量効率 | 67〜80%(台数による) | 50% |
| 速度 | 読み取り速い、書き込みやや遅い | 読み取りやや速い |
| 設定の複雑さ | 複雑 | 比較的簡単 |
どれを選ぶべきか?
ミラーボリュームが最適な場合
- データの保護が最優先
- 2台のディスクで構成したい
- シンプルな構成を望む
- 読み取り性能もある程度欲しい
スパンボリュームが向いている場合
- 容量が最優先
- データのバックアップは別にある
- 一時作業領域として使う
RAID 0が向いている場合
- 速度が最優先
- データのバックアップは別にある
- 動画編集などの高速作業領域
RAID 5が向いている場合
- データ保護と容量効率を両立したい
- 3台以上のディスクを使える
- エンタープライズ環境
Windowsでミラーボリュームを作成する方法
実際の設定手順を詳しく解説します。
前提条件
必要なもの
- 2台の物理ディスク(同じサイズ推奨)
- 管理者権限
- Windows Pro、Enterprise、Serverエディション(Home版では不可)
重要な注意点
- システムドライブ(C:)はミラーボリュームにできない
- ダイナミックディスクへの変換が必要
- データは事前にバックアップ推奨
手順1:ディスクの管理を開く
ショートカットキー
Windows + X → 「ディスクの管理」を選択
または
Windows + R → 「diskmgmt.msc」と入力 → Enter
手順2:ダイナミックディスクに変換
操作
- 使用する2台のディスクをそれぞれ右クリック
- 「ダイナミックディスクに変換」を選択
- 変換するディスクにチェックを入れる
- 「OK」をクリック
- 確認メッセージで「はい」
警告メッセージ
「このディスクを変換すると、このディスク上の既存のファイルシステムボリュームはすべて閉じられます。」
これは正常なメッセージです。開いているファイルを閉じてから変換してください。
手順3:ミラーボリュームの作成
操作
- 1台目のディスクの未割り当て領域を右クリック
- 「新しいミラーボリューム」を選択
- 新しいミラーボリュームウィザードが起動
- 「次へ」をクリック
ディスクの選択
- 利用可能なディスクの一覧から、2台目のディスクを選択
- 「追加」ボタンをクリック
- 使用する容量を指定(通常は最大値)
- 「次へ」をクリック
容量の自動調整
小さい方のディスクのサイズに自動的に合わせられます。
ドライブレターの割り当て
- ドライブレター(例:E:)を選択
- または、フォルダにマウントすることも可能
- 「次へ」をクリック
フォーマット設定
- ファイルシステム:NTFS(推奨)
- アロケーションユニットサイズ:既定値
- ボリュームラベル:「MirrorData」など分かりやすい名前
- 「クイックフォーマット」にチェック
- 「次へ」をクリック
完了
- 設定内容を確認
- 「完了」をクリック
- 両方のディスクがフォーマットされ、同期が開始される
手順4:同期状態の確認
確認方法
- ディスクの管理で、ミラーボリュームを確認
- 両方のディスクに「正常(ミラー)」と表示されていればOK
- 初期同期中は「再同期中」と表示される
初期同期の時間
データ量とディスク速度により異なります。
- 空のボリューム:数秒〜数分
- データが多い場合:数時間かかることも
手順5:動作確認
テスト方法
- エクスプローラーで該当ドライブを開く
- テストファイルを作成
- ディスクの管理で、両方のディスクに書き込まれていることを確認
既存のシンプルボリュームをミラー化する方法
すでにデータがあるボリュームをミラーボリュームに変換できます。
手順
操作
- ディスクの管理を開く
- ミラー化したいボリュームを右クリック
- 「ミラーの追加」を選択
- 追加するディスクを選択
- 「ミラーの追加」をクリック
自動同期
既存のデータが、追加したディスクに自動的にコピーされます。
注意点
- 同期中もボリュームは使用可能
- ただし、パフォーマンスは低下する
- 完了までは冗長性が確保されていない
ディスク故障時の対応方法
実際にディスクが故障した場合の手順です。
故障の検知
症状
- Windowsが警告メッセージを表示
- ディスクの管理で「失敗(冗長性なし)」と表示
- システムイベントログにエラー記録
確認方法
- ディスクの管理を開く
- ミラーボリュームの状態を確認
- 故障したディスクを特定
故障ディスクの交換手順
手順1:システムのシャットダウン
ホットスワップ非対応の場合は、パソコンの電源を切る
手順2:物理的な交換
- 故障したディスクを取り外す
- 新しいディスク(同じサイズ以上)を取り付ける
- 電源を入れる
手順3:ディスクの初期化
- ディスクの管理を開く
- 新しいディスクが「不明」「初期化されていません」と表示される
- ディスクを右クリック
- 「ディスクの初期化」を選択
- パーティションスタイルを選択(通常はGPT)
- 「OK」をクリック
手順4:ダイナミックディスクへの変換
- 新しいディスクを右クリック
- 「ダイナミックディスクに変換」を選択
- 「OK」をクリック
手順5:ミラーの修復
- 既存のミラーボリューム(失敗と表示されている)を右クリック
- 「ミラーの修復」を選択
- 新しいディスクを選択
- 「OK」をクリック
手順6:再同期の確認
- 「再同期中」と表示される
- 進行状況を確認しながら待つ
- 「正常(ミラー)」になれば完了
再同期の時間
データ量により異なります。
- 100GB:約30分〜1時間
- 500GB:約2〜4時間
- 1TB:約4〜8時間
再同期中もシステムは使用できますが、パフォーマンスは低下します。
ミラーボリュームの適切な使用例
どんなデータに使うべきか、具体例を示します。
最適な使用例
1. 重要なビジネスデータ
- 顧客データベース
- 会計ファイル
- 設計図面
- 契約書類
失ったら業務に大きな影響が出るデータです。
2. クリエイティブな制作物
- 編集中の動画プロジェクト
- グラフィックデザインファイル
- 音楽制作データ
- 3Dモデリングファイル
何日も、何週間もかけた作業の成果を守れます。
3. 個人の大切な思い出
- 家族の写真
- 子供の成長記録動画
- 旅行の思い出
- デジタル化した古いアルバム
お金では買えない、かけがえのない思い出です。
4. 開発環境のソースコード
- 商用プロジェクトのリポジトリ
- バージョン管理システムのサーバー
- ビルド成果物
Gitなどに加えて、ローカルでも保護します。
5. 仮想マシンのイメージファイル
- 開発環境の仮想マシン
- テストサーバー
- クライアント環境の複製
再構築に時間がかかる環境を守れます。
必要ない場合
1. すでにクラウドに同期されているデータ
OneDrive、Googleドライブなどに自動同期されているなら、追加の冗長性は不要かもしれません。
2. 簡単に再生成できるデータ
- ダウンロードしたファイル
- キャッシュデータ
- 一時ファイル
3. 別の強固なバックアップがある場合
定期的に外部ストレージにバックアップしているなら、ミラーボリュームは補助的な位置づけになるでしょう。
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法です。
問題1:ミラーボリュームが作成できない
症状
「新しいミラーボリューム」メニューが選択できない。
原因と解決方法
原因1:Windowsのエディション
Home版では機能が使えません。
解決方法
Pro版以上にアップグレードする。
原因2:ベーシックディスク
ダイナミックディスクに変換していない。
解決方法
両方のディスクをダイナミックディスクに変換する。
原因3:ディスクサイズの不一致
一方が極端に小さい。
解決方法
似たサイズのディスクを使用する。
問題2:再同期が進まない
症状
「再同期中」のまま、何時間も進行しない。
原因
- ディスクの故障
- ケーブルの不良
- システムリソースの不足
解決方法
1. ディスクのエラーチェック
1. 該当ドライブを右クリック
2. プロパティ → ツール
3. エラーチェックを実行
2. ケーブルとコネクタの確認
1. SATAケーブルの接続を確認
2. 別のケーブルに交換してみる
3. 別のSATAポートに接続してみる
3. システムリソースの確認
1. タスクマネージャーを開く
2. CPU、メモリ、ディスク使用率を確認
3. 他のアプリケーションを終了
問題3:両方のディスクが「失敗」と表示される
症状
ミラーボリュームが完全にアクセス不能。
原因
- 電源トラブルで両方が損傷
- システムファイルの破損
- コントローラーの問題
解決方法
1. システムの再起動
単純な認識エラーの可能性があります。
2. チェックディスクの実行
コマンドプロンプト(管理者権限)で:
chkdsk E: /f /r
(E:は該当ドライブレター)
3. データ復旧
両方のディスクが物理的に無事なら、データ復旧ソフトや専門業者で復旧できる可能性があります。
問題4:パフォーマンスが極端に遅い
症状
ファイルの読み書きに異常に時間がかかる。
原因
- ディスクの劣化
- 断片化
- バックグラウンドの再同期
解決方法
1. ディスクの健康状態を確認
CrystalDiskInfoなどのツールで、S.M.A.R.T.情報を確認します。
2. 再同期の状態を確認
再同期中は遅くなるため、完了を待ちます。
3. デフラグを実行
(ただし、SSDでは不要)
問題5:ミラーボリュームを削除したい
操作手順
- 重要:データをバックアップする
- ディスクの管理を開く
- ミラーボリュームを右クリック
- 「ミラーの削除」を選択
- 削除するディスクを選択(1台だけでも、両方でも選択可能)
- 「ミラーの削除」をクリック
結果
- 1台を削除:残りのディスクがシンプルボリュームになる
- 両方削除:ボリューム全体が削除される
より高度な保護:ミラーボリューム + バックアップ
最強のデータ保護戦略です。
3-2-1バックアップルール
ルール
- 3:データを3つのコピーで保持
- 2:2種類の異なるメディアに保存
- 1:1つは別の場所(オフサイト)に保管
実装例
- オリジナル:ミラーボリューム(ディスク2台)
- バックアップ1:外付けHDDに週1回バックアップ
- バックアップ2:クラウドストレージに自動同期
この構成なら、火災、盗難、落雷など、あらゆる災害からデータを守れます。
推奨バックアップ戦略
日次バックアップ
- クラウドストレージへの自動同期(OneDrive、Google Drive等)
週次バックアップ
- 外付けHDDへのフルバックアップ
月次バックアップ
- 別の場所に保管する外付けHDDへのバックアップ
ミラーボリュームの役割
即座の冗長性を提供し、ディスク1台の故障では業務が止まらないようにします。
まとめ
ミラーボリュームは、2台のディスクに同じデータを同時に保存することで、高い信頼性を実現するディスク管理技術です。
1台が故障しても大切なデータを守り続けることができる、データ保護の基本的な手法と言えるでしょう。
この記事のポイント
- ミラーボリュームは2台のディスクにデータを二重保存する技術
- RAID 1と基本的に同じ原理で動作する
- 1台が故障してもデータは失われず、システムは稼働を継続できる
- 実質的な容量は半分になる(2台で1台分)
- Windows Pro以上でダイナミックディスクに変換して作成
- 故障したディスクは交換後、自動的に再同期される
- 重要なビジネスデータや家族の思い出に最適
- スパンボリュームやRAID 0と異なり、データ保護を重視
- より強固な保護には、バックアップとの併用が理想的
最も重要なこと
ミラーボリュームは優れた技術ですが、万能ではありません。
- 2台同時故障のリスク(稀だが0ではない)
- 論理的なエラー(誤削除、ウイルス等)は防げない
- 火災や盗難などの物理的災害には無力
そのため、本当に大切なデータは、ミラーボリュームに加えて、定期的なバックアップと、できれば別の場所への保管を組み合わせることをおすすめします。
データは一度失うと二度と戻りません。
「保険は使わないのが一番」と言いますが、ミラーボリュームもまさにそれです。故障に遭わないことを願いながら、でも万が一に備えて、大切なデータを守りましょう!


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