Midjourney v7は2025年4月3日にアルファ版としてリリースされ、6月17日から全ユーザーのデフォルトモデルとなりました。
最重要アップデート:2025年6月18日にV1動画モデルが正式ローンチ
しかし現在の動画機能は画像から動画への変換のみで、テキストから直接動画を生成することはできません。
この制限により競合に対して機能面では遅れを取っているものの、月額10ドルからという競争力のある価格設定と、Midjourney独自の高い美的品質により、2,000万人以上のユーザーコミュニティから好意的に受け入れられています。
🎬 Midjourney v7の現在の動画生成能力

基本仕様
項目 | 仕様 | 詳細 |
---|---|---|
リリース日 | 2025年6月18日 | V1動画モデル |
生成方式 | Image-to-Video | テキスト直接生成は不可 |
動画長 | 基本5秒 | 最大21秒(4秒×4回延長) |
解像度 | 480p(SD) | プロ用途には不十分 |
対応プラットフォーム | ウェブ版のみ | Discord非対応 |
動作モードの選択肢
モード | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
Low Motion | 微妙な動き、静的カメラ | ポートレート、静物 |
High Motion | ダイナミックな動き、カメラモーション | アクション、風景 |
自動モード | AI自動生成 | 初心者向け |
手動モード | テキスト指定 | 詳細コントロール |
価格体系
プラン | 月額料金 | 動画生成 | 特徴 |
---|---|---|---|
Basic | $10 | 制限あり | エントリーレベル |
Pro | $60 | Relaxモード無制限 | プロフェッショナル |
Mega | $120 | Relaxモード無制限 | ヘビーユーザー |
💡 コスト計算: 動画生成は画像生成の約8倍のGPU時間を消費(1秒の動画 = 画像1枚分)
🚀 v7の新機能と技術的革新

主要な改善点
機能 | 説明 | 効果 |
---|---|---|
Draft Mode | 高速レンダリング | 10倍速・半額コスト |
Omni Reference(–oref) | キャラクター一貫性 | シーン間の整合性確保 |
パーソナライゼーション | デフォルト有効 | 個人好みに最適化 |
プロンプト理解 | AI改善 | より「スマート」な反応 |
画像品質の向上
✅ より豊かなテクスチャと一貫性のあるディテール
✅ 手や身体、オブジェクトの描写精度が大幅向上
✅ v6比で2倍のGPU時間使用による品質向上
未実装機能(今後2か月以内に追加予定)
- 画像のアップスケーリング
- 再テクスチャリング
- その他の高度な編集機能
🏆 競合サービスとの詳細比較
主要競合の機能比較表
サービス | 解像度 | 最大長 | 価格/月 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Midjourney v7 | 480p | 21秒 | $10~ | 美的品質、低価格 |
OpenAI Sora | 1080p | 20秒 | $20~ | 物理法則理解 |
Runway ML Gen-4 | 1080p | 10秒+ | $15~ | プロ向け機能充実 |
Pika Labs 2.0 | 1080p | 10秒 | $10~ | 独自エフェクト |
Stable Video | 576×1024 | 4秒 | 無料 | オープンソース |
Google Veo 3 | 4K | 分単位 | TBA | オーディオ生成対応 |
各サービスの強み
OpenAI Sora
- 業界最高水準の現実的描写
- ChatGPT Plusに統合
- 物理法則の深い理解
Runway ML
- 映画スタジオとの提携
- プロ向けカメラコントロール
- ディレクターモード搭載
Pika Labs
- 独自クリエイティブエフェクト(膨張、溶解、爆発)
- 使いやすいインターフェース
- 手頃な価格設定
🗺️ Midjourneyの動画機能ロードマップ

ビジョン:リアルタイムオープンワールドシミュレーション
第1段階:ビジュアル(画像)✅ 完成
↓
第2段階:モーション(動画)✅ 2025年6月リリース
↓
第3段階:3D空間ナビゲーション 🚧 開発中
↓
第4段階:リアルタイム処理 🚧 開発中
↓
最終目標:完全なインタラクティブ環境
開発タイムライン
時期 | イベント |
---|---|
2023年12月 | 動画モデルトレーニング計画発表 |
2024年1月 | トレーニング開始 |
2025年4月 | v7アルファ版リリース |
2025年6月 | V1動画モデルローンチ |
2025年8月 | Metaとの技術ライセンス契約 |
今後の計画
- テキストから動画への直接生成
- より長い動画生成(30-60秒)
- 高解像度出力(720p-1080p)
- 3Dモデリング機能統合
- オーディオ生成機能
👥 ユーザーコミュニティの反応と期待

好評価ポイント
項目 | ユーザーの声 |
---|---|
美的品質 | 「Midjourneyらしさが維持されている」 |
価格設定 | 「驚くほど手頃」「競合比25倍安い」 |
使いやすさ | 「直感的なインターフェース」 |
改善要望ランキング
順位 | 要望 | 緊急度 |
---|---|---|
1 | テキスト→動画の直接生成 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
2 | 高解像度出力(720p以上) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
3 | より長い動画(30-60秒) | ⭐⭐⭐⭐ |
4 | オーディオ生成 | ⭐⭐⭐⭐ |
5 | 精密なカメラコントロール | ⭐⭐⭐ |
現在のワークアラウンド
Midjourney(画像生成)
↓
Runway ML / Pika Labs(動画化)
↓
高品質な動画コンテンツ
SWOT分析
強み(Strengths) | 弱み(Weaknesses) |
---|---|
• 独自の美的品質 ・低価格設定 • 強力なコミュニティ | • 低解像度(480p • 短い動画長 • テキスト→動画不可 |
機会(Opportunities) | 脅威(Threats) |
---|---|
• Meta提携による拡大 • AI市場の成長 • 技術改善余地 | • 競合の技術優位 • 市場の急速な変化 • ユーザー期待値上昇 |
結論と今後の展望
現状評価
Midjourney v7の動画生成機能は、同社にとって重要なマイルストーンとなりましたが、現時点では競合他社に比べて機能面で遅れを取っています。
主な課題:
- 480p解像度の制限
- 最大21秒という短い動画長
- 画像→動画変換のみの機能
競争優位性
しかし、以下の強みにより独自のポジションを確立:
- 独自の美的品質 – Midjourneyブランドの維持
- 強力なコミュニティ – 2,000万人以上のユーザー
- 競争力のある価格 – 月額10ドルから
2025-2026年の展望
短期(2025年後半):
- テキスト→動画の直接生成実装
- 720p-1080p解像度対応
- 30-60秒の動画生成
中期(2026年):
- 3D機能統合
- リアルタイム処理
- オーディオ生成
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