Microsoftアカウントを使っていると、「最近のアクティビティ」という言葉を目にすることがあります。これは一体何を示しているのでしょうか?
実は、この機能はアカウントのセキュリティを守るためにとても重要なものなんです。不正アクセスの早期発見や、アカウント乗っ取りの防止に役立ちます。
この記事では、Microsoftの「最近のアクティビティ」について、確認方法から不審なアクセスへの対処法まで詳しく解説していきます。
「最近のアクティビティ」とは何か

最近のアクティビティとは、過去30日以内にあなたのMicrosoftアカウントがいつ、どこで、どのように使われたかを記録した履歴のことです。
表示される情報
サインインの日時
アカウントにログインした正確な日時が記録されます。
アクセス元の場所
IPアドレスから判断された大まかな地理的位置が表示されます。都市レベルの精度で表示されることが多いです。
使用されたデバイスやブラウザ
パソコン、スマートフォン、タブレットなど、どのデバイスからアクセスしたか、どのブラウザやアプリを使用したかが分かります。
アクティビティの種類
成功したサインイン、失敗したサインイン試行、セキュリティチャレンジなど、アクティビティの種類が記録されます。
すべての操作が表示されるわけではない
通常、アカウントのセキュリティに影響を及ぼす可能性のある重要なイベントのみが表示されます。同じデバイスと場所から続けて何度もサインインした場合は、最初のサインインしか表示されない場合があります。
最近のアクティビティの確認方法
ここからは、実際にアクティビティを確認する手順を説明します。
パソコンでの確認方法
ステップ1:Microsoftアカウントページにアクセス
https://account.microsoft.com/ にアクセスして、サインインします。
ステップ2:セキュリティページを開く
画面上部のメニューから「セキュリティ」をクリックします。
ステップ3:アクティビティを表示
「サインイン アクティビティ」セクションにある「アクティビティの確認」または「アクティビティを表示する」をクリックします。
ステップ4:詳細を確認する
「いつどこでアカウントを使ったかご確認ください」というページが表示されます。各アクティビティの右側にある矢印をクリックすると、デバイスやブラウザ、IPアドレスなどの詳細情報が表示されます。
スマートフォンでの確認方法
スマートフォンでも、基本的な手順は同じです。
- ブラウザでMicrosoftアカウントページにアクセス
- サインインして「セキュリティ」を選択
- 「サインイン アクティビティ」から確認
スマートフォンの場合、画面が小さいため表示が少し異なる場合がありますが、確認できる情報は同じです。
直接アクセスする方法
以下のURLから直接「最近のアクティビティ」ページにアクセスすることもできます。
ただし、サインインが求められるため、パスワードを入力する必要があります。
不審なアクティビティを見つけたときの対処法
身に覚えのないサインインや、海外からのアクセスを発見したら、すぐに対応する必要があります。
「不審なアクティビティ」セクションが表示された場合
ページに「不審なアクティビティ」という別のセクションが表示される場合があります。これは、Microsoftが通常とは異なる活動を検出したときに表示されます。
自分の操作だった場合
アクティビティを展開して「自分の操作です」を選択します。これにより、Microsoftにアカウントをブロックする必要がないことを知らせられます。
自分の操作ではない場合
「自分ではありません」を選択します。Microsoftがアカウントを保護するための措置を取ります。
「最近のアクティビティ」セクションで不審な履歴を見つけた場合
アクティビティを展開する
不審なアクティビティの詳細を確認します。
「アカウントを保護する」を選択
この操作により、セキュリティ強化の手順が開始されます。
すぐにパスワードを変更する
セキュリティの基本ページに戻り、「パスワードの変更」を選択して、強力な新しいパスワードに変更します。
緊急時の対応手順
手順1:パスワードを即座に変更
https://account.microsoft.com/security にアクセスして、パスワード変更を行います。英数字、記号を組み合わせた強力なパスワードを設定しましょう。
手順2:セキュリティ情報を更新
電話番号やメールアドレスなどの連絡先情報が最新であることを確認します。
手順3:すべてのデバイスからサインアウト
「すべてのデバイスからサインアウト」機能を使用して、他のすべてのセッションを終了させます。
手順4:2段階認証を有効にする
まだ設定していない場合は、必ず2段階認証を有効にしてください。
アカウントのセキュリティを強化する方法
不正アクセスを防ぐためには、日頃からセキュリティ対策をしておくことが重要です。
2段階認証(多要素認証)の設定
2段階認証は、パスワードに加えて追加の認証を要求する仕組みです。たとえパスワードが漏れても、アカウントが守られます。
設定方法
- セキュリティの基本ページにアクセス
- 「高度なセキュリティ オプション」を選択
- 「2段階認証」をオンにする
- 電話番号やメールアドレスなどの認証方法を設定
Microsoft Authenticatorアプリの利用
Microsoft Authenticatorアプリを使用すると、パスワードなしでサインインできるようになります。スマートフォンでの承認が必要なため、セキュリティが大幅に向上します。
導入のメリット
- パスワードが漏れても最終承認がされない
- サインインが簡単になる
- より安全な認証が可能
定期的なアクティビティチェック
最低でも月に1回は「最近のアクティビティ」を確認する習慣をつけましょう。早期発見が被害を最小限に抑えるカギとなります。
強力なパスワードの使用
強力なパスワードの条件
- 12文字以上
- 大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる
- 他のサービスと同じパスワードを使わない
- 個人情報(誕生日や名前)を含めない
よくある質問
海外からのアクセスが記録されているのはなぜ?
考えられる原因
- VPNやプロキシサービスを使用している
- 実際に旅行中だった
- 不正アクセスの試み
海外からのアクセスすべてが不正とは限りませんが、心当たりがない場合は要注意です。
サインイン失敗が何度も記録されている
これは誰かがパスワードを推測しようとしている可能性があります。パスワードの変更と2段階認証の設定を強くおすすめします。
アクティビティ履歴は削除できますか?
基本的に、セキュリティ関連の「最近のアクティビティ」は削除できません。これはアカウント保護のために必要な記録だからです。
ただし、プライバシーダッシュボード(https://account.microsoft.com/privacy/activity-history)からは、一部のアクティビティ履歴を表示・削除できます。
職場や学校のアカウントでも確認できますか?
はい、できます。職場または学校アカウントの場合は、「マイ アカウント」ポータルの「マイ サインイン」ページから確認できます。
通知メールが本物か判断する方法
Microsoftからの正規のメールは、送信者が「account-security-noreply@accountprotection.microsoft.com」となっています。ただし、メール内のリンクをクリックするのではなく、直接Microsoftアカウントページにアクセスして確認する方が安全です。
まとめ:定期的なチェックでアカウントを守ろう
Microsoftの「最近のアクティビティ」機能は、アカウントのセキュリティを守るための強力なツールです。
重要なポイント
- 過去30日間のサインイン履歴が確認できる
- 日時、場所、デバイス、ブラウザなどの詳細情報が分かる
- 不審なアクティビティを見つけたら即座に対応する
- パスワード変更と2段階認証が基本的な対策
- 月1回の定期チェックを習慣にする
アクセス方法
- Microsoftアカウントページ → セキュリティ → アクティビティの確認
- 直接URL:https://account.live.com/activity
緊急時の対応
- すぐにパスワードを変更
- すべてのデバイスからサインアウト
- 2段階認証を設定
- セキュリティ情報を更新
インターネット上の脅威は日々進化しています。あなたの大切なデータやプライバシーを守るために、「最近のアクティビティ」の確認を習慣化しましょう。少しの注意が、大きな被害を防ぐことにつながります。

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