「どのパソコンでMicrosoftアカウントを使ってたっけ?」 「古いPCを売ったけど、アカウント削除したかな…」 「会社のPCと個人のPC、ごちゃごちゃになってる」 「知らないデバイスからログインされた通知が来た!」
こんな不安や混乱、ありませんか?
実は、Microsoftのデバイス管理機能を使えば、すべてのデバイスを一元管理できるんです!
どこでログインしているか、いつ使ったか、すべて把握できます。 不要なデバイスの削除も簡単。セキュリティも格段に向上します。
この記事を読めば、複数のデバイスを安全かつ効率的に管理できるようになりますよ!
個人向けの基本的な管理から、企業向けのIntune管理まで、分かりやすく解説していきます。
Microsoftデバイス管理とは?基本を理解しよう

デバイス管理でできること
Microsoftアカウントに紐づくすべてのデバイスを管理できます。
主な機能:
- 登録デバイスの一覧表示
- 最終使用日時の確認
- 不要デバイスの削除
- デバイス名の変更
- 「デバイスを探す」機能
- リモートロック(一部デバイス)
- アクティビティ履歴
なぜデバイス管理が重要?
現代では複数デバイスの利用が当たり前になっています。
管理が必要な理由:
- セキュリティ対策
- 不正アクセスの防止
- 紛失・盗難時の対応
- ライセンス管理
- Office 365の台数制限
- Windows ライセンスの確認
- プライバシー保護
- 古いデバイスからの情報漏洩防止
- 売却・譲渡時の安全確保
- 効率的な利用
- 使用状況の把握
- 不要なデバイスの整理
【個人向け】Microsoftアカウントのデバイス管理
デバイス一覧を確認する方法
まずは現在の登録デバイスを確認しましょう。
確認手順:
- account.microsoft.com/devices にアクセス
- Microsoftアカウントでサインイン
- 登録されているデバイス一覧が表示
表示される情報:
- デバイス名(例:DESKTOP-ABC123)
- デバイスの種類(PC、スマートフォン、Xbox等)
- 最後に使用した日時
- OSのバージョン
- デバイスの状態
デバイスの詳細情報を確認
各デバイスの詳しい情報を見てみましょう。
詳細確認方法:
- デバイス名をクリック
- 「詳細の表示」を選択
確認できる詳細:
- デバイス情報
- モデル名
- シリアル番号(一部)
- 最初の登録日
- アクティビティ
- 最近のサインイン
- 使用したサービス
- 位置情報(有効な場合)
- セキュリティ
- BitLocker回復キー
- Windows Helloの設定状態
デバイスを削除する方法と注意点
不要なデバイスを削除
使わなくなったデバイスは削除しておきましょう。
削除手順:
- デバイス一覧から該当デバイスを選択
- 「詳細の表示」をクリック
- 「削除」または「このデバイスを削除」
- 確認メッセージで「削除」を選択
削除すべきデバイス:
- 売却・譲渡したPC
- 故障して使わないデバイス
- 初期化した端末
- 会社を辞めた時の業務PC
- 借りていたPC
削除時の注意点
削除前に確認すべきポイントがあります。
重要な確認事項:
- OneDriveの同期
- ファイルがクラウドに保存されているか
- ローカルのみのファイルはバックアップ
- ライセンスの解放
- Office 365のインストール
- 他のサブスクリプション
- BitLocker回復キー
- 必要なら事前に保存
- 削除後は取得不可
「デバイスを探す」機能の使い方
Windows PCを探す
紛失したPCを探せる便利機能です。
設定方法(Windows 11/10):
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- 「デバイスの検索」を選択
- 「デバイスの検索」をオン
- 位置情報サービスも有効化
探し方:
- account.microsoft.com/devices
- 該当デバイスを選択
- 「デバイスを探す」をクリック
- 地図上に最後の位置が表示
リモートロック機能
一部のデバイスはリモートでロックできます。
対応デバイス:
- Windows 10/11 Pro(要設定)
- Surface デバイス
- 一部のWindows Phone
ロック手順:
- デバイス詳細ページ
- 「ロック」を選択
- メッセージを入力(任意)
- 確認して実行
Office 365のデバイス管理

インストール状況の確認
Office 365は5台までインストール可能です。
確認方法:
- account.microsoft.com にサインイン
- 「サービスとサブスクリプション」
- Office 365の「インストール済みを表示」
- デバイス一覧が表示
ライセンスの管理と解放
上限に達した場合の対処法です。
ライセンス解放手順:
- 不要なデバイスの「非アクティブ化」
- 30日間の猶予期間
- 新しいデバイスでインストール
管理のコツ:
- 定期的に使用状況を確認
- 古いPCは早めに解放
- 家族で共有する場合は台数に注意
Windows のデジタルライセンス管理
デジタルライセンスの仕組み
Windows 10/11はMicrosoftアカウントと紐付けできます。
メリット:
- ハードウェア変更後も認証可能
- プロダクトキー不要で再インストール
- アカウントで一元管理
確認方法:
- 設定 → システム → ライセンス認証
- 「Microsoftアカウントにリンク済み」を確認
トラブル時の再認証
ハードウェア変更後の認証方法です。
再認証手順:
- 設定 → ライセンス認証
- 「トラブルシューティング」を実行
- 「このデバイス上のハードウェアを最近変更しました」
- Microsoftアカウントでサインイン
- デバイスを選択して認証
スマートフォン・タブレットの管理
iPhoneやAndroidの連携
モバイルデバイスも管理できます。
連携方法:
iPhone/iPad:
- Microsoft Authenticatorアプリ
- Outlookアプリ
- OneDriveアプリ でサインイン
Android:
- Microsoftアカウントを追加
- Microsoft Launcherを使用
- Your Phoneアプリで連携
Your Phone(スマホ同期)の活用
PCとスマホをシームレスに連携。
できること:
- 通知の同期
- SMSの送受信
- 写真の即座に転送
- 通話の発着信(一部機種)
- アプリのミラーリング
設定方法:
- Windows:「スマホ同期」アプリ
- スマホ:「Windows にリンク」アプリ
- QRコードで接続
【企業向け】Microsoft Intuneでのデバイス管理
Intuneとは?
企業向けの統合デバイス管理ソリューションです。
主な機能:
- モバイルデバイス管理(MDM)
- モバイルアプリケーション管理(MAM)
- 条件付きアクセス
- コンプライアンスポリシー
- アプリの配布と管理
基本的な管理機能
IT管理者ができることを見てみましょう。
デバイス管理:
- 一括登録と構成
- リモートワイプ
- パスワードリセット
- 使用制限の設定
- 更新プログラムの管理
セキュリティ管理:
- 暗号化の強制
- ウイルス対策の監視
- ファイアウォール設定
- 脅威の検出と対応
セキュリティ強化のベストプラクティス
10個の重要なセキュリティ対策
- 定期的なデバイス確認(月1回)
- 不要デバイスの即座削除
- 2段階認証の有効化
- Windows Helloの設定
- BitLockerの有効化
- 「デバイスを探す」の有効化
- ログイン通知の設定
- 強力なパスワード使用
- 定期的なパスワード変更
- 信頼できるデバイスのみ登録
不審なアクティビティへの対処
怪しい動きを見つけた時の対処法です。
緊急対処:
- パスワードを即座に変更
- 不審なデバイスを削除
- 最近のアクティビティを確認
- 2段階認証を再設定
- Microsoftサポートに連絡
トラブルシューティング

よくある問題と解決方法
問題1:デバイスが表示されない
解決策:
- Microsoftアカウントでサインインしているか確認
- 同期が完了するまで待つ
- デバイスを再起動
- アカウントに再度サインイン
問題2:削除したデバイスが復活する
解決策:
- 完全にサインアウト
- デバイス側でもアカウント削除
- 30日間の猶予期間を待つ
問題3:デバイス名が文字化けする
解決策:
- デバイス名を英数字に変更
- 設定 → システム → 詳細情報
- PC名を変更して再起動
デバイス管理の自動化とポリシー
条件付きアクセスの設定
特定の条件でのみアクセスを許可できます。
設定例:
- 社内ネットワークからのみ
- 準拠デバイスのみ
- 特定の時間帯のみ
- 多要素認証必須
グループポリシーでの管理
企業環境での一括管理方法です。
管理可能な項目:
- USB接続の制限
- アプリのインストール制限
- 画面ロックの強制
- Windows Updateの制御
よくある質問(FAQ)
Q1: 何台まで登録できる?
A: Microsoftアカウント自体に台数制限はありませんが、Office 365は5台、同時サインインは10台程度が実用的な上限です。
Q2: 削除したデバイスを復元できる?
A: いいえ、一度削除したデバイスは復元できません。再度そのデバイスでサインインする必要があります。
Q3: 家族のデバイスも管理できる?
A: Microsoft 365 Familyなら、家族メンバーのデバイスを個別に管理できます。混在は避けましょう。
Q4: 会社PCと個人PCを分けるべき?
A: はい、セキュリティとプライバシーの観点から、別のアカウントを使うことを強く推奨します。
Q5: デバイス管理は無料?
A: 個人向けの基本的な管理機能は無料です。企業向けのIntuneは有料ライセンスが必要です。
まとめ:デバイス管理で安全・快適なデジタルライフを!
Microsoftのデバイス管理について、個人から企業まで幅広く解説してきました。
この記事のポイント: ✅ account.microsoft.com/devices で一元管理 ✅ 不要なデバイスは定期的に削除 ✅ 「デバイスを探す」で紛失対策 ✅ Office 365のライセンス管理も重要 ✅ セキュリティ強化で不正アクセス防止
今すぐやるべきこと:
- デバイス一覧を確認
- 不要なデバイスを削除
- 2段階認証を設定
- 「デバイスを探す」を有効化
- 定期的な確認を習慣化
最後にアドバイス: デバイス管理は「デジタル資産の棚卸し」のようなもの。 定期的に確認・整理することで、セキュリティが向上し、ライセンスも有効活用できます。
特に、古いデバイスの削除は忘れがち。 この機会に、すべてのデバイスを見直してみてください。
きちんと管理すれば、複数のデバイスを安全に、そして便利に使いこなせるようになります。
快適で安全なデジタルライフのために、今日からデバイス管理を始めましょう!
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