Microsoft XPS Document Writerをインストールする方法!Windows 11/10での追加・削除・トラブル解決まで

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「印刷画面にXPS Document Writerが表示されない」 「間違えて削除してしまった」 「Windows 11でXPS Document Writerはどこにある?」

Microsoft XPS Document Writerは、どんなアプリからでもXPS形式の電子文書を作成できる仮想プリンターです。PDFの代替として使えて、実は結構便利な機能なんです。

でも、Windows 10以降では初期状態で無効になっていたり、誤って削除してしまうことも。この記事では、XPS Document Writerのインストール・再インストール方法から、使い方、トラブル解決まで完全解説します。


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  1. XPS Document Writerとは?基本を理解しよう
    1. XPSって何?PDFとの違い
    2. XPS Document Writerの用途
    3. なぜ最初から入っていない?
  2. 【Windows 11】XPS Document Writerのインストール方法
    1. 方法1:Windowsの機能から追加(推奨)
    2. 方法2:コントロールパネルから追加
    3. 方法3:PowerShellでインストール(上級者向け)
  3. 【Windows 10】XPS Document Writerのインストール方法
    1. バージョン別の対応方法
    2. プリンターとして追加する方法
  4. XPS Document Writerが表示されない時の対処法
    1. 原因1:機能が無効になっている
    2. 原因2:プリンタードライバーの問題
    3. 原因3:レジストリの問題
  5. XPS Document Writerの削除方法
    1. 一時的に非表示にする
    2. 完全に削除する方法
  6. XPS Document Writerの使い方
    1. 基本的な使用方法
    2. XPSファイルの閲覧方法
    3. XPSからPDFへの変換
  7. トラブルシューティング
    1. エラー:「プリンターへの接続に失敗しました」
    2. エラー:「XPSファイルを開けません」
    3. 印刷ダイアログに表示されない
  8. XPS Document Writerの活用例
    1. ビジネスでの活用
    2. 個人利用での活用
  9. XPS vs PDF:どちらを使うべき?
    1. XPSを選ぶべき場合
    2. PDFを選ぶべき場合
    3. 使い分けのコツ
  10. Windows バージョン別対応表
    1. 対応状況一覧
    2. 今後の展望
  11. よくある質問と回答
    1. Q1:XPS Document WriterとMicrosoft Print to PDFの違いは?
    2. Q2:XPSファイルをMacやスマホで開くには?
    3. Q3:XPS Document Writerをデフォルトプリンターにしない方が良い?
    4. Q4:XPSファイルは編集できる?
    5. Q5:XPS Document Writerが遅い・フリーズする場合は?
  12. まとめ:XPS Document Writerを必要に応じて活用しよう

XPS Document Writerとは?基本を理解しよう

XPSって何?PDFとの違い

XPS(XML Paper Specification)の特徴:

  • Microsoftが開発した電子文書フォーマット
  • Windows標準で対応(追加ソフト不要)
  • レイアウトが崩れない
  • デジタル署名対応
  • ファイルサイズが小さい

PDFとの比較:

項目XPSPDF
開発元MicrosoftAdobe
Windows対応標準対応リーダー必要
普及度低い非常に高い
ファイルサイズ小さいやや大きい
編集困難ツール多数
互換性Windows中心全OS対応

XPS Document Writerの用途

こんな時に便利:

  • Webページを保存したい
  • メールを証拠として保管
  • 見積書や請求書の控え
  • レイアウトを崩さず保存
  • 印刷プレビューの代わり
  • ペーパーレス化

なぜ最初から入っていない?

Windows 10 バージョン1803以降、XPS関連機能はオプション機能に変更されました。

理由:

  • PDFの普及でXPSの需要減少
  • ストレージ容量の節約
  • セキュリティの向上
  • 必要な人だけインストール

【Windows 11】XPS Document Writerのインストール方法

方法1:Windowsの機能から追加(推奨)

手順:

  1. 設定を開く
    • スタートボタンを右クリック
    • 「設定」を選択
    • またはWindows + I キー
  2. アプリ設定へ移動
    • 左メニューから「アプリ」
    • 「オプション機能」をクリック
  3. 機能の追加
    • 「機能を追加」ボタンをクリック
    • 検索ボックスに「XPS」と入力
  4. XPSビューアーをインストール
    • 「XPSビューアー」にチェック
    • 「インストール」をクリック
    • 約50MBのダウンロード
  5. 完了確認
    • インストール完了まで待つ
    • PCの再起動(推奨)

方法2:コントロールパネルから追加

  1. コントロールパネルを開く
    • Windows + R キー
    • 「control」と入力してEnter
  2. プログラムと機能
    • 「プログラム」をクリック
    • 「Windowsの機能の有効化または無効化」
  3. 機能を有効化
    • リストから探す:
      • 「Microsoft Print to PDF」の下あたり
      • 「Microsoft XPS Document Writer」にチェック
    • 「OK」をクリック
  4. 適用と再起動
    • 変更の適用を待つ
    • 必要に応じて再起動

方法3:PowerShellでインストール(上級者向け)

管理者権限でPowerShellを実行:

# XPS Document Writerの有効化
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName "Printing-XPSServices-Features" -All

# XPSビューアーの追加
Add-WindowsCapability -Online -Name "XPS.Viewer~~~~0.0.1.0"

【Windows 10】XPS Document Writerのインストール方法

バージョン別の対応方法

Windows 10 バージョン1803以降:

  1. 設定アプリから追加
    • 設定→アプリ→アプリと機能
    • 「オプション機能」をクリック
    • 「機能の追加」→「XPS」で検索
    • インストール

Windows 10 バージョン1709以前:

  • 通常は標準でインストール済み
  • プリンター一覧に表示されているはず
  • ない場合は「Windowsの機能」から有効化

プリンターとして追加する方法

XPSビューアーはあるのに、プリンターリストに表示されない場合:

  1. 設定を開く
    • 設定→デバイス→プリンターとスキャナー
  2. プリンターの追加
    • 「プリンターまたはスキャナーを追加」
    • しばらく待つ
  3. 手動追加
    • 「プリンターが一覧にない場合」
    • 「ローカルプリンターまたはネットワークプリンターを手動で追加」
  4. ポートの選択
    • 「既存のポートを使用」
    • 「XPSPort:」を選択(なければ「FILE:」)
  5. ドライバーの選択
    • 製造元:「Microsoft」
    • プリンター:「Microsoft XPS Document Writer」
    • 「次へ」→完了

XPS Document Writerが表示されない時の対処法

原因1:機能が無効になっている

確認と解決方法:

  1. Windowsの機能を確認
    • コントロールパネル→プログラム
    • 「Windowsの機能の有効化または無効化」
    • リストを確認
  2. 必要な機能にチェック
    • 「印刷とドキュメントサービス」を展開
    • 「XPSサービス」にチェック
    • 「XPSビューアー」も確認
  3. サービスの確認
    • Windows + R →「services.msc」
    • 「Print Spooler」が実行中か確認
    • 停止している場合は開始

原因2:プリンタードライバーの問題

ドライバーの再インストール:

  1. デバイスマネージャーを開く
    • Windows + X → デバイスマネージャー
  2. プリンターを確認
    • 「プリントキュー」を展開
    • XPS Document Writerを右クリック
    • 「デバイスのアンインストール」
  3. 再スキャン
    • 操作→「ハードウェア変更のスキャン」
    • 自動的に再インストール

原因3:レジストリの問題

レジストリの修復:(注意:バックアップ推奨)

  1. レジストリエディタを開く
    • Windows + R →「regedit」
  2. 該当キーを確認 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Print\Printers
  3. XPS Document Writerキーを確認
    • キーが存在するか
    • 値が正しいか

XPS Document Writerの削除方法

一時的に非表示にする

プリンターリストから隠したいだけの場合:

  1. プリンター設定を開く
    • 設定→デバイス→プリンターとスキャナー
  2. XPS Document Writerを選択
    • クリックして「管理」
  3. プリンターのプロパティ
    • 「詳細設定」タブ
    • 「利用可能時間」を設定
    • または共有設定で制限

完全に削除する方法

Windows 11/10の場合:

  1. オプション機能から削除
    • 設定→アプリ→オプション機能
    • インストール済み機能
    • 「XPSビューアー」を選択
    • 「アンインストール」
  2. Windowsの機能から無効化
    • コントロールパネル
    • Windowsの機能の有効化または無効化
    • 「XPS」関連のチェックを外す
  3. PowerShellで削除 Remove-WindowsCapability -Online -Name "XPS.Viewer~~~~0.0.1.0"

XPS Document Writerの使い方

基本的な使用方法

任意のアプリからXPSファイルを作成:

  1. 印刷ダイアログを開く
    • Ctrl + P
    • またはファイル→印刷
  2. プリンターを選択
    • 「Microsoft XPS Document Writer」を選択
    • プロパティで設定調整(必要に応じて)
  3. 印刷実行
    • 「印刷」または「OK」をクリック
    • 保存先を指定
    • ファイル名を入力
    • 「保存」

XPSファイルの閲覧方法

Windows標準ビューアー:

  • ダブルクリックで自動的に開く
  • XPSビューアーが起動
  • 拡大・縮小・印刷が可能

Microsoft Edgeで開く:

  • XPSファイルを右クリック
  • 「プログラムから開く」→「Microsoft Edge」
  • ブラウザ内で表示

代替ビューアー:

  • Windows 10/11の「リーダー」アプリ
  • サードパーティ製XPSビューアー
  • オンラインXPSビューアー

XPSからPDFへの変換

方法1:印刷経由で変換

  1. XPSファイルを開く
  2. Ctrl + P で印刷
  3. 「Microsoft Print to PDF」を選択
  4. PDFとして保存

方法2:オンライン変換ツール

  • 各種変換サイトを利用
  • ドラッグ&ドロップで変換
  • プライバシーに注意

トラブルシューティング

エラー:「プリンターへの接続に失敗しました」

解決方法:

  1. Print Spoolerサービスを再起動 net stop spooler net start spooler
  2. 一時ファイルをクリア
    • C:\Windows\System32\spool\PRINTERS
    • フォルダ内のファイルを削除
  3. プリンターを再追加
    • 一度削除してから再インストール

エラー:「XPSファイルを開けません」

対処法:

  1. XPSビューアーの確認
    • オプション機能でインストール状態確認
    • 必要に応じて再インストール
  2. ファイルの関連付け
    • XPSファイルを右クリック
    • 「プログラムから開く」
    • 「別のプログラムを選択」
    • XPSビューアーを選択して「常に使う」
  3. ファイルの破損確認
    • 別のXPSファイルが開けるか確認
    • 元のアプリから再作成

印刷ダイアログに表示されない

チェックポイント:

  1. デバイスとプリンター確認
    • コントロールパネル→デバイスとプリンター
    • XPS Document Writerがあるか
  2. 既定のプリンターに設定
    • 右クリック→「通常使うプリンターに設定」
  3. プリンターの表示設定
    • 一部のアプリは設定で表示/非表示切り替え
    • アプリ側の印刷設定を確認

XPS Document Writerの活用例

ビジネスでの活用

電子保存での利用:

  • 見積書・請求書の控え
  • 契約書の電子保管
  • メールの証拠保全
  • Webページの保存

メリット:

  • 改ざん防止
  • レイアウト保持
  • 軽量ファイル
  • Windows標準対応

個人利用での活用

便利な使い方:

  1. Webページの完全保存
    • オンラインショッピングの注文確認
    • 重要な情報ページ
    • 期間限定の告知
  2. 印刷プレビュー代わり
    • 実際に印刷する前の確認
    • レイアウトチェック
    • ページ数の確認
  3. アーカイブ作成
    • 年賀状の控え
    • 作成した文書の保管
    • スクリーンショットの代替

XPS vs PDF:どちらを使うべき?

XPSを選ぶべき場合

XPSが適している状況:

  • Windows環境のみで完結
  • ファイルサイズを小さくしたい
  • 改ざん防止を重視
  • 追加ソフトをインストールしたくない

PDFを選ぶべき場合

PDFが適している状況:

  • 他のOSユーザーと共有
  • 編集や加工が必要
  • 電子署名を使用
  • 広く配布する文書

使い分けのコツ

推奨する使い分け:

  • 社内文書:XPS(Windows環境なら)
  • 社外共有:PDF(互換性重視)
  • 一時保存:XPS(軽量)
  • 長期保存:PDF(将来性)

Windows バージョン別対応表

対応状況一覧

WindowsバージョンXPS Document Writerインストール方法
Windows 11オプション設定→オプション機能
Windows 10 (1803以降)オプション設定→オプション機能
Windows 10 (1709以前)標準搭載初期インストール済み
Windows 8/8.1標準搭載初期インストール済み
Windows 7標準搭載初期インストール済み
Windows Vista標準搭載初期インストール済み

今後の展望

Microsoftの方針:

  • PDFへの移行を推進
  • XPSは維持されるが積極開発なし
  • レガシーサポートとして継続
  • 新機能追加は期待薄

よくある質問と回答

Q1:XPS Document WriterとMicrosoft Print to PDFの違いは?

A: XPS Document Writerは.xps形式、Microsoft Print to PDFは.pdf形式で保存します。PDFの方が汎用性が高く、他のOSでも開けます。XPSはWindows専用ですが、ファイルサイズが小さく、Windows環境では扱いやすいです。

Q2:XPSファイルをMacやスマホで開くには?

A: Macではサードパーティ製のXPSビューアーアプリが必要です。スマホの場合、AndroidではXPSビューアーアプリ、iPhoneではPDFに変換してから閲覧することをお勧めします。

Q3:XPS Document Writerをデフォルトプリンターにしない方が良い?

A: はい、通常の印刷時に毎回ファイル保存ダイアログが出て不便なので、物理プリンターをデフォルトにすることをお勧めします。XPSは必要な時だけ選択して使用しましょう。

Q4:XPSファイルは編集できる?

A: 基本的に編集は困難です。XPSは最終形式として設計されているため、編集が必要な場合は元のファイルから作り直すか、PDFに変換してPDF編集ツールを使用することをお勧めします。

Q5:XPS Document Writerが遅い・フリーズする場合は?

A: Print Spoolerサービスの再起動、プリンタードライバーの更新、一時ファイルのクリア、またはWindowsアップデートの確認を行ってください。大きなファイルの場合は処理に時間がかかることがあります。


まとめ:XPS Document Writerを必要に応じて活用しよう

Microsoft XPS Document Writerは、Windows環境での電子文書作成に便利なツールです。

押さえておきたいポイント:

  1. インストールは簡単
    • Windows 11/10ではオプション機能から追加
    • 数クリックで完了
    • 無料で利用可能
  2. 用途を選んで使用
    • Windows環境内での文書保存
    • 印刷イメージの確認
    • 軽量な電子文書作成
  3. PDFとの使い分け
    • 汎用性ならPDF
    • Windows限定ならXPS
    • 両方使えると便利
  4. トラブルは解決可能
    • ほとんどの問題は再インストールで解決
    • サービスの再起動も有効
    • 最悪でも手動追加できる

PDFが主流の現在でも、XPS Document WriterにはWindows環境ならではの利点があります。必要に応じてインストールして、便利に活用してください!

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