「Windowsにログインする時の名前を変えたい…」 「Outlookに表示される名前がおかしい…」 「ユーザー名を忘れてサインインできない…」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、Microsoftには「ユーザー名」と呼ばれるものが3種類存在し、それぞれ役割が違うんです。この違いを理解していないと、思わぬトラブルに巻き込まれることも。
この記事では、各ユーザー名の違いから変更方法、忘れた時の対処法まで、Microsoftのユーザー名に関するすべてを分かりやすく解説します。
まず理解しよう!3種類のユーザー名の違い

🔑 1. Microsoftアカウント(メールアドレス)
これが最も重要な識別子:
- 例:
yamada@outlook.com
、tanaka@gmail.com
- Microsoftサービスへのログインに使用
- 変更は原則不可(エイリアスで対応)
- すべてのデバイスで共通
使用される場面:
- Microsoft 365へのサインイン
- Windowsへのログイン
- Xbox、Skypeなどのサービス
- Microsoft Storeでの購入
👤 2. 表示名(ディスプレイネーム)
他の人に見える名前:
- 例:「山田太郎」「Taro Yamada」
- メール送信時の差出人名
- いつでも変更可能
- 本名でなくてもOK
表示される場所:
- Outlookのメール
- Teamsでの表示
- OneDriveの共有
- Windowsのスタートメニュー
💻 3. ローカルアカウント名(PC固有)
そのPCだけの名前:
- 例:「User」「管理者」「TaroPC」
- Windowsのフォルダ名に使用
- 変更は可能だが注意が必要
- PCごとに異なってもOK
影響する部分:
- C:\Users[ユーザー名]フォルダ
- ログイン画面の表示
- ファイルのアクセス権限
【完全図解】ユーザー名の確認方法
🔍 Microsoftアカウントの確認
方法1:Windows設定から確認
- Windowsキー + Iで設定を開く
- アカウントをクリック
- ユーザーの情報を選択
- メールアドレスが表示される
方法2:コマンドプロンプトで確認
- Windowsキー + R
cmd
と入力してEnter- 以下のコマンドを実行:
whoami /user
- ユーザー情報が表示される
方法3:オンラインで確認
- account.microsoft.comにアクセス
- サインイン
- プロフィールページで確認
📋 表示名の確認
各サービスでの確認方法:
Outlook:
- 右上のプロフィール画像をクリック
- 「Microsoftアカウントを管理」
- 表示名が確認できる
Windows:
- スタートメニューを開く
- 一番上に表示される名前
Teams:
- 右上のプロフィールアイコン
- 名前が表示される
🖥️ ローカルアカウント名の確認
3つの確認方法:
- エクスプローラーで確認
C:\Users\
を開く- フォルダ名がアカウント名
- コントロールパネルで確認
- コントロールパネル → ユーザーアカウント
- 現在のアカウント名が表示
- コマンドで確認
echo %USERNAME%
ユーザー名・表示名を変更する方法
✏️ 表示名の変更(最も簡単)
オンラインで変更
- account.microsoft.comにサインイン
- 上部の**「あなたの情報」**をクリック
- **「名前を編集する」**を選択
- 新しい名前を入力
- 画像認証を完了
- 保存をクリック
反映されるまでの時間:
- Outlook:即座~数分
- Windows:サインアウト後
- その他のサービス:最大24時間
Windows設定から変更
- 設定 → アカウント → ユーザーの情報
- **「Microsoftアカウントの管理」**をクリック
- Webページが開くので上記と同じ手順
🔄 ローカルアカウント名の変更
安全な変更方法
注意: ユーザーフォルダ名は変わりません!
- コントロールパネルを開く
- ユーザーアカウント → ユーザーアカウント
- アカウント名の変更をクリック
- 新しい名前を入力
- 名前の変更をクリック
- PCを再起動
管理者権限での変更
- コンピューターの管理を開く
- Windowsキー + X → コンピューターの管理
- ローカルユーザーとグループ → ユーザー
- 変更したいユーザーを右クリック
- 名前の変更
- 新しい名前を入力
📧 Microsoftアカウント(メールアドレス)の変更
重要: プライマリエイリアスの変更で対応
エイリアスの追加と切り替え
- account.microsoft.comにサインイン
- 「あなたの情報」 → 「Microsoftにサインインする方法を管理」
- 「メールの追加」または「電話番号の追加」
- 新しいメールアドレスを追加
- 確認コードを入力
- **「プライマリにする」**を選択
注意点:
- 元のメールアドレスも残る
- すべてのサービスに影響
- 30日間は再変更不可
ユーザー名を忘れた!対処法まとめ
🆘 Microsoftアカウントを忘れた場合
ステップ1:ヒントから思い出す
確認すべき場所:
- スマホの設定(Outlookアプリ)
- ブラウザの保存パスワード
- Xbox、Skypeなどのアプリ
- 購入確認メール
ステップ2:アカウント回復ツール
- account.live.com/username/recoverにアクセス
- 以下の情報を入力:
- 電話番号
- 予備のメールアドレス
- Skype名
- 本人確認
- アカウント一覧が表示
ステップ3:Microsoftサポート
準備する情報:
- 氏名(登録時のもの)
- 生年月日
- 最近使用したパスワード
- クレジットカード情報(登録している場合)
🔐 パスワードも忘れた場合
パスワードリセット手順
- サインイン画面で**「パスワードを忘れた場合」**
- アカウントを入力
- 本人確認方法を選択:
- SMS認証
- メール認証
- 認証アプリ
- 確認コードを入力
- 新しいパスワードを設定
リセットできない場合:
- 30日間待つ(アカウント回復期間)
- 別の確認方法を試す
- サポートに問い合わせ
よくあるトラブルと解決法

❌ 問題1:表示名を変更したのに反映されない
解決策:
- キャッシュをクリア
- ブラウザのキャッシュ削除
- Windowsの資格情報をリセット
- 強制同期
- 設定 → アカウント → 同期の設定
- 「今すぐ同期」をクリック
- サインアウト&サインイン
- すべてのデバイスで一度サインアウト
- 再度サインイン
⚠️ 問題2:ユーザーフォルダ名を変えたい
重要な警告: ユーザーフォルダ名(C:\Users[名前])の変更は非常に危険!
どうしても変更したい場合:
- 新しいアカウントを作成
- データを移行
- 古いアカウントを削除
安全な代替案:
- シンボリックリンクを作成
- 環境変数でパスを調整
- そのまま使い続ける(推奨)
🔧 問題3:文字化けする
日本語名で起きやすい問題:
対処法:
- 英数字の名前に変更
- システムロケールを確認
- コントロールパネル → 地域
- 管理タブ → システムロケールの変更
- 日本語(日本)を選択
- レジストリの修正(上級者向け)
- レジストリエディタで該当箇所を修正
- 必ずバックアップを取る
ビジネス・組織アカウントの特別な設定
🏢 Azure ADアカウントの場合
管理者による制限
変更できない項目:
- ユーザープリンシパル名(UPN)
- メールアドレス
- 部署・役職情報
変更可能な項目:
- 表示名(管理者の許可が必要な場合も)
- プロフィール写真
- 電話番号
変更リクエストの方法
- IT管理者に連絡
- 変更理由を説明
- 必要な承認を得る
- 管理者が変更を実施
📊 複数アカウントの管理
アカウントの使い分け
個人用と仕事用を分ける:
- ブラウザのプロファイル機能を使用
- Windows のアカウント切り替え
- アプリごとにアカウント設定
便利な管理方法:
- Microsoft Authenticatorで一元管理
- パスワードマネージャー使用
- エイリアスで使い分け
セキュリティを考慮したユーザー名設定
🔒 安全なユーザー名のルール
避けるべきユーザー名
❌ 使わない方が良い例:
- 本名そのまま(プライバシーリスク)
- 生年月日を含む
- 簡単すぎる名前(admin、user)
- 個人情報を含む
✅ 推奨される例:
- ランダムな文字列を含む
- 数字と英字の組み合わせ
- 意味のない単語の組み合わせ
🛡️ プライバシー保護の設定
公開範囲の制限
- プライバシー設定を確認
- account.microsoft.com → プライバシー
- 公開する情報を最小限に
- 検索エンジンから除外
- プロフィールの検索を無効化
- 連絡先の共有を制限
- アクティビティの非表示
- Xboxのゲーマータグ
- Skypeのオンライン状態
便利な Tips & トリック
💡 複数の表示名を使い分ける
サービスごとに異なる名前:
- Outlook:ビジネス名
- Xbox:ゲーマー名
- Skype:ニックネーム
設定方法: 各サービスの設定から個別に変更可能
🎯 クイックスイッチ機能
複数アカウントの高速切り替え:
- Shift + クリックでアプリ起動
- 別のアカウントでサインイン
- 同時に複数アカウント使用可能
📝 ユーザー名の履歴を残す
変更記録の管理:
変更履歴.txt
2025/01/15 - 山田太郎 → Taro Yamada
2025/03/20 - Taro Yamada → T.Yamada
メモしておけば、トラブル時に役立ちます。
よくある質問と回答
Q:表示名は本名じゃないとダメ?
A: いいえ、ニックネームやハンドルネームでもOKです。ただし、ビジネス利用の場合は本名が推奨されます。不適切な名前は利用規約違反になる可能性があります。
Q:ユーザー名の変更は何回までできる?
A: 表示名は無制限に変更可能です。プライマリエイリアスは30日に1回の制限があります。ローカルアカウント名も無制限ですが、頻繁な変更は推奨されません。
Q:古いユーザー名でもログインできる?
A: エイリアスとして残していれば可能です。完全に削除した場合は使用できません。セキュリティのため、使わないエイリアスは削除を推奨します。
Q:家族で同じPCを使う場合のユーザー名は?
A: 別々のアカウントを作成することを推奨します。各自のMicrosoftアカウントでサインインすれば、個人設定やファイルが分離されて管理できます。
Q:会社のPCで個人アカウントは使える?
A: 会社のポリシーによります。多くの企業では個人アカウントの使用を禁止しています。必ず社内規定を確認してください。
まとめ:ユーザー名を理解して、快適なMicrosoftライフを!
Microsoftのユーザー名は複雑に見えますが、3種類の違いを理解すれば、トラブルなく管理できます。
覚えておきたい重要ポイント:
- 3種類のユーザー名を区別する(アカウント、表示名、ローカル名)
- 表示名は自由に変更可能(本名でなくてもOK)
- メールアドレスはエイリアスで対応(完全変更は不可)
- ユーザーフォルダ名は変更しない(リスクが高い)
- 定期的にセキュリティ確認(不要なエイリアスは削除)
まずは現在の設定を確認し、必要に応じて表示名を更新することから始めましょう。プライバシーとセキュリティに配慮しながら、使いやすい設定を見つけてください。
この記事を参考に、Microsoftアカウントをもっと便利に、安全に使いこなしてください!
快適なデジタルライフを応援しています! 👤✨
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