「Teamsでウェビナーって開けるの?」「会議と何が違うの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
Microsoft Teamsのウェビナーは、2021年5月に追加された機能で、事前登録制のオンラインセミナーをTeams上で開催・管理できる仕組みです。
この記事では、ウェビナーの概要・会議やタウンホールとの違い・主な機能・使い方の流れを、わかりやすく解説します。
Teamsウェビナーとは
ウェビナー(Webinar)とは、「Web」と「Seminar(セミナー)」を組み合わせた造語で、インターネット上で開催するオンラインセミナーのことです。
Microsoft Teamsのウェビナーは、発表者と参加者の役割が明確に分かれた構造化されたオンラインイベントです。
通常の会議と異なり、参加者は事前登録フォームから申し込みを行い、開催中のマイク・カメラ操作は基本的に発表者側が管理します。
主に以下のような用途で活用されています。
- 社外向け製品説明会・セミナー
- 社内・社外向けのトレーニング研修
- 顧客向けのオンライン説明会
- 学術・教育機関での講義イベント
会議・ウェビナー・タウンホールの違い
Teamsには「会議」「ウェビナー」「タウンホール」の3種類のイベント形式があります。
それぞれの特徴と使い分けを整理しておきましょう。
| 項目 | 会議 | ウェビナー | タウンホール |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | 社内ミーティング・打ち合わせ | セミナー・トレーニング | 大規模な全社説明会・配信 |
| 参加方法 | リンクを共有するだけ | 事前登録フォームから申込 | 招待・登録 |
| 参加者の役割 | 全員対等 | 発表者と参加者に分かれる | 発信者と視聴者に分かれる |
| 参加者のマイク・カメラ | 全員使用可 | 原則オフ(主催者が制御) | オフ(視聴のみ) |
| 双方向コミュニケーション | 自由な発言 | チャット・Q&A・アンケート | Q&A・ストリーミングチャット |
| 最大参加人数 | 1,000人(インタラクティブ) | 1,000人 | 10,000人 |
| 登録フォーム | なし | あり | あり |
| 出席レポート | 基本的な情報 | 詳細なレポートあり | あり |
(Microsoft Learn「会議、ウェビナー、タウン ホールの概要」、2025年2月時点)
使い分けの目安として、社内定例会議や少人数の打ち合わせには「会議」が適しています。
参加者の事前把握や発表者主導の進行が必要なセミナーには「ウェビナー」、全社員向けの大規模一方向配信には「タウンホール」が向いています。
Teamsウェビナーの主な機能
事前登録フォームの作成・管理
ウェビナーの大きな特徴が、参加者用の登録フォームが自動で生成される点です。
氏名・メールアドレスが標準で含まれており、職種・所属・自由記述などの項目を追加することもできます。
登録リンクをメールや告知ページで共有するだけで、参加申し込みを受け付けられます。
また、以下の登録管理機能も用意されています。
- 容量制限の設定(定員の上限を設定できる)
- 手動承認(申し込みを1件ずつ承認する方式、Teams Premium機能)
- 待機リスト(定員超過時に自動で待機リストに登録、Teams Premium機能)
イベントページのカスタマイズ
ウェビナーには参加者が閲覧するイベントページが用意されており、以下の要素をカスタマイズできます。
- バナー画像・ブランドカラーの設定
- 発表者のプロフィール写真・経歴の掲載
- イベントの詳細説明
当日のインタラクション機能
- チャット:参加者と発表者がテキストでやり取りできる
- Q&A:参加者から質問を受け付け、発表者が回答できる
- アンケート(投票):Microsoft Formsと連携してリアルタイムで投票できる
- リアクション:絵文字のリアクションで参加者が反応できる
出席レポートの確認
開催前後にわたって詳細なレポートを確認できます。
- 開催前:イベントページの閲覧者数・登録者数・キャンセル数
- 開催後:参加者数・入退室時刻・参加時間など
ウェビナーを開催できるプラン
TeamsのウェビナーはMicrosoft 365の特定プランで利用できます。
以下が主な対応プランです(2025年2月時点。Microsoftの公式情報を参照してください)。
| プラン | ウェビナー利用 |
|---|---|
| Microsoft 365 Business Basic | × |
| Microsoft 365 Business Standard | ○ |
| Microsoft 365 Business Premium | ○ |
| Microsoft 365 E3・E5 | ○ |
| Teams Premium(アドオン) | ○(高度な機能追加) |
Microsoft 365 Business Standardが基本的なウェビナー機能を使える最小プランです。
手動承認・待機リスト・より詳細なレポートなどの高度な機能はTeams Premiumの追加ライセンスが必要です。
最新のプラン情報はMicrosoft 365公式サイトで確認してください。
ウェビナーの開催手順(主催者向け)
1. ウェビナーをスケジュールする
- Teamsのカレンダーを開く
- 「新しい会議」横の矢印をクリックし、「ウェビナー」を選択する
- タイトル・日時・説明・発表者を入力して「保存」をクリックする
2. 登録フォームを設定する
- カレンダーに登録されたウェビナーを開き、「編集」をクリックする
- 登録フォームの「編集」から質問項目を追加・カスタマイズする
- 「サイトの発行」をクリックして登録フォームを公開する
- 発行後に表示される登録リンクを参加者に共有する
3. 会議オプションを設定する
開催前に「ロビー」「マイク・カメラのデフォルト設定」「Q&Aの有効化」などを設定しておくと、当日の進行がスムーズです。
4. ウェビナーを開始・進行する
- 開催時刻になったら「参加」をクリックして開始する
- 必要に応じてアンケートやQ&Aを活用して参加者と交流する
- 録画したい場合は「…」→「レコーディングの開始」を選択する
5. 終了後にレポートを確認する
カレンダーから該当のウェビナーを開くと、出席者レポートを閲覧・ダウンロードできます。
参加者(出席者)側の流れ
参加者はTeamsアカウントを持っていなくても参加できます。
- 主催者から届いた登録フォームのリンクを開く
- 氏名・メールアドレスなど必要事項を入力して登録する
- 確認メール(参加リンク付き)が届く
- 開催日時になったらリンクをクリックしてウェビナーに参加する
なお、パブリックウェビナーでは参加者は自分でマイクやカメラをオンにすることはできません。
主催者または共同開催者が全員に対して許可した場合のみ使用できる仕様になっています(Microsoft公式サポートページより)。
まとめ
Microsoft Teamsのウェビナーは、事前登録管理・発表者主導の進行・詳細な出席レポートが揃った、オンラインセミナー向けの機能です。
通常の「会議」が全員対等な双方向コミュニケーションに向いているのに対し、「ウェビナー」は発表者が主導する講義・セミナー形式のイベントに適しています。
Microsoft 365 Business Standard以上のプランで利用でき、追加ツールなしでセミナーの集客から運営・分析まで一連の流れを完結できます。
詳しい設定方法やプラン比較はMicrosoft Teamsウェビナー公式サポートページもあわせてご覧ください。
参考情報源:
- Microsoft Learn「会議、ウェビナー、およびタウン ホールの概要」(2025年2月時点)
- Microsoft Learn「Meetings, webinars, and town halls feature comparison」(2025年2月時点)
- Microsoft サポート「Microsoft Teams ウェビナーを開始する」(2025年2月時点)
- Microsoft サポート「Microsoft Teamsでウェビナーをスケジュールする」(2025年2月時点)
- Microsoft for business「Microsoft Teams ウェビナーで Web セミナーを開催しよう」(2025年2月時点)


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