「最近Teamsの起動が遅い」「会議中に画面がカクカクする」「チャットの反応が遅い」──そんな悩みを抱えている方は少なくないはずです。
Teamsは多機能なぶんメモリを多く消費する設計のため、使い続けているとどうしても動作が重くなりやすい側面があります。
この記事では、Teamsが重くなる主な原因と、すぐに試せる対処法を状況別にまとめて解説します。
Teamsが重くなる主な原因
キャッシュの蓄積・破損
Teamsは動作を速くするために、チャットの履歴や画像データなどをキャッシュとしてPC内に保存します。
長期間使い続けると、このキャッシュが1GBを超えることもあり、逆に動作を遅くする原因になります。
また、キャッシュが破損した場合も動作が不安定になります。
メモリ・CPUのリソース不足
Teamsは内部にWebView2(Microsoft Edge同様のブラウザエンジン)を搭載しており、常時複数のプロセスを起動します。
メモリが少ない環境(8GB以下など)や、他のアプリを大量に開いている場合はTeamsに十分なリソースが割り当てられなくなります。
インターネット回線の問題
チャットメッセージの送受信や会議の映像伝送はリアルタイムでインターネットに依存しています。
回線が不安定だったり速度が遅い場合、通信待ちによって動作が「重く」感じられます。
その他の原因
バックグラウンドで更新プログラムが実行されているとき、ディスクの空き容量が少ないとき、Microsoftのサーバー側で障害が発生しているときも、動作が遅くなることがあります。
対処法①:Teamsを完全に終了して再起動する
Teamsは画面右上の「×」を押しても裏側でプロセスが常駐し続けます。
完全に終了するには、タスクバー右下の通知領域にあるTeamsアイコンを右クリック→「終了」を選択してください。
Windowsの場合はタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)でTeams関連のプロセスが残っていないかも確認しましょう。
完全終了後にTeamsを再起動するだけで、一時的な不具合による重さが解消することがあります。
対処法②:PCを再起動する
PCを再起動することで、メモリ上に溜まった不要なデータがクリアされ、Teamsのパフォーマンスが改善することがあります。
まずこの方法を試すのが最もシンプルで効果的です。
対処法③:キャッシュを削除する【最も効果的】
キャッシュの蓄積が原因の場合、キャッシュを削除することで大幅に改善することがあります。
チャット履歴やファイルはすべてMicrosoftのクラウドに保存されているため、キャッシュを削除してもデータは消えません。
新しいTeams(New Teams)の場合
現在主流の「新しいTeams」では、Windowsの設定画面から簡単にリセットできます。
- Teamsを完全に終了する
- スタートボタンを右クリック→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Microsoft Teams」を検索し、右側の「…」→「詳細オプション」を選択する
- 「リセット」ボタンをクリックする(設定や個人化は初期化されますが、チャット履歴は消えません)
手動でキャッシュファイルを削除したい場合は以下のパスを使います(Teamsを完全終了してから実施してください)。
Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」に以下を入力:
%userprofile%\appdata\local\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe\LocalCache\Microsoft\MSTeams
フォルダが開いたら、中身をすべて選択して削除してください。
旧Teams(Classic Teams)の場合
- Teamsを完全に終了する(OutlookなどのOfficeアプリも終了する)
- Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 以下を入力して「OK」を押す
%appdata%\Microsoft\Teams
- 開いたフォルダ内の「Cache」「GPUCache」「IndexedDB」「Local Storage」「tmp」フォルダを削除する
- Teamsを再起動してサインインし直す
Macの場合
Microsoft Learn「Teamsクライアントキャッシュをクリアする」によると、以下の手順でキャッシュを削除できます。
- Teamsを完全に終了する(DockのアイコンをCommand+Qで終了)
- Finderを開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
- 以下のコマンドを入力してReturnを押す
rm -r ~/Library/Application\ Support/Microsoft/Teams
- Teamsを再起動してサインインし直す
対処法④:GPUハードウェアアクセラレータを無効にする
GPUハードウェアアクセラレータが有効になっていると、環境によっては負荷が増してTeamsが重くなることがあります。
- Teamsの右上の「…(設定など)」をクリック→「設定」を開く
- 「全般」タブを開く
- 「GPUハードウェアアクセラレータを無効にする」にチェックを入れる
- Teamsを再起動する
注意: 新しいTeamsではこの設定項目が削除されている場合があります。見当たらない場合はスキップしてください。
対処法⑤:会議中の映像をオフにする
ビデオ会議中に特に重くなる場合は、映像の伝送が大量の通信を発生させているのが原因の可能性があります。
- 自分のカメラをオフにする
- 「背景効果」や「ぼかし」を使用している場合はオフにする(映像処理のCPU負荷が大幅に減ります)
ネットワークが不安定な環境での会議では、映像をオフにするだけで大幅に改善することがあります。
対処法⑥:Teamsを最新バージョンに更新する
古いバージョンに既知の不具合がある場合、アップデートで解消されることがあります。
- Teamsの右上の「…(設定など)」をクリック→「更新プログラムの確認」を選択する
- 更新がある場合はインストールして再起動する
対処法⑦:Teamsを再インストールする
上記の対処法をすべて試しても改善しない場合は、アプリを完全にアンインストールして再インストールすることが効果的です。
- Windowsの「設定」→「インストールされているアプリ」からMicrosoft Teamsをアンインストールする
- 上記のキャッシュフォルダも念のため手動で削除する
- Microsoft Teams公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールする
Web版Teamsを代替として使う
「アプリが重い・不安定」という場合の応急処置として、ブラウザからTeamsのWeb版(teams.microsoft.com)にアクセスする方法があります。
デスクトップアプリよりも機能が一部制限されますが、チャット・ファイル共有・会議の基本機能は問題なく使えます。
Web版でも重い場合は、ブラウザのキャッシュをクリアする(Ctrl+Shift+Delete)か、ネットワーク環境を確認してみましょう。
Microsoftサーバー側の障害かどうか確認する方法
自分のPCやネットワークに問題がないのにTeamsが重い・つながらない場合は、Microsoft側で障害が発生している可能性があります。
Microsoft 365サービス稼働状況ページまたはMicrosoft 365管理センターでサービス状態を確認できます。
対処法まとめ
| 症状 | 優先して試す対処法 |
|---|---|
| 起動が遅い・全体的に重い | 完全終了→再起動、キャッシュ削除 |
| 会議中に映像がカクカクする | カメラ・背景ぼかしをオフ、ネットワーク確認 |
| チャットの反応が遅い | キャッシュ削除、Teamsの更新 |
| 突然重くなった | PCの再起動、Microsoftサーバー障害確認 |
| しばらく前から慢性的に重い | キャッシュ削除→改善しなければ再インストール |
まとめ
Teamsが重くなる原因の多くは、キャッシュの蓄積かメモリ不足です。
まずは「完全終了→再起動」、それでも改善しなければ「キャッシュ削除」を試してみましょう。
新しいTeamsはWindowsの設定から簡単にリセットできるため、フォルダ操作に慣れていない方はそちらの方法がおすすめです。
Teamsのその他の使い方についてはMicrosoft Teams活用ガイドもあわせてご覧ください。
参考情報源:


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