会議の直前にTeamsにサインインできなくなった、急にエラーが出てログインできない……そんなトラブルは突然やってきます。
この記事では、Teamsのサインインエラーの原因を種類別に整理し、自分でできる対処法からIT管理者への相談が必要なケースまで、わかりやすく解説します。
まず確認|エラーコードをメモする

Teamsのサインイン画面にエラーが表示されたら、画面左下に表示されている「ステータスコード」や「エラーコード」を必ずメモしておきましょう。
このコードがあると、原因の特定が格段にスムーズになります。
コードの意味は後述の「エラーコード別 原因と対処法」で確認できます。
また、エラーコードが英数字(例:AADSTS50020)で始まる場合、多くはMicrosoft側の認証基盤(Microsoft Entra ID、旧称Azure AD)に関わる問題です。
IT管理者でなければ解決が難しいケースもありますが、まずは自分でできる対処法から試してみましょう。
対処法1|アカウントの入力ミスを確認する
最も単純な原因ですが、見落としがちです。
- メールアドレスに誤字・スペルミスがないか確認する
- パスワードの大文字・小文字が正しいか確認する(CapsLockがオンになっていないか)
- 職場・学校アカウント(例:
名前@会社名.com)と個人のMicrosoftアカウント(例:名前@outlook.com)を混同していないか確認する
注意: パスワードを5回以上間違えるとアカウントがロックされます。
ロックされた場合は、しばらく待つか、パスワードをリセットする必要があります。
対処法2|パスワードをリセットする
パスワードを忘れた場合や、正しいはずなのにエラーになる場合は、パスワードのリセットを試しましょう。
- Teamsのサインイン画面で「アカウントにアクセスできない場合」をクリックする
- 問題のあるアカウントの種類(職場・学校用、または個人用)を選択する
- 画面の指示に従ってパスワードをリセットする
職場・学校アカウントのパスワードリセットは、組織によっては自分でできない場合があります。
その場合はIT管理者に依頼してください。
対処法3|キャッシュと資格情報を削除する
古いサインイン情報がキャッシュとして残っていると、正しいアカウントでもサインインできなくなることがあります。
Teamsのキャッシュを削除する
新しいTeams(2024年以降の標準版):
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Microsoft Teams」を検索して「…」→「詳細オプション」をクリック
- 「リセット」ボタンをクリックして再起動する
旧Teams(Classic版):
- タスクマネージャーでTeamsを完全終了する
Win + Rで%appdata%\Microsoft\Teamsを開く- フォルダ内のファイルをすべて削除する(フォルダ自体は残す)
- 続けて
%localappdata%\Microsoft\Teamsも同様に削除する
Windowsの資格情報マネージャーから古い情報を削除する
- スタートメニューで「資格情報マネージャー」を検索して起動する
- 「Windows 資格情報」タブを開く
- 一覧から
MicrosoftOfficeやteamsで始まるエントリを見つけてすべて削除する - PCを再起動してTeamsを起動し、サインインし直す
対処法4|ブラウザ版Teamsで試してみる
アプリ版でエラーが出る場合、ブラウザ版では正常にサインインできることがあります。
Microsoft Teams Web版にアクセスして、シークレットモード(プライベートブラウジング)でサインインを試してみましょう。
Chromeのシークレットモード: Ctrl + Shift + N
Edgeのシークレットモード: Ctrl + Shift + N
シークレットモードを使うと、ブラウザに保存されたキャッシュやCookieの影響を受けずにサインインを試せます。
Web版でサインインできる場合 → アプリ側の問題なので、キャッシュ削除または再インストールを試しましょう。
Web版でも同じエラーが出る場合 → アカウントや組織の設定に問題がある可能性が高いです。
対処法5|Teamsを再インストールする
キャッシュ削除で解決しない場合は、アプリを完全に再インストールしましょう。
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」で「Microsoft Teams」をアンインストールする
- 「Teams Machine-Wide Installer」が一覧にあれば、こちらも合わせてアンインストールする
%appdata%\Microsoft\Teamsと%localappdata%\Microsoft\Teamsのフォルダを手動で削除する- Microsoft Teams 公式ダウンロードページから最新版をダウンロードしてインストールする
- インストーラーを右クリックして「管理者として実行」でインストールすると、より確実です
対処法6|PCの日時設定を確認する
意外と見落とされがちなのが、PC本体の日付・時刻のズレです。
Teamsの認証は正確な時刻情報を使って行われるため、PCの日時が大幅にズレていると認証エラーが発生します。
- タスクバーの時刻を右クリック →「日付と時刻の調整」を開く
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにする
- 「今すぐ同期」をクリックして時刻を更新する
エラーコード別 原因と対処法
Teamsのサインイン画面に表示されるコードで原因を特定できます。
| エラーコード | 主な意味 | 対処法 |
|---|---|---|
CAA20001 | 認証情報のキャッシュ破損 | キャッシュ削除・資格情報マネージャーの整理 |
AADSTS50020 | 個人アカウントで組織のTeamsにサインインしようとしている | 職場・学校アカウントでサインインし直す |
AADSTS7000112 | Teamsアプリが組織の設定で無効化されている | IT管理者にAzureポータルでの設定確認を依頼する |
AADSTS70008 | 認証トークンの有効期限切れ | サインアウト後に再サインイン・キャッシュ削除 |
AADSTS90023 | 認証リクエストの処理エラー | アプリの再インストール・IT管理者に相談 |
AADSTS500014 | Teamsサービスのライセンスが無効 | IT管理者にライセンス・サービス設定の確認を依頼する |
530004 | 組織のコンプライアンスポリシーに非準拠 | IT管理者に端末のポリシー設定を確認してもらう |
重要: AADSTS で始まるエラーの多くは、組織のIT管理者だけが解決できる設定の問題です。
上記の基本的な対処法を試しても解決しない場合は、エラーコードをメモしてIT管理者に相談しましょう。
スマートフォンでサインインできない場合
PC版ではサインインできるが、スマホのアプリだけエラーになるケースも多く報告されています。
iPhoneの場合
Microsoft Authenticatorアプリとの競合が原因になることがあります。
一度Authenticatorアプリをアンインストールしてから、Teamsへのサインインを試してみましょう。
サインインできたら、Authenticatorを再インストールして再設定してください。
また、iOSの設定からMicrosoftアカウントを削除して再登録することでも解決するケースがあります。
「設定」→「メール」→「アカウント」から該当のMicrosoftアカウントを削除し、再度追加してみてください。
Androidの場合
「設定」→「パスワードとアカウント」(機種により「アカウント」)から、登録されているMicrosoftアカウントを一度削除してから再登録すると解決するケースがあります。
また、スマホのTeamsアプリをアンインストール後、アプリのキャッシュも削除してから再インストールすると効果的です。
IT管理者に相談すべきケース
以下のような状況では、自分での解決が難しいため、IT管理者または組織のシステム担当者に相談しましょう。
AADSTSで始まるエラーコードが表示され、基本的な対処法で解決しない- 自分以外の同僚も同じエラーでサインインできない(組織全体の問題の可能性)
- 社内のセキュリティポリシーや条件付きアクセスの設定が原因と思われる
- ゲストとして招待された組織のTeamsにサインインできない
IT管理者への相談の際は、エラーコード・エラーメッセージのスクリーンショットを添えて伝えると、スムーズに対応してもらえます。
まとめ
Teamsのサインインエラーは、原因がアカウント・キャッシュ・ネットワーク・組織の設定とさまざまです。
まずはエラーコードを確認し、「キャッシュ削除 → 資格情報マネージャーの整理 → 再インストール」の順で試してみましょう。AADSTS 系のエラーが出る場合は、早めにIT管理者に相談するのが最も確実な解決策です。


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