会議中に「相手の声が聞こえない」「自分の声が届かない」というトラブルは、リモートワークの大きなストレスです。
Microsoft Teamsで音声が聞こえない問題は、デバイス設定やミュート状態の確認により、ほとんどの場合解決できます。
この記事では、音声トラブルの原因を特定し、段階的に解決する方法を詳しく解説します。
Microsoft Teamsの音声トラブルとは

Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)は、ビデオ会議やチャット機能を備えたビジネス向けコラボレーションツールです。
リモートワークの普及により利用者が急増していますが、音声トラブルも頻繁に報告されています。
音声トラブルには主に2つのパターンがあります。
- 相手の音声が聞こえない(スピーカー・イヤホンの問題)
- 自分の音声が相手に届かない(マイクの問題)
どちらのパターンでも、原因は複数考えられます。
この記事では、原因を特定しながら順番に対処していく方法を紹介します。
音声が聞こえない原因の特定方法
トラブルシューティングを始める前に、問題の範囲を特定することが重要です。
以下の質問に答えることで、原因を絞り込めます。
確認すべき項目
- Teams以外のアプリ(YouTube、Zoomなど)で音は聞こえるか?
- Teamsのテスト通話では音が聞こえるか?
- ブラウザ版Teamsでは音が聞こえるか?
- イヤホンやヘッドセットを接続している場合、PC本体のスピーカーでは聞こえるか?
これらの確認により、問題がTeamsアプリ固有のものか、デバイス全体の問題かを判断できます。
基本的な確認事項(必ず最初にチェック)
音声トラブルの多くは、基本的な設定ミスが原因です。
以下の項目を必ず最初に確認してください。
1. PC・スマホの音量設定を確認
Windows PCの場合
- タスクバー右下のスピーカーアイコンをクリック
- 音量スライダーが0になっていないか確認
- スピーカーアイコンに「×」マークがついていないか確認(ミュート状態)
スマートフォンの場合
- 音量ボタンを押して音量を確認
- マナーモードになっていないか確認
意外に思えるかもしれませんが、PC本体の音量がミュートになっているケースは非常に多いです。
まずはこの単純なチェックから始めましょう。
2. Teams会議画面でのミュート状態を確認
会議に参加すると、画面下部にマイクとスピーカーのアイコンが表示されます。
自分の音声が相手に届かない場合
- マイクアイコンに斜線が入っていないか確認
- 斜線が入っている場合はクリックしてミュート解除
相手の音声が聞こえない場合
- 画面右上の「参加者」をクリック
- 相手の名前の横にマイクアイコンを確認
- 相手がミュートになっている場合は、相手に伝えてミュート解除してもらう
3. 会議参加時の音声設定を確認
会議に参加する際、音声の設定画面が表示されます。
この画面で誤った選択をすると、音声が聞こえなくなります。
重要な注意点
- 「コンピューターの音声」を選択する(推奨)
- 「音声を使用しない」を選ぶと、スピーカーもマイクも両方オフになる
「マイクをミュートで参加する」という指示がある場合でも、「コンピューターの音声」を選んだ上で、マイクアイコンをクリックしてミュートにします。
「音声を使用しない」は選ばないでください。
Teamsのデバイス設定を確認・変更する方法
Teamsが正しいデバイス(スピーカーやマイク)を認識していない可能性があります。
以下の手順で確認・変更します。
デバイス設定画面の開き方
デスクトップアプリの場合
- Teams画面右上のプロフィール画像(自分のアイコン)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側メニューから「デバイス」を選択
会議中の場合
- 会議画面下部の「…」(その他のオプション)をクリック
- 「デバイスの設定」を選択
スピーカーの設定確認
「オーディオデバイス」セクションで以下を確認します。
- スピーカーのドロップダウンメニューから、使用したいデバイスを選択
- 複数のデバイスが表示される場合、正しいものを選ぶ
例えば、イヤホンを接続している場合は「ヘッドセット」や「イヤフォン」を選択します。
PC内蔵スピーカーを使う場合は「スピーカー(Realtek Audio)」などと表示されます。
選択後にテストする
スピーカー設定の下に「テスト」ボタンがある場合、クリックして音が聞こえるか確認します。
マイクの設定確認
同じ「オーディオデバイス」セクションで以下を確認します。
- マイクのドロップダウンメニューから、使用したいデバイスを選択
- 音量バーが反応しているか確認(声を出すと緑色のバーが動く)
テスト通話を実施する
Teamsには、マイクとスピーカーが正しく動作するか確認できる「テスト通話」機能があります。
- 「デバイス」設定画面で「テスト通話を行う」をクリック
- Test Call Botからの音声案内に従う
- 短いメッセージを録音
- 録音したメッセージが再生される
- 自分の声が聞こえれば、デバイスは正常に動作している
テスト通話で問題なく聞こえるのに、実際の会議で聞こえない場合は、次のセクションに進んでください。
Windows音声設定の確認(PC版)
Teamsの設定が正しくても、Windows側の音声設定に問題がある場合があります。
システムの出力デバイスを確認
Windows 11の場合
- タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」を選択
- 「出力」セクションで正しいデバイスが選択されているか確認
- 音量スライダーが適切な位置にあるか確認
Windows 10の場合
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」→「サウンド」を選択
- 「出力デバイスを選択してください」で正しいデバイスを選択
- 音量スライダーを確認
音量ミキサーで個別アプリの音量を確認
Windows 10/11では、アプリごとに音量を調整できます。
Teams固有の音量設定を確認します。
Windows 11の場合
- タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリック
- 「音量ミキサーを開く」を選択
- 「アプリ」セクションでMicrosoft Teamsを探す
- 音量スライダーが0になっていないか、ミュートになっていないか確認
Windows 10の場合
- タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリック
- 「音量ミキサーを開く」を選択
- Microsoft Teamsのスライダーを確認
オーディオエンハンスメントを無効化する(重要)
一部のPCメーカー(特にDell Latitude 5450など)では、オーディオエンハンスメント機能がTeamsと競合し、音声が聞こえなくなる問題が報告されています。
無効化の手順
- スタートメニューから「コントロールパネル」を開く
- 「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」を選択
- 「再生」タブで使用しているスピーカーを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「拡張」タブまたは「詳細設定」タブを開く
- 「すべてのサウンド効果をオフにする」にチェック
- 「OK」をクリック
この設定変更により、多くのケースで問題が解決します。
プライバシー設定でマイク・スピーカーの使用を許可
Windows 10/11では、プライバシー設定でアプリごとにマイクやスピーカーへのアクセスを制御できます。
Teamsがこれらのデバイスにアクセスできるよう設定する必要があります。
マイクへのアクセスを許可
Windows 11の場合
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」を選択
- 「マイクへのアクセス」をオンにする
- 「アプリにマイクへのアクセスを許可する」をオンにする
- 下にスクロールして「Microsoft Teams」がオンになっているか確認
- 「デスクトップアプリにマイクへのアクセスを許可する」もオンにする
Windows 10の場合
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「プライバシー」→「マイク」を選択
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」をオンにする
- 下にスクロールして「Microsoft Teams」がオンになっているか確認
カメラとスピーカーのアクセスも確認
同様の手順で、以下の設定も確認します。
- プライバシー設定の「カメラ」でTeamsを許可
- 一部のバージョンでは「スピーカー」の設定項目もあるため確認
設定を変更した場合は、Teamsを再起動してください。
外付けデバイス(イヤホン・ヘッドセット)のトラブル対処
外付けのイヤホンやヘッドセットを使用している場合、接続や認識に問題が起きることがあります。
有線接続の確認
- 端子がしっかり奥まで差し込まれているか確認
- 端子の形状が合っているか確認(3.5mm 4極端子など)
- 別のUSBポートに差し替えてみる(USB接続の場合)
- 一度抜いて、もう一度差し込む
Bluetooth接続の確認
- デバイスが充電されているか確認
- 他のデバイス(スマートフォンなど)に接続されていないか確認
- Windowsの設定でペアリングを解除し、再度ペアリングする
- Bluetoothデバイスの電源を一度オフにして、再度オンにする
デバイスがTeamsに認識されない場合
- デバイスを接続した状態でTeamsを再起動
- Windowsのサウンド設定で、デバイスが表示されているか確認
- デバイスドライバーを更新(次のセクションで解説)
デバイスドライバーの更新・再インストール
オーディオドライバーが古い、または破損している場合、音声が聞こえなくなることがあります。
オーディオドライバーの更新
Windows 11/10共通の手順
- スタートメニューを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「オーディオの入力および出力」または「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- オーディオデバイスを右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択
更新後、PCを再起動してください。
オーディオドライバーの再インストール
ドライバーの更新で解決しない場合、再インストールを試します。
- デバイスマネージャーでオーディオデバイスを右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 確認画面で「アンインストール」をクリック
- PCを再起動
再起動後、Windowsが自動的にドライバーをインストールします。
メーカー公式サイトからドライバーをダウンロード
自動インストールで問題が解決しない場合、PCメーカーの公式サイトから最新ドライバーをダウンロードします。
- Dell、HP、Lenovoなど、各メーカーのサポートページにアクセス
- 自分のPCモデルを検索
- 「ドライバー」または「サポート」セクションからオーディオドライバーをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
Teamsアプリの再インストール
上記の方法で解決しない場合、Teamsアプリ自体に問題がある可能性があります。
アプリを再インストールすることで、キャッシュやデータの問題が解決することがあります。
Teamsアプリのアンインストール
Windows 11の場合
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Microsoft Teams」を探して「…」をクリック
- 「アンインストール」を選択
Windows 10の場合
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「アプリ」→「アプリと機能」を選択
- 「Microsoft Teams」を探してクリック
- 「アンインストール」をクリック
詳しい手順はMicrosoft Teamsのアンインストール方法完全ガイドをご覧ください。
Teamsアプリの再インストール
- Microsoft Teams公式ダウンロードページにアクセス
- 「デスクトップ版をダウンロード」をクリック
- ダウンロードしたファイルを実行
- インストール完了後、サインインする
再インストール後、デバイス設定を再度確認してください。
ブラウザ版Teamsを試す
デスクトップアプリで問題が解決しない場合、ブラウザ版Teamsを試すのも有効な方法です。
ブラウザ版では、アプリ固有の問題を回避できることがあります。
ブラウザ版Teamsの使い方
- Microsoft Edge、Google ChromeなどのブラウザでTeams公式サイトにアクセス
- サインインする
- 会議に参加する
ブラウザ版で音声が正常に聞こえる場合、デスクトップアプリに問題があると判断できます。
この場合、アプリの再インストールを試してください。
ブラウザの音声許可設定を確認
ブラウザ版を使用する場合、ブラウザがマイクとスピーカーへのアクセスを許可している必要があります。
Microsoft Edgeの場合
- Edgeの設定を開く
- 「Cookieとサイトのアクセス許可」を選択
- 「マイク」と「カメラ」がブロックされていないか確認
Google Chromeの場合
- Chromeの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」を選択
- 「マイク」と「カメラ」の設定を確認
ネットワーク・通信環境の問題
音声の途切れや聞こえにくさは、インターネット接続の不安定さが原因の場合もあります。
通信速度を確認
- Wi-Fi接続の場合、ルーターの近くに移動してみる
- 可能であれば有線LAN接続に切り替える
- 他のデバイスやアプリでネットワークを占有していないか確認
企業ネットワーク・VPN接続の問題
社内ネットワークやVPN接続を使用している場合、ファイアウォールやプロキシ設定がTeamsの音声通信をブロックしている可能性があります。
確認方法
- スマートフォンのテザリング接続で音声が聞こえるか試す
- 自宅のネットワークでは問題ないか確認
社内ネットワークでのみ音声が聞こえない場合は、IT部門またはネットワーク担当者に相談してください。
スマートフォン版Teamsでの音声トラブル対処
スマートフォンアプリでも音声トラブルが発生することがあります。
iPhoneでの対処法
- iPhoneの音量ボタンで音量を確認
- マナーモードを解除
- Teamsアプリの設定でマイクとスピーカーの許可を確認
- Teamsアプリを再起動
- iPhoneを再起動
Androidでの対処法
- 音量ボタンで音量を確認
- 「設定」→「アプリ」→「Microsoft Teams」→「権限」でマイクとスピーカーを許可
- Teamsアプリを再起動
- スマートフォンを再起動
Bluetoothイヤホン使用時の注意点
スマートフォンでBluetoothイヤホンを使用している場合、以下を確認してください。
- イヤホンが充電されているか
- イヤホンがスマートフォンに接続されているか
- 他のデバイスに接続されていないか
それでも解決しない場合の対処法

上記のすべての方法を試しても問題が解決しない場合、以下の選択肢があります。
電話での音声参加を利用
Teamsでは、PCやスマートフォンのマイク・スピーカーが使えない場合でも、電話で音声を接続できます。
- 会議画面で「コールバック」または「電話で参加」を選択
- 電話番号を入力
- Teamsから電話がかかってくるので応答
- 音声は電話で、画面共有やチャットはPCで利用
この方法により、音声トラブルを回避しながら会議に参加できます。
Microsoftサポートに問い合わせ
それでも解決しない場合は、Microsoft公式サポートに問い合わせることをお勧めします。
- Microsoft 365管理センターからサポートリクエストを送信
- Microsoftコミュニティフォーラムで質問
- 企業で使用している場合は、社内のIT部門に相談
別のデバイスで参加を試す
問題が特定のPCやスマートフォンに限定されている場合、別のデバイスで会議に参加することも検討してください。
まとめ:Teams音声トラブルは順番に対処すれば解決できる
Microsoft Teamsで音声が聞こえない問題は、多くの場合、以下の手順で解決できます。
基本チェック(必ず実施)
- PC・スマホの音量とミュート状態を確認
- Teams会議画面でミュート状態を確認
- 「音声を使用しない」ではなく「コンピューターの音声」を選択
Teamsの設定確認
- デバイス設定で正しいスピーカー・マイクを選択
- テスト通話を実施
Windows設定の確認
- システムの出力デバイスを確認
- 音量ミキサーでTeamsの音量を確認
- オーディオエンハンスメントを無効化(重要)
- プライバシー設定でマイク・スピーカーを許可
高度な対処法
- 外付けデバイスの接続を確認
- オーディオドライバーを更新・再インストール
- Teamsアプリを再インストール
- ブラウザ版Teamsを試す
トラブルが発生したときは、焦らず一つずつ確認していくことが重要です。
多くの場合、基本的な設定ミスが原因であり、上記の手順で解決できます。
それでも解決しない場合は、電話での音声参加やMicrosoftサポートへの問い合わせを検討してください。
この記事が、Teamsの音声トラブル解決に役立てば幸いです。
参考情報
本記事は、以下の公式情報およびサポートドキュメントを参考に作成しました。
- Microsoft Teams で話者が動作しない – Microsoft サポート
- My speaker isn’t working in Microsoft Teams – Microsoft Support
- マイクがMicrosoft Teamsで動作しない – Microsoft サポート
- My microphone isn’t working in Microsoft Teams – Microsoft Support
- Manage audio settings in Microsoft Teams meetings – Microsoft Support
※この記事は2025年2月時点の情報に基づいています。Teamsのバージョンや仕様は変更される可能性があります。

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