共有パソコンでMicrosoft Teamsを使った後、サインアウトしてもログイン情報が残ってしまうことがあります。
次にTeamsを起動したとき、パスワードを入力せずにログインできてしまうのはセキュリティ上問題です。
この記事では、Teamsのログイン情報を完全に削除する方法を詳しく解説します。
Teamsのログイン情報が残る理由

Microsoft Teamsは、一度ログインすると認証情報をWindowsのシステムに保存します。
これにより、次回以降はパスワードを入力せずにスムーズにログインできるようになります。
しかし、この仕組みには以下のような問題があります。
- 共有パソコンで使用した場合、他の人が自分のアカウントにログインできてしまう
- 退職した社員のアカウント情報が残ってしまう
- 複数アカウントを使い分けている場合、古いアカウントが表示され続ける
特に新しいTeamsアプリでは、従来の方法ではログイン情報を削除できないケースが増えています。
サインアウトとアカウント削除の違い
まず、サインアウトとアカウント削除の違いを理解しておきましょう。
サインアウト
Teamsアプリからサインアウトすると、アカウントに関連付けられた情報はTeamsアプリから削除されます。
しかし、Windowsシステムにはログイン情報が残っているため、再度Teamsを起動するとワンクリックでログインできてしまうことがあります。
サインアウトの手順:
- Teams画面右上のプロフィール画像をクリック
- 「サインアウト」を選択
アカウント情報の削除
デバイスからアカウント情報を完全に削除すると、次回ログイン時に必ずメールアドレスとパスワードの入力が必要になります。
セキュリティを重視する場合や、共有パソコンで使用する場合は、アカウント情報を削除することをおすすめします。
Windowsでログイン情報を削除する方法
Windowsでは、複数の方法でTeamsのログイン情報を削除できます。
ただし、新しいTeamsと従来版(クラシック版)のTeamsでは削除方法が異なります。
方法1:Windows設定からアカウントを削除する
最も基本的な方法は、Windows設定からMicrosoftアカウントを削除することです。
手順
- 画面左下のスタートメニュー(Windowsロゴマーク)をクリック
- 「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「アカウント」をクリック
- 左メニューから「メールとアカウント」を選択
- 「他のアプリで使われるアカウント」の項目にある、削除したいMicrosoftアカウントをクリック
- 「削除」ボタンが表示されるので、「削除」をクリック
「削除」ボタンが表示されない場合
削除ボタンが表示されない場合は、以下の手順を試してください。
- 「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」を開く
- 「すべてのMicrosoft アプリへのログインを自動的に停止」をクリック
- ローカルアカウントに切り替わり、削除ボタンが表示されるようになります
- 左メニューの「メールとアカウント」から該当アカウントを削除
方法2:職場または学校アカウントを削除する
職場や学校のアカウントでTeamsを使用している場合は、以下の手順で削除します。
手順
- Windows設定を開く
- 「アカウント」をクリック
- 「職場または学校にアクセスする」を選択
- 削除したいアカウントを選択
- 「切断」をクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
方法3:Windows資格情報マネージャーから削除する
Windows資格情報マネージャーに保存されているTeams関連の認証情報を削除します。
手順
- Windows キー + X を押す
- 「コントロールパネル」を選択
- 「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」に移動
- 「Windows資格情報」をクリック
- Teams関連のエントリ(「msteams」や「Microsoft Teams」を含むもの)を探す
- エントリを展開して「削除」をクリック
- すべてのTeams関連エントリを削除
方法4:キャッシュフォルダを削除する(従来版Teams)
従来版(クラシック版)のTeamsの場合、以下のキャッシュフォルダを削除することで情報をクリアできます。
手順
- Teamsアプリを完全に終了する(タスクバーのTeamsアイコンを右クリック→「終了」)
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterキーを押す- 以下のフォルダの中身を削除:
application cache\cacheblob_storageCachedatabasesGPUCacheIndexedDBLocal Storagetmp
- PCを再起動
- Teamsアプリを起動して確認
注意: desktop-config.json ファイルと downloads フォルダは削除しないでください。
方法5:認証情報フォルダを削除する(新しいTeams)
新しいTeamsでは、以下のフォルダに認証情報が保存されています。
従来の方法で削除できない場合は、これらのフォルダを削除します。
削除するフォルダ
以下のパスのフォルダを削除してください。
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.AAD.BrokerPlugin_cw5n1h2txyewy
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneAuth\accounts
%LOCALAPPDATA%\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\TokenBroker
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\IdentityCache
手順
- Teamsアプリを完全に終了
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 上記のパスを一つずつ入力してEnterキーを押す
- 表示されたフォルダを削除
- PCを再起動
- Teamsアプリを起動
重要な注意事項
この方法を実行すると、以下の影響があります。
- すべてのMicrosoft製品(Office、Edge、OneDriveなど)からサインアウトされます
- 再度各アプリでサインインが必要になります
- Teamsの設定が初期化されます
実行後は、Office関連アプリ、Microsoft Edgeブラウザ、OneDriveなど、PCで使用しているMicrosoftアプリで再サインインが必要になります。
また、PCに不具合が発生していないか確認してください。
試してもうまくいかなかった方法
以下の方法は、多くのユーザーが試したものの効果がなかったと報告されています。
- Teamsアプリからのサインアウトのみ
- Teamsキャッシュのクリアのみ
- Teamsアプリの再インストールのみ
これらの方法だけでは、Windowsシステムに保存された認証情報は削除されません。
上記の「方法5」のように、認証情報が保存されているフォルダを直接削除する必要があります。
Macでログイン情報を削除する方法
Macをお使いの場合は、以下の手順でTeamsのログイン情報を削除できます。
キーチェーンアクセスから削除する
手順
- Spotlight検索(Command + スペース)で「キーチェーンアクセス」を検索
- 「キーチェーンアクセス」アプリを起動
- 右上の検索ボックスに「microsoft」または「teams」と入力
- 表示されたTeams関連のエントリを選択
- メニューから「削除」をクリック
- すべてのTeams関連エントリを削除
Teamsキャッシュフォルダを削除する
キーチェーンアクセスから削除してもうまくいかない場合は、以下のフォルダを削除します。
削除するフォルダ
~/Library/Caches/com.microsoft.teams
~/Library/Caches/com.microsoft.teams.shipit
~/Library/Application Support/Microsoft/Teams
手順
- Finderを開く
- メニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」を選択
- 上記のパスを一つずつ入力してEnterキーを押す
- 表示されたフォルダを削除
- Macを再起動
- Teamsアプリを起動
ブラウザ版Teamsのログイン情報削除

ブラウザ版(Web版)のTeamsを使用している場合は、ブラウザのCookieとキャッシュを削除することでログイン情報をクリアできます。
Microsoft Edgeの場合
- Edgeを開く
- 右上の「…」メニューをクリック
- 「設定」を選択
- 左メニューから「プライバシー、検索、サービス」を選択
- 「閲覧データをクリア」セクションで「クリアするデータの選択」をクリック
- 時間の範囲で「すべての期間」を選択
- 「Cookieおよびその他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 「今すぐクリア」をクリック
Google Chromeの場合
- Chromeを開く
- 右上の「⋮」メニューをクリック
- 「設定」を選択
- 左メニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 「詳細設定」タブを選択
- 期間で「全期間」を選択
- 「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 「データを削除」をクリック
特定のサイトのみ削除する方法
すべてのブラウジングデータを削除したくない場合は、Teams関連のCookieのみを削除することもできます。
Edgeの場合
- 「設定」→「Cookieとサイトのアクセス許可」→「Cookieとサイトデータの管理と削除」
- 「すべてのCookieとサイトデータを表示」をクリック
- 検索ボックスに「teams.microsoft.com」と入力
- 表示されたエントリのゴミ箱アイコンをクリックして削除
完全にログイン履歴を削除する手順(総合的な方法)
最も確実にTeamsのログイン情報を削除するには、以下の手順をすべて実行します。
Windows向け完全削除手順
- Teamsアプリからサインアウト
- プロフィール画像→「サインアウト」
- Windows設定からアカウント削除
- 設定→アカウント→職場または学校にアクセスする→該当アカウントを「切断」
- 設定→アカウント→メールとアカウント→該当アカウントを「削除」
- 資格情報マネージャーから削除
- コントロールパネル→資格情報マネージャー→Windows資格情報
- Teams関連のすべてのエントリを「削除」
- 認証情報フォルダを削除
- 以下のフォルダを削除:
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.AAD.BrokerPlugin_cw5n1h2txyewy%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneAuth\accounts%LOCALAPPDATA%\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe%LOCALAPPDATA%\Microsoft\TokenBroker%LOCALAPPDATA%\Microsoft\IdentityCache
- PCを再起動
- 動作確認
- Teamsアプリを起動し、ログイン情報が削除されていることを確認
- 必要に応じて、Office、Edge、OneDriveなどで再サインイン
Mac向け完全削除手順
- Teamsアプリからサインアウト
- キーチェーンアクセスから削除
- キーチェーンアクセスで「microsoft」と検索
- すべてのTeams/Microsoft関連エントリを削除
- システム環境設定からアカウント削除
- システム環境設定→インターネットアカウント
- Microsoft関連アカウントを削除
- キャッシュフォルダを削除
- 以下のフォルダを削除:
~/Library/Caches/com.microsoft.teams~/Library/Caches/com.microsoft.teams.shipit~/Library/Application Support/Microsoft/Teams
- Macを再起動
- 動作確認
共有パソコンでの推奨設定
共有パソコンでTeamsを使用する場合は、以下の点に注意してください。
毎回サインアウトする
使用後は必ずTeamsからサインアウトしてください。
ただし、サインアウトだけではログイン情報が残る場合があるため、本記事で紹介した方法でアカウント情報を削除することをおすすめします。
ブラウザ版を使用する
デスクトップアプリではなく、ブラウザ版(Web版)のTeamsを使用することも一つの方法です。
ブラウザ版では、ブラウザのプライベートモード(シークレットモード)を使用すれば、ウィンドウを閉じた時点でログイン情報が自動的に削除されます。
ブラウザ版Teamsのアクセス方法
- URL: https://teams.microsoft.com
プライベートモード(シークレットモード)の起動方法
- Microsoft Edge: Ctrl + Shift + N
- Google Chrome: Ctrl + Shift + N
- Firefox: Ctrl + Shift + P
Intuneによる管理
企業で多数の共有PCを管理している場合は、Microsoft Intuneを使用して共有PCモードを有効にすることもできます。
これにより、サインアウト時に自動的にユーザーデータが削除されるように設定できます。
トラブルシューティング
ログイン情報を削除してもアカウントが表示される
すべての手順を実行してもアカウントが表示される場合は、以下を確認してください。
レジストリに情報が残っている可能性
レジストリエディタを使用して、以下のキーを確認します。
- Windowsキー + R を押す
regeditと入力してEnterキーを押す- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\Teams\LoggedInOnce
- 古いアカウントに関連するエントリを削除
- レジストリエディタを閉じてTeamsを再起動
注意: レジストリの編集は慎重に行ってください。
誤った操作はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。
バックアップを取ってから作業することを強くおすすめします。
「アプリのみモード」でログインしたアカウントが残る
「アプリのみモード」でログインした他のユーザーのアカウントが表示される場合は、以下のフォルダを削除してください。
%LocalAppData%\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe
%LocalAppData%\Packages\Microsoft.AAD.BrokerPlugin_cw5n1h2txyewy
%LocalAppData%\Microsoft\OneAuth
%LocalAppData%\Microsoft\TokenBroker
%LocalAppData%\Microsoft\IdentityCache
Microsoft Supportへの問い合わせ
上記の方法をすべて試してもログイン情報が削除できない場合は、Microsoft Supportに問い合わせることをおすすめします。
組織の管理者がいる場合は、管理者経由でMicrosoft Supportに連絡すると、より迅速に対応してもらえる可能性があります。
まとめ
Microsoft Teamsのログイン情報は、単純にサインアウトするだけでは削除されないことがあります。
特に新しいTeamsでは、従来の方法では削除できないケースが増えています。
確実にログイン情報を削除するには、以下の手順を実行してください。
- Teamsアプリからサインアウト
- Windows設定からアカウントを削除
- 資格情報マネージャーからTeams関連エントリを削除
- 認証情報フォルダを削除
- PCを再起動
共有パソコンでTeamsを使用する場合は、セキュリティのために毎回これらの手順を実行するか、ブラウザ版のプライベートモードを使用することをおすすめします。

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