「Teamsでメッセージを入力しようとしたら、スペースキーを押しても漢字に変換されない」「ひらがなのまま強制確定されてしまう」「入力した文字が画面左上に表示されて変なことになる」……Teamsでの日本語変換トラブルは、実は多くのユーザーが経験している問題です。
この記事では、症状別に原因を整理し、今すぐ試せる対処法を解説します。
まず確認:どのような症状か

Teamsの日本語変換トラブルには、主に3つのパターンがあります。
- パターン①:スペースキーを押しても変換候補が出ず、ひらがなのまま確定される
- パターン②:入力中に突然変換できなくなる(使っているうちに再発する)
- パターン③:入力した文字が画面左上にIMEテキストボックスとして表示される
それぞれ原因と対処法が異なります。自分の症状に合ったセクションを参照してください。
パターン①:ひらがなが変換されない・変換候補が出ない
原因:IMEの変換モードが「無変換」になっている
最も多い原因がこれです。
Microsoft IMEには変換モードという設定があり、通常は「一般」になっています。
Teamsで他のアプリとウィンドウを行き来したり、特定の操作(コピー&ペーストなど)のタイミングで、変換モードが「無変換」に切り替わってしまうことがあります。
変換モードが「無変換」になっていると、スペースキーを押してもひらがなが漢字に変換されず、そのままひらがなで確定されます。
確認と修正の手順:
- 画面右下のタスクバーにある「あ」または「A」と表示されているIMEアイコンを右クリックする
- 表示されたメニューから「変換モード」を選択する
- 「無変換」にチェックが入っている場合は「一般」をクリックして変更する
これだけで変換が正常に戻るケースが非常に多いです。
まず最初に試してみてください。
パターン②:使用中に突然変換できなくなる(再発する)
原因:TeamsとIMEの相性問題
Teamsのデスクトップアプリは「Electron」というフレームワーク上で動いており、WindowsのIME(日本語入力システム)との相性問題が発生しやすい構造になっています。
次のような状況で変換が突然効かなくなる報告が多く寄せられています。
- 他のアプリ(Excelや翻訳ツールなど)で別の言語を入力した後にTeamsに戻ったとき
- 半角・全角の切り替えを繰り返しているうちに
- Teams内でファイル名の変更など、チャット以外の入力欄を操作したとき
この問題はTeams側の不具合として複数のユーザーから報告が上がっており、Microsoft側でも認識されています。
暫定対処:IMEの変換モードを手動で直す
症状が出たタイミングで、前述の「変換モードを一般に変更する」操作を行うことで素早く回復できます。
アプリを再起動するよりも手軽なため、再発時の応急処置として覚えておくと便利です。
根本的な対処法
対処法1:Teamsを完全に再起動する
再起動することで一時的に解消されます(再発するまでの時間は状況によって異なります)。
- タスクバーのTeamsアイコンを右クリックする
- 「Teamsを終了する」を選択して完全に閉じる
- Teamsを再起動する
対処法2:キャッシュをクリアする
Teamsのキャッシュが破損していると、IME関連の不具合が起きやすくなります。
新しいTeams(2024年以降)のキャッシュクリア手順:
- Teams内の「…」→「設定」を開く
- 「アプリ」を選択する
- 「キャッシュをリセット」または「リセット」をクリックする
クラシックTeamsのキャッシュクリア手順:
- Teamsを完全に終了する
Win + Rでファイル名を指定して実行を開く%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterキーを押す- フォルダ内の
Cache、blob_storage、databases、GPUCache、Local Storage、tmpを削除する - Teamsを再起動する
対処法3:「以前のバージョンのMicrosoft IME」を使う
Microsoft IMEの新しいバージョンはTeams(Electronアプリ)との相性が悪いことが知られています。
以前のバージョン(旧IME)に切り替えることで改善するケースがあります。
手順:
- タスクバーの「あ」または「A」のIMEアイコンを右クリックする
- 「設定」を選択する
- 「全般」→「互換性」セクションを開く
- 「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」をオンにする
- 確認ダイアログで「OK」をクリックする
Windowsの設定から操作する場合の手順:
Win + Iで設定を開く- 「時刻と言語」→「言語と地域」を選択する
- 「日本語」の横にある「…(その他)」→「言語のオプション」をクリックする
- 「Microsoft IME」の横にある「…(その他)」→「キーボードのオプション」をクリックする
- 「互換性」の項目で「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」をオンにする
注意: Microsoftはこの設定を長期的に使用することは推奨していません。あくまで一時的な回避策としての位置づけです。また、Windowsの大型アップデート後にこの設定が自動的にオフに戻ることがあるため、更新後に再設定が必要になる場合があります。
対処法4:Google日本語入力などの別のIMEに切り替える
Microsoft IMEに根本的な相性問題がある場合、別のIMEを使うことで解決することがあります。
Google日本語入力 は無料で使えるIMEで、Teams上での日本語入力トラブルが改善されたという報告が多くあります。
会社の管理PCでは新しいソフトウェアのインストールに制限がある場合があるため、IT管理者に確認してから導入してください。
パターン③:入力した文字が画面左上に表示される
症状の説明
Teamsのチャット入力欄にカーソルを当てて日本語を入力すると、入力した文字がTeamsの入力欄ではなく、画面の左上にIMEテキストボックスとして表示される現象です。
テキストボックス上で変換して確定すると、Teamsの入力欄に文字が入力されます。
使えないことはないですが、非常に操作しにくく、ストレスがたまります。
原因:IMEが入力先を見失っている(フォーカス問題)
Teamsのウィンドウからフォーカス(キーボード入力の対象)が外れた後、Teamsに戻ってきたときにIMEが入力先を正しく認識できなくなることで発生します。
特に「他のウィンドウをクリックしてからTeamsに戻ったとき」に起きやすいです。
対処法:他のウィンドウをクリックしてTeamsに戻る
- 一度、Teamsとは別のウィンドウ(デスクトップ、ブラウザ、別のアプリなど)をクリックする
- 再度Teamsのチャット入力欄をクリックしてフォーカスを当てる
これだけで正常に入力できるようになることがほとんどです。
Teamsを再起動するまでは再発しないことが多いため、毎朝Teamsを起動したら一度この操作を行うことを習慣にすると快適に使えます。
この問題はMicrosoftでも認識されており、過去には修正が展開されたこともありますが、環境によっては現在も発生することがあります。
対処法で改善しない場合は、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」設定を試してみてください。
全パターン共通の対処法
上記の各パターンに対処しても解決しない場合は、以下を順番に試してみましょう。
1. PCを再起動する
Windows自体を再起動することで、IMEの状態がリセットされ、問題が解消することがあります。
2. Teamsをアップデートする
古いバージョンのTeamsには既知のIME不具合が含まれている場合があります。
Teams内の「…(設定など)」→「更新プログラムを確認する」を選択して最新バージョンにアップデートしてみましょう。
3. Teamsを再インストールする
アップデートでも解消しない場合、Teamsをアンインストールして再インストールすることで改善することがあります。
Teamsのチャット履歴やファイルはサーバーに保存されているため、再インストールしても消えません。
4. Web版Teamsを使ってみる
ブラウザ版のTeams(https://teams.microsoft.com)はデスクトップアプリとは異なる仕組みで動いているため、デスクトップアプリで発生している日本語入力の問題が起きないことがあります。
デスクトップアプリの問題が解決するまでの一時的な代替手段として有効です。
症状別 原因と対処法まとめ
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| スペースで変換されず、ひらがなで確定される | IMEの変換モードが「無変換」になっている | タスクバーのIMEアイコン右クリック→「変換モード」→「一般」に変更 |
| 使用中に突然変換できなくなる(再発する) | TeamsとIMEの相性問題 | 変換モードを「一般」に変更、Teamsを再起動、旧バージョンIMEに切り替え |
| 入力文字が画面左上に表示される | IMEが入力先(フォーカス)を見失っている | 他のウィンドウを一度クリックしてTeamsに戻る |
| Teams以外のアプリで別言語を使った後に変換不可 | IMEの状態がTeams内でリセットされていない | Teamsを再起動する |
よくある質問
Q. Word・ExcelではIMEが正常に使えるのに、Teamsだけ変換できません。
TeamsはElectronというフレームワークで作られており、WordやExcelとはIMEとの連携の仕組みが異なります。
そのため「Teams特有の問題」として日本語入力トラブルが起きやすくなっています。
「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」設定か、Google日本語入力への切り替えを試してみてください。
Q. 旧バージョンのIMEにするとどんなデメリットがありますか?
予測変換の精度が新バージョンより低いこと、最新機能が使えないことがデメリットです。
Microsoftとしても長期利用は推奨していないため、Teamsのアップデートで問題が修正された場合は新バージョンに戻すことを検討してください。
Q. Google日本語入力を会社のPCで使っていいですか?
会社のPCにソフトウェアをインストールする場合はIT管理者の許可が必要なことがほとんどです。
導入前に必ず確認してください。
まとめ
Teamsで日本語変換ができないトラブルの中で最も多い原因は、IMEの変換モードが「無変換」に切り替わっていることです。
まずタスクバーのIMEアイコンを右クリックして変換モードを「一般」に戻してみましょう。
それでも解決しない場合は「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」設定への切り替え、またはTeamsの再起動・キャッシュクリアを試してみてください。

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